初山翔と西村大輝がジロ・デ・イタリア初参戦…日本勢として3年ぶり8、9人目

イタリアが世界に誇る世界三大ツールの一つ、ジロ・デ・イタリア(2. UCIワールドツアー)に、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネが、2016年以来3年ぶりに主催者招待枠(ワイルドカード)を獲得して出場する。

ジロ・デ・イタリアに参戦するNIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネの8選手

ワイルドカードでの出場となるNIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネは、区間優勝を目標とした布陣で挑む。チームの軸となるのは2014年のジロ・デ・イタリアで区間優勝の経歴をもつマルコ・カノラと、長年トップチームで活躍してきたフアンホセ・ロバト。勝負勘に優れる2人のオールラウンダーがエースとして貪欲に勝利を目指す。また急成長を遂げる若手ニコラ・バジョーリの活躍にも期待が高まる。

そしてベテランクライマーのイバン・サンタロミータ、今季アジアで2勝している若手スプリンターのジョバンニ・ロナルディ、アシストの要としてダミアーノ・チーマが選考された。

西村大輝

日本人選手はチーム史上最多となる2選手、西村大輝と初山翔がメンバー入り。チーム加入2年目、24歳の西村は、チームに所属する日本人選手のうち最年少。今後のキャリアを見すえ、アシストとして一つでも多くの経験を積み上げることがミッション。現在30歳、2016年の全日本チャンピオンである初山は、2018年のチーム加入以後、ヨーロッパのハイレベルなレースで経験を積み、今季もシーズン序盤よりジロ・デ・イタリアのメンバー候補として、エース選手のかたわらでレースを重ねてきた。

また今季よりチームに加入した水谷壮宏監督が第二監督として、日本人監督初となる3週間フル参戦し、ベテラン監督のマンゾーニとともに、選手を率いて長く厳しい戦いに挑む。他に、メカニック研修生の南野求とマッサージャー研修生の森井章人も3週間帯同し、スタッフとしても数えられるほどの日本人しか経験していないグランツールで本場の仕事を学ぶ。

2019年のジロ・デ・イタリアはおもにイタリア国内を巡るコースレイアウトで、5月11日(土曜日)にイタリア中部ボローニャでの個人タイムトライアルで開幕し、トスカーナ地方を通過しながら南下。その後、チームスポンサーのファルネーゼヴィーニ社が本社を構えるアブルッツォ州に立ち寄ったのち、アドリア海側を北上。そして2週目からはフランス国境に近いアルプス山脈や北部のドロミテ山塊で山岳決戦が繰り広げられ、6月2日(日曜日)に美しいベローナでの個人タイムトライアルでフィナーレを迎える。

3週間、全21ステージでの総走行距離は3518.5km、総獲得標高は4万6500mに達し、山岳ステージは世界屈指の厳しさを誇る。

初山翔

ジロ・デ・イタリア出場選手
初山翔
西村大輝
マルコ・カノラ(イタリア)
フアンホセ・ロバト(スペイン)
イバン・サンタロミータ(イタリア)
ニコラ・バジョーリ(イタリア)
ダミアーノ・チーマ(イタリア)
ジョバンニ・ロナルディ(イタリア)
監督 マリオ・マンゾーニ、水谷壮宏、アレッサンドロ・ドナーティ

ツアー・オブ・ジャパン出場予定選手
5月19日(日曜日)〜26日(日曜日)※メンバー変更の可能性もあり
伊藤雅和
吉田隼人
中根英登
イメリオ・チーマ(イタリア)
フィリッポ・ザッカンティ(イタリア)
ジョアン・ボウ(スペイン)
(リザーブ)ルーベンダリオ・アコスタ(コロンビア)
監督 バレリオ・テバルディ

西村大輝のコメント
「この上なく大きな舞台に立てることに対し、使命感や緊張などさまざまな感情があふれてくるが、まずは自分を起用してくれたチームへの感謝の気持ちを忘れず、ステージごとに与えられる役割に対し全力で取り組んで、少しでも多く役に立てる走りがしたい。 応援よろしくお願いします」
西村大輝
西村大輝(にしむらひろき) 略歴
1994年10月20日生まれ(24歳)
ジュニアカテゴリーで好成績を残し、将来の活躍が期待されていた2013年に腰を痛め、手術を繰り返し回復までに約2シーズンを費やす。しかし、現役復帰を諦めることなく長く苦しいリハビリを続け、2017年に完全復活。2018年より本チームに加入し、活動の場を世界へと移し、世界のトップレースで貴重な経験を積む。登りを得意とするオールラウンダー。

