ブリヂストンサイクリングの窪木一茂、太田りゆら5選手がパリへ

ブリヂストンサイクリングに所属する窪木一茂、橋本英也、今村駿介、長迫吉拓、太田りゆが、パリ五輪自転車競技トラック日本代表選手に選出された。

太田りゆ

太田りゆ(トラック短距離)

2018年にブリヂストンサイクリングに加入し、2023年のトラックのアジア選手権では女子スプリントで金メダル、女子ケイリンで銅メダルを獲得。スプリントでの鋭い加速とその絶妙なタイミングを持ち味としていて、パリ五輪では自転車競技トラックでのメダル獲得が期待される。

〇太田りゆのコメント
ここまで多くのチームスタッフ、サポートしてくれたみなさんにこのよううれしいご報告ができること、私の夢であるオリンピックに出場できることを本当にうれしく思います。みなさんへ恩返しができるように、しっかり体調を整えてベストコンディションで参加したいと思います。

窪木一茂(トラック中距離)

窪木一茂

リオデジャネイロ五輪男子オムニアムに出場。2018年にブリヂストンサイクリングに加入し、2023年、トラックの世界大会男子スクラッチで銀メダルを獲得。2024年トラック世界大会シリーズでは男子チームパシュート銀メダル、男子マディソン銅メダル、男子オムニアム銀メダルを獲得する。

〇窪木一茂のコメント
パリ五輪はチームのキャプテンという意気込みで臨みます。チームがこれまで積み上げてきた成果を発揮できればメダルの獲得はあると信じています。これまで多くのみなさんからサポートいただいたことに感謝します。

橋本英也(トラック中距離)

橋本英也

東京五輪日本代表として男子オムニアムに出場。2018年にブリヂストンサイクリングに加入し、2023年には、トラックの世界大会シリーズの男子エリミネーションで金メダルを獲得。また、2024年のトラックの世界大会シリーズでは、男子チームパシュートで銀メダル、男子マディソンで銅メダルを獲得する。

〇橋本英也のコメント
2大会連続でオリンピック日本代表として参加できることを大変光栄に思います。今大会は日本チームが史上初のチームパシュートとマディソンの同時出場を実現できたことにとてもワクワクしています。金メダル獲得を目指して全力で戦います。

今村駿介(トラック中距離)

今村駿介

2018年にブリヂストンサイクリングに加入し、2023年世界最高峰となるトラックの世界大会男子オムニアムで銅メダルを獲得。2024年のトラックの世界大会シリーズでは男子エリミネーションで銀メダルを獲得するなど、自転車選手として驚異的なスタミナを持つ。

〇今村駿介のコメント
選手みんなが目標にしているオリンピック日本代表に選ばれたことがとてもうれしく、気の引き締まる思いです。これまでの多くの方々からのご協力、サポートに感謝します。オリンピックでは金メダルを目指します。

長迫吉拓(トラック短距離)

長迫吉拓

リオデジャネイロ五輪、東京五輪と2度の五輪で男子BMXレーシングに出場し、東京五輪後にトラックに転向。2023年にブリヂストンサイクリングに加入し、2024年トラックの世界大会シリーズでは男子チームスプリントで銀メダルを獲得する。パリ五輪ではBMXで培った爆発的なスプリント力でチームを牽引し、自転車競技トラックでのメダル獲得が期待される。

〇長迫吉拓のコメント
今回でオリンピック出場は3大会目になり、私自身選手として最後のチャレンジになります。パリ2024大会ではメダルを獲得できる位置での参加になるので、今までとは感覚が違います。チームスプリントの第一走者のように、チームを引っ張っていける存在になれるよう頑張ります。メダルを持ち帰って、応援してくれたみなさんと一緒に喜びを分かち合いたいです。

パリ五輪自転車競技トラック代表に男子7選手、女子6選手

第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)の自転車競技トラック種目日本代表選手が5月22日に日本自転車競技連盟から発表された。

