9月8日から9日にかけて首都圏を襲った台風15号の影響で、神奈川県鎌倉市にあるハイキングコースも壊滅的な被害を受け、9月23日の段階でも倒木や土砂崩れなどがほとんど手つかずの状態。鎌倉市観光課は市のホームページと現地での看板設置で通行止めを周知している。
鎌倉市観光協会はツイッター公式アカウントで「佐助にある佐助稲荷神社は、台風15号により大きな被害を受けました。現在、参道入口から通行止めです。倒木により、本殿は押しつぶされ、ハイキングコースへの道も寸断されています。参拝は出来ませんが、手前の社務所でご朱印状の受付が出来ます」と被害状況を伝えている。
佐助稲荷神社は23日の段階でも崩壊した本殿にブルーシートをかぶせるなどの応急処置を施した状況が続き、大仏ハイキングコースに向かうルートも倒木などによって進むことがまったくできない。
海外観光客からも人気の大仏ハイキングコースは23日現在、通行不可の看板はなく、多少の倒木があるものの通行することができる(20日段階の鎌倉市、鎌倉観光公式ガイドホームページでは原則として通行禁止)。ただし源氏山公園に隣接する葛原岡神社から北鎌倉駅方面の浄智寺に向かうルートは通行不可の看板が掲げられている。巨木が根こそぎ倒壊しているさまも目撃でき、極めて危険な状態だ。
尾根道にある天園(てんえん)ハイキングコースの被害は甚大なもようで、各所の入口には通行不可の看板が掲示されている。隣接する横浜市の栄区栄土木事務所も「天園周辺のハイキングコースは、倒木等の影響に伴い通行禁止。現在のところ復旧の時期は未定」と伝えている。
●9月20日の鎌倉観光公式ガイドホームページの情報
祇園山、葛原岡・大仏、天園いずれのコースも、倒木等により通行できない箇所が多く、大変危険な状態のため、通行禁止です。(現時点では復旧の目途立たず)
朝夷奈切通 横浜市側と鎌倉市側で土砂崩落があり、通り抜けができなくなっていますので、ご注意ください。
なお、通行止めについての詳細は横浜市のホームページをご参照、または横浜市金沢土木事務所045-781-2511までお問い合わせください。
鎌倉市道水路管理課のツイッターでも情報発信しております。
佐助稲荷神社 拝殿は工事中、本殿が倒木のため全壊。
お参り再開は目途がたっていませんが、お守りや御朱印を取り扱っている社務所は通常通り営業をしています。
小坪トンネル 台風15号の影響により、県道311号線(県道鎌倉・葉山線)の、鎌倉市側から逗子市方面へ向かう小坪隧道が通行止めとなっています。 通行には十分注意してください。9月20日現在、横須賀土木事務所によると、来週中を目途に開通する予定となっているとのことです。
お問い合わせ先 横須賀土木事務所 046-853-8800
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