2012年 アジア選手権ロードレース ジュニアカテゴリー優勝
2013年 シマノレーシングチーム(日本、コンチネンタルチーム)加入
2017年 全日本選手権ロードレース エリートカテゴリー5位
              NIPPOヴィーニファンティーニ(イタリア、プロコンチネンタルチーム)へトレーニーとして加入
2018年 NIPPOヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ 正選手として加入
2019年 ツアー・オブ・タイランド(UCIアジアツアー2.1)個人総合成績9位
初山翔のコメント
去年からジロ・デ・イタリア出場の可能性があることを伝えられており、少なからず意識していた。このモンスター級にどデカイ規模のレースで3週間という長丁場。不安がないわけではないが、参加できることをありがたく思い、毎日しっかりと走りたい。 スマートでなくても泥臭くても、自分を選んでくれたチームに後悔されないような走りがしたい。
初山翔
初山翔(はつやましょう) 略歴
1988年8月17日生まれ(30歳)
アンダー23時代をイタリアのアマチュアチームで過ごし、2011年に宇都宮ブリッツェンでプロデビュー。逃げや山岳を得意とするオールラウンダーで積極的な走りも持ち味。2018年に初出場したクラシックレース・ミラノ〜サンレモでは250kmほど逃げ続けた。2016年全日本チャンピオン。今季はシーズンインよりヨーロッパツアーを転戦。

2011年 宇都宮ブリッツェン(日本、コンチネンタルチーム)加入
2013年 ブリヂストンアンカー(日本、コンチネンタルチーム)加入
      ツール・ド・おきなわ(UCIアジアツアー1.2)優勝
2016年 全日本選手権ロードレース エリートカテゴリー優勝
2017年 ツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)山岳賞獲得
2018年 NIPPOヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニに加入
水谷壮宏監督のコメント
今回のジロ・デ・イタリア参戦について、本当に心の底から嬉しく思い、そしてここまで協力して下さった方々に対しての感謝の気持ちで一杯。 選手時代に目標だったツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアへの参戦、しかし夢への道のりは険しく達成できなかったことを悔やんでいたが、監督としてフル参戦する任務を頂けたことに感謝している。

監督としてジロ・デ・イタリアに参戦することは、多くのプレッシャーに耐え、各選手のパフォーマンスを最大限に引き出し、チームを目標とする区間優勝へと導くこと。言うのは簡単であるが、容易ではないことは確か。まず自分として21ステージあるこの大会でどのように対応を行うかが一番の課題で、疑問も数多くある。自分が経験した他のステージレース同様、単に期間が長く疲労が蓄積するだけなのか、それともフル参戦しないとわからない自分の想像を遥かに超える何かが待ち受けているのか? とても楽しみでありながら不安要素もある。しかし選手も同様に感じているので焦ることはなく、期間中は優秀なスタッフと選手でチームワークを活かし、目標に向かっていきたい。特に第一監督マリオの言うことをしっかりと聞き、サポート出来るように心務めるのが今回のキーポイント。

期間中はワールドツアー勢の動きをレース内側から見られるので、たとえば、いつどこで超級エース勢がアタックするか、どのあたりでグルペットが形成されるか、各選手のペース配分など、各チームの戦略やレース前後のチームスタッフの動きなどを、実戦を通して多く学び、今後に繋げたいと思う。

今回、ジロ・デ・イタリア出場が決まった初山選手と西村選手には全力でサポートし、この大会を走ることにより大きく成長してもらいたい。グランツールは特別であり、極限まで肉体と精神を追い込み完走さえも困難となるが、活躍して選ばれた日本人選手であることを世界に向けてアピールし、今後さらに強い選手になってほしい。そして彼らの熱い走りが日本の自転車競技界に刺激を与え、将来、さらに多くの日本人選手とスポンサーがグランツールで活躍できるように力になれれば最高です。
 
