春のイタリアでのワールドツアー大会推薦チーム発表される

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトは、2026年の春に開催される主催レースのワイルドカード(推薦チーム)を発表した。ワールドツアー18チームは自動的に出場権があり、第2カテゴリーのUCIプロチームが大会ごとに選ばれた。

ファンデルプール(中央)、ガンナ(左)、ポガチャルが最後の坂で先頭に。2025ミラノ〜サンレモ ©LaPresseFabio Ferrari/LaPresse

ストラーデ・ビアンケ(3月7日)

これぞ白い道、ストラーデビアンケ ©Fabio Ferrari/ LaPresse

出場25チーム、1チームは7人編成

●UCIプロチームランキングによる出場
ピナレロ・Q36.5プロサイクリング チーム
チューダー プロサイクリングチーム

●UCIプロチーム(ワイルドカード)
バルディアーニ・CSF・7サベール
MBHバンク・CSB・テレコムフォート
ソリューションテック・NIPPO・ラーリ
チーム ポルティ・ヴィジットマルタ
ユニベット・ローズ・ロケッツ

ティレーノ~アドリアティコ(3月9〜15日)

3日前まで開催されたティレーノ~アドリアティコは悪天候だったが、この日は春の日差しに恵まれた ©Marco Alpozzi/Lapresse

出場24チーム、1チームは7人編成

●UCIプロチームランキングによる出場
ピナレロ・Q36.5プロサイクリング チーム
チューダー プロサイクリングチーム

●UCIプロチーム(ワイルドカード)
バルディアーニ・CSF・7サベール
カハルラル・セグロスRGA
ソリューションテック・NIPPO・ラーリ
チーム ポルティ・ヴィジットマルタ

ミラノ〜サンレモ(3月21日)

2024ミラノ〜サンレモ ©Fabio Ferrari/LaPresse

出場25チーム、1チームは7人編成

●UCIプロチームランキングによる出場
コフィディス
ピナレロ・Q36.5プロサイクリング チーム
チューダー プロサイクリングチーム

●UCIプロチーム(ワイルドカード)
バルディアーニ・CSF・7サベール
チーム ノボノルディスク
チーム ポルティ・ヴィジットマルタ
ユニベット・ローズ・ロケッツ

ティレーノ~アドリアティコ第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

自動出場権があるワールドツアー18チーム

アルペシン・プレミアテック
バーレーン・ヴィクトリアス
デカトロン・CMA CGM チーム
EFエデュケーション・イージーポスト
グルパマ・FDJユナイテッド
イネオス・グレナディアーズ
リドル・トレック
ロット・アンテルマルシェ
モビスター チーム
NSNサイクリングチーム
レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ
スーダル・クイックステップ
チーム ジェイコ・アルウラー
チーム ピクニック・ポストNL
チーム ヴィスマ・リースアバイク
UAEチームエミレーツ・XRG
ウノエックス・モビリティ
XDS・アスタナ チーム

ファンデルプールがガンナとポガチャルを制してミラノ〜サンレモ優勝

世界最長距離となる289kmで開催されたミラノ〜サンレモ(3月22日、イタリア)はマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)とタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)を制して優勝。2023年に続く大会2勝目。

ファンデルプール(中央)、ガンナ(左)、ポガチャルが最後の坂で先頭に。2025ミラノ〜サンレモ ©LaPresseFabio Ferrari/LaPresse

世界王者ばかり3選手のゴールスプリント勝負に

ファンデルプールはミラノ〜サンレモで2度目の勝利を飾った。大会2勝は17年ぶり。ポガチャルがチプレッサの上りで仕掛けてガンナを含む3人の優勝争いとなると、ガンナがペースを維持し、2選手をふるい落とそうとしたポガチャルに抵抗。ファンデルプールは頂上の手前でカウンターアタックした。

最後は3選手でのゴールスプリントとなり、ファンデルプールが残り300m地点からスパートして優勝した。

地中海リヴィエラ海岸に到達した2025ミラノ〜サンレモ ©LaPresse

人生で最も調子いいのでポガチャルに勝てると感じていた

「私は人生の中で最もいい状態にいる。ティレーノ〜アドリアティコでいい感触を得ていて、1週間の休息で最高の状態になれるとわかっていた。ポガチャルについていける自信があった」とファンデルプール。

