【ツール・ド・フランス旅日記 episode10】どうしてツール・ド・フランス記者になったのか?

7月14日は革命記念日。この日は花火が打ち上がりますが、午後11時にならないと暗くならないのでボクが気持ちよく寝入ったころに爆音で起こされます。迷惑な話ですよ。

ラ・ブールブールという湯治場で革命記念日を迎えた

🇫🇷関連記事🇫🇷
【ツール・ド・フランス第10S】革命記念日にS・イェーツ優勝、ヒーリー一躍首位に
Tour de France 2025特集サイト・トップページ

2025ツール・ド・フランス第10ステージ ©A.S.O.

革命200年のパリへ…「夢ってかなうんだ!」と思った

高2のときに週に1時間ある選択授業で、英語の文献を読むというコースを選択。課題として与えられたのが『フランス革命の指導者たち』という本でした。1789年7月14日にバスチーユ監獄を襲撃して始まったフランス革命で、恐怖政治を推進したロベスピエールなどが登場。英語がわからないので辞書を引きながら夢中で読み進めた記憶があります。革命200年となる1989年が数年後に迫っていて、「その日にパリに行ってみたいな」と漠然と夢見ていました。

小さな村のシャンブルドットに泊まった翌朝にランニング。いつも思うが「もうここには二度とこないだろうなあ」

大学はフランス文学科を受験してしまい、勉強好きなもので5年間も在学(入るときも1年の空白あり)。出版社に入社し、配属された自転車雑誌では「フランス語ができるから(実際はできません)ツール・ド・フランス担当になれ」と。1989年7月、「お前、ツール・ド・フランス行って来い」と言われ、7月14日パリへ。シャンゼリゼの下のメトロ乗換駅で記念式典の喧騒を耳にして、「夢ってかなうんだ!」と思いました。

フランスのほぼ中央に位置する村を訪問

初取材のツール・ド・フランスで史上最も劇的な展開を目撃

1989年の最終日はシャンゼリゼで個人タイムトライアル。ボクにとってはロベスピエールやマリー・アントワネットが粛清されたコンコルド広場で、腕時計の秒針を見ながら米国のグレッグ・レモンが8秒で逆転劇を演じたその時・その場所に居合わせました。それから何年になりますかね。いまなおツール・ド・フランスを追いかけています。

ケバブ屋は休日でも開いているので救世主となることが多々

そんなフランス革命記念日ですが、夕ごはんはケバブ屋でアンポルテ(テイクアウト)という悲劇。10ユーロなのでレストランの1/5のお金で満足できますが…。宗教上このお店にはアルコールがないので飲み物はジュースなど。いらないというと1ユーロおまけしてくれますw

レストランに入れず、革命記念日なのにケバブで部屋飲みとは

講談社現代新書ツール・ド・フランスは電子書籍で発売中!

ツール・ド・フランス110年の歴史を簡単に知るのに最適。ご利用の電書版で気軽に購入できます。880円。

ツール・ド・フランス【電子書籍】[ 山口和幸 ]

価格:880円
(2025/2/12 14:25時点)
感想(1件)

【ツール・ド・フランス旅日記 episode9】長寿番組「風雲たけし城」に負けた

ボクのツール・ド・フランス引退か、番組終了か。勝負していたフランステレビジョンの風雲たけし城に負けそうです。ツール・ド・フランス取材と思いっきり重なる番組はなんと35年の長寿でいまなお元気に毎週土曜日放送中です。

2025ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O.

🇫🇷関連記事🇫🇷
【ツール・ド・フランス第9S】これがマチュー! レースのほぼすべてを逃げて最後に捕まる
Tour de France 2025特集サイト・トップページ

チェーン系ホテルの壁に据え付けられた液晶テレビ

ツール・ド・フランス中継でも「フォールボワヤール、今夜」

全日程の取材を始めた当時、街道筋のさびれたホテルはシャワーからお湯が出ないけどテレビはスイッチが入りました。孤独でどうしようもなかったときにフランスのどうでもいい娯楽番組があって、少しは気がまぎれました。