大門宏マネージャーのコメント
ジロ・デ・イタリアは、2015、16シーズンと2大会経験したが、当時と大きく違う点はスタート人数が各チーム9人から8人に減ったこと。レベルも明らかに上がっている。クネゴからも良く聞かされたが、近年のグランツールは以前のようにに中ダルミ(優勝候補選手にとっても息抜きのような)ステージはなく、毎日スタートから速い。誤解を恐れずに言うなら、完走ギリギリの選手(アシスト要員やピュアスプリンター)に対してのレギュレーションも以前と比べて厳しくなっている。

もちろん今回もツアー・オブ・ジャパンのメンバーと共に目標とバランスを考慮して選考したことは言うまでもない。オリンピックに向けてUCIポイント獲得を最優先させるために主要メンバーをツアー・オブ・ジャパンに選考するのでは? という見方もあるとは思うが、我々にとってポイント対象レースは11月まで多くプログラミングされている。そこまで傾倒することはチームのフィロソフィーにも反するし、チームの一番の目標ではない。それよりも最優先させなければならないのは、メインスポンサーをはじめ、日本のスポンサー、ファンの方々のお膝元で魅力溢れるレースを披露できるか否かに尽きる。

オリンピックの代表選考に関しては「欧米の強豪の中でどれだけ戦えるか」がナショナルチームから求められている焦点。アジアから離れると簡単なレースなど1レースも存在しない。エースとアシストが明確なハイレベルのレースにおいて、たとえ数ポイントでも獲得するのは決して簡単なミッションではないが、シーズンを通して正攻法で挑んでいきたい。

我々のような若いメンバーが主体のチームにとってグランツールは、まさに「当たって砕けろ」が参加するコンセプトとして最も相応しく、挑戦の修羅場だと捉えている。主催者からも連日エスケープにメンバーを送り込む積極的な姿勢がワイルドカードのチームに求められるが、チームの思惑としてはやはりステージ優勝が大きな目標となる。

チームの二本柱はカノラとロバト。もちろん当初はモゼールも当確メンバーであったが、体調不良からの回復が遅れ、メンバーから外すことを余儀なくされたのは、スポンサーを含むイタリアの首脳陣にとっては大きな誤算だった。

期待を担う3人目は若手の筆頭バジョーリ。決してステージレース向きの選手ではないが、チームの陣営から見て正直、イタリア国内でも実績のある彼をを外す理由はどこにも見当たらなかった。

アシストの要はチーマ兄弟の兄、ダミアーノ。当初から不可欠なメンバーとして監督陣営からも信頼され認識されていた。勝ってるとは言え、まだ弱冠20才のロナルディは、当初ジロ・デ・イタリアのメンバー構想には全く入ってなかったが、モゼールの欠場の穴を埋めるだけでなく、トルコでも見せ場を演出したようにロバトのアシストを期待してのメンバー入りとなった。

サンタロミータは、グランツールに6回出場するなど最も豊富なキャリアを有し、今回のメンバー構成にとって必要不可欠であったが、4月に3回クラッシュに巻き込まれ大ケガを負った。本人にとっても万全とは言えず、不安材料は多いと思うが、ワールドツアーチームに10年以上在籍した圧倒的な経験で今回のメンバーを支えてくれることを期待している。

西村大輝は昨年と比べて日本人の中でも最も成長したメンバー。だからといってジロ・デ・イタリアのメンバーとして相応しいか?と問われれば「NO」だが、たとえ21日間走り切れなくても、エースからの要求を果たしながらグランツールを経験することが彼の新たなモチベーションに繋がり、日本の同世代の若者や子どもに勇気と希望を与えるキャラクターに成長することを期待している。