「チプレッサではティム・ウェレンスがスピードを上げた瞬間から厳しくなった。ポガチャルが私たちを振り落とそうとすることは知っていたが、私は彼についていくのに十分な脚力があった。トルキーノを越えた後に日差しを見たとき、沿岸で気温が高くなるのを感じてチャンスだと思った。それがチプレッサで大きな努力ができた理由でもあるが、優勝争いが3人だけだと知って驚いた。

ポガチャルを打ち負かすことは特別なこと。彼は素晴らしい走りを見せた。ラスト300mからスプリントすると決めていたので、今日はそれが勝利のポイントだった。ミラノ〜サンレモで2度目の勝利を修めてうれしい。モニュメントはどれも特別だが、今日のレースの展開を考えると、このパフォーマンスを誇りに思える。今日はレースが非常に厳しかったので、終わった時はかなり感情的になった。また1つモニュメントを制覇したなんて信じられない」

ポガチャルのアタックに反応するファンデルプールとガンナ。2025ミラノ〜サンレモ ©POOL LucaBettini/LaPresse
ファンデルプールがガンナとポガチャルを制して優勝。2025ミラノ〜サンレモ ©LaPresse

2人の世界チャンピオンを相手にこれ以上できなかった

「今日は本当にうれしい。チームとして、私たちは素晴らしい仕事をした。私は世界チャンピオンである2人の優れたサイクリストに対して、これ以上のことはできなかった。私は自分のペースでポッジオを走り、頂上までその位置をキープして、2人のライダーについていくために下り坂では目を閉じた。今年はこれ以上のことはできなかったので、来年こそ勝てるように頑張りたい」と2位ガンナ。

優勝のファンデルプール。左が2位ガンナ、右が3位。2025ミラノ〜サンレモ ©LaPresse

最善を尽くしたが今日はマチューが強すぎた

「私たちは計画どおりに、完璧な仕事をした。チームは素晴らしかった。私は最善を尽くした。チプレッサでアタックした。1人で行けると試みたが、マチューやピッポ(ガンナ)と一緒に行けて満足だ。本当にいいグループだった」とポガチャル。

「ポッジオでも再度挑戦した。早めに仕掛ける必要があることは分かっていた。マチューは今日非常に強かった。私たちはみんなラスト300m、同じポイントでスプリントを開始する考えを持っていたが、少し追い風があったので直線路のローマ通りはとても速かった。マチューが最も強かったので、彼に敬意を表したい。3位に満足する必要があるが、来年もっと頑張りたい」

世界最長289kmの自転車レース、2025ミラノ〜サンレモ ©Fabio Ferrari/LaPresse

アルケア・B&Bホテルズがビアンキ140周年ジャージでミラノ〜サンレモ出場

フランスのアルケア・B&Bホテルズが3月22日にイタリアで開催されるミラノ〜サンレモでスペシャルジャージを着用する。タイトルスポンサーであるアルケアとB&Bホテルズを象徴する赤黒のカラーと、自転車サプライヤーのビアンキの140周年創業を祝うチェレステカラーを組み合わせたコレクターズジャージだ。

©Aubin Lipke / ARKEA-B&B HOTELS

「初めてミラノ〜サンレモに出場する。今シーズンの最初のクラシックで、このモニュメントのスタートラインに立つことをとても楽しみにしている」とケヴィン・ヴォークラン。

©Aubin Lipke / ARKEA-B&B HOTELS

「冬に下見をする機会があったが、やはり神話的なものだった。タデイ・ポガチャルとともにスタートし、通常とは異なるシナリオのレースを見ることができる。そのため、チャンスをつかむ可能性もある。コースは気に入っている。特にフィニッシュに近いカピが私に合っている。残り20km地点にチプレッサ、そしてフィニッシュから5kmの地点にポッジオがある。そこで約5分の上りがあって、その後はテクニカルな下りがある。もし有力選手たちが互いに警戒し合うようであれば、伏兵が勝つ可能性があるし、ポッジオの頂上をクリアできたスプリンターにもチャンスがある。ミラノ〜サンレモではすべてが可能で、チームは、私たちに与えられるすべてのいい機会を見逃さないようにしたい」