シャトールーのサッカー場がこの日の仕事場

大西洋に面した海岸にフォールボワヤールという歴史的建造物があります。海中に要塞が建設され、当初は英国海軍の攻撃から守る軍事庫として建設されましたが、それが監獄に。米国のアルカトラズ島みたいな感じですね。この要塞をテレビ局が買い取って、監獄脱出ゲームのような番組「フォールボワヤール」を打ち出しました。

この日初めて卓上扇風機を稼働させた

まさに風雲たけし城なんですが、チャレンジするのは1チームで、それがマッチョ男子とグラマー女子ばかりでフランス的です。番組には身長の低いキャラクターさんも登場するので、日本では放送できないと思います。1990年に始まったので本当にボクのツール・ド・フランスと同じ。取材中のホテルでは疲れ果てて、ご飯を食べたら寝ちゃうような日々ですが、気になるんですよ。

ツール・ド・フランスのプレスセンターでレース中継するモニターは、日本と違ってコマーシャルも入るのですが、番組宣伝として「フォールボワヤール、今夜。見てね!」と、レース展開の途中にインプットされます。

フランステレビジョンのフォールボワヤール

テレビを見ることはほとんどありませんが、土曜日の夜は存在を確認するためにたまにスイッチを入れます。35年前と中身は全く変わっていません。そしてボクは寝落ちして、いまだに番組の流れがわかっていません。

近年のプロ自転車チームはホテルで食事を取らず、帯同するシェフが作るシステムが主流
給水用ボトルを作るチームスタッフ

ちょっと前にフランスで「うる星やつら」が放送されていて、フランス語の吹き替えで聞くラムちゃんがかわいいこと! キャプテン翼は日本語音声にフランス語訳が字幕表記されるので完璧に理解できました。

社会インフラが日進月歩する中で、実はテレビって35年前とあんまり変わっていないんですね。

快適な朝食付きのシャンブルドット(民食)

講談社現代新書ツール・ド・フランスは電子書籍で発売中!

ツール・ド・フランス110年の歴史を簡単に知るのに最適。ご利用の電書版で気軽に購入できます。880円。

ツール・ド・フランス【電子書籍】[ 山口和幸 ]

価格:880円
(2025/2/12 14:25時点)
感想(1件)

【ツール・ド・フランス旅日記 episode8】走り続けてきた道を振り返ってみると

運河沿いのサイクリングロードが気持ちよくて、ちょっと走りすぎてしまいました。引き返すために現在位置を確認すると、出発したシャンブルドット(民宿)まで相当の距離であることが発覚。道を間違えました。牧草地の丘陵をひとつ越えてスタートした村に帰る必要がありました。

ナントとブレストを結ぶ運河に沿ってサイクリング・乗馬・散策路がある

🇫🇷関連記事🇫🇷
【ツール・ド・フランス第8S】初出場のミランがイタリアの空白を埋める勝利
Tour de France 2025特集サイト・トップページ

朝もやの牧草地

いままで走ってきた道は思っていた以上に長かった

朝はもやがかかって、薄い月も幻想的に浮かんでいましたが、走っているうちに太陽が高い位置に昇り、気温も上昇していました。朝ご飯はまだ食べていなく、給水も持っていなかったので、長い牧草地の上り坂で「無事にたどり着けるかな」とちょっと弱気に(心配性なんです)。

サイクリングコースはほとんど木陰なので真夏が気持ちいい
運河の向こうに牧草地

でも不安になってもなんとかならなかったことは一度もないんですよね。これまでひたすら前しか見ずに走り続けてきたよなとつくづくと感じ、不意に立ち止まっていま来た道をながめてみようと思いました。そんな感情はこれまで一度も持ったことがないのに…。

運河の水面を調整する閘門(こうもん)が随所にあり、次の閘門までの距離も管理棟の壁に記されている

180度振り返って見たものはなんの変哲もない光景でしたが、ここまで走ってきた距離は自分が考えていたよりも長くて、それに比べればゴールまではそんなにないな。そう思うと霧が晴れたように足取りも軽くなり、スタートの村にあっという間に到着することができたのです。

