【ツール・ド・フランス第9S】これがマチュー! レースのほぼすべてを逃げて最後に捕まる

第112回ツール・ド・フランスは7月13日、シノン〜シャトールー間の174.1kmで第9ステージが行なわれ、スーダル・クイックステップのティム・メルリール(ベルギー)がリドル・トレックのジョナタン・ミラン(イタリア)らをゴールスプリント勝負で制して優勝。第3ステージに続く今大会2勝目、大会通算3勝目。アルペシン・ドゥクーニンクのマチュー・ファンデルプール(オランダ)は0km地点からアタックし、残り700m地点まで逃げたが捕まった。

リカールトとファンデルプールが2025ツール・ド・フランス第9ステージのテレビ画面を独占 ©A.S.O.

🇫🇷関連記事🇫🇷
【ツール・ド・フランス旅日記】
Tour de France 2025特集サイト・トップページ

欧州チャンピオンジャージを着用するメルリールが優勝 ©A.S.O / Charly Lopez

個人総合成績ではタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)がトップとタイム差なしの第1集団でゴールし、その座を守った。

2025ツール・ド・フランス第9ステージ、山岳賞ジャージはティム・ウェレンス ©A.S.O.
2025ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O.
アルペシン・ドゥクーニンクのヨナス・リカールトとマチュー・ファンデルプールがレースのほとんどを逃げた ©A.S.O.
2025ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O.
第7ステージで肋骨骨折したアルメイダがリタイア ©A.S.O.
アンテルマルシェ・ワンティのゲオルク・ツィマーマン(ドイツ)が落車のケガを治療 ©A.S.O.
2025ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O.
最後の700mで捕まったファンデルプール。2025ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O.

●ステージ成績
1位 ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)3時間28分52秒
2位 ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)同タイム
3位 アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット)同タイム

●総合成績
1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)33時間17分22秒
2位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)54秒遅れ
3位 ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・B&Bホテルズ)1分11秒遅れ

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)
マイヨベール(ポイント賞)ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブラン(新人賞)レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

ポガチャルがマイヨジョーヌを守った ©A.S.O.

講談社現代新書ツール・ド・フランスは電子書籍で発売中!

ツール・ド・フランス110年の歴史を簡単に知るのに最適。ご利用の電書版で気軽に購入できます。880円。

ツール・ド・フランス【電子書籍】[ 山口和幸 ]

価格:880円
(2025/2/12 14:25時点)
感想(1件)

【ツール・ド・フランス第3S】フィリプセン落車棄権…メルリールV

第112回ツール・ド・フランスは7月7日、ヴァランシエンヌ〜ダンケルク間の178.3kmで第3ステージが行なわれ、ゴールスプリント勝負を制したスーダル・クイックステップのティム・メルリール(ベルギー)が2021年以来となる大会通算2勝目をあげた。

メルリールが2025ツール・ド・フランス第3ステージ優勝 ©A.S.O.

ポイント賞のマイヨヴェールを着たヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が中間スプリントポイントで路面に叩きつけられ、その場でリタイアした。

2025ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O.

初日の第1ステージはスプリント勝負の前に脱落したメルリールだが、3日目にダンケルクで力強く勝利し、狙っていたリベンジを果たした。ベルギーのスプリンターは、高速でタイトなスプリントでリドル・トレックのジョナタン・ミラン(イタリア)をゴール直前でかわした。中間スプリントでの高速クラッシュによりフィリプセンがリタイアを余儀なくされたが、チームメイトのマチュー・ファンデルプールはこの日を生き残り、マイヨジョーヌを防衛した。

メルリールはツール・ド・フランスで2度目の勝利だ。2021年にはファンデルプールが初のステージ優勝を果たした翌日、第3ステージで優勝していた。当時、2選手はチームメイトだった。

2025ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O.
マイヨベールを着用したフィリプセン。2025ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O.
2025ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O.

●ステージ成績
1位 ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)4時間16分55秒
2位 ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)同タイム
3位 フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)同タイム

●総合成績
1位 マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)12時間55分37秒
2位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)4秒遅れ
3位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)6秒遅れ

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨベール(ポイント賞)ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブラン(新人賞)ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・B&Bホテルズ)

区間2位で勝利を逃したミラン。2025ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O.

🇫🇷関連記事🇫🇷
【ツール・ド・フランス旅日記】
Tour de France 2025特集サイト・トップページ

2025ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O.

講談社現代新書ツール・ド・フランスは電子書籍で発売中!

