ベルギーのメルリールが欧州覇者…1年間チャンピオンジャージ着用へ

ベルギーのティム・メルリールが9月15日にベルギーで開催された欧州選手権エリート男子ロードで優勝。欧州大陸覇者としてこれからの1年間は青色トーンの応手チャンピオンジャージを着用することになった。

ベルギーのティム・メルリエが欧州チャンピオンに ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

同日開催のジュニア女子ロードは最強国オランダのランゲンバーグが優勝した。

翁主選手権エリート男子ロードで抜け出したファンデルプール ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024
女子ロードはオランダ勢が大会を席巻 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024
オランダのランゲンバーグ(中央)がジュニア女子の欧州チャンピオンに ©UEC | Sprint Cycling Agency

【ジロ・デ・イタリア】メルリールがゴール勝負で区間2勝目

第107回ジロ・デ・イタリアは5月23日、フィエラディプリミエーロ〜パドバ間の178kmで第18ステージが行われ、スーダル・クイックステップのティム・メルリール(ベルギー)がゴールスプリント勝負で優勝。第3ステージに続く今大会2勝目、大会通算3勝目を挙げた。

パドバででティム・メルリール(左)がミラン(右)を打ち破った ©Massimo Paolone/Lapresse

首位のリーダージャージ、マリア・ローザを着用するUAEチームエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)はタイム差なしの30位でフィニッシュ。総合2位ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)との差は変わらず7分42秒。

2024ジロ・デ・イタリア第18ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2024ジロ・デ・イタリア第18ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
パドバにゴールした2024ジロ・デ・イタリア第18ステージ ©Marco Alpozzi/Lapresse
ティム・メルリール(中央)がミラン(右)を制した ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーンビクトリアス)

マリアローザを守ったポガチャル ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

【ジロ・デ・イタリア】メルリールが3年ぶり区間2勝目、ポガチャル首位堅持

第107回ジロ・デ・イタリアは5月6日、ノバーラ〜フォッサーノ間の166kmで第3ステージが行われ、ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がゴール勝負を制して、2021年の第2ステージ以来の区間優勝。

ティム・メルリールが2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ優勝 ©Massimo Paolone/Lapresse

前日に総合成績で首位に立ったUAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)は他の有力選手らとゴールしてその座を守った。

2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「私は他のスプリンターよりも優れているわけではない。自分のスプリントをやるだけだ。今日は右側のラインを選択したことが鍵だった。あとは最後の上りを生き延びられるかどうかが問題だった」とメルリール。

2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©LaPresse
ティム・メルリールが2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ優勝 ©LaPresse
ポガチャルが第3ステージでマリアローザを守る ©LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)

メルリール2勝目、エベネプールが首位で最終日へ…UAEツアー第6S

中東を舞台とした唯一のUCIワールドツアー大会、UAEツアーは2月25日に第6ステージが行われ、ベルギーチャンピオンのティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)がゴール勝負を制して第1ステージに続く区間2勝目を挙げた。

メルリールがUAEツアー第6ステージ優勝 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023

総合成績では世界チャンピオンのレムコ・エベネプール(ベルギー)が首位を守った。

UAEツアー第6ステージ ©LaPresse
UAEツアー第6ステージ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023
UAEツアー第6ステージ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023
メルリールがUAEツアーでステージ2勝目 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023
エベネプールが首位を守った ©LaPresse

メルリールが写真判定でユアンを撃破…UAEツアー第1ステージ

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトが運営するUAEツアーが2月20日に開幕。第1ステージはベルギーチャンピオンのティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)がカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・デスティニー)を写真判定の末に僅差で破って優勝した。大会は7区間で26日まで。

UAEツアー第1ステージ ©LaPresse

メリリールは総合成績でも首位に立った。

UAEツアー第1ステージ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2023

「この勝利に本当に満足している。私は最近父親になり、それが私に多くのモチベーションを与えてくれた」とメルリール。

「ハードなレースだった。レースが厳しい時は、ゴール勝負になれば最強の1人だし、勝てると思う。私たちはチームとして、そして総合成績のためにもいい仕事をした。今日はレムコ・エベネプールのためのレース運びもこなした。彼は最強で、チームの勝利に導いた。昨年はティレーノ〜アドリアティコまでシーズン初優勝を待たなければならなかったけど、今シーズンはすでにロードとシクロクロスの2勝を挙げている」

