内野艶和が女子スクラッチ6位【世界選手権グラスゴー大会】

英国のグラスゴーで開催されている世界選手権は、大会2日目の8月4日にトラック女子スクラッチ決勝10km(250mx40周)が行われ、内野艶和が6位になった。

女子スクラッチで内野艶和が使用した自転車は左側にチェーンリングがつけられている ©日本自転車競技連盟

女子チームパシュートで日本(梶原悠未、垣⽥真穂、内野艶和、池⽥瑞紀)は予選11位で敗退。女子500mタイムトライアルで酒井亜樹は21位。

男子チームパシュート1回戦で日本(橋本英也、窪⽊⼀茂、兒島直樹、松⽥祥位)はフランスと対戦。日本記録に迫る勢いの好走も、終始リードを奪われる展開でここで敗退した。

男子チームスプリント1回戦の日本(⻑迫吉拓、太⽥海也、⼩原佑太)はフランスと対戦。フランスをリードしてレースを進めたが、最終走者で逆転されて敗退した。

トラック・パラサイクリング男子B1kmタイムトライアル予選で⽊村和平/三浦⽣誠は11位。男子C2オムニアム200mタイムトライアルで川本翔大が4位になり、総合2位につけた。

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杉浦佳子がトラック種目で初の世界チャンピオンに…スーパー世界選手権開幕

自転車競技史上空前のメガイベントとして、夏季五輪の前年、4年ごとに開催されることになった13種目開催の世界選手権が英国のグラスゴーで8月3日に開幕した。日本勢は初日にパラサイクリング・トラック女子個人パシュートで杉浦佳子が優勝。世界チャンピオンになった。

パラサイクリング世界選手権トラック女子個人パシュートで杉浦佳子が優勝 ©日本自転車競技連盟

1-2位決定戦に臨んだ杉浦は、中盤まで先行を許す展開となったが、後半に逆転して世界タイトルを獲得した。東京パラリンピック・ロード2冠の杉浦は、トラック種目において自身初の世界チャンピオンジャージ、アルカンシエルを獲得した。

「もう最高です! まだ実感がないです。今夜寝て、明日起きた時に夢でないことを確認してから喜びたいと思います。ありがとうございました」と杉浦。

トラック男子スクラッチでは窪⽊⼀茂が2年連続で2位

男子スクラッチ決勝15km(250mx60周)は24選手で争われた。優勝の行方は最後のスプリント勝負に持ち込まれ、窪木がこの種目2年連続で2位になった。

世界選手権トラック男子スクラッチで窪⽊⼀茂が2年連続の2位 ©日本自転車競技連盟

「2年連続の銀メダルで、昨年よりも悔しいですが、まず応援してくれた家族、チームメイト、関係者、日本のみなさんには本当に感謝しています。今回の目標はチームパシュートとマディソンで結果を残すことなので、それに向けてみんなの士気をあげられたと思うのでよかった」と窪木。

川本翔大がパラサイクリング・トラック個人パシュートで3位

男子C2個人パシュート3-4位決定戦は3km(250mx12周)で行われ、川本翔大が5周回目に入ったところで相手選手を追い抜き3位が決定した。

パラサイクリング世界選手権男子個人パシュートで川本翔大は3位 ©日本自転車競技連盟

「狙っていた順位と違ってしまいましたが、銅メダルを獲れたことはよかったと思います。明日からもまだレースがあるので、ひとつひとつベストを出せるように頑張ります」と川本。

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杉浦佳子が1位通過…13種目一挙開催の世界選手権が3日開幕へ

UCI自転車世界選手権・英国グラスゴー大会が8月3日から13日まで開催される。開幕に先駆けて2日(日本時間3日未明)に行われたトラックパラサイクリング予選で、2020東京パラリンピック2冠の杉浦佳子が、自身が持つ日本記録を更新して全体の1位で予選を通過。3日の1-2位決定戦に進出した。