ツール・ド・フランス110年の歴史を簡単に知るのに最適。ご利用の電書版で気軽に購入できます。880円。

ツール・ド・フランス【電子書籍】[ 山口和幸 ]

価格:880円
(2025/2/12 14:25時点)
感想(1件)

欧州チャンピオンのメルリールがパリ〜ニースで2区間連続優勝

第83回パリ〜ニースが3月10日、モンテソン〜ベルガルド間の183.9kmで第2ステージが行われ、スーダル・クイックステップのティム・メルリール(ベルギー)がゴール勝負を制して第1ステージに続いて優勝。総合成績で首位を守った。

2025パリ〜ニース第2ステージでメルリールが連勝 ©A.S.O. Billy Ceusters
2025パリ〜ニース第2ステージ ©A.S.O. Billy Ceusters
リーダージャージを着るメルリールとチームメート ©A.S.O. Billy Ceusters
ウノXのアブラハムセンが先行する ©A.S.O. Billy Ceusters
2025パリ〜ニース第2ステージ ©A.S.O. Billy Ceusters

第83回パリ〜ニース日程
3月9日 第1ステージ ル・ペレ・アンイヴリーヌ〜ル・ペレ・アンイヴリーヌ 156.1km
3月10日 第2ステージ モンテソン〜ベルガルド 183.9km
3月11日 第3ステージ シルキュイ・ド・ヌヴェール・マニクール〜ヌヴェール 28.4km)チームタイムトライアル)
3月12日 第4ステージ ヴィシ〜ラ・ロジュ・デ・ガルド 163.4km
3月13日 第5ステージ サンジュスト・アンシュヴァレ〜ラ・コートサンタンドレ 203.3km
3月14日 第6ステージ サンジュスト・アンサンタルバン〜ベールレタン 209.8km
3月15日 第7ステージ ニース〜オロン 147.8km
3月16日 第8ステージ ニース〜ニース 119.9km
(クリックすると各ステージのレポートに飛びます)

欧州王者メルリールが初日を制してパリ〜ニースの首位に

第83回パリ〜ニースが3月9日から16日まで8日間の日程で開催される。ヨーロッパで行われる今シーズン最初の重要なステージレースで、初日の第1ステージはスーダル・クイックステップのティム・メルリール(ベルギー)がゴール勝負を制して優勝。総合成績で首位に立った。

ティム・メルリールがパリ〜ニース第1ステージ優勝 ©A.S.O. Billy Ceusters
前年の覇者ジョーゲンソン(左)とヴィンゲゴー ©A.S.O. Billy Ceusters

パリ〜ニースの黄色いジャージを獲得したのも、ライオンをもらったのも2回目

「ステージレースで勝利からスタートするのはいつもうれしい。パリ〜ニースで優勝できたことをとても誇りに思う。ヴィスマチームは集団を非常にナーバスにし始め、登りではジュリアン・アラフィリップによる攻撃もいくつかあった。集団は非常に緊張していたが、私たちは先頭に立つために再編成しました。他の選手も差を縮め、ベルト・ファンレルベルへが完璧なリードをしてくれた」とメルリール。

「今回でパリ〜ニースの黄色いジャージを獲得するのは2回目、そして小さなライオンを獲得するのも2回目。だから、もちろんそれを維持しようと努力したい。明日は可能かもしれないが、それ以降は首位を守るのが難しくなる。いずれにせよ、明日また運試しをしてみようと思う。昨年は私にとって非常にいい年だったし、同じレベルにいると思うが、私が世界最高のスプリンターであるかどうかは私が決めることではない。私はできるだけ多く勝ち、チャンスをつかむように努める。今後数日間の天気がどうなるか。今日のように寒すぎなければ完璧なんだけど」(メルリール)

チューダーに移籍したジュリアン・アラフィリップ ©A.S.O. Billy Ceusters
2025パリ〜ニース第1ステージ ©A.S.O. Billy Ceusters
春まだ浅いパリ〜ニース第1ステージ ©A.S.O. Billy Ceusters
ティム・メルリールがまずは第1ステージでマイヨジョーヌを着用 ©A.S.O. Billy Ceusters

