【ブエルタ・ア・エスパーニャ第12S】アユソ2勝目、ヴィンゲゴー首位で天王山へ

第80回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月4日、ラレド〜ス・コラレス・デ・ブエルナ間の144.9kmで第12ステージが行われ、UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソ(スペイン)がモビスター チームのハビエル・ロモ(スペイン)をゴールスプリント勝負で破って、第7ステージに続いて今大会2勝目を挙げた。

アユソが2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ優勝 ©A.S.O.

総合優勝をねらう有力選手は翌日に超激坂のアングリル峠が待ち構えているだけに、この日は静観して6分22秒遅れの同一集団でゴール。チーム ヴィスマ・リースアバイクのヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)が難なく首位を守った。

ハビエル・ロモがゴール勝負で敗れた。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ ©A.S.O.
マイヨロホのヴィンゲゴーを守るチームメート。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ ©A.S.O.

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブランコ(新人賞)ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ ©A.S.O.

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第7S】前日に優勝争いから脱落したアユソ意地を見せる

第80回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月29日、ピレネー山中の小国アンドラのアンドラ・ラ・ベリャからスペインのセルレル ウエスカ・ラ・マヒアまでの188kmで第7ステージが行われ、前日に8秒遅れの総合2位から10分13秒遅れの総合43位に陥落したフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ・XRG)が独走勝利した。

アユソが2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ優勝 ©A.S.O.

前日に一躍首位に立ったバーレーン・ヴィクトリアスのトースタイン・トレーエン(ノルウェー)がその座を守り、優勝候補のヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)が2分33秒遅れの総合2位と再び順位を上げてきた。

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ ©A.S.O.
アユソが2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージで意地を見せる ©A.S.O.
山岳賞のジェイ・ヴァイン。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ ©A.S.O.
ショーン・クイン。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ ©A.S.O.
トースタイン・トレーエンがマイヨ・ロホを着る。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ ©A.S.O.
アユソが2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージで独走 ©A.S.O.

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)トースタイン・トレーエン(ノルウェー、バーレーン・ヴィクトリアス)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブランコ(新人賞)ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ ©A.S.O.

【ジロ・デ・イタリア】アユソが三大大会初勝利…ログリッチ再び首位

第108回ジロ・デ・イタリアは2025年5月16日、カステル・ディ・サングロ〜タリアコッツォ間の168kmで第7ステージが行われ、UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソ(スペイン)がグランツール初優勝を果たした。総合成績では2023年の覇者プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が第2ステージ以来となる首位に。再びリーダージャージ、マリアローザを着用することになった。

アユソがエガン・ベルナルらを振り切ってジロ・デ・イタリア初優勝 ©Fabio Ferrari/LaPresse
アユソがエガン・ベルナルらを振り切ってジロ・デ・イタリア初優勝 ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse
ジロ・デ・イタリア第7ステージ後に健闘を称え合う区間勝利のアユソ(左)と総合1位のログリッチ ©Marco Alpozzi/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDS・アスタナチーム)
マリアビアンカ(新人賞)フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ・XRG)

ジロ・デ・イタリア第7ステージで総合1位に立ったログリッチ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

22歳のアユソがティレーノ〜アドリアティコ総合優勝…次の目標はジロ・デ・イタリア

イタリア半島の西側に広がるティレニア海と東側のアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、第60回ティレーノ〜アドリアティコは大会最終日となる3月16日、ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント間の147kmで第ステージが行われ、UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソ(スペイン)が初の総合優勝を手中にした。

トライデント(三叉のやり)を獲得したアユソ ©Massimo Paolone/LaPresse

アユソは2024年の総合2位。初日から第6ステージまで首位を走ったイネオス・グレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)を第7ステージの独走勝利で逆転。紺碧のリーダージャージ、マリア・アッズーラを獲得し、最終日も守り切った。22歳のアユソは新人賞でも1位。

総合2位は35秒遅れでガンナ、総合3位は36秒遅れでバーレーン・ヴィクトリアスのアントニオ・ティベーリ(イタリア)。第7ステージの優勝はリドル・トレックのジョナタン・ミラン(イタリア)。今大会2勝目で、ポイント賞を獲得した。