2023世界選手権パラサイクリング英国グラスゴー大会の予選でトップ通過した杉浦佳子 ©日本自転車競技連盟

女子C3個人パシュート予選は3km(250mx12周)で、杉浦は2位に6秒近い差をつけて予選1位。1-2位決定戦に進出したことで2位以上が確定した。

今までやってきたことが今日花開いた…杉浦佳子

「今までで一番いいペーシングができて、たれることなく最後までとても気持ちよく走ることができた」と杉浦。

「正直、まだ信じられません。ラップタイムを告げてくれるコーチの声も、聞き間違いかと思っていて、このままだと凄いタイムが出ると思って走っていました。今までやってきたことが、今日花開いた感じで本当に感謝しています」

パラサイクリング・トラック、ロード、ロードTT代表の杉浦佳⼦ ©Japan Cycling Federation

4年に一度の世界選手権は自転車競技史上空前のメガイベント

UCI(国際自転車競技連合)世界選手権は2023年8月3日から13日まで、英国北部スコットランドのグラスゴーとその周辺で開催される。11日間の日程で13種目が行われる。

  • ロード
  • パラサイクリングロード
  • トラック
  • パラサイクリングトラック
  • MTBクロスカントリー
  • MTBダウンヒル
  • MTBマラソン
  • MTBクロスカントリーエリミネーター
  • トライアル
  • BMXフリースタイル
  • BMXレース
  • 室内サイクリング
  • グランフォンド

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注目のメガ世界選手権で日本代表チームが新デザインウエア

UCI自転車世界選手権・英国グラスゴー大会で日本代表の新ウエアを着用する。大会は8月3日から13日まで。

トラック種目ウエア。モデルは太田海也(左)、窪木一茂 ©JKA/Shuntaro MOCHIZUKI

今回の世界選手権は自転車競技のオリンピック・パラリンピック採用種目をはじめ複数種目が同じ場所、同じ期間で開催される史上初の大会。世界が注目する大会に公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)として新たなイメージの発信と競技での勝利を目指し、全種目で共通のエレメントをもちいた新デザインを採用した。

デザインコンセプトはファンとともに勝利を目指すJAPAN CYCLING

①日の丸と富士山(代表全種目の競技ウエアで採用)

日本を象徴する国旗をイメージさせる日の丸に富士山をあしらった。ファンや観客が見つけやすいデザインにすることで、競技者や関係者との一体感をもって日本チームを応援してほしいという期待と願いが込められている。

BMXレーシング種目ウエア、畠山紗英(左)、中井飛馬

②矢絣(やがすり)(BMXフリースタイル以外全てで採用)

競技ウエアの一部に矢絣柄を入れ込んでいる。矢絣は縁起のいい柄で、破魔矢と同じ邪気を払うという意味がある。また、矢は射るとまっすぐに飛ぶ。JCFはこのイメージを、競技では一直線に頂点を狙う意味を込めて取り入れました。

③勝色(かちいろ)(ロード、トラック、パラ、MTB-XCO で採用。 BMX、MTB-DHI、トライアル、インドア未使用)

パラサイクリング種目ウエア、杉浦佳子

パンツ部分にも、伝統的な勝利へのイメージとして使われている勝色を採用した。

上記①、②、③のコンセプトと合わせて、代表全員が「Team Japan エンブレム」を胸に日本代表として世界で活躍し、応援してくれる人とともに勝利するイメージをもってデザインを行った。

●UCI自転車世界選手権・英国グラスゴー大会で日本代表選手リスト

メガ世界選手権グラスゴーに日本代表は佐藤水菜、梶原悠未など67選手

UCI自転車世界選手権・英国グラスゴー大会が2023年8月3日から13日まで開催され、日本自転車競技連盟は男子43選手、女子24選手の合計67選手を派遣する。

トラック・スプリント、ケイリン、チームスプリント代表の佐藤水菜 ©Japan Cycling Federation

今回の世界選手権は自転車競技のオリンピック・パラリンピック採用種目をはじめ複数種目が同じ場所、同じ期間で開催される史上初の大会。

競技種目はロード、トラック、マウンテンバイク、BMXフリースタイル、BMXレーシング、パラサイクリングトラック、パラサイクリングロード、インドア、トライアル、グランフォンドで、グランフォンド種目のみ個人エントリー。

