GPヴィルミュールで平井光介がフランスでの初勝利

GPヴィルミュールが9月15日にフランスで開催され、エキップアサダ選手発掘・強化チーム「EQADS(エカーズ)」に所属する平井光介が優勝。前日に開催されたタイムトライアル大会ではEQADSの松田祥位が優勝していて、それに刺激されてフランスでの1勝目を挙げた。

GPヴィルミュールは完璧なチームワークで平井光介がフランス初勝利

GPヴィルミュール
1位:平井光介(EQADS)
4位:小野寺慶(那須ブラーゼン)
6位:小笠原匠海(EQADS)

松田の勝利に刺激された平井と小笠原は、チームの勝利を目指してクリテリウムに出場。完璧な展開&チームワークで平井にフランス勝利をもたらした。

浅田監督によるコメント
EQADS所属1年目の平井がフランスのレースで初優勝を飾った。レースは地域的に実績のある小笠原へのマークがきつい中、中盤に上手く3名で飛び出した平井が冷静なレース運びの末、ロングスパートをかけゴールラインへ飛び込んできた。

カテゴリーは違うが、EQADSとして前日の松田の優勝に刺激を受けた形での連勝となった。小笠原は3名が逃げた後は集団に待機し次のチャンスを狙ったが、6位以下の集団スプリントのトップでゴール。代表チームで参加したスペインのレース後、EQADSの拠点に合流し合宿を続けている小野寺慶(那須ブラーゼン)も長い不調トンネルの出口が見え、今日は後半に単独追走し、4位でのゴールとなり自信を回復させた。

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松田祥位がフランス伝統の個人タイムトライアル大会で優勝

フランスの個人タイムトライアルレース、クロノシャテルローが9月14日にフランス中西部のシャテルローで開催され、エキップアサダ選手発掘・強化チーム「EQADS(エカーズ)」に所属する松田祥位が優勝した。

クロノ・シャテルロデで松田祥位が優勝

松田祥位のコメント
去年も走ったことのあるコースなので不安要素は少なくスタートできた。前半のアップダウンの区間では得意分野を生かし、なるべく登りは惰性で踏みきり、スムーズに下りにつなげるということを意識して走った。
去年セーブしてしまった中盤の流れない平坦基調の登りは我慢して踏み、うまく乗り切ることができた。
後半の平坦では空気抵抗を意識し前の選手が見えていたので目標にして走り、スピードの出る下りと登り返しもうまくつなげられた。
風向きの影響なのか、思ったよりも平均速度が伸びず、課題のコーナーリングも速く抜けられなく、順位に対しては不安だったが、去年よりも25秒ほど速く走れて伝統のある大会で優勝できたのでよかった。あ

浅田顕監督のコメント
松田は3位入賞で大会関係者を驚かせた昨年に続いての参加。今年も同じコースだが昨年より風の影響が大きく、踏みどころが多く、終始スピード維持に苦労しているように見えたが、ゴールしてみると唯一の26分台。2位に26秒の差を付けての優勝となりコンディションの上昇を確認した。』

●エキップアサダの詳細サイト

EQADSが世界のロードレースで活躍する選手・コーチを募集

ツール・ド・フランスを目指すエキップアサダプロジェクトの一環である若手選手発掘・強化チームEQADSが、その目標を達成すべく世界トップクラスで戦える若き優秀な才能(23歳未満)を求めている。

自転車選手なら誰もが憧れるツール・ド・フランスを頂点とする世界のチャンピオンスポーツ「自転車ロードレース」。欧米ではメジャースポーツの一つとして確立されていて、世界175カ国にて日々レースがTV中継されている。

日本はこれまでもゆっくりながら着実に世界最前線のレベルに向けて進み続け、2009年以降は新城幸也や別府史之らが世界の大舞台で活躍。2016年からは「U23選手のツール・ド・フランス」とされるツール・ド・ラヴニールに出場できるまでになった。そして今日グローバル化した世界の自転車ロードレース界において日本はもちろん世界で待たれているのは、日本選手・チームによる組織的な世界の舞台での活躍だという。

『EQADS』(エカーズ)とは?

世界への挑戦機会を提供するチーム。世界のロードレース界や五輪にて活躍できる選手を日本から輩出するには、出来るだけ若く才能あふれる選手を早い段階で見い出し、世界の舞台に向けた取り組みを行わせることが必須。それに向けての具体的な活動をする日本のチーム、それが『エキップアサダ』(プロチーム。現在休止中)。そしてその若手の発掘強化を行うのが、『EQuipe Asada Développement Système(エキップアサダ強化システム)』=『EQADS(エカーズ)』だ。

『EQADS(エカーズ)』では、22歳までの若く才能のある選手に対し、極めて厳しい世界ロードレース界に到達するための具体的道筋を示し、そこに至るために必要な技術・環境を備え、本質的な力を伸ばす・確認するための「挑戦」機会を与える。

<スタッフ>
実績のある監督(JCFロードヘッドコーチ浅田顕)、日体教公認コーチ、プロメカニック、UCI公認選手代理人など、日本と世界の自転車界を知り尽くしたスタッフが在籍し、有能な選手には惜しみないヘルプをする。

<フランス・日本に合宿所>
レースの本場フランスに合宿所を設け、世界でも有数なトレーニング・レース出場環境を提供可能。

<日本一の実績>
過去にUCI1クラスレースにて10勝以上、全日本選手権4回優勝、五輪選手3名輩出、日本ナショナルチームへの選手派遣、ツール・ド・フランス出場の新城幸也輩出など、日本及びアジアでもトップの実績・ノウハウを持つチーム組織。

<プロジェクトを率いる浅田顕の紹介>

『エキップアサダ』プロジェクトを率いるのは浅田顕(あさだあきら)。1990年ロード日本チャンピオン、選手引退後も約20年に渡り日本ロード界の一線で監督・指導者として活動。2007年からは『エキップアサダ』監督、その運営会社株式会社シクリズムジャポン代表を務める。現在は日本ナショナルチームヘッドコーチも兼任し、海外での代表選(世界選手権、五輪)などの監督を務めている。

<23歳未満時代の重要性>
世界の自転車ロードレース界で活躍できるか否かの鍵は、すでに23歳未満の活動内容・成績で決まるといっても過言ではない。ただでさえ世界トップクラスの国から出遅れている日本の選手にとっては、1日でも早く欧州の環境に適応し、本場でのキャリアをスタートさせることが重要。エリート世代(23歳以上)になってからの世界デビューは日本よりもはるかに厳しい欧州レース界への肉体的な順応面や、生活環境の適応面で圧倒的に不利となる。また、人生のより早い段階で海外視野の活動を始め、選手各々の可能性や実力を測ることは、選手本人及び彼らを支える家族の人生キャリアプラン設計にとっても有利。

<世界のプロ選手になれる確率はどの程度か?>
毎年野球の甲子園(春&夏)に出場出来る選手数は約650名、難関とされる東京大学の入学者数は毎年3000人。そして世界トップのUCIプロチーム所属選手数は現在約630名、毎年度新たにプロとなる選手数は世界でたった50名程度。なおフランスにおいては約7万1000人の登録ロードレース選手がいるが、プロ選手として雇われているのは50名程度に過ぎない。つまり日本でも難関とされる甲子園や東大受験の比ではないほど激しい競争を勝ち抜かなければ世界のプロにはなれない。
よってそれに挑戦する選手には、尋常ではない精神力、才能、努力、運、そして覚悟が求められるという。

●募集の詳細サイト