2025ティレーノ~アドリアティコ第7ステージ ©Massimo Paolone/LaPresse

ジロ・デ・イタリアに向けてこれまでにない状況を体験できた

「このティレーノ〜アドリアティコは、精神的にも大きく成長できたと思う。なぜなら、これまで寒さや雨の経験があまりなかったので、このような日が何日かあるはずのジロ・デ・イタリアに向けてこれが必要だったからだ」とアユソ。

「辛い瞬間もあったが、他のライダーも苦しんでいるのを見ると、それは学びの道だと感じた。それを乗り越えて、昨日のステージに集中し続けなければならないことはわかっていた。チーム、特にジロ・デ・イタリアでも一緒に走ってくれるイサーク・デルトロには大きな助けがあったし、彼に恩返しをするためにまた彼と一緒にレースをしたいと思っている。今年はプレッシャーがかかってきて、それが気に入っている」

2025ティレーノ~アドリアティコ第7ステージ ©Massimo Paolone/LaPresse

2位は勝利ではないけど、最高のパフォーマンスだった…総合2位ガンナ

「2位は勝利ではないけど、私のキャリアの中で最高のパフォーマンスの1つとなった。私たちはチームとして素晴らしい仕事をした。仲間たちは表彰台に立つチャンスを与えてくれた。彼らはそれを信じてくれた。今日はスプリントの前にいくつかのアタックを試みたが、私の後ろに選手がいた。ミラノ〜サンレモでもうまくやりたいと思っている」とガンナ。

ミランがティレーノ~アドリアティコ第7ステージ優勝 ©LaPresse
総合優勝のアユソ、左が2位ガンナ、右が3位ティベーリ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコ日程
3月10日 第1ステージ リド・ディ・カマイオーレ 11.5km(個人タイムトライアル)
3月11日 第2ステージ カマイオーレ〜フォッローニカ 192km
3月12日 第3ステージ フォッローニカ〜コルフィオリート(フォリーニョ) 239km★★
3月13日 第4ステージ ノルチャ〜トラサッコ 190km★★★
3月14日 第5ステージ アスコリピチェノ〜ペルゴーラ 205km★
3月15日 第6ステージ カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ) 163km★★★
3月16日 第7ステージ ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント 147km
★は難易度
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アユソが第6ステージ独走勝利でティレーノ~アドリアティコ首位に

イタリア半島の西側に広がるティレニア海と東側のアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、第60回ティレーノ〜アドリアティコは3月15日、カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ)間の163kmで第6ステージが行われ、2024年の総合2位、UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソ(スペイン)が独走勝利。

アユソがティレーノ~アドリアティコ第6ステージで独走して首位に ©Massimo Paolone/LaPresse

アユソは総合成績でも初日から首位に立っていたイネオス・グレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)を逆転して、紺碧のリーダージャージ、マリア・アッズーラを獲得した。

ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse

総合優勝の有力候補であるアユソは、ガンナの影に6日間隠れた後、最終日前日の山岳区間でマリア・アッズーラを取った。アユソはフロンティニャーノへの最後の上りの途中で加速。Q36.5プロサイクリングチームのトーマス・ピドコック(英国)とレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)の反撃をかわし、13秒差をつけてフィニッシュ。ガンナは総合3位以内に留まった。

アユソに食らいつくピドコックとジャイ・ヒンドレー。ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコはジロ・デ・イタリアに向けた最初のチェックポイント

「この日の戦術はチーム全員で練ったものだった。計画を立て、それぞれがそれにコミットした。完璧に実行することができた。私は非常に速いペースを望んでいた。バーレーン勢がペースアップを始めたが、それが不十分だとわかったのでアタックすることに決めた」とアユソ。

「チームは素晴らしい仕事をした。イサーク・デルトロは私を含む全員を限界まで追い込み、彼の最後の引きで私は攻撃する必要すらなかった。ペースを上げて一人で行くことができた」

「ティレーノ・アドリアティコはシーズン初めの大きな目標としていた。ジロ・デ・イタリアに向けて、自分を証明したいと思っていた。これは私が取りたかった最初の大きなステップであり、準備ができていると示すことができた。これは大きな前進だ。今年は3レースに勝った。これ以上のスタートはなかっただろう。冬の間に行った改善が効果を発揮し、レースにそれを反映させることが重要だった。ティレーノ〜アドリアティコはジロ・デ・イタリアに向けた最初のチェックポイントだ」

