ポガチャルがクリテリウム・デュ・ドーフィネで愛用するアイウエア発売

世界チャンピオンのタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG)がリエージュ〜バストーニュ〜リエージュやクリテリウム・デュ・ドーフィネで愛用するSCICONのアイウエアが発売される。定番モデルのAEROSHADE KUNKENで、新色GREEN FLUOだ。

AEROSHADE KUNKENのGREEN FLUOカラー

サイクリングアクセサリーメーカーのSCICON SPORTSはUAEチームエミレーツ・XRGにアイウエアを供給し、製品の共同開発を行っている。同チーム所属のポガチャルが着用しているのが AEROSHADE KUNKENのGREEN FLUOカラー。これが市販ラインナップに加わった。

付属レンズはMultimirror Greenと Rain Clearの2枚というこれまでにない組み合わせ。サドルバッグとしても使用できるソフトケースが付属。価格は税込み3万4000円。入荷開始は8月頃を予定

AEROSHADE KUNKENのGREEN FLUOカラー

フレームの両端まで延長されたレンズデザインは、レンズの側面に沿ってスムーズに空気を拡散し、空気抵抗を軽減。さらにレンズ後方でより新鮮な空気を引き寄せることで優れた通気性も両立。レンズ内部の曇りの防止にも寄与している。 

また、レンズは独自のSCN-PP(一般的なサングラスレンズ素材のCR39の30倍以上の強度を誇る)を引き続き採用。ノーズパッドは従来のAEROSHADE同様、HORIZON ADAPTを採用し、上下方向に高さを2段階調整可能。

タディ・ポガチャルがリエージュ〜バストーニュ〜リエージュやクリテリウム・デュ・ドーフィネで着用

取り扱いはメニーズ。

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スポーツ界のアカデミー賞最終候補、発表は4月21日…大谷翔平は選外

スポーツ界のアカデミー賞と言われるローレウスワールドスポーツアワードの最終候補が発表された。2024年に最も活躍したスポーツ選手を表彰するもので、4月21日にスペインのマドリードで最優秀選手が発表される。

ローレウスワールドスポーツマンオブ・ザ・イヤー(男子)の最終候補

日本勢は2021年に大坂なおみが女子の最優秀選手に

2000年に創設されたスポーツ賞で、今回が25回目。世界各国のスポーツジャーナリストの投票によって最終候補者が選出され、テニスのジョコビッチや体操のコマネチなどスポーツ界のレジェンド69人によって最終投票される。

日本勢はアクションスポーツ部門にスケートボードの堀米雄斗が最終候補にノミネートされた。パラ選手部門に車いすテニスの小田凱人がノミネートされた。これまでの日本勢は女子テニスの大坂なおみが2019年に新人賞、2021年に女子の最優秀選手に選ばれている。

ローレウスワールドスポーツマンオブ・ザ・イヤー(男子)の最終候補

カルロス・アルカラス(スペイン、テニス)
アルマンド・デュプランティス(スウェーデン、陸上棒高跳び)
レオン・マルシャン(フランス、競泳)
タデイ・ポガチャル(スロベニア、自転車競技)
マックス・フェルスタッペン(ベルギー、F1レース)

ローレウスワールドスポーツウーマンオブ・ザ・イヤー(女子)の最終候補

ローレウスワールドスポーツウーマンオブ・ザ・イヤー(女子)の最終候補

シモーネ・バイルス(米国、体操)
アイタナ・ボンマティ(スペイン、サッカー)
シファン・ハッサン(オランダ、陸上マラソン)
フェイス・キピエゴン(ケニア、陸上中距離)
シドニー・マクラフリン(米国、陸上短距離)
アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ、テニス)

ローレウスワールドアクションスポーツパーソンオブ・ザ・イヤーの最終候補

ファンデルプールがガンナとポガチャルを制してミラノ〜サンレモ優勝

世界最長距離となる289kmで開催されたミラノ〜サンレモ(3月22日、イタリア)はマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)とタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)を制して優勝。2023年に続く大会2勝目。

ファンデルプール(中央)、ガンナ(左)、ポガチャルが最後の坂で先頭に。2025ミラノ〜サンレモ ©LaPresseFabio Ferrari/LaPresse

世界王者ばかり3選手のゴールスプリント勝負に

ファンデルプールはミラノ〜サンレモで2度目の勝利を飾った。大会2勝は17年ぶり。ポガチャルがチプレッサの上りで仕掛けてガンナを含む3人の優勝争いとなると、ガンナがペースを維持し、2選手をふるい落とそうとしたポガチャルに抵抗。ファンデルプールは頂上の手前でカウンターアタックした。

