第83回パリ〜ニースは3月13日、サンジュスト・アンシュヴァレ〜ラ・コートサンタンドレ間の203.3kmで第5ステージが行われ、バーレーン・ヴィクトリアスのレニー・マルティネス(フランス)が優勝。首位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チームヴィスマ・リースアバイク)が26秒遅れの16位と先頭から脱落。3秒遅れの3位に入ったチームメートのマッテオ・ジョーゲンソン(米国)に首位の座が移った。

ヴィンゲゴーが転倒による手の負傷でペースダウン
この日は終盤に短いが壁のような激坂を出現。しかもゴールのノートルダム・ド・シエ礼拝堂への上りは18%だ。この一連の壁でパンチャー同士が戦った。レースは完全にひっくり返され、首位のヴィンゲゴーは途中で転倒して手を負傷。衰弱して先頭から脱落してしまう。総合3位のマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)も後退した。
前年の覇者ジョーゲンソンがリーダーの座を引き継ぎ、チームヴィスマ・リースアバイクとしてリーダージャージを守れるようにしたが、ゴール手前ではマルティネスを振り切ることができず、マルティネスは最後の100mで先頭に立って逃げ切った。マルティネスは初のワールドツアーレースで優勝し、総合5位に浮上した。

総合10位よりもステージ優勝のほうが重要だ
「信じられないよ。チームは1日中素晴らしい仕事をし、最後の区間優勝争いでもすべてがうまくいった。 最後の150mでしたアタックしたいと思っていたが、先頭にはまだ3人残っていたので、うまくいくかどうかはわからなかったが、挑戦した」とマルティネス。
「大きな差をつけていることがわかりました。腕を挙げることができて、素晴らしい瞬間になった。昨日はステージ4位に終わってがっかりしたが、サッカーならボールをゴールに入れる必要があると自分に言い聞かせ、本当にうまくいった。
残念ながら昨日、サンティアゴ・ブイトラゴがレースを去ったため、私はリーダーとしての責任を負い、失敗しないように心がけていた。総合順位をすこしでも上げなければならなかったが、トップ10の座を確保することよりもステージ優勝のほうが重要だ」


「手を骨折したかも」とヴィンゲゴーに伝えられた
「私は個人的にとても強い気持ちを持っていたが、ヨナスに起こったことについては複雑な気持ちを抱いているのが事実。彼は転倒した後、私のところに来て、手を骨折したかもしれないと言った」とジョーゲンソン。
「彼はストレスを感じていて、この日のゴールではエースとしての役割を果たせると私に言ったが、この段階で彼はとても苦しんだ。だから最後の登りでボクはベストを尽くしたし、このような状況でもジャージを維持できたのはうれしい。我々はまだいい位置にいるので、最後まで1位と2位を維持できれば非常にいいだろう。私としては本当に気分がいいし、すべてがうまくコントロールできている」

第83回パリ〜ニース日程
3月9日 第1ステージ ル・ペレ・アンイヴリーヌ〜ル・ペレ・アンイヴリーヌ 156.1km
3月10日 第2ステージ モンテソン〜ベルガルド 183.9km
3月11日 第3ステージ シルキュイ・ド・ヌヴェール・マニクール〜ヌヴェール 28.4km)チームタイムトライアル)
3月12日 第4ステージ ヴィシ〜ラ・ロジュ・デ・ガルド 163.4km
3月13日 第5ステージ サンジュスト・アンシュヴァレ〜ラ・コートサンタンドレ 203.3km
3月14日 第6ステージ サンジュスト・アンサンタルバン〜ベールレタン 209.8km
3月15日 第7ステージ ニース〜オロン 147.8km
3月16日 第8ステージ ニース〜ニース 119.9km
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