パリ往復航空券が当たる「フランスを探しに行こう!」キャンペーン

フランス観光開発機構(Atout France アトゥー・フランス)が2024年観光キャンペーンを2024年5月23日より始動した。

©Atout France

オリジナルアニメを制作してYouTubeで累計200万回以上再生されて反響を呼んだ2022年度のキャンペーンに続き、2024年は二作目となる作品を制作し、新たなキャンペーンを始動した。フランスの文化・自然遺産、グルメ、アクティビティをテーマに、アニメーションとフランスの豊かな多面性を融合させ、没入感のある体験を提供することで、フランスのさまざまな魅力を発見してもらおうというもの。

アニメーションの公開と同時にオンライン上で始動するキャンペーンでは、日本~パリ往復航空券が抽選で当たるプレゼントキャンペーンも実施。

©Atout France

「フランスを探しに行こう!」

● キャンペーン期間:2024年5月23日~7月16日
● 特設サイト、SNS プラットフォームにてオリジナルアニメーションを放映
● 特設サイトで日本~フランス間往復航空券(1組2名)が当たるプレゼントキャンペーンを実施
● キャンペーン特設サイト
● キャンペーンパートナー :エイチ・アイ・エス、Klook (クルック)

©Atout France

フランス人が夢中になるツール・ド・フランスをダバディと浅田顕が語る

ツール・ド・フランスでのボランティアの実態などについて語る「フローラン・ダバディと学ぶボランティアで活かせるチームワーク」が9月22日(金)19時からオンラインで開催される。ゲストは浅田顕。参加無料。

フランス人が夢中になるツール・ド・フランスを知る!

好評だった「フローラン・ダバディと学ぶ」セミナーが開催される。世界のスポーツ界で活躍をする人にその経験や思考方法を聞くシリーズ第1弾。

東京2020オリンピックで日本代表ロード男子チームを率いた日本の自転車ロードレース界を代表する監督、浅田顕氏をゲストとして迎え、日々心がけているコミュニケーション術についての秘訣をフローラン・ダバディが聞く。

●フランス人が夢中になるツール・ド・フランスを知るの詳細ページ

大野均がフランス観光親善大使に…W杯フランス大会を盛り上げる

元ラグビー日本代表の大野均氏が2023年度フランス観光親善大使に就任した。2023年はラグビーのワールドカップがフランスで開催されるが、その事前プロモーションとして大野氏が起用され、日本戦の会場となる開催地を精力的に回っていた。

大野均さん

フランス観光親善大使のタイトルは2000年、フランス観光開発機構の前身であるフランス政府観光局が創設し、フランスに縁のある著名人の個人的な視点からフランスの魅力を発信してもらうことを目的にこれまで46人が任命されている。

フランスは2023年にラグビーワールドカップ、2024年にオリンピック・パラリンピック競技大会と二つの国際スポーツイベントの開催を控えることから、スポーツを観光プロモーションの主テーマに据え、スポーツ関連の著名人を観光親善大使として任命することを決定した。

大野均さんとフィリップ・セトン駐日フランス大使

任命されたのは元ラグビー日本代表で、現在は東芝ブレイブルーパス東京のアンバサダーを務める大野氏。大野氏は三度のワールドカップ出場と、国際試合98回の出場記録から、選手時代に遠征や合宿でルアーブル、ボルドー、リヨン、トゥールーズなどフランス各地に滞在した経験を持つ。

また2022年には、フランス観光開発機構が実施したラグビーワールドカップ2023年大会の開催地域への視察旅行(トゥールーズを含むオクシタニー地方、ニースを含むプロバンス・アルプ・コートダジュール地方、ナント)に参加し、さまざまなメディアを通じて滞在地の魅力を発信した。

フレデリック・マゼンク在日フランス観光開発機構代表、大野均さん、フィリップ・セトン駐日フランス大使

ワールドカップイヤーとなる2023年、フランス観光開発機構は大野氏を「2023年度フランス観光親善大使」に任命し、観光立国フランスの広報活動へさらなる協力を依頼した。


2023年5月31日にフランス大使館で行われた任命式では、フィリップ・セトン駐日フランス大使、カロリーヌ・ルブシェ フランス観光開発機構総裁が署名する任命状が、セトン大使より大野氏へ手渡されました。

アイアンマン世界選手権の男子がハワイではなくニース開催へ

米国のハワイ島カイルアコナ周辺でスイム・自転車・ランの3競技を連続でこなす鉄人レースとして始まったアイアンマンは、シリーズ最高峰のワールドチャンピオンシップレースをフランスのニースで男子、ハワイで女子を開催することを発表した。

ニースのプロムナード・デザングレ ©Atout France/Jean François Tripelon−Jarry

アイアンマンがついに発祥のハワイからフランスに飛び出した

アイアンマンはスイム3.8km、自転車180.2km、ラン42.2kmを連続して行う競技。世界の各地でシリーズ戦が行われ、その大会で出場権利を得た選手らが発祥地ハワイに集結してワールドチャンピオンシップを行うことが定着した。

