野中生萌…ワガママな性格がクライミングに向いているのかな

新種目スポーツクライミング複合でメダル獲得を目指す東京生まれの22歳、野中生萌(のなかみほう)。2018年ワールドカップ世界ランキング1位。2019年のジャパンカップではボルダリングとスピード種目、五輪競技として採用された複合で1位。2019年8月の世界選手権時は肩のケガの影響もあって日本女子2位となり、同1位野口啓代に五輪代表1枠目をさらわれたが、ケガも回復し五輪当日を見すえて練習を怠らない。

3姉妹の末っ子。9歳のときに姉2人とともに父親に連れていってもらったジムでクライミングに出会った。2人の姉が楽々と登っていく姿に触発され、負けず嫌いな性格に火がついた。自然と自身を練習で追い込んだことでクライマーとしての才能が開花する。

自らが発案した一般向けのボルダリングコンペティション「レッドブル・アシュラ」でデモンストレーション
男子のトップ選手、原田海と

「末っ子なのでワガママです。そんな性格がクライミングに適していたのか、結局続けたのは私だけです。今は家族全員で応援してくれています」

左肩の痛みはもうないので、思い切り身体を動かせるという

鍛え抜かれた筋力は見事だ。総合力が求められる複合種目にあって、野中はパワーで攻めるスタイルだ。筋肉を形成する肉などのたんぱく質は大好きだというが、体重が増えるとクライミングには不利となる。そのため常に食べる量とバランスを考えているという。

リラックスできるのは「ネコかな」。家族とともに住む自宅には生後一週間のときに捨てられていたクロネコを含めて3匹と同居する

東京五輪のスポーツクライミング日本代表は男女各2人。日本山岳・スポーツクライミング協会は2019年8月の世界選手権のコンバインドで日本勢最上位だった男子の楢崎智亜と女子の野口啓代を五輪代表に決定した。ところが国際スポーツクライミング連盟の規定変更により、世界選手権で日本勢2番手に入った男子の原田海と女子の野中に五輪出場権を与えたと発表。

日本協会がスポーツ仲裁裁判所に提訴するというニュースも報じられ、現在は渦中の存在となってしまったが、それでも野中は冷静にその先を見すえる。

プールと海がめちゃめちゃ好きですが、泳げないんですよ。ガチな泳ぎはできませんが、水遊びは大好きです

五輪に初採用され、しかも伸び盛りの年齢で迎える2020東京への思いは?

「まさにそこなんです。東京出身の私にとってもうこれ以上のチャンスはないと思っているので、そのチャンスをつかみたいたいと思います。絶対に悔いのないように頑張りたい。メダルを絶対に取りたいです。

●野中生萌が語る“クライミング”や“オフタイム” 東京五輪は冷静にその先を見すえる

渦中の野中生萌と原田海が一般ボルダリング大会にゲスト参戦

スポーツクライミングの野中生萌(みほう)、日本代表候補の原田海と井上祐二が11月9日に三重県の熊野ボルダリングエリアで開催されるボルダリングコンペティションの決勝戦Red Bull Asura Exhibition Session(レッドブル・ アシュラ・エキシビション・セッション)にゲストチームとして参加する。

2018ワールドカップ年間ランキング1位の野中⽣萌もゲスト参戦 © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

エナジードリンクブランドのレッドブルが主催する大会で、女性クライマーを含む3人1組のチーム形式で行うボルダリングコンペティションの決勝戦。宮城、東京、⻑野、名古屋、大阪、福岡で開催した予選を勝ち抜いた21チーム63人とゲスト3人が参加する。

ファン(8〜5級)、ミドル(4〜3級)、オープン(2級以上)の3カテゴリーで開催され、決勝ラウンドでは各カテゴリー3課題をこなす。オブザベーションタイム(下見時間)の後、メンバー全員が同時に課題にトライ。時間内に3人のメンバーがどれだけ多くの課題を完登できるかを競う。

ボルダリングW杯優勝など世界トップレベルの実力を有する野中生萌 © Jason Halayko/Red Bull Content Pool

会場となるのは熊野ボルダリングエリア(三重県熊野市紀和町湯ノ口10)。外岩に挑む一般参加型のボルダリング大会はレッドブルアスリートでもある野中自らが発案。2018年に開催され、2020東京五輪代表を目指す野中と原田が参加している。

●大会の公式サイト

Red Bull Asura Exhibition Session にはゲストクライマーとして野中生萌が参加 ©Suguru Saito / Red Bull Content Pool
野中⽣萌が難所に挑む © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

