小林海が全日本選手権を連覇し、この日をもっての引退を発表

第93回全日本自転車競技選手権ロードは6月22日、エリート男子ロードが行われ、JCL TEAM UKYOの小林海(まりの)が終盤に独走して2024年に続く連覇を達成。この日を最後に引退することを表明。日本のエリート男子ナショナルチャンピオンは1年間不在となることになった。

2連覇を飾った小林海(まりの)はこの日をもって引退するという衝撃の結果に ©日本自転車競技連盟

「レースの1カ月くらい前、引退すると言う彼といろいろ話をした。30歳という年齢も考え、全く違う世界で自分を試してみたいという。もったいない気もするが、結局アスリートはいつかは自分で決断しなくてはならないから、彼のチャレンジを応援することにした」とチームの片山右京代表。

「そして、最後のレースで日本一にまたなった。日本一2連覇で引退ということも問題児の彼らしくてカッコイイ」

エリート男子ロードの小林海を中央に、左が2位山本元喜、右が3位金子宗平 ©日本自転車競技連盟

小林あか里がエリート女子の全日本チャンピオン…男子U23は森田叶夢

第93回全日本自転車競技選手権ロードが6月21日に開幕し、エリート女子で小林あか里(Mtd Ladies)が2位に1分16秒差をつける独走で初優勝した。母は1996年アトランタ五輪MTB女子代表の谷川可奈子。

小林あか里が独走でエリート女子の日本チャンピオンに ©日本自転車競技連盟

女子U23レースも同走で行われ、山下歩希(弱虫ペダルサイクリングチーム)がクラス1位でフィニッシュしてU23日本チャンピオンになった。

男子U23は森田叶夢(京都産業大)が橋川丈(愛三工業レーシング)をゴール勝負で制して優勝した。

森田叶夢(左)が橋川丈を制して男子U23の日本チャンピオンに ©日本自転車競技連盟

垣田真穂が全日本トラック5冠…UCIプロロードチーム登録も

TEAM RAKUTEN K DREAMS/早稲田大の垣田真穂(19)が全日本選手権トラック競技でエリート女子の5冠を達成した。またUCI(国際自転車競技連合)の選手リストではEFオートリー・キャノンデルに登録され、今後は国際的な女子ロードレースにも参戦していくことが予想される。

垣田真穂が個人パシュートで日本新記録3:28.122 ©日本自転車競技連盟

垣田は全日本選手権初日のエリミネーションこそ3位になったが、TEAM RAKUTEN K DREAMSのメンバーとして出場したチームパシュートで内野艶和、池田瑞紀、水谷彩奈とともに優勝。

女子マディソンで優勝した垣田真穂(右)と内野艶和 ©日本自転車競技連盟

オムニアム、内野艶和とコンビを組んだマディソン、スクラッチで優勝。個人パシュートでは同学年の池田瑞紀(TEAM RAKUTEN K DREAMS/早稲田大)を抑え、日本新記録となる3分28秒122でゴール。5冠を達成した。

オムニアムの最終レース、ポイントレースでしかける垣田真穂 ©日本自転車競技連盟
チームパシュート優勝のTEAM RAKUTEN K DREAMS。左から垣田真穂、内野艶和、水谷彩奈、池田瑞紀 ©日本自転車競技連盟
垣田真穂が女子エリートスクラッチ優勝 ©日本自転車競技連盟

サトミナが中距離種目に挑戦…全日本選手権で2位、3位

第93回全日本自転車競技選手権大会トラックレースが、9月6日から9日まで静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで開催され、これまで短距離種目のエースだった佐藤水菜(TEAM RAKUTEN K DREAMS)が中距離種目にチャレンジ。

全日本選手権女子エリートエリミネーションで梶原悠未と競り合う佐藤水菜(左) ©日本自転車競技連盟

初日のエリミネーションでは梶原悠未(TEAM Yumi)と優勝を競り合って2位に。3日目のスクラッチでは垣田真穂(TEAM RAKUTEN K DREAMS/早稲田大)、内野艶和(TEAM RAKUTEN K DREAMS)に続いて3位になった。

佐藤は大会2日目の女子エリートスプリントにも出場し、優勝している。

佐藤水菜(左)が全日本選手権女子エリートスクラッチで3位に ©日本自転車競技連盟
全日本選手権女子エリートスプリント優勝の佐藤水菜(中央) ©日本自転車競技連盟

小林海と与那嶺恵理が2024全日本選手権ロードで優勝


第92回全日本自転車競技選手権ロードレースが静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで2024年6月21日から23日まで開催され、エリート男子は小林海(マトリックスパワータグ)、エリート女子は与那嶺恵理が優勝した。

全日本選手権エリート男子を制した小林海 ©日本自転車競技連盟
全日本選手権エリート女子で先頭を走る与那嶺恵理(右)と木下友梨菜 ©日本自転車競技連盟

全日本選手権ロードは日産アリアとエクストレイルが競技サポート

第92回全日本自転車競技選手権ロードレース、第27回全日本選手権個人タイムトライアルロードレース、2024全日本パラサイクリング選手権ロードが静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで2024年6月21日から23日まで開催される。

日産アリア(左)とエクストレイル

期日:2024年6月20日(木)~6月23日(日)
会場: 日本サイクルスポーツセンター(CSC) 静岡県伊豆市
日程:
6月20日(木)ライセンスコントロール・コース試走
6月21日(金)個人タイムトライアル(エリート・U23・パラサイクリング)
6月22日(土)個人ロードレース 女子エリート・男女 U23
6月23日(日)個人ロードレース 男子エリート・マスターズ

日本自転車競技連盟は、環境にやさしい乗り物である自転車と電気自動車の活用による、社会の変革、地域課題の解決に取り組む日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進する日産自動車および県内の販売会社、静岡日産自動車、日産プリンス静岡販売との親和性を背景に、全日本自転車競技選手権ロードレースを日産自動車の車両「日産アリア」「エクス トレイル」による競技サポートを受けて実施する。

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