自転車通行帯が期待できる無電柱化…都の討論会は視聴可

東京都は「都市防災機能の強化」「安全で快適な歩行空間の確保」「良好な都市景観の創出」を目的に、無電柱化を推進している。11月10日の「無電柱化の日」に2部構成のイベントをオンラインで開催する。

芝大門を行く

第1部では、通勤や通学など日常生活で利用する道路の電柱や電線の存在を再認識し、無電柱化の意義や効果を実感してもらうことを目的として開催したフォトコンテストの入賞作品の発表と入賞者の表彰を行う。

第2部では、都民に無電柱化事業に対する理解と関心をさらに深めてもらうとともに、無電柱化をスピードアップさせる取り組みについて議論するため、国土交通省との共催で学識経験者、無電柱化に積極的に取り組む自治体、電気・通信事業者によるパネルディスカッションを行う。

第1部 フォトコンテスト入賞作品発表

配信日時 2011年11月10日(水)15時~15時30分
配信内容 ・入賞作品の紹介 ・入賞者表彰
出演者 写真家(日本写真協会会員)出水惠利子、並木隆

第2部 パネルディスカッション

配信日時 2011年11月10日(水)16時~17時
配信内容 テーマ:「無電柱化スピードアップ宣言」
出演者 放送大学教授 松原隆一郎(コーディネーター)、 中野区長 酒井直人、豊島区長 高野之夫、大島町長 三辻利弘、国土交通省道路局長 村山一弥、東京電力パワーグリッド配電部長 中村敦、東日本電信電話代表取締役副社長 副社長執行役員 田辺博

視聴方法
サイトから動画を視聴可(申し込み不要・視聴無料)
フォトコンテスト入賞作品発表
パネルディスカッション

東京の多摩全エリアで気軽な自転車イベント、ライドアラウンド

自転車を持っていれば、だれでも気軽に参加できるサイクリングイベント、「ライドアラウンド in 東京多摩」が東京都多摩地域(23区と島嶼部を除く30市町村)で2021年10月15日(金)から11月30日(火) の1カ月半にわたって開催される。東京都商工会連合会多摩観光推進協議会が主催。

初開催となった2020年は約1000人が参加し、一度に多くの人が集う1日開催型ではなく、コロナ禍に対応した新しいアウドドアコンテンツ として好評だった。2021年は2回目の開催となり、本格サイクリストのみならず、自分の自転車を持っていないファミリー層やレンタサイクル、シティサイクル層にも楽しめるよう、エリアマップの刷新を図った。

期間型エリア探索サイクリングイベント「ライドアラウンド」は、事業を受託した一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンが展開する新しい形のサイクルツーリズム(=自転車・サイク リングを活用した観光振興事業)コンテンツで、宮城県から熊本県まで全国で展開している。

モバイルライフジャパンが提供する位置情報サービスアプリ「Map Life」にある専用のイベントページにアクセスすることで地図上に表示されるスポットを、イベント期間中に自転車で巡り、訪れたスポットにチェックインすることで獲得できるポイント数を競う。ポイントはスポットを訪れるだけでなく、指定されたスポットで 「ミッション」をクリアすることでも獲得できる。

エリア別表彰(全地域+6エリアカテゴリー別に各上位10名)

多摩地域をそれぞれの地域が持つ特徴をピックアップしたエリアに分け、エリア別での順位を決める。気になったエリアから挑戦し他エリアへの追加チャレンジも大歓迎!

①全地域:多摩地域30市町村全域
多摩全制覇へのチャレンジ!

