フィリプセンがスプリント初戦V…イェーツが首位堅持
第110回ツール・ド・フランスは7月3日、スペインのアモレビエタ・エチャノからフランスのバイヨンヌまでの187.5kmで第3ステージが行われ、アルペシン・ドゥクーニンクのヤスパー・フィリプセン(ベルギー)が大集団のゴール勝負を制し、2022年の2勝に続く大会通算3勝目を挙げた。
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総合成績ではUAEエミレーツのアダム・イェーツ(英国)が首位を難なく守った。
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みんな筋肉がフレッシュなので難しい戦いだった(フィリプセン)
スペインで開幕した23日間のレースは、この日のステージ後半にフランス入り。平坦なコースとあって、スプリント力のある選手が優勝を狙ってゴール前で一気に活性化。チームの牽引役を利用してフィリプセンがトップでゴールした。
「最初のスプリントはとても緊張する。みんな筋肉がフィレッシュなので難しい戦いだった。全員が全力を出し、そこから抜け出せたのだから自信になる」とフィリプセン。
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●4賞ジャージ
■マイヨジョーヌ(個人総合成績)アダム・イェーツ(英国、UAEエミレーツ)
■マイヨベール(ポイント賞)ビクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ニールソン・ポーレス(米国、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
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最後かもしれないスペインの晩餐は海の幸限定で
スペイン滞在3日目。2日間は宿泊先の町全体が大騒ぎとなった夏祭りがあって、外に食べに行くのは巻き込まれる可能性があると判断。日本から持ってきた賞味期限目前の非常食と、スペインのスーパーで買ったスペインワインやチーズなどで部屋飲みしていました。
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スペイン最後の夜はペンシオンと呼ばれるアパートへ。フロントがなく、玄関ドアが閉まっているのでそこに貼ってある管理人の電話に国際コールしてアパート前に来てもらうというやつです。この日はゴールのサンセバスティアンから20km弱のアンドアンという衛星都市で、明るいうちに着いたのであまり焦りはありませんでした。
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焦ったのは管理のマダムが来てから。「私のパソコンにはあなたの予約は入っていない」とのこと。「いや、ホテルドットコムで予約されているんですけど」という会話をお互いの翻訳ソフトを介してやり取りをして、なんとか新しくて清潔だけど極めて狭い部屋を確保しました。
でも重要なのは、安眠できそうな静寂を確保できたこと。ようやく寝不足が解消されるはずです。
スペインで過ごすのも、この先のキャリアのなかで機会はないかもしれないので、最後だけはレストランでしっかりと楽しむことに決めていました。できれば学生時代の終わりに欧州旅行した時、スペイン北西端のラ・コルーニャで食べたシーフード系がいいなとか。
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今回のスペインでの最初で最後のディナー。まずはGoogleマップで繁華街を探し、地図上でナイフ&フォークのマークが付いたお店へ。ところがどうも雰囲気が違います。すでに入店しているお客さんは飲み物しか手にしていない。スペインのこういったバルはいわゆる飲み屋で、カウンターにサンドウィッチのつまみがある程度なんですね。
バルのお兄さんとなかなか通じない会話をしたあとに、親切なことに飲食を提供するお店の場所を教えてくれました。こうして教会の横、プラザと呼ばれる広場に面したレストランのテラス席に落ち着いてメニューを広げてみると…。当然ながらスペイン語が全くわかりません。
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ここは契約しているポケトークで写真を撮れば、そのまま画面に日本語が表示されるという手段に。ところが現実はそううまくいかず、表示された日本語がほとんど意味わからないレベル。結局はカタコトの言語力で念願のお魚を注文しました。
ツール・ド・フランスは単なるスポーツじゃないという証明
今回初めての外食で気分をよくして、狭いけど清潔な部屋でグッスリ。まずまずの疲労回復で翌朝を迎え、朝のランニングトレーニングで昨夜のレストランをマーキングしておきました。この町はもう来ないと思うけど、Garminアプリを振り返れば記憶がよみがえりますからね。
ランニングをしてみると町の地形がよくわかります。この町は崖の上に集落が作られているんですね。第2ステージの中盤に通過した町ですが、急坂を上って中心街を訪れ、さらに急坂を下ってゴールを目指す。これこそが単なるスポーツじゃないという証明です。
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