2年連続の2位、1番になって世界チャンピオンに…佐藤水菜

世界選手権は2021年、2022年とケイリンで銀メダルを得たものの、未だ1番になれていない大会です。今年こそ目標でもあるアルカンシエル(世界チャンピオンジャージ)を獲得できるように、しっかり結果を出してきたいと思います。また、個人種目だけでなく、チーム種目でもいい結果を残すようにしたいです。これまで、たくさんの方々にサポートしてきてもらっているので、大会では活躍して、応援して下さるみなさんに元気を届けられればと思います。

女子チームパシュートは梶原悠未、内野艶和、垣⽥真穂、池⽥瑞紀、古⼭稀絵 ©Japan Cycling Federation

厳しく苦しい練習を乗り越えたので悔いのないレースを…梶原悠未

これまでの厳しく苦しい練習を乗り越え、2023年UCIトラック世界選手権大会への出場権を獲得することができました。私たちがここまで来られたのは、指導してくださったダニエル・ギジガーコーチをはじめ、家族、仲間、スポンサー各社の支えがあってのことだと思い、感謝の気持ちでいっぱいです。応援してくださったみなさんの期待に応えられるよう、成果を発揮し、悔いの残らないよう頑張ります。応援よろしくお願いします。

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パラサイクリング・トラック、ロード、ロードTT代表の杉浦佳⼦ ©Japan Cycling Federation

パリ五輪出場のためにポイントを獲得したい…杉浦佳子

今大会では2024年パリパラリンピック出場のための国際ポイントを獲得することが目標です。そして、今年はワールドカップの参加ができなかったので、この大きな国際大会で他国の選手たちをしっかり観察し、残り1年、有意義なトレーニング期間としたいと思います。

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前人未到の大会連覇を目指す…中村輪夢

BMXフリースタイル・パーク代表の中村輪夢 ©Japan Cycling Federation

ディフェンディングチャンピオンとして挑む世界選手権になりますが、7月のワールドカップでも表彰台に上がれたので、調子が上がってきています。今回の世界選手権に向けて練習を続けてきている新技があるので、それをメイクして、フリースタイル・パークでは誰も成し遂げていない大会2連覇を目指したいと思います。

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BMXフリースタイル・フラットランド代表の佐々木元 ©Japan Cycling Federation
BMXフリースタイル・フラットランド代表の中川きらら ©Japan Cycling Federation
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BMXレーシングU23代表の籔⽥寿⾐ ©Japan Cycling Federation
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シクロクロス世界選手権で小川咲絵23位、柚木伸元39位、

オランダのホーヘルハイデで2月3日から5日まで開催された2023 UCIシクロクロス世界選手権で日本代表選手が参戦。エリート女子で小川咲絵(AX cyclocross team)が23位で完走した。監督は三船雅彦。

2023シクロクロス世界選手権のジャパンチーム

小川は足切りとなる周回遅れを免れてファイナルラップに入り、6分41秒遅れの23位で完走。 女子エリートレースでの日本人選手完走は2018年以来。同クラスはオランダ勢が1位から3位までの表彰台を独占した。

U23男子の柚木伸元(三重・朝明高)は39位、副島達海(大阪産業大)は40位でともにフルラップを走ってゴールした。

男子U23で追走をする柚木伸元

U23女子の石田唯(早稲田大)はフルラップを完走して、2020年大会(ジュニア31位)に続く2度目の完走。大蔵こころ(早稲田大)は完走できず順位としては32位。

エリート男子の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)はレース序盤の落車の影響もあり、必死の追走もかなわずラップアウト。順位としては35位。