②Aエリア:青梅市・あきる野市・日の出町・奥多摩町・檜原村
奥多摩の大自然を巡る冒険

③Bエリア:八王子市・福生市・昭島市・立川市
多摩地域の中心都市

④Cエリア:町田市・稲城市・多摩市・日野市
スポーツバイクのメッカ、尾根幹を走る

⑤Dエリア:国立市・府中市・小金井市・三鷹市・調布市・狛江市・国分寺市
歴史と多摩川の自然が交差する街を散策

⑥Eエリア:武蔵野市、西東京市、小平市、東久留米市、清瀬市、東村山市
西東京に隠れる自転車道を走る

⑦Fエリア:東大和市、武蔵村山市、羽村市、瑞穂町
東京に残る里山、丘陵を巡る

ライドアラウンド

フォト賞(各賞3名ずつ)

脚力や回れるスポットの数に自信がない人でも賞品ゲットのチャンス。各賞のテーマに沿った写真をアプリ上に投稿することで、フォト賞への応募も可能。
①ファミリー賞 ②アイディア賞 ③フォトジェニック賞 ④フレンドリー賞 ⑤なでしこ賞

スタート3日間限定スペシャルは牛肉1万円分のチャンス

10月15日(金)~10月17日(日)の3日間、オープニングイベントを実施。期間中、500ポイント以上を獲得した人の中から抽選で30名に「秋川牛すき焼き用お肉1万円分」 をプレゼント!

1週間限定のスペシャルウィークはポイント2倍

11月1日(月)~11月7日(日)、スペシャルウィーク中、一部スポットでミッションをクリアすると、ポイントが2倍獲得できる。お得にポイントが貯められるチャンスをお見逃しなく!

ライドアラウンド in 東京多摩
・開催日:2021年10月15日(金)~11月30日(火)
・実施内容:期間型エリア探索サイクリング「ライドアラウンド」
・参加費:無料 ※「Map Life」アプリのインストールが必要
・主催:東京都商工会連合会 多摩観光推進協議会
・事務局:ツール・ド・ニッポン事務局
ライドアラウンド in 東京多摩のホームページ

東京マラソン大会延期も「当日走ろう」と白戸太朗

2021年10月17日の開催を目指した東京マラソンは新型コロナウイルス感染状況をふまえ、2022年3月6日に延期されたが、元プロトライアスリートで東京都議会議員の白戸太朗が「10月17日は予定どおり走るよ~」と呼びかけた。

「2021年の秋はKONA(アイアンマン・ワールドトライアスロン)が延期なので、東京マラソンがメイン!と思っていたらこちらも来春に。もちろん、それぞれ仕方ないことは理解している。大きな大会ほど課題は多い。でも、目指してきたものがすっとなくなると…」

白戸が交流とのある関係者とそんな話をしていて、「じゃあ走ろうか?」と発案。Re.Ra.Ku PROがこのアイデアに合流した。

「レースでもイベントでもありません。ここまで練習してきた成果を、いや来春に向けての練習を(こちらの方が多い!?)ちょっと仲間とシェアしながら走れればいいかなと。40kmは一人で走るには長すぎる(笑)。お付き合いしてくれる人を募集します」

その名もKOKYO MARATHON 2021

9月15日にグランドオープンした新しい皇居ランの拠点、Re.Ra.Ku PRO 永田町店ランニング&カフが、Re.Ra.Ku PROランニングクラブの練習会としてスペシャルプログラムを開催。その名は「KOKYO MARATHON 2021」。2021年の東京マラソン開催予定日だった10月17日(日)に、参加者がおそろいのTシャツを着て、それぞれの距離とペースで皇居ランを楽しむと内容で、計測はない。

東京マラソンといえばコロナ禍が始まった2020年に、自らの日本記録を塗り替える走りを記録した大迫傑の雄姿が印象に残る。さらに2020東京五輪でも感動的な走りを見せたが、白戸は「他人に影響されないぶれないところ」がその強さの秘けつだと分析している。

東京タワーを目指す白戸太朗さん

今回の企画はそんなトップランナーの姿をイメージしながらも、もっと気楽に、自分なりの目標を掲げて楽しもうと提案する。東京のど真ん中を走る時の心がけは、「街を楽しむことです。真面目に走ってばかりではやってられん!?」という白戸。

シューズは厚底がタイム向上するのかを聞いたところ、「タイムに影響するかは個人差があるけど、カラダへのダメージは防げるので、長ーく楽しむことには寄与するでしょう」という。

