中東を舞台とした唯一のUCIワールドツアー大会、UAEツアーは2月25日に第6ステージが行われ、ベルギーチャンピオンのティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)がゴール勝負を制して第1ステージに続く区間2勝目を挙げた。

総合成績では世界チャンピオンのレムコ・エベネプール(ベルギー)が首位を守った。





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中東を舞台とした唯一のUCIワールドツアー大会、UAEツアーは2月25日に第6ステージが行われ、ベルギーチャンピオンのティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)がゴール勝負を制して第1ステージに続く区間2勝目を挙げた。
総合成績では世界チャンピオンのレムコ・エベネプール(ベルギー)が首位を守った。
ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトが運営するUAEツアーが2月20日に開幕。第1ステージはベルギーチャンピオンのティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)がカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・デスティニー)を写真判定の末に僅差で破って優勝した。大会は7区間で26日まで。
メリリールは総合成績でも首位に立った。
「この勝利に本当に満足している。私は最近父親になり、それが私に多くのモチベーションを与えてくれた」とメルリール。
「ハードなレースだった。レースが厳しい時は、ゴール勝負になれば最強の1人だし、勝てると思う。私たちはチームとして、そして総合成績のためにもいい仕事をした。今日はレムコ・エベネプールのためのレース運びもこなした。彼は最強で、チームの勝利に導いた。昨年はティレーノ〜アドリアティコまでシーズン初優勝を待たなければならなかったけど、今シーズンはすでにロードとシクロクロスの2勝を挙げている」
ツール・ド・フランスを主催するASOが晩冬に中東で開催するステージレース、ツアー・オブ・オマーンが2月11日に開幕。日本登録のUCIチーム、JCL TEAM UKYOがサウジツアー、マスカットクラシックに引き続いて参戦する。大会は15日までの全5区間。
第1ステージはアルハズム城をスタートして下り基調にマスカット国際空港にゴールする147.5kmで行われた。途中、60kmと101km地点にスプリントポイント、92km地点に山岳ポイントが設けられ、ボーナスタイムや敢闘賞を狙った攻撃も予想された。JCL TEAM UKYOは前日のマスカットクラシックでの選手の疲労を考慮し、山本大喜の総合上位獲得、そしてこの第1ステージをスプリンターのレイモン・クレダーで勝負する作戦でスタートした。
レースはスタート直後から3名の逃げが発生。トレンガヌのジェロイェン、ブルゴスBHのロドリゴ、オマーンナショナルチームのサイドのリードは最大で2分40秒まで開いた。プロトンがこの逃げを容認して距離を保っているため、JCL TEAM UKYOは後半に備えて待機。
60km地点のスプリントポイントに向けて、アスタナとスーダル・クイックステップの牽引で一時差が縮まるが、各チームの思惑がズレたことで再びタイム差が戻る。92kmの山岳ポイントでプロトンとのギャップが40秒まで詰まるとトレンガヌのジェロイェンが独走に持ち込んだ。
力強く踏み続ける走りで山岳をトップで抜けると、独走で再びタイム差を広げ始める。ここでプロトンはジェロイェンを吸収することで集団が活性化する展開を考慮し、終盤で吸収しスプリント勝負に持ち込む流れを組むことを選んだ。そして、いよいよレースがゴールへ近づくと各チームの熾烈なポジション争いが始まる。
ハイスピードの展開で、アスタナとUAEエミレーツのトレインが先頭付近で目立つ中、JCL TEAM UKYOも武山晃輔と石橋学でクレダーをいいポジションへエスコート。独走していたジェロイェンを吸収したプロトンは残り3km、海からの横風にプロトンは内陸に寄りながらトップスピードに。
クレダーの前にはベンジャミ・プラデス、最終コーナー手前を岡篤志がアプローチするものの、ハイスピード下であちこちで接触、ブレーキングが起こり流れが混沌となる。
あっという間にポジションを奪われる熾烈な展開に、クレダーが意を決して単騎でラスト500mの直線をトップ戦線に割って入ろうと試みた。しかし、徐々にスピードが届かなくなっていくクレダーをみて、瞬時に判断したプラデスと岡が個々にスプリントラインに車輪を差し込みゴールへもつれ込んだ。
結果、勝負を制したのはSoudal-QUICK STEPのティム・メルリール。JCL TEAM UKYOはプラデスが12位、岡が17位、クレダーが20位でフィニッシュ。チームとしては上位20名に3名を送り込む結果となったが、クレダーの勝負を叶えられなかったこともあり、レースを走り終えた選手たちは一様に悔しい表情。レースを終えて入念に修正点を話し合い、第2ステージへ希望を繋ぐ。
第108回ツール・ド・フランスは6月28日、ロリアン〜ポンタビー間の182.9kmで第3ステージが行われ、アルペシン・フェニックスのティム・メルリール(ベルギー)がゴール勝負を制して初優勝。前日に優勝して首位に立つチームメートのマチュー・ファンデルプール(オランダ)も同タイムの7位でゴールしてマイヨジョーヌを守った。
●4賞ジャージ
■マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
■マイヨベール(ポイント賞)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)イーデ・スヘリンフ(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
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第104回ジロ・デ・イタリアは5月9日、ストゥピニージ〜ノバーラ間の179kmで第2ステージが行われ、アルペシン・フェニックスのティム・メルリール(ベルギー)がゴールスプリント勝負を制し、グランツール初出場にして初優勝を飾った。
前日に首位に立ったフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)は大集団の中でゴール。中間スプリントポイントではボーナスタイム3秒を獲得し、マリアローザを守っただけでなく、2位エドアルド・アッフィニ(イタリア、ユンボ・ビスマ)とのタイム差を10秒から13秒に広げた。
●4賞ジャージ
■マリアローザ(個人総合成績)フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
■マリアチクラミーノ(ポイント賞)ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
■マリアアッズーラ(山岳賞)ビンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、エオーロ・コメタ)
□マリアビアンカ(新人賞) フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)
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