©Aubin Lipke / ARKEA-B&B HOTELS

2025ミラノ〜サンレモにポガチャル、フィリプセン、ファンデルプール

イタリアに春を告げるレースとして知られるミラノ〜サンレモが3月22日に開催され、前年の覇者ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)らをはじめ、タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)、フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)らが参戦する。

2025ミラノ〜サンレモに出場するポガチャル ©LaPresse

最も注目されるポガチャルは、クラシックレース完全制覇をするためのまだ勝っていない2つのモニュメントの1つであるこのミラノ〜サンレモを勝ち取りたいと繰り返し表明している。過去3年間、ポガチャルは着実に進歩を示し、2022年には5位、2023年には4位、2024年には初めて表彰台に上がり、フィリプセンとマイケル・マシューズの後ろに位置した。

2024ミラノ〜サンレモを制したフィリプセン(中央) ©LaPresse

フィリプセンは、2023年の勝者ファンデルプールを擁するアルペシン・ドゥクーニンクでナンバーカード1番を着用してスタートする。ガンナとリドル・トレックのジョナタン・ミラン(イタリア)は、ティレーノ〜アドリアティコで際立ったパフォーマンスを見せた選手。リドル・トレックのスプリンターであるマッズ・ピーダスン(デンマーク)とリーダーシップを分担する。

注目すべき好調なライダーにはトーマス・ピドコック、ステファン・キュング、マグナス・コルトニールセン、マキシム・ファンギルス、オラフ・コーイなど。

2025ミラノ〜サンレモのコースプロフィール

2024ジロ・デ・イタリアと姉妹レースが出場チーム発表

RCSスポルトが2024年のUCIワールドツアーレース、ジロ・デ・イタリア、ストラーデビアンケ、ティレーノ~アドリアティコ、ミラノ〜サンレモの出場チームを1月23日にミラノで発表した。

スロベニア国旗がログリッチを後押しする ©Marco Alpozzi/LaPresse

ジロ・デ・イタリア(5月4日〜26日)
18UCIワールドチーム、4UCIプロチーム(22チーム、8人編成)

UCIワールドチーム
アルペシン・ドゥクーニンク(ベルギー)
アルケア・B&Bホテルズ(フランス)
アスタナカザクスタン(カザフスタン)
バーレーンビクトリアス(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
コフィディス(フランス)
デカトロンAG2Rラモンディアル(フランス)
EFエデュケーション・イージーポスト(米国)
グルパマFDJ(フランス)
イネオスグレナディアーズ(英国)
アンテルマルシェ・ワンティ(ベルギー)
リドル・トレック(米国)
モビスター(スペイン)
スーダルクイックステップ(ベルギー)
DSMフィルメニッヒポストNL(オランダ)
ジェイコ・アルウラー(オーストラリア)
ビスマ・リースアバイク(オランダ)
UAEエミレーツ(UAE)

自動選出のUCIプロチーム
イスラエル・プレミアテック(イスラエル)

主催者推薦のUCIプロチーム
ポルティ・コメタ(イタリア)
チューダー(スイス)
VFグルップ・バルディアーニCSFファイザネ(イタリア)

ストラーデビアンケ(3月2日)
18UCIワールドチーム、7UCIプロチーム(25チーム、7人編成)

これぞ白い道、ストラーデビアンケ ©Fabio Ferrari/ LaPresse

UCIワールドチーム
アルペシン・ドゥクーニンク(ベルギー)
アルケア・B&Bホテルズ(フランス)
アスタナカザクスタン(カザフスタン)
バーレーンビクトリアス(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
コフィディス(フランス)
デカトロンAG2Rラモンディアル(フランス)
EFエデュケーション・イージーポスト(米国)
グルパマFDJ(フランス)
イネオスグレナディアーズ(英国)
アンテルマルシェ・ワンティ(ベルギー)
リドル・トレック(米国)
モビスター(スペイン)
スーダルクイックステップ(ベルギー)
DSMフィルメニッヒポストNL(オランダ)
ジェイコ・アルウラー(オーストラリア)
ビスマ・リースアバイク(オランダ)
UAEエミレーツ(UAE)