初山翔は、昨シーズン、的確で積極的な走りで春先のティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモ等のビックレースでチームに大きく貢献し、今年はシーズンインの頃からジロ・デ・イタリアのメンバーとして有力視されていた一人。昨年と比べてもパワーアップした自覚、自信が周りにも伝わっていたが、シーズンイン当初からクラッシュをはじめとする不運に見舞われ、幸先の悪いシーズンに苦しんでいた。4月に入りリズムを取り戻す兆しが出て来たところで、予定されてたツアー・オブ・クロアチアが直前にキャンセルになり、重要なプログラムを前に評価される対象レースを失ったことは、本人の気持ちを思えば思うほど残念な状況だった。それぞれのキャラクターを活かした8名のメンバー構成を考えると、同じ脚質タイプのサンタロミータとオゾリオのケガからの回復次第というある意味、本人にとっては困惑させられる立場だった。出場有力候補として見守って来ただけに、結果的に8人のメンバーに選ばれ、本人の気持ちを聞く前に今はホッとしている。本来のパフォーマンス的には実力さえ発揮できればエースからも信頼が厚く、若い西村より優れている点が多いのは間違いない。各ステージで監督から与えられたミッションに応えながら、エースの傍らで「初山の持ち味」を精一杯アピールし貢献してくれることを期待している。

NIPPOのグロスがツアー・オブ・クロアチア第2ステージ優勝…総合でも首位に

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのエドアルド・グロスが4月18日に開催されたツアー・オブ・クロアチア第2ステージで、ロングスパートを仕掛けて区間優勝。個人総合成績でも首位に立った。19日は赤いリーダージャージを着用してスタートする。大会は22日まで。6日間の日程。

エドアルド・グロスがツアー・オブ・クロアチア第2ステージで優勝 © Dario Belingheri/BettiniPhoto

2018年で4回目の開催を迎えたステージレース、ツアー・オブ・クロアチ」。4月18日に開催された第2ステージは、KarlovacからZadaRまでの234.5kmのステージで、3級山岳が2カ所に組み込まれた。170km地点、この日2つめの山岳からフィニッシュラインにかけては下り基調。フィニッシュ前は平坦となっていたが、最後に1周する8.5kmの周回コースはコーナーが連続するテクニカルなものだった。

レースは序盤から5選手が逃げる展開で進んでいき、集団から最大で5分強のリードを得た。170km地点の3級山岳では、後続から30選手ほどが追走をしかけ、一時先頭は35選手になった。そこからピーター・コーニン(アクアブルースポーツ)が単独で先行し、山頂へと向かっていく。

ツアー・オブ・クロアチア第2ステージ

しかし、下り区間では非常に強い風が吹いていて、主催者は選手たちの安全を考慮し、山頂から190km地点までの下り区間をニュートラル走行とする決定を下し、山頂で一度レースがストップした。強風によりチームカーが風上を走り、選手たちを守るような形で下り区間を安全に走行。そして190km地点より、2分ほどのタイム差でコーニンとメイン集団が再スタートを切ったが、集団はすぐにコーニンを吸収し、集団ゴールスプリントに向けて激しい位置どりを繰り広げながら、フィニッシュ地点へと向かった。

テクニカルな最後の周回コースでは、集団はいくつもの小集団に分裂。NIPPO・ヴィーニファンティーニは、前方にグロスとファンホセ・ロバトがしっかりと残り、危険なアタックもかかるなかでタイミングを見極め、残り800m地点でグロスがロングスパートを開始。そしてリードを守り切って先着し、フィニッシュラインで大きなガッツポーツを掲げた。

エドアルド・グロスがツアー・オブ・クロアチアで首位に立った © Dario Belingheri/BettiniPhoto

NIPPO・ヴィーニファンティーニにとって、この勝利が2018シーズン初勝利。グロスは前日の第1ステージで3位にとどまり、勝利を逃した悔しさをこの日のステージにぶつけ、プロ通算11勝目を挙げた。この日の成績を受けて、個人総合成績で首位に浮上した。

健闘をたたえ合うNIPPO・ヴィーニファンティーニ © Dario Belingheri/BettiniPhoto

エドアルド・グロス

エドアルド・グロスのコメント
今日の最後の周回コースはテクニカルだったが、昨年も走り知っていたので、特に驚くことはなく、冷静に、そして残り800mからスプリントを開始した。強い風に見舞われたステージだったが、チームメートたちが風をさえぎるなどサポートしてくれ、素晴らしいチームワークで勝利することができ、また総合リーダーにもなれたことをうれしく思っている。明日のステージは厳しいもので、どうなるかわからないが、今はこの勝利を喜びたい。