パリ五輪トラック競技が行われるサンカンタン・アン・イブリーヌのベロドロームナシオナル ©Paris 2024
男子女子
今村 駿介池田 瑞紀
太田 海也内野 艶和
小原 佑太太田 りゆ
窪木 一茂垣田 真穂
長迫 吉拓梶原 悠未
中野 慎詞佐藤 水菜
橋本 英也
リザーブ(フランス同行)
松田 祥位梅川 風子
リザーブ(フランス同行なし)
山﨑 賢人

トラック中距離女子

内野艶和 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
垣田真穂 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
池田瑞紀 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
梶原悠未 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック短距離女子

佐藤水菜 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
太田りゆ ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック中距離男子

橋本英也 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
窪木一茂 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
今村駿介 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック短距離男子

小原佑太 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
中野慎詞 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
太田海也 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
長迫吉拓 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

リザーブ(フランス同行)

梅川風子 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
松田祥位 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

リザーブ(フランス同行なし)

山崎賢人 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

橋本英也がJプロツアー第6戦東日本ロードクラシックDAY2

Jプロツアー第6戦東日本ロードクラシックDAY2が4月21日、群馬サイクルスポーツセンターで開催され、橋本英也(ブリヂストンサイクリング)が60kmの短距離ハイスピードレースを制して2021年以来3年ぶりとなる優勝を果たした。

東日本ロードクラシックDAY2優勝の橋本英也。左が2位岡本隼(愛三工業)、右が3位今村駿介

3位にはチームメートの今村駿介が入り、ブリヂストンサイクリングは1位と3位を獲得した。Jプロツアーリーダーは2位に入った岡本隼(愛三工業レーシング)。

Jプロツアー第6戦東日本ロードクラシックDAY2で橋本英也が優勝

66kmで行われた女子のJフェミニンツアーのレースは29名が出走。木下友梨菜(Bellmare Racing Team)が2位以下に4分近い差をつけてフィニッシュし、今シーズン2勝目。Jフェミニンツアーリーダーに返り咲いた。

●Jプロツアーの詳細ページ

橋本英也と梶原悠未が2024アジア選手権オムニアムで優勝

インドのニューデリーで開催されていた2024トラックアジア選手権大会は2月26日に6日間の日程の最終日を迎え、男子オムニアムで橋本英也(ブリヂストンサイクリング)、同女子で梶原悠未(TEAM Yumi)が優勝し、アジアチャンピオンになった。

梶原悠未が2024アジア選手権女子オムニアム優勝 ©日本自転車競技連盟

日本代表争いさえ熾烈な男子オムニアムは橋本が出場。4種目全てで1位となった橋本は、圧 倒的な力の差を見せつけて優勝した。

橋本英也が2024アジア選手権男子オムニアム優勝 ©日本自転車競技連盟
2024アジア選手権男子オムニアムを制した橋本英也 ©日本自転車競技連盟

東京五輪で女子オムニアムの銀メダルを獲得した梶原は、アジアでは敵なしのレースを見せつけ、4種目全てで1位となり優勝した。

2024アジア選手権女子オムニアムで梶原悠未が優勝 ©日本自転車競技連盟

女子500mタイムトライアルでは、予選を5位で通過した酒井亜樹(桃山学院教育大/楽天Kドリームス)が、予選よりもタイムを縮めたものの、4位でレースを終えた。

2024アジア選手権女子500mタイムトライアルで酒井亜樹は4位 ©日本自転車競技連盟

男子1kmタイムトライアルは予選を2位で通過した中石湊(日本競輪選手養成所)が、決勝ではタイムを伸ばしきれず2位になった。

2024アジア選手権男子1kmタイムトライアルで中石湊は2位 ©日本自転車競技連盟

ジュニア男子マディソンの木綿崚介(松山学院高)、三浦一真(湘南工科大附属高)組は、序盤のハイペースな展開を後方で自重し、残り50周から先頭に立ち、そのまま1位のポイントを積み上げ逆転で優勝した。

2024アジア選手権ジュニア男子マディソンで木綿崚介、三浦一真ペアが優勝 ©日本自転車競技連盟

ジュニア男子エリミネーションは日本の三浦が積極的にレースを進めたが、最後のスプリント勝負に敗れて2位になった。

チームパシュートで日本勢は男女とも金【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-3となる9月27日、トラックで男女のチームパシュートが行われ、日本勢は梶原悠未、垣田真穂、内野艶和、池田瑞紀で臨んだ女子、松田祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹で臨んだ男子ともに1-2決定戦で中国を逆転で制して優勝した。