最後は3選手でのゴールスプリントとなり、ファンデルプールが残り300m地点からスパートして優勝した。

地中海リヴィエラ海岸に到達した2025ミラノ〜サンレモ ©LaPresse

人生で最も調子いいのでポガチャルに勝てると感じていた

「私は人生の中で最もいい状態にいる。ティレーノ〜アドリアティコでいい感触を得ていて、1週間の休息で最高の状態になれるとわかっていた。ポガチャルについていける自信があった」とファンデルプール。

「チプレッサではティム・ウェレンスがスピードを上げた瞬間から厳しくなった。ポガチャルが私たちを振り落とそうとすることは知っていたが、私は彼についていくのに十分な脚力があった。トルキーノを越えた後に日差しを見たとき、沿岸で気温が高くなるのを感じてチャンスだと思った。それがチプレッサで大きな努力ができた理由でもあるが、優勝争いが3人だけだと知って驚いた。

ポガチャルを打ち負かすことは特別なこと。彼は素晴らしい走りを見せた。ラスト300mからスプリントすると決めていたので、今日はそれが勝利のポイントだった。ミラノ〜サンレモで2度目の勝利を修めてうれしい。モニュメントはどれも特別だが、今日のレースの展開を考えると、このパフォーマンスを誇りに思える。今日はレースが非常に厳しかったので、終わった時はかなり感情的になった。また1つモニュメントを制覇したなんて信じられない」

ポガチャルのアタックに反応するファンデルプールとガンナ。2025ミラノ〜サンレモ ©POOL LucaBettini/LaPresse
ファンデルプールがガンナとポガチャルを制して優勝。2025ミラノ〜サンレモ ©LaPresse

2人の世界チャンピオンを相手にこれ以上できなかった

「今日は本当にうれしい。チームとして、私たちは素晴らしい仕事をした。私は世界チャンピオンである2人の優れたサイクリストに対して、これ以上のことはできなかった。私は自分のペースでポッジオを走り、頂上までその位置をキープして、2人のライダーについていくために下り坂では目を閉じた。今年はこれ以上のことはできなかったので、来年こそ勝てるように頑張りたい」と2位ガンナ。

優勝のファンデルプール。左が2位ガンナ、右が3位。2025ミラノ〜サンレモ ©LaPresse

最善を尽くしたが今日はマチューが強すぎた

「私たちは計画どおりに、完璧な仕事をした。チームは素晴らしかった。私は最善を尽くした。チプレッサでアタックした。1人で行けると試みたが、マチューやピッポ(ガンナ)と一緒に行けて満足だ。本当にいいグループだった」とポガチャル。

「ポッジオでも再度挑戦した。早めに仕掛ける必要があることは分かっていた。マチューは今日非常に強かった。私たちはみんなラスト300m、同じポイントでスプリントを開始する考えを持っていたが、少し追い風があったので直線路のローマ通りはとても速かった。マチューが最も強かったので、彼に敬意を表したい。3位に満足する必要があるが、来年もっと頑張りたい」

世界最長289kmの自転車レース、2025ミラノ〜サンレモ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ポガチャルが下り坂の落車から復帰しストラーデ・ビアンケ連覇

UAEチームエミレーツXRGのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が3月8日にイタリアで開催された第19回ストラーデ・ビアンケで残り18kmから独走を決めて、2年連続3度目の優勝を達成した。

ストラーデ・ビアンケを連覇したポガチャル ©LaPresse

落車後にピドコックがボクを待ってくれた

ポガチャルは、Q36.5プロサイクリングのトム・ピドコック(英国)とイネオス・グレナディアーズのコナー・スウィフト(英国)とトップグループを形成。残り50km地点の下り坂でクラッシュしてコース外の草地まで滑ったが、すぐにレース復帰。シエナのピアッツァ・デル・カンポでのゴールまで18kmを単独で走った。時速40.7kmは新記録。世界チャンピオンのジャージを着用してこのレースに勝ったのも史上初。

これぞストラーデ・ビアンケ、白い道 ©LaPresse
ピドコック(先頭)とポガチャルの戦い ©LaPresse

「クラッシュしたとき、頭の中が少しパニックだったが、立ち上がって自転車に乗車すると、レースに勝つためにチームが多くの努力をしてくれたので最後までやり遂げようとした」とポガチャル。

