ログリッチがブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝…大会最多タイの4回目

レッドブル・ボーラ・ハンスグローエのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が第79回ブエルタ・ア・エスパーニャ(8月17日〜9月8日)で総合優勝した。2019、2020、2021年に続く4度目の制覇で、スペインのロベルト・エラス(2000、2003、2004、2005)に並ぶ大会最多記録。

プリモシュ・ログリッチ。2024ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

ログリッチは大会4日目の第4ステージで優勝し、首位に立った。第6ステージでベン・オコーナー(デカトロンAG2Rラモンディアル)が大逃げを決めて首位を明け渡すが、総合2位につけて連日のようにそのタイム差を詰めていくとともに、第8ステージで優勝。そして第19ステージで今大会3勝目、大会通算15勝目を挙げると首位奪還。

ログリッチが4度目の総合優勝を決めた瞬間 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

最終日の個人タイムトライアルはグルパマFDJのシュテファン・キュング(スイス)が初優勝。ログリッチは2位と好タイムで締めくくり、総合優勝を決めた。

最終日の個人タイムトライアルはグルパマFDJのシュテファン・キュング(スイス)が初優勝
史上最多タイの4度目の総合優勝を達成したログリッチ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
ログリッチが区間2番目のタイムでフィニッシュ ©Unipublic Sprint Cycling Agency
左からポイント賞のグローブス、山岳賞のバイン、総合優勝のログリッチ、新人賞のスケルモース ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・バイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)
□マイヨブランコ(新人賞)マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)

キュングが欧州タイムトライアル覇者…東京五輪は4位

大陸別のロードチャンピオンを決める各大陸選手権の1つ、欧州選手権は大会2日目となる9月9日、イタリアのトレントで各クラスの個人タイムトライアルが行われ、エリート男子ではシュテファン・キュング(スイス)が優勝した。大会は12日の男子ロードまで5日間の日程で行われる。

欧州選手権エリートタイムトライアル優勝のキュングを中央に左が2位ガンナ、右が3位エベネプール ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2021

キュングは東京五輪の個人タイムトライアルで4位とメダルを逃していたが、この日はこの種目の世界チャンピオンであるイタリアのフィリッポ・ガンナを制して優勝した。

シュテファン・キュングが欧州選手権エリートタイムトライアルで優勝 ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2021
欧州選手権エリートタイムトライアル2位のフィリッポ・ガンナ ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2021
欧州選手権エリートタイムトライアル3位のレムコ・エベネプール ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2021

エリート女子はスイスのマルレーヌ・レウザーが優勝。U23女子はイタリアのビットリア・グアッツィーニ、U23男子はデンマークのヨハンプライス・ペテルセンが欧州チャンピオンになった。

欧州選手権エリート女子タイムトライアル優勝のマルレーヌ・レウザー ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2021
欧州選手権U23女子タイムトライアル優勝のビットリア・グアッツィーニを中央に、左が2位ハンナ・ルードビッヒ、右が3位エレーナ・ピッロ=ネ ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2021
欧州選手権U23男子タイムトライアル優勝のヨハンプライス・ペテルセン ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2021
欧州選手権U23男子タイムトライアル優勝のヨハンプライス・ペテルセンを中央に、左が2位ソレン・ワルスコルド、右が3位ダン・ホール ©Dario Belingheri/BettiniPhoto©2021

大会の模様はEBU(欧州放送連合)の協力によって、YouTubeチャンネルで視聴できる。
●欧州自転車競技連合のYouTubeチャンネル

●欧州選手権ロードのホームページ