自動選出のUCIプロチーム
イスラエル・プレミアテック(イスラエル)
ロット・デスティニー(ベルギー)
ウノXモビリティ(ノルウェー)

主催者推薦のUCIプロチーム
コラテック・ビーニファンティーニ(イタリア)
Q36.5(スイス)
ポルティ・コメタ(イタリア)
チューダー(スイス)

ティレーノ~アドリアティコ(3月4日〜10日)
18UCIワールドチーム、7UCIプロチーム(25チーム、7人編成)

ログリッチがティレーノ~アドリアティコを制し、大会のトロフィーである三叉のヤリを手中にした ©LaPresse

UCIワールドチーム
アルペシン・ドゥクーニンク(ベルギー)
アルケア・B&Bホテルズ(フランス)
アスタナカザクスタン(カザフスタン)
バーレーンビクトリアス(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
コフィディス(フランス)
デカトロンAG2Rラモンディアル(フランス)
EFエデュケーション・イージーポスト(米国)
グルパマFDJ(フランス)
イネオスグレナディアーズ(英国)
アンテルマルシェ・ワンティ(ベルギー)
リドル・トレック(米国)
モビスター(スペイン)
スーダルクイックステップ(ベルギー)
DSMフィルメニッヒポストNL(オランダ)
ジェイコ・アルウラー(オーストラリア)
ビスマ・リースアバイク(オランダ)
UAEエミレーツ(UAE)

自動選出のUCIプロチーム
イスラエル・プレミアテック(イスラエル)

主催者推薦のUCIプロチーム
コラテック・ビーニファンティーニ(イタリア)
Q36.5(スイス)
ポルティ・コメタ(イタリア)
チューダー(スイス)
ウノXモビリティ(ノルウェー)
VFグルップ・バルディアーニCSFファイザネ(イタリア)

ミラノ〜サンレモ(3月16日)
18UCIワールドチーム、7UCIプロチーム(25チーム、7人編成)

ミラノ〜サンレモを初制覇したファンデルプール ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

UCIワールドチーム
アルペシン・ドゥクーニンク(ベルギー)
アルケア・B&Bホテルズ(フランス)
アスタナカザクスタン(カザフスタン)
バーレーンビクトリアス(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
コフィディス(フランス)
デカトロンAG2Rラモンディアル(フランス)
EFエデュケーション・イージーポスト(米国)
グルパマFDJ(フランス)
イネオスグレナディアーズ(英国)
アンテルマルシェ・ワンティ(ベルギー)
リドル・トレック(米国)
モビスター(スペイン)
スーダルクイックステップ(ベルギー)
DSMフィルメニッヒポストNL(オランダ)
ジェイコ・アルウラー(オーストラリア)
ビスマ・リースアバイク(オランダ)
UAEエミレーツ(UAE)

自動選出のUCIプロチーム
イスラエル・プレミアテック(イスラエル)
ロット・デスティニー(ベルギー)
ウノXモビリティ(ノルウェー)

主催者推薦のUCIプロチーム
コラテック・ビーニファンティーニ(イタリア)
ポルティ・コメタ(イタリア)
チューダー(スイス)
VFグルップ・バルディアーニCSFファイザネ(イタリア)

ファンデルプールが62年前の祖父に続くミラノ〜サンレモ独走勝利

イタリア語で春という意味の「プリマベーラ」と呼ばれている伝統大会、第114回ミラノ〜サンレモが3月18日に開催され、アルペシン・ドゥクーニンクのマチュー・ファンデルプール(28)=オランダ=が初優勝した。62年前に祖父のレイモン・プリドール(フランス)が勝利した時と同じような独走シーンだった。

ミラノ〜サンレモを初制覇したファンデルプール ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse
レイモン・プリドール氏。2018年撮影、2019年逝去 © A.S.O. Thomas Maheux