内間康平

内間康平のコメント
逃げに乗りたいと言っていた第2ステージ。それを実現すべく、アタックに反応。様子を見て、今だ!と飛び出すとプロコン3人、コンチ1人とかなりいい構成だったが、しばらくして吸収され、ちょっと休み。もう一度トライした直後の逃げが決まった。その後は回復に努めながらメイングループで走った。今日はグロスがステージ優勝! この勢いにのって、また明日から頑張って走りたい。

吉田隼人

吉田隼人のコメント
今日はステージ距離今大会最長の237km。途中に登りはあるものの、チームとしてもスプリントを予想しスタートした。そしてレース前のミーティングでも昨日同様、グロスを中心に自分も狙いに行くプランでスタートすることになった。今日のステージは最後はコーナーの多い周回コース。その周回コースに入るまでは、グロスと同じ位置で入ることができたが、徐々にポジションを下げてしまう。しかし、昨日は集団先頭が見えない位置でゴールすることになったが、今日は先頭を確認できる位置で走ることができた。また徐々に位置取りもできているので、最低でもスプリントできる位置で位置取りできるよう明日以降に備えたい。

西村大輝

西村大輝のコメント
監督からの指示は昨日と同じで、5〜6人の逃げに入ること。コンチネンタルだけであれば入らなくていいというものだった。序盤から何度もアタックに反応していくが、タイミングが合わず結局逃げに乗ることはできなかった。その後はチームの位置取りや、補給や防寒着の運搬などを、ひたすら繰り返して走った。補給所を過ぎてから横風で分断した時に、前から2つ目の集団に入った。それまでに、かなり動いていたので猛烈に苦しかったが、ひたすら耐えた。前の集団が、すぐそこに見えているという状況だったので、追いかけっこ状態になり、スピードは猛烈に速かった。結局、前に追いついたが、風があまりにも強いということでニュートラルが入った。
最後の周回コースに入ってからは前で落車があり、巻き込まれることはなかったが、減速したところから踏み直す脚がなくて集団から遅れてゴールした。結果はグロスがステージ優勝をし、最高の形となりすごくうれしかった。ゴール後に監督のテバルディ、他の選手がボクの今日の走りをかなりほめてくれて、ロバトはテバルディに「彼の走りは素晴らしかった。」と話してくれてうれしかった。昨日、今日と連日ゴール後にほめてもらうことができて、うれしい気持ちはあるが、やはりヨーロッパのレースで逃げに乗って、評価をもらえるように頑張りたい。明日は本格的な山岳ステージとなり、ハードなレースになると思うので、今晩もしっかりと休んで回復に努めようと思う。

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6日間の超級ステージレースに内間康平、吉田隼人、西村大輝が出走

2018年で4回目の開催を迎えた6日間のステージレース「ツアー・オブ・クロアチア」が、4月17日(火)から22日(日)まで開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニから内間康平、吉田隼人、西村大輝の日本人3選手が出走する。美しい自然に恵まれたクロアチア全土を巡るヨーロッパツアー超級のステージレースだ。

ツアー・オブ・クロアチアに出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのメンバー

さまざまなタイプのステージで構成されるのが特徴で、6日間の走行距離は1075km。同時期に開催される山岳ステージレース「ツアー・オブ・アルプス」とともに、ジロ・デ・イタリアの前哨戦とされる非常にレベルの高い大会で、UCIプロチームは3チーム参戦する。

2017年から主要なステージは変わらず、第1ステージはハンガリー国境をゆく丘陵ステージ、第2ステージは内陸から地中海沿いまで下る下り基調のステージ、第3ステージは超級山岳にフィニッシュするクイーンステージ(最難関)、第4ステージは丘陵、第5ステージは1級山岳を登り反対側から登り返してフィニッシュする山岳、第6ステージは首都ザグレブの旧市街を使った平坦ステージとなっている。

総合優勝を狙ううえで重要になるのは第3ステージで、2017年は積雪の影響により、登坂区間の中腹にフィニッシュラインが引かれたが、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニはスプリンターやオールラウンダー中心の布陣で挑むため、区間優勝に照準を絞っての参戦となる。