サイクリストの休憩所がかわいい

ボクがランニングを始めたのはツール・ド・フランス対策でした。まだ30歳も若かったのに、取材の後半で疲労困ぱいになるんです。23日間を無事に取材できるだけの体力をつけようとラン練習を始めました。伸びしろがあるので年々成績は向上していますが、ツール・ド・フランスを楽に取材するために必要なのは体力じゃなくて経験値だなと数年前に気づきましたw

GPSで走ったところを記録しておくと思い出になる

フランスのサイクリングコースはランニングもできる

フランスの広大な大地には長距離のサイクリングコースがはりめぐらされています。平坦な地方は運河沿いにコースが整備されていて、快適に走ることができます。この日見つけたのは西フランスの都市ナントと、ブルターニュ半島の最西端にあって「地の果て」と呼ばれるブレストを結ぶ運河沿い。

川の流れはほとんどありませんが、1kmに満たない間隔で閘門(水面に高低差のある場所で、2つの門によって水面を昇降させて船を行き来させるための装置)があって、建物の壁に距離表示が貼られています。よく整備されたルートは自転車以外にも、ここは馬や徒歩でも利用できると案内されていました。

これまで走ってきた道を振り返ってみた

講談社現代新書ツール・ド・フランスは電子書籍で発売中!

ツール・ド・フランス110年の歴史を簡単に知るのに最適。ご利用の電書版で気軽に購入できます。880円。

ツール・ド・フランス【電子書籍】[ 山口和幸 ]

価格:880円
(2025/2/12 14:25時点)
感想(1件)

【ツール・ド・フランス旅日記 episode7】暑くてもフランスでエアコンが普及しないわけ

「パリのアパルトマンには各家主たちによる家主会があり、外から見えない建物の中庭であってなにかを設営するにはSyndicという家主会議で多数決の賛成を得ないとできません。だから、日本の室外機のあるタイプのエアコンの設営は大半のアパルトマンにはむずかしい」と、パリ在住の大学クラスメートが教えてくれました。

室温が下がればシャンブルドットの屋根裏部屋も快適

🇫🇷関連記事🇫🇷
【ツール・ド・フランス第7S】ポガチャルがブルターニュの壁を制しマイヨジョーヌ奪還
Tour de France 2025特集サイト・トップページ

右がブルターニュの旗

これほど暑いのにフランスでエアコンが普及しないわけは

すべての建造物が芸術であるパリのアパルトマンのテラスにエアコンの室外機があったら、それはぶち壊しですよね。それでも最近はダイキンなどが部屋に置くタイプの冷房機を売り出しています。直径20cmもある蛇腹のチューブを窓などから外に出して熱気を外に出すタイプで、窓もちゃんとしまらないとのことです。

この日泊まったシャンブルドット(民宿)にありました。かなり涼しいです。窓が開けっ放しなので冷気が逃げるような気がしましたが、シャンブルドットの屋根裏部屋そのものが暑く、外気はそれほど気温が高くないのであまり問題ではないようです。ちなみにチューブの排出口に手をかざしたら熱風でした。

ミュールドブルターニュがゴールとなるときのプレスセンターはちょっと離れたところにあり、じつはミュールドブルターニュを目撃したことがない
外観は古い民家だが、中はきれいに清掃されていて気持ちいいシャンブルドット(民宿)

シャンブルドットの経営者も屋根裏にあるボクの部屋まで案内しながら「暑いねえ」とうれしそうでした。「だいじょうぶ、日が沈めば冷えるから。そうしたら冷房期のスイッチをオフにしてね」。夏は暑いのがあたりまえで、そんなに長い期間じゃないから暑さも楽しいというノリでした。

ブルターニュのフォルジュという小さな村に泊まった

パリ五輪の選手村にエアコンがついていないのは当然

並木道だって日本では美観が優先しますが、フランスでは第一の役割は日除けです。民家は鎧戸を閉めれば室内は暗くて夏の日中でもしのげるくらいに涼しい。だからエアコンがないんですね。

南面の窓は閉ざして北面の窓を開けて換気する

「普通の家庭では、暑くなる日は朝から鎧戸や遮光カーテンをしめ、陽を入れないようにする。買い物に行くスーパーや冷凍食料品屋で涼をとる。熱帯夜でも深夜過ぎれば涼しくなるので、そこまで行きつけば大丈夫。

それに、そんなふうに暑いのはせいぜい2週間なので、これをもちこたえればあとは扇風機も簡易エアコンも場所ふさぎなだけなので、パリのひとはカーテンしめた室内でじっとしてるのがいちばんと考える」のだとクラスメート。

これが爆売れ中の室内設置型冷房機

2024パリ五輪で選手村にエアコンがついてない、と憤慨する選手もいたようですが、パリの普通の家にはついてないのが当たり前たがら選手村にないのも当然だということです。

フランスの写真を見てぜひ涼んでください。

運河の向こうに豪邸が

講談社現代新書ツール・ド・フランスは電子書籍で発売中!