2022年は初めて男女別に独自の開催日が設定され、ハワイ島で行われた。そして2023年は男子が9月10日にフランスのニースで、女子が10月14日にハワイでと別日程・別会場で開催される。2024年は男女の開催地が逆になり、このローテーションは2026年まで継続する。

2024ツール・ド・フランスは最終日がパリではなくニースにゴールする ©A.S.O. Fabien Boukla

ニースはコート・ダジュールと呼ばれる地中海沿岸の観光都市で、1982年に初めてトライアスロン大会を開催し、欧州での同スポーツのイニシアチブを取ってきた。

アルケア・サムシックがUCIワールドツアー昇格…伝統カラー継続

フランスのアルケア・サムシックが2023シーズンへの意気込みを語った。彼岸のUCIワールドツアーに昇格を果たしたチームは男女のプロチームを組織。赤と黒のチームジャージは継承された。

「フランスのブルターニュ地方のアンバサダーとして、最高峰のカテゴリーでシーズンを戦えるのはうれしい」と、エマニュエル・ウベール監督。

オーストラリアのサントス・ダウンアンダー(1月17〜22日)でシーズンイン。7月の地元レース、ツール・ド・フランスではワレン・バルギルらフランス勢の活躍が期待されている。

●アルケア・サムシックのホームページ

フランスの夏のスキーゲレンデはMTB愛好家のパラダイスだった

フランスでは夏場のスキー場もアクティブなサイクリストでにぎわっている。MTB専用コースが縦横無尽に整備され、上りのリフトに自転車を積載して標高を稼ぐこともできる。そこからは一気にダウンヒルだ。電動パワーが使えるeMTBなら上り坂も楽に進める。アルプス北部に位置するアボリアズはMTB好きの若者たちのパラダイスだった。

リフトを使ってダウンヒルバイクを上げてトレイルを楽しむ。スイス国境にも行けるという

総延長はなんと650km。パスポートを持ってスイスまで

アルプスのモルジンヌから20kmほど上ったところにあるスキー場が標高1800m超のアボリアズだ。数年に1回はツール・ド・フランスのゴールにもなるところで、滞在型レジデンスが林立し、フランス人はここに複数日宿泊してさまざまなアクティビティを楽しんでいる。

自転車はリフトの背面部に簡単に搭載できる

冬はもちろんスキーだが、夏場はハイキングやMTBだ。夏の訪問客のために期間限定でゴンドラやリフトが稼働。リフトには数基に1基の間隔で自転車が引っ掛けられるようになっている。脱着はリフト保安員が手慣れた手付きでやってくれる。

アボリアズはツール・ド・フランスでよく登場するスキーリゾートだ

アボリアズは欧州最大のバイクパークで、専用トレイルは総延長650km。下りを楽しむダウンヒルバイク、アップダウンをこなせるエンデューロバイク、電動のeMTBのコースがそれぞれあり、さらにコースの難易度が多様にあるので、上級者から初級者まで遊べるのが特徴だ。トレイルは尾根道のみならず、谷底、森林地帯、牧草地、岩、急流などさまざまなフィールドが楽しめるように設計されている。

レジデンスは想像以上に快適だ。こういったところでのんびりバカンスを楽しみたいなあ

アボリアズのスキー場がバイクパークになるのは2022年の場合、6月17日から9月11日まで。そのうちリフトは7月2日から9月2日まで稼働する。アウトドア系スポーツが好きな人なら、花が咲き乱れるゲレンデでMTBを持ち込もうという発想は、フランス人のライフスタイルの一部で、自然な成り行きだ。

自転車専用トレイルのゲート

MTBトレイルとハイカーが歩くルートは分離されていることに気づいた。MTBトレイルの入り口にはそれを示すゲートがあり、誤ってハイカーが通行しないように配慮されている。両者が交差する場所は網やロープで注意喚起をしているので、接触する可能性はほぼない。

eMTBの最長コースは80km。トレイルは舗装路よりも路面抵抗があって、通常はこんな距離を走破するのは難しいが、電動アシストの恩恵で自分の体力をはるかに超えた冒険も可能になる。観光局が用意した地図によれば30kmほど離れたスイス国境まで行くことができ、「パスポート必携」と明記されている。

稜線を走ってスイス国境を目指す。下りきった先にもスイス方面に上れるリフトがある

MTBトレイルに挑戦するのは若い男性が多かったが、ファンパークと呼ばれる簡単なコースには母親と子供の姿もあった。またライディング教室やレンタルMTBも自転車ショップで行われている。ライド後はキッチン付きのレジデンスで料理をしたり、MTBツアーの追加オーダーとしてバーベキューも申し込める。

楽できるところにはお金をかけるのがフランス流

リフト乗車券は大人1回840円、1日4620円、複数日は割引となり例えば7日で2万860円。MTB搭載料は乗車券と別に大人1回882円、複数回は8回4480円など。すべて1ユーロ140円で計算。

スキーゲレンデにはスラロームコースが作られていた

為替相場によりフランスの物価は全体的に割高に感じるが、一部の裕福な層や十分な休日が取れる人の娯楽とは感じなかった。フランスの若い世代も「楽して楽しめるところにはお金をかける」とばかり積極的にリフト活用していた。

集落にはいくつかの自転車ショップがあり、レンタルやライディング教室などを行っている