アユソが総合1位のマリア・アッズーラを獲得 ©Massimo Paolone/LaPresse
ピドコックがポイント賞1位に ©Massimo Paolone/LaPresse
ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコ日程
3月10日 第1ステージ リド・ディ・カマイオーレ 11.5km(個人タイムトライアル)
3月11日 第2ステージ カマイオーレ〜フォッローニカ 192km
3月12日 第3ステージ フォッローニカ〜コルフィオリート(フォリーニョ) 239km★★
3月13日 第4ステージ ノルチャ〜トラサッコ 190km★★★
3月14日 第5ステージ アスコリピチェノ〜ペルゴーラ 205km★
3月15日 第6ステージ カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ) 163km★★★
3月16日 第7ステージ ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント 147km
★は難易度
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ティレーノ〜アドリアティコ開幕…初日はガンナがトップタイム

イタリア半島の西側に広がるティレニア海と東側のアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、第60回ティレーノ〜アドリアティコが3月10日に開幕。第1ステージはリド・ディ・カマイオーレで11.5kmの個人タイムトライアルが行われ、イネオス・グレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)が優勝した。ガンナが首位となって、第2ステージに挑む。

イタリアのタイムトライアルチャンピオン、ガンナがティレーノ~アドリアティコ第1ステージ優勝 ©LaPresse

2024年の総合2位、UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソ(スペイン)が23秒遅れの2位。

前年2位のアユソも23秒遅れの2位で好位置につけた ©Fabio Ferrari/LaPresse
総合1位の青ジャージ、マリアアッズーラを着用したガンナ ©LaPresse

感情も手伝って強いアユソを打ち負かすことができた

「レースの前半ではチームが設定した時速を維持することに注力した。トップタイムでいることを途中で伝えてもらい、、特に最後の1kmは全力を尽くした。ティレーノ〜アドリアティコに9年間出場してきたので、少し経験がある。終盤には感情も私を押し上げ、昨年ここで勝った強力なライダー、フアン・アユソを打ち負かす助けになった」とガンナ。

「2024年は厳しいシーズンだった。2年前のミラノ〜サンレモで2位になったときの最高の状態をもたらしたトレーニングを繰り返そうとした。明日はスプリンターのステージで、世界最強のスプリンター、ジョナサン・ミランが昨年のティレーノ〜アドリアティコでの成果を確認したいと思っている。無駄なストレスを避けるためにトラブルを避けるようにし、来月も再びうまくやりたいと思っている」

22歳のアユソが新人賞ジャージを獲得 ©LaPresse

期待していた調子ではないけどまずまずの成績を修めた

「フィリッポ・ガンナは今日素晴らしかったので、彼におめでとうと言いたい。私の方は折り返してからの終盤に少しパワーが足りなかったと思う。期待していたほどの脚力はなかったが、それでも非常にいい結果を得た」とアユソ。

「総合優勝を争うアントニオ・ティベーリやデレク・ジーも非常にいいタイムトライアルをした。彼らとの差は小さい。今後数日間、興味深いレースになるだろう。私は上位に留まるように努力する。天候次第で厳しい日々になる。おそらく多くの雨が降るので、たとえ平坦なステージでも雨と寒さの中で自転車に6時間乗った後に、トリッキーなフィナーレがある非常に長いステージもある。そして、金曜日と土曜日には厳しいステージが待っている」

ティレーノ〜アドリアティコ日程
3月10日 第1ステージ リド・ディ・カマイオーレ 11.5km(個人タイムトライアル)
3月11日 第2ステージ カマイオーレ〜フォッローニカ 192km
3月12日 第3ステージ フォッローニカ〜コルフィオリート(フォリーニョ) 239km★★
3月13日 第4ステージ ノルチャ〜トラサッコ 190km★★★
3月14日 第5ステージ アスコリピチェノ〜ペルゴーラ 205km★
3月15日 第6ステージ カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ) 163km★★★
3月16日 第7ステージ ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント 147km
★は難易度