スプリントの展開ではエドアルド・グロスと吉田隼人をエーススプリンターとして、経験豊富なシモーネ・ポンツィとファンホセ・ロバトが彼らを牽引。逃げの展開では、内間康平と西村大輝に大きな期待がかかっている。

内間康平

内間康平のコメント
滞在しているブレシアにて、行ったトレーニングの成果を存分に発揮したい。 特に第2ステージ、第6ステージでは必ず逃げに乗ってチームに貢献し、チームや世界にアピールする走りをしていくことを目標としている。

吉田隼人

吉田隼人のコメント
ツール・ド・台湾から順調にトレーニングを積むことができ、余裕を持ってヨーロッパへの移動をすませ、イタリアにて順調にトレーニングを積むことができました。 チーム内での自分の役割をしっかり果たすべく走ります。 引き続き応援よろしくお願いします。

西村大輝

西村大輝のコメント
今回のレースは6ステージあり、初日から長距離のステージでハードなレースになると思うが、自分自身もしっかりとコンディションを作ってきているので、チームの助けができるような良い走りがしたい。

バレリオ・テバルディ監督

バレリオ・テバルディ監督のコメント
チームのクライマーたちはみな、ツアー・オブ・アルプスに参戦しているので、本大会はスプリンター中心の布陣で挑むことになる。スプリントでエースを務めるのはグロスと吉田。ロバト、ポンツィ、ダミアーノ・チーマが彼らを牽引していく役割だが、それに加え、彼ら3名は丘陵ステージなどではエースとしてチャンスを狙って欲しい。内間と西村はチームの全体的なサポートが仕事となるが、逃げにトライするなど、チーム全体でベストを尽くしてハイレベルな大会での区間優勝を狙いたい。


Tour of Croatia 2018
開催期間/2018年4月17日(火曜日)〜22日(日曜日)
カテゴリー/UCIヨーロッパツアー2.HC
開催国/クロアチア

4月17日 第1ステージ Osijek › Koprivnica(227k)
4月18日 第2ステージ Karlovac › Zadar(234.5k)
4月19日 第3ステージ Trogir › PP Biokovo (Sv. Jure)(134k)
4月20日 第4ステージ Starigrad › Crikvenica(171k)
4月21日 第5ステージ Rabac › Poklon(156.5k)
4月22日 第6ステージ Samobor › Zagreb(151.5k)

ツアー・オブ・クロアチアの公式サイト
ツアー・オブ・クロアチアのフェイスブック
ツアー・オブ・クロアチアのツイッター
ハッシュタグ #TourOfCroatia

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石畳と坂のワンデーレース「デパンネの3日間」に日本人3選手出場

ベルギー・フランドル地方を舞台にしたデパンネの3日間レースが、2018年は「3日間」ではなく3月21日にワンデーレースとして開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの内間康平、初山翔、西村大輝の日本人3選手が出場する。

「デパンネの3日間レース」はその名前のとおり、ベルギー・フランドル地方を舞台にした3日間のステージレースとして開催されていたが、2018年はワンデーレースにリニューアルされ、3月21日に開催される。そして翌日に女子のレースが組み込まれることになった。

自転車競技が国技とも言われるベルギー・フランドル地方は、4月上旬に開催されるロンド・ファン・フランデレンに向けて、2月のシーズンインから日々ロードレース競技熱が高まっている。デパンネ3日間レースの前後にも多くのビッグレースがあって、5つのUCIプロチームに加え、地元ベルギーやオランダ、フランスの強豪プロコンチネンタルチームが顔をそろえる。

202.4kmのコースは、美しい水の都ブルージュをスタートしたのち、中盤にフランドル地方西部、フランスにも近いエリアに5つの連続する急坂が組み込まれた。なかでも石畳が敷かれたケンメルベルクは、ゲント〜ウェベルヘムなど多くのクラシックレースに登場する名物坂で、登坂距離700m、最大勾配は17%。また石畳はケンメルベルクを含めて3カ所に設定されている。

