第83回パリ〜ニースは3月12日、ヴィシ〜ラ・ロジュ・デ・ガルド間の163.4kmで第4ステージが行われ、UAEチームエミレーツ・XRGのジョアン・アルメイダ(ポルトガル)が優勝。チームヴィスマ・リースアバイクのヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)が1秒遅れの2位に入り、チームメートのマッテオ・ジョーゲンソン(米国)から首位の座を譲り受けた。

この日はレース途中から雹(ひょう)が降り始め、路面が滑りやすくなったことでレース中断。天候がなんとか回復してその後のレースを再開することになった。
最後の登りで、ヴィンゲゴーがアタックして残り2kmを単独で走り始めた。しかしリードはわずか10秒ほどで、残り1kmのフラムルージュで5秒差。アルメイダが後方からスパートして、最後の100mで全力疾走し、パリ〜ニースで初の勝利を修めた。

パリ〜ニースで優勝できるとしたら、それは私だけの力ではない
「とてもうれしい。ステージ中は特に雪が降って、紆余曲折があり、本当に難しい1日だった。私たちは決してあきらめなかったし、この勝利に値したと思う」とアルメイダ。
「体調はよかったが、寒さに弱いのでそのせいで苦しんだ。登りは実際に選択できるほど急ではなかった。ヨナス・ヴィンゲゴーが適切なタイミングで攻撃し、私はベストな位置にいなかったが、全力を尽くしたので結果には非常に満足している。障害は常に存在するが、昨日は昨日、今日は新たなチャンス。私たちはチームとして負けるし、チームとして勝つ。パリ〜ニースで優勝できるとしたら、それは私だけの力ではない」


総合トップに立ったが、負けてしまったので失望のほうが大きい
「複雑な気持ちだ。いや、実際のところ、私はほとんどが失望している。最後の25mまではリードしていたが、最後には負けてしまい、アルメイダが勝利に値した」とヴィンゲゴー。
「僕たちはみんな震えていたから、そんな状況でレースをするべきではなかったと思う。しかし、結局、誰もがこの時期に苦しんできた。調子はよかったし、リードしていた時は勝てると思ったのだが、残念ながら負けてしまった。マッテオが総合順位でまだ2位を維持しているのはいいことだ」


第83回パリ〜ニース日程
3月9日 第1ステージ ル・ペレ・アンイヴリーヌ〜ル・ペレ・アンイヴリーヌ 156.1km
3月10日 第2ステージ モンテソン〜ベルガルド 183.9km
3月11日 第3ステージ シルキュイ・ド・ヌヴェール・マニクール〜ヌヴェール 28.4km)チームタイムトライアル)
3月12日 第4ステージ ヴィシ〜ラ・ロジュ・デ・ガルド 163.4km
3月13日 第5ステージ サンジュスト・アンシュヴァレ〜ラ・コートサンタンドレ 203.3km
3月14日 第6ステージ サンジュスト・アンサンタルバン〜ベールレタン 209.8km
3月15日 第7ステージ ニース〜オロン 147.8km
3月16日 第8ステージ ニース〜ニース 119.9km
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