ツール・ド・フランス110年の歴史を簡単に知るのに最適。ご利用の電書版で気軽に購入できます。880円。

ツール・ド・フランス【電子書籍】[ 山口和幸 ]

価格:880円
(2025/2/12 14:25時点)
感想(1件)

【ツール・ド・フランス旅日記 episode6】進化を続けるフランス高速道路事情

シトロエンC5エアクロス、リッター25kmで巡航中。まだ新車の状態を維持していますが、後部座席の右側が洗濯もの干し場です。満タンで1000km走ります。リッター単価が昨年よりもちょっと安くなったものの軽油で300円近くするので、かれこれ20年ほどガソリンスタンドに行ってません。常にスーパーマッケットです。

シトロエンC5エアクロス、リッター25kmで巡航中

🇫🇷関連記事🇫🇷
【ツール・ド・フランス第6S】ヒーリー初V…ファンデルプールが1秒差マイヨジョーヌ奪還
Tour de France 2025特集サイト・トップページ

通信や交通システムの進化を毎年アップデートして対応

毎年フランスに行き続けることで得られるメリットは、通信環境や社会インフラがどう変わったかをアップデートするだけでいいこと。1年前からこう変わったんだなと理解するだけでうまく運びます。進化がめざましいのが有料高速道路で、2年間いかなかったら順応できなくなるんじゃないかなと感じるほどです。

2025ツール・ド・フランス第6ステージ ©A.S.O.

30年前はずらりと料金徴収ブースが並び、若い男女が蛍光黄色のベストを着てお金を受け取っていました。徐々に無人化。日本と同じETCシステム、クレジットカード、現金などの支払い方法によってどこに並ぶかを判断する必要が。

ところで料金所のマシンって結構壊れているんですよ。1台のクレジットカードが通らないと後続のクルマをすべてバックさせて、別の列に並び直すなどそれはもう大変でした。ボクも2、3回あったので、後続車に下がってもらわないと脱出できないので、心を鬼にして下がらせました。

ラグビー場もあるスポーツ施設がこの日の仕事場

かつての料金所にはさりげなくポストがあった!

音声通話でオペレーターと遠隔でやり取りすることも。

「クレジットもお金も受け付けない」とボタンを押してしゃべると、「じゃあポストに現金を入れて」という指示。民家じゃないんだからポストなんてあるわけないだろ…と前方を見ると、なんと跳ね上げ式のポストがありました。

昨年あたりからゲートがまったくない最新システムが導入されました。高速道路のどこかに設置されたカメラでナンバーを読み取るようで、ウェブにアクセスしてどこからどこまで乗りますと打ち込んでカードで支払います。実際には申請よりも短い区間に変更して利用したので、その分の料金が返金されました。

今回は、利用後72時間以内にネット決済してくださいというシステムに遭遇。実際に走ってみるとかつての有人ブースが取り壊されている最中で、今後はこういったシステムがフランス中に整備されていくのだと思います。

田舎町のスポーツ施設のトイレはなんだか恥ずかしげに利用しちゃいそうだ

フランスを一周していて、唯一フランス人のようにうまく立ち回れないものが高速道路のETC。さすがにこれは作れないので劣等感がありました。だからボクたち外国人旅行者にとっては便利な時代になりました。

町の人がビュフェでもてなしてくれた

料金所で渡したお金をホテルまで返しにやってきた青年

余談ですが15年ほど前、原稿執筆が遅くなってしまい、夜9時過ぎにホテルを目指して高速を走っていて、出口の無人料金所で1台が止まっていました。出口がその1つしかないので待っていたら、前のクルマから不安げな作り笑いを浮かべた青年が出てきて、「クレジットが使えないのでお金を貸してほしい」と。

うわあと思いましたが、どうでもいいのでホテルに入りたかったので必要なお金を手渡して、「あそこのホテルに泊まっているよ」と伝えておきました。およそ30分後、彼は町中のキャッシュディスペンサーで現金をおろしてきて、ホテルのボクを訪ねてきました。フランス人っていいヤツじゃんと確信しました!

