レナード・ケムナがグランツールで全勝利【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第78回ブエルタ・ア・エスパーニャは2023年9月3日、カルタゲナ〜カラバカデラクルズ間の184.5kmで第9ステージが行われ、ボーラ・ハンスグローエのレナード・ケムナ(ドイツ)が初優勝。ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスに続いてこのブエルタ・ア・エスパーニャでもステージ優勝を果たした。

ケムナがジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスに続いてブエルタ・ア・エスパーニャで優勝 ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

総合成績では、前日に首位に立ったセップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)がその座を守った。

マイヨロホを着用するセップ・クス ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
第9ステーで仕掛けた選手たち ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
ログリッチとビンゲゴーがクスを牽引 ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
ベルギーチャンピオンのエベネプール ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン、ロット・デスティニー)
□マイヨブランコ(新人賞)レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ)

2023ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

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ログリッチが復活V…ティレーノ~アドリアティコ第4ステージ

イタリア半島をはさむティレニア海とアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、ティレーノ〜アドリアティコは3月9日、グレッチョ〜トルトレート間の218kmで第4ステージが行われ、ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が優勝。

ティレーノ~アドリアティコ第4ステージを制したログリッチ ©LaPresse

総合成績では5秒遅れの区間17位でゴールしたレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が、イネオスグレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)に代わって首位に立った。

ティレーノ~アドリアティコ第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

ログリッチの優勝は2018年の第3ステージ以来で2回目。スロベニア勢はタデイ・ポガチャルの3勝を含めて通算5勝目。

ユンボ・ビスマはエースのワウト・ファンアールト(ベルギー)がトム・ピドコック(英国、イネオスグレナディアーズ)と交錯して落車。この日だけで7分40秒遅れて総合優勝争いから脱落した。

ティレーノ~アドリアティコ第4ステージでケガから復帰したログリッチ(右から2人目)が動いた ©Fabio Ferrari/LaPresse

ケムナがステージレースで首位に立ったのはジュニア時代以来で、プロレースでは初めて。ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの大会途中で総合2位に位置して首位に肉薄した実績がある。

ティレーノ~アドリアティコ第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse – Greccio – Tortoreto. In the pic:

ジロ・デ・イタリアでの完全復活のために参戦した…ログリッチ

「最後にレースで優勝してから久しぶりなので、その瞬間を楽しんでいる」と2022ブエルタ・ア・エスパーニャを落車負傷でリタイアし、ケガからの懸命の復帰を余儀なくされていたログリッチ。

「1カ月の厳しいトレーニングを積んだ。自分自身と家族には多くの犠牲を払った。ハードなトレーニングの後、レースをする準備ができていると感じたので、レース活動を再開し、自宅でのトレーニングでは得られないジロ・デ・イタリアへの最後の一歩のためにティレーノ~アドリアティコに参戦した。

自分の勝利には少し驚いている。チームは別の計画を持っていたが、ロードレースでは計画していた作戦がどのように急速に変化するかよく知っている。クラッシュを回避できてよかったし、ワウト・ファンアールトが数日後には元気になって走れるようになることを願っている。明日はどうなるかわからない。私だけでなく、多くの選手が強いので」

テレマーク姿勢をキメるログリッチ。ティレーノ~アドリアティコ第4ステージ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

ログリッチとの6秒差はないも等しい…首位のケムナ

「今日は総合成績でリードできるとは思っていなかったが、とてもうれしい。ステージレースをリードするのは初めて。昨年のジロ・デ・イタリアで素晴らしい経験をしたので、イタリアで勢いを維持できてよかった」とケムナ。

「明日の上りは今日よりも適しているが、多くのトップライダーが争う非常に難しいステージになるはず。プリモシュ・ログリッチの存在は常に懸念事項だ。彼との6秒のリードはそれほど多くないから」

レナード・ケムナが首位に立った ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

2人逃げでケムナ優勝、ロペスが首位に【ジロ・デ・イタリア第4S】

第105回ジロ・デ・イタリアは移動日明けの5月10日、アボラ〜エトナ間の172kmで第4ステージが行われ、ボーラ・ハンスグローエのレナード・ケムナ(ドイツ)とトレック・セガフレードのフアン・ロペス(スペイン)が抜け出し、ケムナが初優勝。総合成績ではロペスがマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)を逆転して首位になった。

