垣田真穂が全日本トラック5冠…UCIプロロードチーム登録も

TEAM RAKUTEN K DREAMS/早稲田大の垣田真穂(19)が全日本選手権トラック競技でエリート女子の5冠を達成した。またUCI(国際自転車競技連合)の選手リストではEFオートリー・キャノンデルに登録され、今後は国際的な女子ロードレースにも参戦していくことが予想される。

垣田真穂が個人パシュートで日本新記録3:28.122 ©日本自転車競技連盟

垣田は全日本選手権初日のエリミネーションこそ3位になったが、TEAM RAKUTEN K DREAMSのメンバーとして出場したチームパシュートで内野艶和、池田瑞紀、水谷彩奈とともに優勝。

女子マディソンで優勝した垣田真穂(右)と内野艶和 ©日本自転車競技連盟

オムニアム、内野艶和とコンビを組んだマディソン、スクラッチで優勝。個人パシュートでは同学年の池田瑞紀(TEAM RAKUTEN K DREAMS/早稲田大)を抑え、日本新記録となる3分28秒122でゴール。5冠を達成した。

オムニアムの最終レース、ポイントレースでしかける垣田真穂 ©日本自転車競技連盟
チームパシュート優勝のTEAM RAKUTEN K DREAMS。左から垣田真穂、内野艶和、水谷彩奈、池田瑞紀 ©日本自転車競技連盟
垣田真穂が女子エリートスクラッチ優勝 ©日本自転車競技連盟

サトミナが中距離種目に挑戦…全日本選手権で2位、3位

第93回全日本自転車競技選手権大会トラックレースが、9月6日から9日まで静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで開催され、これまで短距離種目のエースだった佐藤水菜(TEAM RAKUTEN K DREAMS)が中距離種目にチャレンジ。

全日本選手権女子エリートエリミネーションで梶原悠未と競り合う佐藤水菜(左) ©日本自転車競技連盟

初日のエリミネーションでは梶原悠未(TEAM Yumi)と優勝を競り合って2位に。3日目のスクラッチでは垣田真穂(TEAM RAKUTEN K DREAMS/早稲田大)、内野艶和(TEAM RAKUTEN K DREAMS)に続いて3位になった。

佐藤は大会2日目の女子エリートスプリントにも出場し、優勝している。

佐藤水菜(左)が全日本選手権女子エリートスクラッチで3位に ©日本自転車競技連盟
全日本選手権女子エリートスプリント優勝の佐藤水菜(中央) ©日本自転車競技連盟

小林海と与那嶺恵理が2024全日本選手権ロードで優勝


第92回全日本自転車競技選手権ロードレースが静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで2024年6月21日から23日まで開催され、エリート男子は小林海(マトリックスパワータグ)、エリート女子は与那嶺恵理が優勝した。

全日本選手権エリート男子を制した小林海 ©日本自転車競技連盟
全日本選手権エリート女子で先頭を走る与那嶺恵理(右)と木下友梨菜 ©日本自転車競技連盟

全日本選手権ロードは日産アリアとエクストレイルが競技サポート

第92回全日本自転車競技選手権ロードレース、第27回全日本選手権個人タイムトライアルロードレース、2024全日本パラサイクリング選手権ロードが静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで2024年6月21日から23日まで開催される。

日産アリア(左)とエクストレイル

期日:2024年6月20日(木)~6月23日(日)
会場: 日本サイクルスポーツセンター(CSC) 静岡県伊豆市
日程:
6月20日(木)ライセンスコントロール・コース試走
6月21日(金)個人タイムトライアル(エリート・U23・パラサイクリング)
6月22日(土)個人ロードレース 女子エリート・男女 U23
6月23日(日)個人ロードレース 男子エリート・マスターズ

日本自転車競技連盟は、環境にやさしい乗り物である自転車と電気自動車の活用による、社会の変革、地域課題の解決に取り組む日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進する日産自動車および県内の販売会社、静岡日産自動車、日産プリンス静岡販売との親和性を背景に、全日本自転車競技選手権ロードレースを日産自動車の車両「日産アリア」「エクス トレイル」による競技サポートを受けて実施する。

●全日本自転車競技選手権の詳細ページ

宮嶋歩菜と片桐悠がBMXフラットランド全日本チャンピオンに

第7回全日本BMXフリースタイル選手権が9月17日までの4日間にわたって岡山県岡山市で開催され、BMXフリースタイル・フラットランドは世界チャンピオンやアジアアチャンピオンが集結するなど、日本一を決めるにふさわしい大会コンディションの中、2023年の日本チャンピオンが決定した。

宮嶋歩菜 ©Satoshi Saijo/Japan Cycling Federation/JFBF

片桐悠がフラットランド男子エリートの頂点に

2023シーズン前半に開催されたマイナビJapan Cupの結果から本大会への出場権を獲得した11名で争われた。2023年8月に開催された世界選手権で優勝した莊司ゆうをはじめとする、世界トップランクの選手が多数集結し、世界最高峰のバトルが繰り広げられた。

片桐悠 ©Satoshi Saijo/Japan Cycling Federation/JFBF

前日の予選からは上位8名が決勝へ勝ち上がり、今シーズン国内大会で優勝を重ねている片桐悠が予選からトップを譲らず初の全日本タイトル獲得となった。世界チャンピオンの莊司が2位、アジアチャンピオンの佐々木元が3位に入った。 世界の強豪を抑え、新たな若き日本チャンピオンが誕生した。