最後の質問。
2024パリ五輪は参加できる大会。マラソンと自転車ロードは一般参加が受け付けられるとのこと。3年計画で出場を目指していきたいですが、どんなことを心がけていくといいですか?」
「お金とやる気を貯めましょう!」(白戸)

KOKYO MARATHON 2021>
日時:10月17日(日)
40km(皇居ランコース8周)の部 8時半 30名程度
20km(皇居ランコース4周)の部 10時半 40名程度
10km(皇居ランコース2周)の部 15時 30名程度
場所:Re.Ra.Ku PRO 永田町店 ランニング&カフェ
東京都千代田区平河町2丁目16−1 森タワー 1F
募集人数:100名
距離:皇居のランニングコース5キロを各自で周回(周回数は各自自由)

東京マラソンを走る予定だった方! 皇居ランナーの方! 8周して40km走るぞという方! その他ランニング愛好家の方など、どなたでもご参加いただけます。当日はお揃いの参加Tシャツを着て楽しく皇居を走りましょう!

KOKYO MARATHON 2021の申し込みページ

自転車の安全利用と気軽に楽しめる環境を…都が意見募集

東京都が自転車の活用を推進していくための「東京都自転車活用推進計画」を策定し、都民からの意見を募集している。今後、寄せられた意見を踏まえ、2021年度早期を目途に計画を改定する予定だという。

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計画は、自転車の活用の推進を図るための基本的な方針や具体的な施策を示したもの。「自転車を安全・安心して利用でき、誰もが気軽に楽しめる環境づくり」を目標とし、目指すべき将来像に向け18の施策を示している。

東京都の自転車活用推進計画を簡単に言うと…

高齢化社会でも持続的発展を。
クルマ中心から人中心の、居心地のいい町に。
そんな都市づくりにおいて自転車は環境に、健康にいい。
そして重要な交通手段のひとつ。
コロナの密も回避できる。

【環境】
自転車通行空間を整備。無電柱化などと連動。
駐輪スペースを確保。
公共交通との連携も。

【健康】
余暇のみでなく日常生活(通勤)にも。

【観光】
都内を自転車で巡る。

【安全・安心】
交通ルールの理解、お互いの尊重を。
学校や地域での安全教育。

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意見の募集は2021年2月12日から3月13日まで(当日消印有効)。提出方法は郵送、eメールのいずれか。詳細は下記のホームページで。

●東京都自転車活用推進計画のホームページ

タンデム車が東京都でも一般道走行解禁に向けて第一歩

2人乗りのタンデム車が東京都でも一般道走行解禁に向けて第一歩を踏み出した。11月13日、多摩湖自転車歩行者道など都内の3コースでタンデム車の走行が許可された。2人で会話を楽しみつつ、軽快なスピードで走れる。パラリンピックの正式種目でも使用されるタンデム車の魅力を実際に体験してみた。

タンデムを楽しむ。左から日置さん、池田純子さん、権瓶ゆりさん、松本さん

前に乗る人はパイロット、後ろはストーカー!?

タンデムとはもともと、「2頭を縦につないだ馬車」を指す。これが自転車になると、2人の乗り手が縦に座り、それぞれが回すギアをチェーンでつないで駆動させる。前に乗る人はパイロットあるいはキャプテンと呼ばれ、ハンドルとブレーキ操作を担う。後ろに乗る人はストーカーと呼ばれるのだが、「つきまとい行為をする人」ではなく、機関車時代に「石炭を入れる人」を指した。つまりペダルを踏んで推進力を加勢する役割を担う。2人でこげばパワーは2倍になる。それでいて、前面から受ける空気抵抗はそれほど変わらないのでタンデム車のほうが高速走行できるのだ。

多摩湖自転車歩行者道でこれまで走行できなかった規制車両のうち、「タンデム車を除く」という補助標識が設置された。ひと目では理解しづらいが、この道路は歩行者と普通自転車専用だという青丸の標識があって、その下の補助標識で「タンデム車だけは規制車両から除く」と表示している