ケンメルベルクを越えた後は海へ向けて北上。最後はビーチリゾートであるデパンネやコクサイデを回る周回コースを2周回してフィニッシュを迎える。最後は長く平坦が続くため、集団ゴールスプリントとなる可能性が高く、NIPPO・ヴィーニファンティーニは、スプリンターのエドアルド・グロスがエースを担い、兄弟そろって出走するダミアノとイメリオのチーマ兄弟も息の合ったプリントが期待されている。

日本人選手は、先週末のミラノ〜サンレモで初出場ながら250kmの距離を逃げ続けた初山、そして約1カ月ぶりのレース参戦となる内間と西村が出場。西村にとっては独特なベルギーのレースにプロとして初参戦。天候によっては非常に厳しいレースとなることが考えられるが、3選手には逃げに乗ることが期待されていて、それぞれにチームの勝利のために頑張る。

内間康平のコメント
春のベルギー、予想でしかないが、きっと当日は風が吹き、すごく厳しいレースになると思う。とにかく我慢して耐えながらペダルを踏み、チームで戦っていきたい!

初山翔のコメント
今シーズン、今まで走ってきたようなスペインやイタリアのレースとは全く異なったタイプのレースになると思う。 どんなタイプでもある程度は対応できるように努力していく。

西村大輝のコメント
約1カ月ぶりのレースとなり、今から楽しみだ。ベルギーのHCカテゴリーを走るのは初めてだが、風の吹く所や悪路の区間では、集団がとんでもない強度で踏んでいくことになるのは容易に想像できる。ハードなレースが予想されるが、チームのオーダーに応えられるように全力で走りたい。

バレリオ・テバルディ監督のコメント
チームにとって今季初めての“北の”レースとなる。グロスがチーマ兄弟と連携し、スプリントで勝利を目指すことになると思うが、何が起こるかわからないのが、北のレースの特徴でもある。なので、3人の日本選手を必ず逃げに乗せ、逃げ切りの展開にも備えたい。体調不良により、当初出場予定だったマランゴーニが不出場となってしまったが、若いメンバーでベストを尽くして戦っていきたい。

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NIPPO・ヴィーニファンティーニの西村大輝がツール・デュ・オバールマタンに参戦

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが南フランスで開催される2日間のステージレース「ツール・デュ・オバールマタン」に初参戦。唯一の日本人選手として出場する西村大輝は体調に不安があるなかでプロ2戦目に挑む。

ツール・デュ・オバールマタンに出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニ

2018年で50回目の開催となるこの大会は、169.7kmと188.8kmのステージで構成される2日間のステージレースだが、どちらのステージも起伏があって、2日間とも頂上フィニッシュとなるのが特徴。3つのワールドチーム(AG2Rラモンディアル、アスタナ、FDJ)をはじめ、全18チームが出場。前週のツール・ドラプロバンスで圧倒的な強さをみせたAG2Rラモンディアル、FDJ、コフィディス、デルコマルセイユなどフランスのトップチームがレースの主導権を握ると予想される。

NIPPO・ヴィーニファンティーニはマルコ・カノラとダミアノ・クネゴをキャプテンに、ベテランと若手がバランスよく編成される。前週末の「トロフェオ・ライグエリア」でカノラとサンタロミータは体調不良に苦しんだが、現在は回復し、レースへの準備を順調に進めている。

注目選手はトロフェオ・ライグエリアで10選手ほどに絞られた先頭集団に残り、2位以下のスプリントで区間4位に入ったプロ2年目のニコラ・バジョーリ。僅差のスプリントでプロ初の表彰台を逃したが、プロ1年目から2年目にかけて大きなステップアップを遂げ、その活躍が期待されている。

●西村大輝のコメント
ツール・デュ・オバールマタンを迎える。今回も非常に厳しいレースと聞いているので、心して走ろうと思う。数日前から持病の喘息の状態が悪化していて、不安もあるが、とにかくベストを尽くしてチームに貢献したい。

西村大輝

●マリオ・マンゾーニ監督のコメント
脚のそろったメンバーでの参戦ということもあり、いいレースになると期待している。特に先週のライグエリアで活躍した若いバジョーリにとっては、コンディションもよく勢いもあるので、重要なレースになるだろう。チーム全員で協力してよい結果を残したい。

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