アラフィリップがドーフィネ第2S優勝、ラポルト首位堅持

第75回クリテリウム・デュ・ドーフィネが6月5日に第2ステージを行い、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)がゴール勝負を制して優勝した。

アラフィリップがカラパスとラポルトを制してクリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージ優勝 ©A.S.O Billy Ceusters

前日に首位に立ったユンボ・ビスマのクリストフ・ラポルト(フランス)がその座を守った。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージでマイヨジョーヌを着るラポルト ©A.S.O Billy Ceusters
クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージ ©A.S.O Billy Ceusters
クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージ ©A.S.O Billy Ceusters

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージを終えての総合成績
1 クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ビスマ)7時間38分13秒
2 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)0秒
3 リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)4秒遅れ

第1集団を形成する選手たち ©A.S.O Billy Ceusters

●4賞ジャージ
個人総合成績=クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ビスマ)
ポイント賞=クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ビスマ)
山岳賞=ドナバン・グロンダン(フランス、アルケア・サムシック)
□新人賞=ルネ・ヘレホーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージ ©A.S.O Billy Ceusters

ジロ・デ・イタリアもクリテリウム…11月にドバイで開催

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSが11月6日に中東のドバイでクリテリウム大会を開催することを、10月27日に発表した。エガン・ベルナル、ペテル・サガン、フィリッポ・ガンナ、エリア・ビビアーニらが参戦する。

ジロ・デ・イタリアのクリテリウムレースがドバイで開催されることになった ©Massimo Paolone/LaPresse

レースは、中東で初めて開催される博覧会、Expo 2020ドバイの一環として行われる。博覧会会場イタリア館近くに拠点が設定され、2.1kmのサーキットコースを30周する。

ジロ・デ・イタリアクリテリウムの記者発表 ©LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア、ラノ大聖堂前でトロフィーを授与されたエガン・ベルナル ©Fabio Ferrari/LaPresse

出場選手は2021ジロ・デ・イタリアで活躍した選手らが集められた。総合優勝と新人王のベルナル、ポイント賞を獲得したサガン、山岳賞のジェオフリー・ブシャール、初日と最終日の個人タイムトライアルを制したガンナら。

2021ジロ・デ・イタリア、ポイント賞のサガン ©Massimo Paolone/LaPresse
2021ジロ・デ・イタリアでジョフリー・ブシャールが山岳賞 ©/LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア、初日に続いて最終日の個人タイムトライアルを制したガンナ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ツール・ド・フランス前哨戦にベルナル、トーマスら参戦

新型コロナウイルス感染拡大によりUCI(国際自転車競技連合)カレンダーが再編され、日程変更されたクリテリウム・デュ・ドーフィネ(フランス)はクレルモンフェランで8月12日に開幕。16日にムジェーブにゴールする新日程を発表した。

山岳ステージばかりとなったクリテリウム・デュ・ドーフィネ

レースは5ステージに短縮され、プロローグやタイムトライアルがなくなり、最終日のフィニッシュラインまで山岳ステージが連続する。

8月29日に開幕するツール・ド・フランスの前哨戦と言われる同大会には、トップ選手の多くが参戦する。ユンボ・ビズマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)とトム・デュムラン(オランダ)、イネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)とゲラント・トーマス(英国)、ドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)、AG2Rラモンディアルのロマン・バルデ(フランス)、グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)。

すべてツール・ド・フランスに参戦を予定しているエースクラスだ。

2019クリテリウム・デュ・ドーフィネでクリストファー・フルームは落車骨折している ©ASO/Alex Broadway

ベルナルが政府機でコロンビアを出国し欧州へ

ベルナルやナイロ・キンタナらのコロンビア勢はフランス入国ができるのか懸念されていたが、7月20日に両選手やサッカーなどのスポーツ選手109人が政府チャーター機で欧州に到着した。出発前のPCR検査で全員が陰性だったため、検疫なしにスペインのマドリードで入国を認められた。

このコロナ禍の状況にあっても、ヨーロッパでは検問なしに国境を越えられるため、ツール・ド・フランス2連覇を狙うベルナルがフランス入りするのは問題ないと報じられている。フランスは現時点で、一般のコロンビア人の入国は認めていない。