アジア競技大会トラック女子チームパシュートで優勝した、左から垣田真穂、内野艶和、梶原悠未、池田瑞紀 ©日本自転車競技連盟

【男子チームパシュート(1-2決定戦)】4km(250mx16周)

レース前半は中国に先行を許すも、後半に逆転した日本は、じわじわとその差を広げ、大会記録となる3分52秒757で優勝した。

2023アジア競技大会トラック男子チームパシュートで日本チームが優勝 ©日本自転車競技連盟

橋本英也のコメント
「勝ててよかったです、最高です。チームメイトそれぞれがベストのパフォーマンスを出すことができて、本当によかったです。オリンピックを目指す立場では、アジア大会を勝つのは当然というところで、取りこぼさずにしっかり勝ち切れました。パリオリンピックを目指せる環境を作ってもらえるのは、みなさんのお陰。来年のオリンピック、その先の自転車界のためにも、これからも頑張って行きます」

【女子チームパシュート(1-2決定戦)】4km(250mx16周)

ラップごとに一進一退の攻防となる中、レース後半には中国優勢の展開で迎えた最終ラップで見事な逆転劇を演じた日本が、大会記録を更新する4分21秒224で優勝した。

2023アジア競技大会トラック女子チームパシュートで日本チームが優勝 ©日本自転車競技連盟

梶原悠未のコメント
「勝ててよかったです、ホッとしました。才能のある、高いモチベーションを持った若い選手が入って来てくれて、日本代表全体のレベルを上げることができたので勝つことができたと思います。この勢いで、パリオリンピックに向けてみんなで頑張っていきたいと思います。オムニアムでも、金メダル獲得に向けて頑張ります」

内野艶和のコメント
「今日は、接戦でしたが勝てて本当によかったです。この後、マディソンも控えていますので、また勝てるように頑張ります」

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

パリ五輪を目指す日本中距離陣は予選敗退で厳しい道のり

2023 UCIトラックネイションズカップ第3戦が4月20日にカナダのミルトンで開幕し、2024パリ五輪のトラック中距離枠獲得を目指す日本は男子チームパシュート予選で9位、女子は10位となり、ともに本戦進出を逃した。

女子チームパシュートの日本チーム ©JCF

池田瑞紀(チーム楽天Kドリームス/早稲田大)、梶原悠未(TEAM Yumi)、内野艶和(チーム楽天Kドリームス)、垣田真穂(チーム楽天Kドリームス/早稲田大)で臨んだ女子チームパシュート予選。8位の予選突破攻防となり、ターゲットタイム4分24秒台に3カ国が同居する形となったが、日本代表はコンマ4秒およばずに予選敗退した。

2023 UCIトラックネイションズカップ第3戦 ©JCF

橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)、窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)、今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング/日本大)で臨んだ男子チームパシュート予選。女子同様に8位ぎりぎりの攻防戦となり、ターゲットタイム3分55秒台に4カ国が同居する形となったが、日本代表はコンマ1秒以下の僅差で9位となり予選敗退した。

男子チームパシュートの日本チーム ©JCF

大会2日目のエリミネイションでも日本は上位に食い込めず

24選手で行われた女子エリミネーションが大会2日目の21日に行われ、日本からは池田、内野が参戦。スタート直後の最初のスプリントラップで池田がエリミネイト(排除)され、早々にレースを離脱。内野も中盤まで粘ったものの、ちょうど半分の12回目のスプリントラップでエリミネイトされ13位でレースを終えた。

女子エリミネーション ©JCF

男子も24選手でで行われたエリミネーション。今村は5回目のスプリントラップでエリミネイト、全体の20位。橋本は表彰台圏内が見えてきたところで足元をすくわれ、スプリントで差されてしまい6位でレースを終えた。

男子エリミネーション ©JCF
2023 UCIトラックネイションズカップ第3戦 ©JCF