フランスのドローム=アルデシュで開催中の欧州ロード選手権は大会3日目となる10月3日、ギルラングランジュを発着点とするロードレース種目に移行し、女子U23(85.7km)でスペインのパウラ・ブラージ、女子ジュニア(62.9km)でスペインのパウラ・オスティス、男子ジュニア(103.4km)でドイツのカール・ヘルツォークが優勝した。

女子U23はブラージが抜け出して優勝
女子U23(85.7km)のレースは序盤から活発な展開となった。20km地点でリンダ・リードマン(ドイツ)とソレーヌ・ミュラー(フランス)がアタックを試みた。その後、ドイツのリードマンが単独で抜け出し、サンロマンドレルプスの登りで最大1分30秒のリードを築いた。 しかし、終盤で差が縮まり、ヴァルダンフェールの最後の登りでブラージが決定的な加速を見せ、単独で優勝を果たした。その後ろでは、エレオノーラ・チャボッコが銀メダルを獲得し、イタリアチームの好調ぶりを証明した。


©Roberto Bettini/SprintCyclingAgency©2025
スペインのオスティスが世界選手権を含めて三冠
2つ目のレースは女子ジュニア(62.9km)で、オスティスの絶好調ぶりが再び証明された。2日前の欧州選手権個人タイムトライアルで優勝し、前週のアフリカ大陸キガリでの世界選手権ロードレースでも優勝したスペインのオスティスは、今回のロードレースでも勝利を収め、見事な三冠を達成した。スイスのアンジャ・グロスマンが銀メダルを獲得し、イタリアのシャンタル・ペゴロが3秒差で3位に入った。 このレースは大きな逃げがない展開だったが、徐々に選手が絞られ、最終的に20人ほどの先頭集団が形成され、オスティスがスプリントで勝利を収めた。


ヘルツォークが男子ジュニアで欧州チャンピオンに
締めくくりは男子ジュニア(103.4km)のレースで、多くのアタックとカウンターアタックが繰り広げられた。レースの決着はヘルツォークの見事な追い上げによってもたらされた。ドイツのヘルツォークは終盤で遅れを取り戻し、イタリアのロベルト・カペッロを追い抜いて単独でゴールラインを越えた。最後の周回で主役となったイタリアのロベルト・カペッロは2位に入り、堅実な走りを見せたアイルランドのデイビッド・ガフニーが3位になった。


UEC欧州ロード選手権は10月4日、注目の2レース、男子U23(121.1km、ギルラングランジュ発着)と女子エリート(116.1km、プリヴァス発、ギルラングランジュ着)が行われる。
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