スペイン入りしたベルナルは、イネオスチームがトレーニングしているピレネー山中のアンドラ公国に移動。チームメートとトレーニングし、8月1日にフランスで開催されるルート・ドクシタニーで実戦復帰する計画だ。

●クリテリウム・デュ・ドーフィネのホームページ

クリテリウム・ドーフィネ延期…UCIが6月1日まで大会中止措置

国際自転車競技連合(UCI)は4月1日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて自転車レースの開催中止措置を6月1日まで延長すると発表した。これによりASOは5月31日から6月7日まで開催される予定だったフランスのクリテリウム・デュ・ドーフィネを延期することを決めた。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第6ステージ © ASO/Alex BROADWAY

UCIは3月18日の通知で、大会中止は4月末までとしていたが、欧州を中心に依然感染拡大が続く状況により、延期を決めた。

クリテリウム・デュ・ドーフィネは同じ主催者が運営するツール・ド・フランスの前哨戦と言われ、シーズン中盤の重要なステージレースだった。ASOはUCI、レースの開催エリアとなるオーヴェルニュローヌアルプ地域や関係者と合意し、月31日にクレルモンフェランからスタートする予定だったレースのスケジュール変更を決定しました

今後はシーズン後半での開催を模索するが、ジロ・デ・イタリアなどの長丁場のレースも日程変更されるだけに新たな日程がUCIから割り当てられるかは保証されていない。

●クリテリウム・デュ・ドーフィネのホームページ

ボアッソンハーゲンがドーフィネ第1ステージ優勝

クリテリウム・デュ・ドーフィネが6月9日にフランスで開幕し、第1ステージのスプリント勝負をディメンションデータのエドバルド・ボアッソンハーゲンが制し、総合成績でも首位に立った。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第1ステージを制したエドバルド・ボアッソンハーゲン ©A.S.O. / Alex Broadway

同大会はツール・ド・フランスを運営するASOが主催することもあり、その前哨戦として注目されている。イネオスのクリストファー・フルーム(英国)、ドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)、ミッチェルトン・スコットのアダム・イェーツ(英国)らが出場している。

大会は全8区間で、6月16日まで。

ゲラント・トーマスがイェーツとバルデを制してクリテリウム・デュ・ドーフィネ初優勝

スカイのゲラント・トーマス(英国)が6月10日に終幕した8日間のステージレース、クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合優勝した。2位はアダム・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)。3位はAG2Rラモンディアルのロマン・バルデ(フランス)。英国勢の優勝はブライアン・ロビンソン(1961)、ロバート・ミラー(1990)、ブラッドリー・ウィギンス(2011、2012)、クリストファー・フルーム(2013、2015、2016)に続く5人目。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージ © ASO/Alex BROADWAY

英国のスカイチームは、初日のプロローグで元世界チャンピオンのミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)が優勝。一度は首位を明け渡したが、第3ステージのチームタイムトライアルをスカイが制してクビアトコウスキーが首位に返り咲いた。第4ステージでリーダージャージはチームメートの若いジャンニ・モスコン(イタリア)へ。さらに第5ステージでトーマスにリーダージャージが譲り渡された。

最終日の第7ステージでは逆転をねらってバルデがアタックしたが、トーマスとイェーツが追従。最後はトーマスが独走して優勝したが、総合成績でトーマスには届かなかった。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージ。左からバルデ、イェーツ、トーマス © ASO/Alex BROADWAY

「こんな大きな大会で総合優勝できたことに幸せを感じている。今日はパンクをしてしまい、自分自身で追わなければならなかった。チームメートはうまくコントロールしてくれた」とトーマス。
「前日までのタイム差でイェーツとは1分20秒差あったので、1kmごとに総合優勝を確実にしていった。最後に彼らがステージ優勝のためにスプリントを演じてくれたときは、ボクは幸せを感じることができた。すこしの休みを取ってツール・ド・フランスに乗り込むための準備をしていきたい」

クリテリウム・デュ・ドーフィネで組織力を見せつけたスカイチーム © ASO/Alex BROADWAY

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