最長距離となる300kmは国際ルールの規定を超える

イタリア北部の大都市ミラノから地中海岸のサンレモを目指すレース。距離294kmは国際規定の上限を超えるが、伝統大会として特別に容認されている。しかもミラノのスタート後に非競技区間があって、これを加えると選手は300km超を走る。現在行われている国際大会としてはもちろん最長距離だ。

ミラノ〜サンレモ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ミラノを出発したレースは中盤までロンバルディア平原を南下した。144km地点でトルキーノ峠を越え、地中海のリビエラ海岸に突入。この日は東からの風が選手にとってはフォローウインドとなり、メイン集団を加速させた。スタート直後から逃げていた選手を265km地点で吸収して、レースは終盤で振り出しに戻った。

地中海リビエラ海岸を西に進む ©Fabio Ferrari/LaPresse

勝負は残り5.5km地点を頂上とするポッジオ・ディ・サンレモに持ち込まれた。UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)がこの上り坂でアタック。これにファンデルプール、ユンボ・ビスマのワウト・ファンアールト(ベルギー)、イネオスグレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)が反応。4人の先頭集団が形成された。

ポッジオの上りで仕掛けた(先頭から)ポガチャル、ガンナ、ファンアールト、ファンデルプール ©POOL GETTY/DEWAELE/LaPresse

ファンデルプールが勝負に出たのは頂上手前だ。ここでわずかに2番手以降と差が開いた。危険に満ちた下り坂をクリアすればゴールまでは平坦路だ。

最後の丘で2番手以降にわずかな差をつけたファンデルプール

「下り坂であえてリスクを冒さなかった。もしクラッシュしていたら自分を許すことはできなかったけど、仮に捕まってもゴールスプリントで勝てる」と冷静さを失わなかったファンデルプール。ゴールとなるサンレモのローマ大通りで独走状態に。「特別なレースでの特別な勝利だ」と最後は両手を挙げた。それはまさに祖父のウイニングポーズとそっくりだった。

ポッジオ・ディ・サンレモの頂上でわずかにリードしたファンデルプール ©Fabio Ferrari/LaPresse

1週間前に行われた7日間のステージレース、ティレーノ〜アドリアティコでは活躍を期待されながら、いいところがなかった。

「ティレーノ〜アドリアティコで隠れていたわけではなく、ベストな体調ではなかった。そのレース後にチーム全員と素晴らしいトレーニングの週を過ごしたし、彼らは僕のためにミラノ〜サンレモでいい仕事をしてくれた。チームとして今回の勝利を祝いたい」

残り200mで勝利を確信したファンデルプール ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

1961年大会で独走優勝した祖父プリドール。1962年から1976年まで14回ツール・ド・フランスに出場して、総合2位3回、3位5回。ポディウムと呼ばれるパリでの表彰台に8回上っているが、総合優勝できなかっただけでなく首位のマイヨジョーヌを獲得したこともない。

ローマ通りを独走したファンデルプール ©Tano Pecoraro/LaPresse

祖父プリドールと同じ勝利に「優勝を誇りに思う」

ツール・ド・フランス最多の5勝を挙げたジャック・アンクティル(フランス)と時代を同じくしてしまったという不運があり、同選手が引退すると同じく最多勝を挙げる怪物エディ・メルクス(ベルギー)が立ちはだかった。新聞では「万年2位」と書かれたが、フランスでは一番人気があった。

優勝のファンデルプールを中央に、左が2位ガンナ、右が3位ファンアールト ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse
ツール・ド・フランスではレイモン・プリドール人気は今も衰えない ©A.S.O. Pauline Ballet

そんな祖父が幼児期からレース会場に連れてきたのがファンデルプール。2021ツール・ド・フランスでは6日間にわたってマイヨジョーヌを着用し、そしてこの日プリマベーラを制して肩を並べた。

「勝つのは最も難しいレース。祖父の優勝から62年経った今、ここで優勝したことを誇りに思う」

イタリアに春の到来を告げるミラノ〜サンレモ ©Fabio Ferrari/LaPresse