日本の道路交通法では、普通自転車は全長190cm以下と規定されるので、それを超えるタンデム車は軽車両扱い。ただしタンデム車が一般道を走れるかどうかの記述は同法にないので、都道府県が独自に定める細則に左右される。近年はタンデム車解禁の流れで、現在は36道府県で一般道を走行できるようになった。しかし関東圏では東京・神奈川・埼玉において一般道では走行不可だ。

MTBタイプ。ホイールベースが長いので独特の乗り味がある

都内ではこれまでも日曜日の皇居前などで限定的にタンデム車が走行できる例もあったが、今回は東京都が条例を一部改正し、部分的ながらいつでも走行できるようにした。東京都議会議員で元プロトライアスロン選手の白戸太朗さんが3年かけて取り組んできたタンデム車走行認可の活動が実を結んだのである。

「まだほんの一部ではありますが、ゼロから1は小さくも価値のある一歩。今後はこれらの道路での状況を検証し、さらに検討していきます。ぜひ安全に楽しんで下さい」と白戸さん。

11月13日から都内でタンデム車が走行できるようになったのは多摩湖自転車歩行者道(距離12km)、浅川ゆったりロード(2.5km)、足立さいたま自転車道(0.4km)の3カ所である。

出走や停車、コース変更時は後ろの人に声をかけるのがコツ

不思議な乗り味で会話も楽しい

視覚障がい者が後ろに乗ることができるタンデム車はパラリンピックの正式種目にも登場する。3年前から都内でのタンデム車の普及活動を行っているのが東京都自転車競技連盟の松本敦さんと日置聡さん。「パイロットは後ろに乗る人への気遣いが必要。それはそのまま社会における障がい者への配慮につながるはず」と松本さんがその意義を語ってくれた。

実際に乗ってみると乗り味は普通車とはかなり異なる。後ろの人の重心が不意に変わるとハンドル操作に影響が生じる。息を合わせることがポイントで、そのためパイロットは「右に曲がります」「止まります」などと声がけする必要がある。

一方で後ろに乗る人は「なにも考えなくてこいでいればいい」と気軽にサイクリングが楽しめる。横を向いて景色を堪能できるのもうれしい。モーターサイクルの2人乗りと違って、2人の声が耳に届くのもいい。

「子供でも親と乗れば大人のスピードが味わえる。夫婦が息を合わせてペダルをこげば仲が良くなる。タンデムにはいいところがたくさんあります」と松本さん。

ロードタイプ。一部のメーカーで既製品が市販されている

KHS社などの米国製モデルなら30万円以下で購入可。オーダー生産する国内メーカーもある。レンタルサイクルとして乗れる場所も限定的にある。一般車とは異なる特性があるので、初めて乗る人はまず前部に1人で乗ってみて操作性などを確認するのがコツ。松本さんが運営するバックス事務所の講習を受けるのが無難。

多摩湖自転車歩行者道を疾駆

タンデム車はここで習う

●たちかわ創造舎サイクルステーション
MTBタイプのタンデム自転車を用意して東京・立川市にある施設、たちかわ創造舎のサイクルステーションで2018年から『タンデム自転車の安全な乗り方教室』を開始。現在も問い合わせれば希望の日程を相談のうえ設定。料金は1人3000円〜(2時間)。*カップル受講は5000円〜。

●バックス事務所のレッスン
視覚障害の人をサイクリングに誘うときのノウハウも。初めてタンデム自転車に乗る人への心理的なサポートとライド面における大事な注意事項や、体力が衰えた人への配慮も学べる。講習のステップ1はキャプテン単独体験、ステップ2はストーカー単独、ステップ3で一緒にペダルを漕ぐ準備。順を追って学ぶことで体系的にタンデムのライドを理解できる。一緒に走り出すと必要になるコマンド“ON”、“OFF”、“BUMP”、“SHIFT”などに進む。
遠隔地の人でも問い合わせければ、タンデム自転車持参で希望の場所でのレッスンも対応。レッスン後にサイクリング希望ならタンデム自転車の貸し出しにも対応。