【ツール・ド・フランス第14S】アレンスマンV、ポガチャル首位堅持

第112回ツール・ド・フランスは7月19日、ポー〜リュション・シュペルバニェール間の182.6kmで第14ステージが行なわれ、イネオス・グレナディアーズのテイメン・アレンスマン(オランダ)が独走で初優勝。

テイメン・アレンスマンが先行していた山岳賞のマルティネスを捕らえた ©A.S.O.

総合1位のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)は4分07秒遅れの同2位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)のアタックを封じ込め、区間2位でゴール。総合1位のマイヨジョーヌを守った。

ゲラント・トーマスも積極的に走る ©A.S.O.

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7分24秒遅れの総合3位、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)はレース序盤でリタイアした。

山岳賞1位のポガチャルがマイヨジョーヌを着るため、繰り下がり着用だったマルティネスだが、ツールマレー峠をトップ通過して1位に ©A.S.O.

ピレネー山脈3連戦の最終ステージは、序盤からアタッカーが飛び出して流れが一変した。オランダ人アタッカーのアレンスマンはツールマレー峠への上りで形成された強力な逃げ集団の一員だった。アスパン峠を制し、ペイルスールド峠の上りでライバルたちにアタックを仕掛けた。 37kmの独走を成功させたアレンスマンはグランツール2回目のステージ優勝。2022年のブエルタ・ア・エスパーニャでシエラネバダを制覇している。

山岳賞のマルティネス ©A.S.O.

オタカムとペイラギュードを連覇したポガチャルは、ヴィンゲゴーの連続アタックを封じ込めて、最後は4秒差をつけてゴールした。エヴェネプールがステージ序盤でリタイアしたため、フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が総合3位に浮上した。

マイヨジョーヌを着るポガチャル ©A.S.O.
テイメン・アレンスマンが独走 ©A.S.O.

●ステージ成績
1位 テイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)4時間53分35秒
2位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)1分08秒遅れ
3位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)1分12秒遅れ

●総合成績
1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)50時間40分28秒
2位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)4分13秒遅れ
3位 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)7分53秒遅れ

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)
マイヨベール(ポイント賞)ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)レニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)
□マイヨブラン(新人賞)フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

山岳賞のマルティネスは三代にわたって自転車会で活躍する家系 ©A.S.O.

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感想(1件)

アルプスの峠ではありえないが、ピレネーのツールマレー峠は毎年通過する ©A.S.O.

アレンスマンV、総合でログリッチが詰め寄る【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第77回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月4日、マルトス〜シエラネバダ間の152.6kmで第15ステージが行われ、DSMのテイメン・アレンスマン(オランダ)が初優勝。序盤に形成された第1集団に加わり、最後の山岳シエラネバダで独走し、有力選手の追い上げから逃げ切った。

テイメン・アレンスマン(オランダ)がシエラ・ネバダを制した ©Unipublic Sprint Cycling Agency

史上初の大会4連覇をねらうプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)は最後の上りでアタック。首位のレムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)は前日に続いて着いていくことができなかった。ログリッチは1分44秒遅れの区間5位でゴール。エベネプールはさらに15秒遅れたが、前日までの貯金で首位を守った。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©Unipublic Cxcling
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©Unipublic Sprint Cycling Agency
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©Unipublic Charly López
マイヨロホのエベネプールを追いかけるログリッチ ©Unipublic Charly López
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©Unipublic Charly López
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©Unipublic Cxcling

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・バイン(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
□マイヨブランコ(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)

マイヨロホを死守したエベネプール ©Unipublic Cxcling

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