今日はノルマンディーからブルターニュ半島へ。およそ300kmあるはずで、途中でモンサンミッシェルも位置しますが、よそ見しません!

早朝ラン後にシャワーでさっぱりして、朝食をいただくと本当においしく感じる

講談社現代新書ツール・ド・フランスは電子書籍で発売中!

ツール・ド・フランス110年の歴史を簡単に知るのに最適。ご利用の電書版で気軽に購入できます。880円。

ツール・ド・フランス【電子書籍】[ 山口和幸 ]

価格:880円
(2025/2/12 14:25時点)
感想(1件)

【ツール・ド・フランス旅日記 episode5】フランス800泊にしてホテル予約失敗

あらまあ。フランスで800泊もしているのに宿泊予約の日付を間違いました。本日行くホテルの予約が明日だったので、明日のホテルが2つに。こんなときは慌ててもいいことがないので、冷静になったつもりでしたが…。

レストラン併設のホテルは夕食を取るところを探さなくて済むので気楽

🇫🇷関連記事🇫🇷
【ツール・ド・フランス第5S】エヴェネプール一番時計、ポガチャルが首位に
Tour de France 2025特集サイト・トップページ

ツール・ド・フランス第5ステージのゴールは競馬場の横で、プレスセンターは観覧席だ

焦っていないつもりでも次第にドツボにはまっていく

この2日間がそれほど遠くないエリアで走るのは幸いでした。今日泊まるつもりだったホテルはもうキャンセル・返金不可なので明日に回すことに。明日のホテルをキャンセル。新たに今日のホテルを探して予約したんですが、10人ドミトリーの女性部屋でした。すでに返金不可なので男性部屋への変更を依頼。もちろん男性は満床だったので、変更はできませんでしたが、近年こうしたジェンダーな事象はセンシティブなので「変更をお願いしたのにそれが用意できなかった」という感じで、ありがたいことにお金が返ってきましたよ。

米国などの国旗を掲げた駅前ホテル

移動や食事にかかるお金はもう仕方ない支出で、ケアレスミスで想定外の支出を余儀なくされることを回避していかないと。ということでフランス入り6日目にして初めてレストランへ。

この日のホテルを探していたとき、「こっちのオーベルジュ(旅籠)のほうがよかったなあ」という建物がすぐ近くにありました。ホテルに到着したときに「明日の朝食はここで用意できないので、道路を曲がって左のところ」と案内されたんですが、まさかのオーベルジュでした。小さな町なのでw

フランス滞在6日目にしてようやくレストランで食事。テラス席は肌寒いのでウインドブレーカーを取りに部屋に戻った

熱波の去ったフランスは毎日爽快な夏が続く

フランスは連日最高気温20度ほど。朝のランニング時には耳が痛くならないようにニット帽がほしいくらいです。この町はノルマンディー上陸作戦のビーチに近く、いまなお星条旗を掲げる家が多いです。ミリタリーな壁画や軍用品を売るお店も。朝からパン屋さんだけがオープンしていて、おいしそうなにおいがします。

宿泊した駅前ホテルに代わって朝食を用意してくれたオーベルジュ

質素だけどどこかおしゃれな民家をながめながらランニングしていると、フランスの人って日々を楽しそうに、そしてできるかぎり快適に生活しているなあと確認できます。地上に生きているって感じですね。

2025ツール・ド・フランス第5ステージ ©A.S.O.

講談社現代新書ツール・ド・フランスは電子書籍で発売中!

ツール・ド・フランス110年の歴史を簡単に知るのに最適。ご利用の電書版で気軽に購入できます。880円。

ツール・ド・フランス【電子書籍】[ 山口和幸 ]

価格:880円
(2025/2/12 14:25時点)
感想(1件)