落車でパンツを破きながら単独で逃げるポガチャル ©POOL Luca Bettini/SprintCycling/LaPresse

「トム・ピドコックと合流したとき彼にごめんと言った。クラッシュは私のせいで、一緒に逃げていた彼らを巻き込む可能性があったからだ。ボクは運がいい男だと思います。トムがボクをどれだけ待ってくれたのかは分からないけど、追いつこうとしたとき彼は待ってくれた。まだゴールまで長い道のりがあったし、彼は一緒に走るがいいと思ったのかもしれない。私たちはお互いを尊重している。今日は本当に素晴らしいレースだった。このような状況や慌ただしいレースでも」

ストラーデ・ビアンケ、ポガチャルがゴールのシエナの坂を駆け上がる ©LaPresse

「トムはオリンピックのMTBチャンピオンであり、シクロクロスの世界チャンピオンだ。私には合わないレースだ。コレ・ピンツットの最初の登りで攻撃しようと思っていたが、クラッシュしてしまった。他の区間はトムにより適していた。ストラーデ・ビアンケはお気に入りのレースの一つで、チームが努力してくれたのに完走できなかったら残念だった」

ポガチャルとコペッキーがベロドール…2024自転車最優秀選手賞

スロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEエミレーツ)とベルギーのロッテ・コペッキー(SDワークス・プロタイム)が2024年の自転車最優秀選手として「ベロドール」を受賞した。

世界チャンピオンジャージを着用したポガチャルが愛車コルナゴを掲げてフィニッシュ ©LaPresse

同賞はフランスの自転車専門誌「ベロマガジン」が1992年に創設した賞で、サッカー専門誌「フットボール」が選考するバロンドールの姉妹賞。どちらも発行元はツール・ド・フランスを主催するメディアカンパニーのASO。

ポガチャルは2021年にベロドールを初受賞しているは、2024年も受賞するのは誰が見ても明らかだった。26歳のポガチャルは、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスのダブルタイトル獲得、世界選手権ロード、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ、イル・ロンバルディアなどを含む25勝を挙げた。

世界チャンピオンのコペッキーがUAEツアー総合優勝 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

女子部門は2022年に創設され、過去2年間2位になっているコペッキーは、世界選手権ロード、パリ〜ルーベ、ストラーデビアンケ、ツール・ド・ロマンディ優勝、ジロ・デ・イタリア総合2位、オリンピック銅メダルの獲得で初受賞した。

過去のベロドール受賞者

1992 ミゲール・インデュライン(スペイン)
1993 ミゲール・インデュライン(スペイン)②
1994 トニー・ロミンゲル(スイス)
1995 ローラン・ジャラベール(フランス)
1996 ヨハン・ムセウ(ベルギー)
1997 ヤン・ウルリッヒ(ドイツ)
1998 マルコ・パンターニ(イタリア)
2002 マリオ・チポッリーニ(イタリア)
2005 トム・ボーネン(ベルギー)
2006 パオロ・ベッティーニ(イタリア)
2007 アルベルト・コンタドール(スペイン)
2008 アルベルト・コンタドール(スペイン)②
2009 アルベルト・コンタドール(スペイン)③
2010 ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
2011 フィリップ・ジルベール(ベルギー)
2012 ブラッドリー・ウィギンス(英国)
2013 クリストファー・フルーム(英国)
2014 アルベルト・コンタドール(スペイン)④
2015 クリストファー・フルーム(英国)②
2016 ペテル・サガン(スロバキア)
2017 クリストファー・フルーム(英国)③
2018 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)
2019 ジュリアン・アラフィリップ(フランス)
2020 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
2021 タデイ・ポガチャル(スロベニア)
2022 レムコ・エベネプール(ベルギー)
2023 ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)
1999、2000、2001、2003、2004受賞のランス・アームストロングは薬物使用のためはく奪。丸囲み数字は複数受賞数

表彰台の登壇を待つポガチャル ©A.S.O. Charly Lopez

過去のベロドールファム受賞者

2022 アネミク・ファンフルーテン(オランダ)
2023 デミ・フォレリング(オランダ)

コペッキーが3位のチームメート、デミ・フォレリングと勝利を祝う ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

ポガチャルの世界選手権優勝アイウエアは限定96個、3万7000円

2024年にジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、世界選手権の三冠(トリプルクラウン)を達成したタディ・ポガチャルが使用するアイウエアの世界選手権優勝記念モデルが発売される。

ブランドはSCICON(シーコン)。ポガチャルの世界選手権優勝を記念し、AEROSCOPE WORLD CHAMPION – Limited edition(エアロスコープワールドチャンピオン・リミテッドエディション)が発売される。

日本の入荷予定数は96個で限定商品。税込み3万7000円。輸入代理店はメニーズ。

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