野中⽣萌⽴案の外岩でのボルダリングコンペ…レッドブル・アシュラ

⼥性クライマーを含む3⼈1組のチーム形式で⾏う特殊フォーマットを採⽤したボルダリングコンペティションの決勝戦Red Bull Asura Exhibition Session(レッドブル・アシュラ・エキシビション・セッション)が10⽉13⽇(⼟)に三重県熊野市の熊野ボルダリングエリアで2017年に続いて開催された。

2018ワールドカップ年間ランキング1位の野中⽣萌もゲスト参戦 © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

⼤会はファン(8〜5級)、ミドル(4〜3級)、オープン(2級以上)の3カテゴリーで⾏い、⼥性クライマーを含む3⼈1組のチーム戦というフォーマットで開催。決勝戦のRed Bull Asura Exhibition Sessionには、⼭形、東京、⻑野、名古屋、⼤阪、福岡で開催した予選を勝ち抜いた19チーム57名が参戦。

ファンカテゴリーの優勝はチーム「ELG」。ミドルカテゴリーはチーム「グラビティ1」、そして上級のオープンは次世代⽇本代表候補で構成されたチーム「RISE」の⼩⻄桂、菊池咲希、天笠颯太が制した。チームRISEを代表して天笠は⼤会後「今回みんなで助けあいながら課題をクリアしていけました。優勝できて改めてチームが⼤事だと感じています。外岩のコンペはこのRed Bull Asuraだけです。会場では⾳楽もあり、レッドブルでエナジーチャージしながらボルダリングを楽しめました」とコメント。

3人編成のチームには必ず女性1人が加わってないといけない © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

イベントには2018年、ワールドカップ年間ランキング1位に輝いたレッドブル・アスリートの野中⽣萌(のなかみほう)や、⽇本代表の原⽥海、藤脇祐⼆らを含む5名のゲストクライマーも参加。イベント⽴案者の野中は「作られた課題ではなく、外岩で仲間と⼀緒にルートを探す⾯⽩さなど、広くクライミングを楽しむことをRed Bull Asuraで体験してもらい、そこからまだ外岩を登ったことがない選⼿にも興味を持ってもらえたらうれしいです。去年よりエリアが広くなり、前夜祭をはじめイベントが全体的にレベルアップしました。昨⽇SNSで、明⽇楽しみと多くの⼈に投稿していただき、実際にみなさんほんと楽しそうに登っているのをまさに感じています」とコメントしている。

コンペティション翌⽇14⽇(⽇)にはフリーセッションが⾏われた。普段のボルダリングジムではトップクラスの選⼿たちは必ず上までいけるが、⾃然の岩はそう簡単にはいかず、⼰の限界を超えるきっかけになるということで、各参加者がお互いに攻略法を相談しながら、⽣き⽣きとした表情で課題に向き合っていた。

会場は三重県熊野市の熊野ボルダリングエリア © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

Red Bull Asura Exhibition Session
レッドブル・アシュラ・エキシビション・セッション

会場: 熊野ボルダリングエリア (三重県熊野市紀和町湯ノ⼝)
開催⽇: 10⽉13⽇(⼟)コンペティション、14⽇(⽇)フリーセッション
内容: ⼥性1名以上を含む3名1チームで⾏うボルダリングコンペティション。メンバーは全員同じカテゴリーであることが必要。ファン(8〜5級)、ミドル(4〜3級)、オープン(2級以上)の3カテゴリー。⼭形、東京、⻑野、名古屋、⼤阪、福岡の各予選の勝者19チーム57名、その他に野中⽣萌を含むゲストクライマー5名が参加。
フォーマット:
・各カテゴリー10課題のポイント制(Exhibition Session限定ルール)
・完登したメンバーには1ポイント加算。(初登者のみ3ポイント)
・より多くのポイントを獲得したチームが優勝
・チーム全員が⼀緒に⾏動し、同じエリアに3⼈揃った状態で競技を⾏う
・初登者はルートの命名権を得る
主催: レッドブル・ジャパン

結果
ファン優勝:ELG 〜Every Little GABA〜(拠点:埼⽟県、東京予選代表)
メンバー 酒井敬⼠(さかいひろのり)、⽯原匠⾺(いしはらしょうま)、⼩林愛(こばやしあい)
ミドル優勝:グラビティ1(拠点:新潟県、⼭形予選代表)
メンバー ⻄潟匠(にしかたたくみ)、今井千春(いまいちはる)、⽔野勇⼈(みずのゆうと)
オープン優勝:RISE(拠点:東京都/神奈川県、⻑野予選代表)
メンバー 天笠颯太(あまがさそうた、18 歳)、⼩⻄桂(こにしかつら、17 歳、ユースA)、菊池咲希(きくちさき、16 歳、ユースA)

