第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月13日(金)、アビラ〜トレド間の165.2kmで第19ステージが行われ、ドゥークニンク・クイックステップのレミ・カバニャ(フランス)が残り25kmから独走し、三大大会で初優勝。カバニャはスタート直後に形成された11人の第1集団に加わり、最後はメイン集団に5秒まで差を詰められたが、逃げ切った。チームは今大会4勝目。
「後ろの集団にエースのフィリップ・ジルベールが残っていたのでボクは先頭に立って走る必要がなく、アタックの瞬間をうかがった。でも独走してからは強い向かい風で、後続に捕まるかと思った。ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝するのが夢だった」とカバニャ。
残り60km地点では大きな落車があり、首位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)が巻き込まれた。総合2位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)と同3位のナイロ・キンタナ(コロンビア)を擁するモビスター勢がログリッチェを置き去りにしたメイン集団をペースアップしたため、ログリッチェは一時1分も遅れたが、必死の走りで集団に追いつき、ことなきを得た。しかしこの落車でチームキャプテンでけん引役のトニー・マルティン(ドイツ)がリタイアを余儀なくされた。
大会は残り2区間で、最終日前日に最後の山岳ステージを迎える。
●4賞ジャージ
■マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
●マイヨルナレス(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
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