片桐悠(中央)と2位莊司ゆう(左)、3位佐々木元 ©Satoshi Saijo/Japan Cycling Federation/JFBF

優勝の片桐悠コメント
「今大会は初出場でしたが、マイナビJapan Cupの1戦目から優勝する気でやってきていたので今回優勝できたのが一番よかったです」

フラットランド男子エリート
優勝:片桐悠 所属:GLOW(89.50 点)
2位:莊司ゆう(87.00 点)
3位:佐々木元 所属:鎌ケ谷巧業 (86.75 点)

フラットランド女子エリートは中学生の宮嶋歩菜

5名で争われた女子エリート。男子同様に先日の世界選手権で表彰台を獲得している中川きららや、アジアチャンピオンを獲得した川口朔来が揃う中、宮嶋歩菜が予選、決勝ともにトップを守り抜き、自身初の全日本選手権優勝を勝ち取った。

宮嶋歩菜(中央)と2位中川きらら(左)、3位伊藤聖真 ©Satoshi Saijo/Japan Cycling Federation/JFBF

2位には川口、3位には2022年に続き伊藤聖真が入った。

優勝の宮嶋歩菜コメント
「今回の優勝にはとてもビックリしています。予選はミスのない走りができましたが、決勝でも同じ走りを意識したことでプレッシャーとなり、ミスが出てしまったことが悔しかったです。もう少し攻めればもっといい結果が出たなど課題はありますが、優勝ができてうれしかったです」

フラットランド女子エリート
優勝:宮嶋歩菜 所属:大館市立比内中学校(81.75 点)
2位:中川きらら(77.25 点)
3位:伊藤聖真 所属:大和大学 (73.75 点)

中村輪夢5連覇、内藤寧々2年ぶり2度目…全日本BMX選手権パーク

第7回全日本BMXフリースタイル選手権が9月17日までの4日間にわたって岡山県岡山市で開催され、BMXフリースタイル・パークで中村輪夢と内藤寧々が優勝した。

内藤寧々(左)と中村輪夢 ©Naoki Gaman/Japan Cycling Federation/JFBF

全日本BMXフリースタイル選手権は2023年でパークが7回目、フラットランドは5回目を迎え、2022年同様に岡山県岡山市の特設会場(パークは岡山市役所、フラットランドはイオンモール岡山・未来スクエア)で開催された。パークは終始晴天に恵まれた。

中村輪夢 ©Naoki Gaman/Japan Cycling Federation/JFBF

バーク男子エリートは中村輪夢が5連覇

パーク男子エリー決勝はその前日に行われた予選も含め、終始晴天の中で実施された。予選を勝ち上がった8名で行われた決勝では、大会4連覇中の中村が1本目のランをノーミスでこなしトップに立ち、その後若手が中村の出した90点台を狙うも届かず、中村は2本目のランを前に、大会5連覇、6度目の全日本タイトルを確定させた。

ウイニングランとなった2本目では、8月に開催された世界選手権で新技として披露した「バ ックフリップ・クワッドバースピン」などを成功させ、1本目のランを上回る94.60点を出し、日本一の走りを見せつけた。

中村輪夢 ©Naoki Gaman/Japan Cycling Federation/JFBF

2位には2本目のランで挽回した溝垣丈司、3位には小澤楓が入り表彰台を獲得した。

優勝の中村輪夢コメント
「連覇を重ねることでプレッシャーが増し、本大会でも緊張感を持った中での決勝となりました。決勝1本目では理想とする走りができず悔しさは残りますが、2本目のランには満足しています。世界選手権や今大会も、まだ完成度に課題が残っているため、メインの目標としている来年のパリオリンピックに向けて練習を重ね、東京オリンピックのリベンジを果たしたいです」

パーク男子エリート
優勝:中村輪夢 所属:WingArc 1st(94.60 点)
2位:溝垣丈司 所属:湘南工科大学附属高等学校(80.19 点)
3位:小澤楓 所属:岐阜第一高等学校 (80.00 点)

中村輪夢を中央に左が2位溝垣丈司(湘南工科大附属高)、右が3位小澤楓(岐阜第一高) ©Naoki Gaman/Japan Cycling Federation/JFBF

バーク女子エリートは出場選手全員が10代

次世代の若手選手でタイトル争いが行われたパーク女子エリートは、内藤寧々が1分間のルーティンをフルメイクさせ、2位に6点差をつけ日本チャンピオンを獲得した。内藤の全日本タイトル獲得は、2年ぶり2度目となる。

内藤寧々が2年ぶり2度目の優勝 ©Naoki Gaman/Japan Cycling Federation/JFBF

表彰台には、最年少の15歳でエントリーした山本結花と杉尾咲空が初エリートカテゴリーで の表彰台を獲得した。

優勝の内藤寧々コメント
「今は優勝できてうれしい気持ちでいっぱいです。練習走行では確認したい項目をまとめられず、少し焦りが残る中での決勝だったのですが、決勝では自分の予想を上回る得点を出すことができました。今後はさらなる国際大会での経験を積み、海外の大会でも表彰台を獲得したいです」

パーク女子エリート
優勝:内藤寧々 所属:第一学院高等学校(60.40 点)
2位:山本結花 所属:龍谷富山高等学校(54.40 点)
3位:杉尾咲空 所属:細田学園高等学校/AIRWALK (47.00 点)

内藤寧々を中央に左が2位山本結花(龍谷富山高)、右が3位杉尾咲空(細田学園高) ©Naoki Gaman/Japan Cycling Federation/JFBF