野中⽣萌が難所に挑む © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

野中⽣萌(のなか・みほう)
⽣年⽉⽇ 1997年5⽉21⽇(21歳)
出⾝地 東京都
9歳の時、⽗親の⼭岳トレーニングで⼀緒に⾏った池袋のジムでクライミングに出会う。2⼈の姉が簡単に登っていく姿に触発され、負けず嫌いな性格から⾃然と⾃⾝を練習で追い込んだことでクライマーとしての才能が開花。
戦績(国際戦、表彰台のみ)
2018年
ワールドカップ年間ランキング1位
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ミュンヘン
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ベイル
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ⼋王⼦
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) 泰安
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) 重慶
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) モスクワ
位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) マイリンゲン
2017年
ワールドカップ年間ランキング4位
1位 チャイナオープン(B) 広州
2位 ワールドゲームズ(B)ポーランド
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ナビムンバイ
3位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ベイル
3位 IFSC クライミング・ワールドカップ(B) ⼋王⼦
3位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) 南京
3位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) マイリンゲン
2016年
ワールドカップ年間ランキング2位
1位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ナビムンバイ
1位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ミュンヘン
2位 IFSC クライミング・世界選⼿権パリ 他

女性クライマーを含む3人1組のボルダリング大会…レッドブル・アシュラ

ボルダリングコンペティション「RedBullASURA=レッドブル・アシュラ」が開催され、国内6会場の予選会参加者を募集している。ファン(8~5級)、ミドル(4~3級)、オープン(2級以上)の3カテゴリーで行われ、女性クライマーを含む3人1組のチーム形式で行う。各予選上位チームは10月12日(金)~14日(日)に三重県熊野市で開催される「レッドブル・アシュラ・エキシビションセッション」に招待される。

2017年のレッドブル・アシュラ・エキシビジョンセッション © Jason Halayko/Red Bull Content Pool

2017に続き2年目の大会。2018年は6月の東京予選を皮切りに山形、大阪、福岡に加えて新たに名古屋・長野の6会場で予選を開催する。

RedBullASURAエリア予選
6月30日(土)TOKYO STOP(ミドルクラス対象)
7月1日(日)TOKYO STOP(ファン&オープンクラス対象)
大会会場:B-PumpOGIKUBO(東京都杉並区上荻1-10-12)
7月7日(土) NAGOYA STOP
大会会場:ぴなくる2リソラ大府店(愛知県大府市柊山町1-98 2F)
7月21日(土) FUKUOKA STOP
大会会場:CLIMBING(福岡県北九州市小倉南区曽根北町4-15)
8月25日(土) OSAKA STOP
大会会場:PUMP OSAKA(大阪市西淀川区中島1-13-23)
9月1日(土) NAGANO STOP
大会会場:Edge and Sofa Bouldering Park 諏訪(長野県諏訪市豊田240)

2017年東京ストップのワンシーン © Jason Halayko/Red Bull Content Pool

内容:女性1名以上を含む3名1組のチーム戦で行うボルダリングコンペティション。ファン(8~5級)、ミドル(4~3級)、オープン(2級以上)の3カテゴリーで開催。メンバーは全員同じカテゴリーであることが必須
フォーマット:各カテゴリーともに予選ラウンド・決勝ラウンドの2ステージで構成
<予選ラウンド>・各カテゴリー15課題
・チームメンバー3名全員が登れて初めて完登となる
・より多くの課題を完登した上位チームが決勝に進出
<決勝ラウンド>・各カテゴリー3課題
・オブザベーションタイムが与えられ、その後メンバー全員が同時に課題にトライ
・時間内に3人のメンバーがどれだけ多くの課題を完登できるかを競う
賞品:
<参加賞>
オリジナルTシャツ
<上位チーム賞>
各ストップ&各カテゴリーの上位チームを10月12日(金)~10月14日(日)に三重県熊野市で開催するレッドブル・アシュラ・エキシビジョンセッションに招待。※TOKYO STOPのみ各カテゴリー上位3チームまでを招待
定員:各予選60チーム180名(東京予選のみ120チーム)
参加条件:15歳以上の健康な男女(未成年の場合は保護者の同意が必要)
参加費:9000円/チーム(税込、スポーツ障害保険含む)
エントリーホームページ
※4月25日(水)正午12:00よりエントリー開始

RedBullASURAオフィシャルサイト

ボルダリングW杯優勝など世界トップレベルの実力を有する野中生萌(のなかみほう) © Jason Halayko/Red Bull Content Pool

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