レナード・ケムナがフアン・ロペスを下した ©Massimo Paolone/LaPresse

ケムナはジロ・デ・イタリア初優勝。ツール・ド・フランスでは2020年にステージ優勝している。2022シーズンはブエルタ・ア・アンダルシア、ツアー・オブ・アルプスに続く3勝目。

ロペスはスペイン勢として17人目のマリアローザ着用者となったが、24歳での獲得はこの中では最年少。

2022ジロ・デ・イタリアがイタリアに戻ってきた。第4ステージはシチリア島 ©LaPresse

ロペスがマリアローザを獲得してとてもうれしかった

「大人数の第1集団に加わったので、できるだけここで頑張ろうと思った。ラスト10kmで先行したけれど、向かい風が吹いていたし、まだ急な上り坂ではなかったので自信はなかった。最後の1kmはロペスの後輪についていくことに懸命で、それがうまくいった」とケムナ。

「ロペスがマリアローザを手に入れたことを知ってうれしい表情を見るのは素晴らしかった。お互いに幸せだった。今回のジロ・デ・イタリアでは総合優勝争いに加わることは絶対にないけど、将来はそこで戦うかもしれない」

2022ジロ・デ・イタリア第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

アルベルト・コンタドール以来のマリアローザに興奮

「最後の山岳のことを知らなかったが、監督が無線で指示をしてくれた。最も難しい部分でアタックしろと言われてそのとおりにした。かなりいい走りができていると感じた」とロペス。

「ケムナのことはよく知らなかったが、ボクは自信を持っていた。自分がマリアローザを獲得したことを知るまで数分かかった。アルベルト・コンタドールがマリアローザを着た最後のスペイン人だったとみんながボクに伝えてくれた。この瞬間を楽しもうと思う」

フアン・ロペスとレナード・ケムナがゴールを目指す ©Fabio Ferrari/LaPresse
お互いの健闘を称え合うレナード・ケムナ(左)とフアン・ロペス ©Fabio Ferrari/LaPresse
2022ジロ・デ・イタリアを制したレナード・ケムナ ©LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
マリアアッズーラ(山岳賞)レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
□マリアビアンカ(新人賞) フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)

フアン・ロペスが第4ステージでマリアローザ ©LaPresse

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ケムナがカラパスを制して第16S優勝…ツール・ド・フランス

第107回ツール・ド・フランスは9月15日、ラツールデュパン〜ビラールドランス間の164kmで第16ステージが行われ、ボーラ・ハンスグローエのレナード・ケムナ(ドイツ)とイネオス・グレナディアスのリチャル・カラパス(エクアドル)の争いとなり、残り20kmでケムナが抜け出して初勝利した。

レナード・ケムナが独走 ©A.S.O. Alex Broadway

総合成績では首位のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)が総合2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)を封じ込めてマイヨジョーヌを守った。

マイヨジョーヌのログリッチをその前後でアシストするチームメート ©A.S.O. Pauline Ballet

2回目の休息日となる14日に行われた、今大会4回目のPCR検査は選手・スタッフ合わせて785人全員が陰性だった。フランスの人口は6700万人で累積感染者数は40万人。ツール・ド・フランスの選手・チームスタッフ785人をテストすれば、単純計算で4.71人は陽性となる。その結果はすべて陰性。主催者が大会前に打ち出した「バブル」という考え方が感染を阻止したか。注目すべき事象だ。

ツール・ド・フランス第16ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
第16ステージで抜け出して区間勝利を目指す先頭集団 ©A.S.O. Alex Broadway
総合2位のタデイ・ポガチャルは新人賞ジャージを着る ©A.S.O. Alex Broadway
ツール・ド・フランス第16ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux
リチャル・カラパスのアタックをレナード・ケムナが許さず ©A.S.O. Alex Broadway
この日自由に動けるようになったリチャル・カラパス ©A.S.O. Pauline Ballet
ツール・ド・フランス第16ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)サム・ベネット(アイルランド、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ブノワ・コズネフロワ(フランス、AG2Rラモンディアール)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

ツール・ド・フランス第16ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux

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