第83回パリ〜ニース日程
3月9日 第1ステージ ル・ペレ・アンイヴリーヌ〜ル・ペレ・アンイヴリーヌ 156.1km
3月10日 第2ステージ モンテソン〜ベルガルド 183.9km
3月11日 第3ステージ シルキュイ・ド・ヌヴェール・マニクール〜ヌヴェール 28.4km)チームタイムトライアル)
3月12日 第4ステージ ヴィシ〜ラ・ロジュ・デ・ガルド 163.4km
3月13日 第5ステージ サンジュスト・アンシュヴァレ〜ラ・コートサンタンドレ 203.3km
3月14日 第6ステージ サンジュスト・アンサンタルバン〜ベールレタン 209.8km
3月15日 第7ステージ ニース〜オロン 147.8km
3月16日 第8ステージ ニース〜ニース 119.9km

チーム右京3日連続の先行…第3ステージはメルリールが2勝目【アルウラー・ツアー】

サウジアラビアで開催中の2025アルウラー・ツアーは1月30日、ヘグラ〜タイマ砦間で第3ステージ行われ、欧州チャンピオンジャージを着用するスーダル・クイックステップのティム・メルリール(ベルギー)が第1ステージに続いて優勝した。総合成績では前日の山岳を制して首位に立ったQ36.5プロサイクリングチームのトム・ピドコック(英国)がその座を守った。

アルウラー・ツアー第3ステージでメルリール(左)がフルーネウェーヘンを制して2勝目 ©AlUla Tour Pauline Ballet

この日は、アルウラー地域の古代の美しさを巡るコース。2008年からユネスコ世界遺産に登録されているヘグラは、ナバテア文明の最も重要な保存遺跡で、紀元前1世紀に作られたファサード装飾を持つ記念碑的な墓所が有名だ。ゴールのタイマ砦は考古学的に重要な遺跡で、かつてのこの地域の栄華を証明する宝物が発見されている。

アルウラー・ツアー第3ステージ、日本チャンピオンの小林海も紀元前1世紀に作られたファサード装飾を撮影 ©AlUla Tour Charly Lopez
2025アルウラー・ツアー第3ステージ
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: HEGRA___TAYMA_-_Profil_general_stage_3-AlUla-Tour.png
2025アルウラー・ツアー第3ステージの高低図

レースは3日連続で日本のJCLチーム右京が第1集団に加わった。小石祐馬と山本大喜がアタックしてメイン集団から抜け出すことに成功。山本はアグレッシブライダー賞を争うポイントで競り合ったが高得点を獲得できず。それでも終盤には単独になるなど積極性を見せつけた。

アルウラー・ツアー第3ステージで小石祐馬と山本大喜が第1集団に加わる ©AlUla Tour Pauline Ballet

ステージ勝利争いはスプリント合戦となり、メルリールがオランダのナショナルチャンピオンジャージを着るディラン・フルーネウェーヘン(ジェイコ・アルウラー)を制して2勝目。メルリールは2024年も2勝していて、大会通算4勝目。フルーネウェーヘンの3勝を上回って単独首位に立った。

アルウラー・ツアー第3ステージ ©AlUla Tour Charly Lopez
アルウラー・ツアー第3ステージで後続との差を確認しながらレースを進める小石祐馬(右端)ら ©AlUla Tour Pauline Ballet

ピドコックはゴール前でパンクして遅れたが、ゴール手前3kmを切ってからのアクシデントは救済されるというルールに救われ、1位選手と同タイムに。首位を守った。

アルウラー・ツアー第3ステージで首位を守ったピドコック ©AlUla Tour Charly Lopez

2025アルウラー・ツアー第4ステージ(1月31日)

2025アルウラー・ツアー第4ステージ
2025アルウラー・ツアー第4ステージの高低図

2025アルウラー・ツアー
【第1ステージ】山本大喜ファーストアタック、メルリールが制して首位に
【第2ステージ】ピドコック難関コース制覇…危険な下りでレース中断も

ベルギーのメルリールが欧州覇者…1年間チャンピオンジャージ着用へ

ベルギーのティム・メルリールが9月15日にベルギーで開催された欧州選手権エリート男子ロードで優勝。欧州大陸覇者としてこれからの1年間は青色トーンの応手チャンピオンジャージを着用することになった。

ベルギーのティム・メルリエが欧州チャンピオンに ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

同日開催のジュニア女子ロードは最強国オランダのランゲンバーグが優勝した。

翁主選手権エリート男子ロードで抜け出したファンデルプール ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024
女子ロードはオランダ勢が大会を席巻 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024
オランダのランゲンバーグ(中央)がジュニア女子の欧州チャンピオンに ©UEC | Sprint Cycling Agency