UAEツアー第1ステージで3位になったマーク・マーク・カベンディッシュ ©LaPresse
UAEツアー第1ステージ ©LaPresse
世界チャンピオンのエベネプールがUAEツアー第1ステージを走る ©LaPresse
メルリールがUAEツアー第1ステージで首位に ©LaPresse

ツール・ド・フランス傘下のツアー・オブ・オマーンでJCL右京はチーム2位発進

ツール・ド・フランスを主催するASOが晩冬に中東で開催するステージレース、ツアー・オブ・オマーンが2月11日に開幕。日本登録のUCIチーム、JCL TEAM UKYOがサウジツアーマスカットクラシックに引き続いて参戦する。大会は15日までの全5区間。

JCL TEAM UKYOが参戦したツアー・オブ・オマーン第1ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

第1ステージはアルハズム城をスタートして下り基調にマスカット国際空港にゴールする147.5kmで行われた。途中、60kmと101km地点にスプリントポイント、92km地点に山岳ポイントが設けられ、ボーナスタイムや敢闘賞を狙った攻撃も予想された。JCL TEAM UKYOは前日のマスカットクラシックでの選手の疲労を考慮し、山本大喜の総合上位獲得、そしてこの第1ステージをスプリンターのレイモン・クレダーで勝負する作戦でスタートした。

ツアー・オブ・オマーン第1ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

レースはスタート直後から3名の逃げが発生。トレンガヌのジェロイェン、ブルゴスBHのロドリゴ、オマーンナショナルチームのサイドのリードは最大で2分40秒まで開いた。プロトンがこの逃げを容認して距離を保っているため、JCL TEAM UKYOは後半に備えて待機。

ツアー・オブ・オマーン第1ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

60km地点のスプリントポイントに向けて、アスタナとスーダル・クイックステップの牽引で一時差が縮まるが、各チームの思惑がズレたことで再びタイム差が戻る。92kmの山岳ポイントでプロトンとのギャップが40秒まで詰まるとトレンガヌのジェロイェンが独走に持ち込んだ。

ツアー・オブ・オマーン第1ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

力強く踏み続ける走りで山岳をトップで抜けると、独走で再びタイム差を広げ始める。ここでプロトンはジェロイェンを吸収することで集団が活性化する展開を考慮し、終盤で吸収しスプリント勝負に持ち込む流れを組むことを選んだ。そして、いよいよレースがゴールへ近づくと各チームの熾烈なポジション争いが始まる。

ツアー・オブ・オマーン第1ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux

ハイスピードの展開で、アスタナとUAEエミレーツのトレインが先頭付近で目立つ中、JCL TEAM UKYOも武山晃輔と石橋学でクレダーをいいポジションへエスコート。独走していたジェロイェンを吸収したプロトンは残り3km、海からの横風にプロトンは内陸に寄りながらトップスピードに。

ツアー・オブ・オマーン第1ステージ ©JCL TEAM UKYO

クレダーの前にはベンジャミ・プラデス、最終コーナー手前を岡篤志がアプローチするものの、ハイスピード下であちこちで接触、ブレーキングが起こり流れが混沌となる。

ツアー・オブ・オマーン第1ステージ ©JCL TEAM UKYO

あっという間にポジションを奪われる熾烈な展開に、クレダーが意を決して単騎でラスト500mの直線をトップ戦線に割って入ろうと試みた。しかし、徐々にスピードが届かなくなっていくクレダーをみて、瞬時に判断したプラデスと岡が個々にスプリントラインに車輪を差し込みゴールへもつれ込んだ。

ツアー・オブ・オマーン第1ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux

結果、勝負を制したのはSoudal-QUICK STEPのティム・メルリール。JCL TEAM UKYOはプラデスが12位、岡が17位、クレダーが20位でフィニッシュ。チームとしては上位20名に3名を送り込む結果となったが、クレダーの勝負を叶えられなかったこともあり、レースを走り終えた選手たちは一様に悔しい表情。レースを終えて入念に修正点を話し合い、第2ステージへ希望を繋ぐ。

ツアー・オブ・オマーンに参戦したアスタナのマーク・カベンディッシュ ©A.S.O. Thomas Maheux
ツアー・オブ・オマーン第1ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux
ツアー・オブ・オマーン第1ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux
ティム・メルリールがツアー・オブ・オマーン第1ステージを制した ©A.S.O. Pauline Ballet