フォレリングがツールマレー峠を制して首位に…ツール・ド・フランスファム

女子レースの第2回ツール・ド・フランスファムは7月29日、ランヌムザン〜ツールマレー間の90kmで第7ステージが行われ、オランダチャンピオンのデミ・フォレリング(SDワークス)が優勝した。

フォレリンクが霧のツールマレー峠を独走する ©A.S.O. Thomas Maheux

総合成績の首位は、初日からその座を維持していたベルギーチャンピオンのロッテ・コペッキーからフォレリンクへ。SDワークスチーム内でマイヨジョーヌを引き継いだ。

リアンヌ・リパート ©A.S.O. Thomas Maheux

チームメートの存在が霧のツールマレーで断然有利に

「チームでは数秒の話はやめて数分にしようと話し合った。できるだけ時間を稼ぎたかったので、チームのためにそれができてうれしい。コーチ陣はツールマレー峠が物事を正すだろうと言い続けていた。でも私は彼らに言いました。言うのは大変だけど、それはやらなければいけないこと。少し緊張していました。彼らが私を本当に信じているからそう言ったのだと理解していた。そして、それが私に大きな力を与えてくれた」

私は総合優勝のライバルであるアネミエク・ファンフルーテンに言いました。後ろにチームメイトがいたので、協力してゴールを目指すことはできない。そして、アシスト陣が(チームメートの)ロッテ・コペッキーを落とそうとしたら、私は協力しないと。

ある時点で私はそれを感じて、単独でアタックした。霧の中ですぐに距離が開けば、彼らには私が見えなくなると分かっていたが、私はアクセル全開で決して振り返らなかった。ラインを越えた時は、それが終わったこと、自分の夢がかなったことがうれしかった。目標を実現させた」

2023ツール・ド・フランスファム ©A.S.O. Charly Lopez
2023ツール・ド・フランスファム ©A.S.O. Thomas Maheux
2023ツール・ド・フランスファム ©A.S.O. Thomas Maheux
勝負はツールマレー峠へ ©A.S.O. Thomas Maheux

●2023ツール・ド・フランスファム・アベックズイフトのコース
7月23日(日) 第1ステージ クレルモンフェラン〜クレルモンフェラン 124km
7月24日(月) 第2ステージ クレルモンフェラン〜モリアック 152km
7月25日(火) 第3ステージ コロンジュラルージュ〜モンティニャックラスコー 147.5km
7月26日(水) 第4ステージ カオール〜ロデズ 177.5km
7月27日(木) 第5ステージ オネルシャトー〜アルビ 126.5km
7月28日(金) 第6ステージ アルビ〜ブラニャック 122.5km
7月29日(土) 第7ステージ ランヌムザン〜ツールマレー 90km
7月30日(日) 第8ステージ ポー〜ポー 22.6km(個人タイムトライアル)

カタルジナ・ニーウィアドマ ©A.S.O. Thomas Maheux

ラクルスbyル・ツール・ド・フランスでフォレリングV

ツール・ド・フランスの女子ワンデーレース、ラクルスbyル・ツール・ド・フランスが6月26日、男子のツール・ド・フランス開幕に先がけてブルターニュ半島で開催され、SDワークスのデミ・フォレリング(オランダ)が初優勝した。

ラクルスbyル・ツール・ド・フランス ©A.S.O. Aurélien Vialatte

距離107.7kmで行われたレースは有力選手らによるゴール勝負となり、SDワークスは世界チャンピオンのアンナ・ファンデルブレッゲン(オランダ)がけん引役に。春のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制して頭角を現してきたフォレリングがゴール勝負を制した。

ラクルスbyル・ツール・ド・フランス ©A.S.O. Aurélien Vialatte
ラクルスbyル・ツール・ド・フランス ©A.S.O. Aurélien Vialatte
フォレリング(右)がマリアンヌ・フォス(左から2番目)を制して優勝。左端はファンデルブレッゲン ©A.S.O. Aurélien Vialatte
フォレリングが優勝 ©A.S.O. Aurélien Vialatte

2022年にツール・ド・フランスフェミナンが復活

ラクルスbyル・ツール・ド・フランスは2021年で8回目のレースを終えたが、2022年にA.S.O.はツール・ド・フランスの女子レース、ツール・ド・フランスフェミナンの復活を宣言。1984年から1989年まで、男子レースに先行してステージを短縮して開催されていたが、経済的なメリットがないために打ち切り。

「パンデミックがなかったら。そしてツール・ド・フランス直後に東京オリンピックがなかったら、ツール・ド・フランスフェミナンは2021年に復活できた」ようだが、いよいよこれが2022年に復活することになったという。

正式発表は10月の2022ツール・ド・フランスコース発表と合わせて行われるようだ。

ラクルスbyル・ツール・ド・フランス ©A.S.O. Aurélien Vialatte

●ラクルスbyル・ツール・ド・フランスのホームページ