Garminアンバサダー木下友梨菜(鈴なり妖怪)のガーミン活用方法

世界選手権エリート女子ロードの日本代表で、スイスのプロチームに所属する木下友梨菜がガーミンサイクルコンピューターの使い方をワンポイントで語ってくれた。

「鈴なり妖怪」ネームでYoutube配信などを行う木下友梨菜

いつも使用している機能:ワークアウト自動ラップ機能

自分でラップを押さずともワークアウトの時間に合わせてカウントダウンと自動ラップしてくれるので、ワークアウトに集中できてとても助かっています。

よく確認しているデータ:クライムデータ

どのくらいの勾配、長さのクライムが、あといくつあるかをマップ上でも目視できるのですごくわかりやすいです。

ガーミンのEdge 1050

他の人とは違う活用方法:迷った時にその場でルート作成

知らない土地を走る際、急な雨や急な行き先変更の時に、その場で行きたい場所をGarminのEdge上で検索をすると、即座にルートを引いて案内してくれる機能はとても便利だと思います。

木下友梨菜のプロフィール

中学生から大学生までの10年間の学生時代は、陸上競技長距離に没頭。
荏田高校 都大路3年連続出場、3000m南関東大会出場
中央大学 3000mSC全日本インカレ6位
卒業後、社会人から始めたロードバイクにどはまりし、当初はロングライドを中心に自転車を楽しんでいたが、ふとした勢いで箱根ヒルクライムに出たことをきっかけにレースの楽しさを知ってしまう。
3年目にして脱サラアスリートとなり、今はスポンサー集めをしながら、自転車中心の生活に身を置き、2028年のロサンゼルス五輪を目指して活動中。

YouTube配信も得意とする異色選手がスイスの女子チームに…ロス五輪を目指す

木下友梨菜(ベルマーレレーシング)、内野艶和(楽天Kドリームス)、池田瑞紀(早稲田大/楽天Kドリームス)、の3選手が、女子コンチネンタルチーム、NEXETIS(ネクセティス)に加入した。日本企業のNIPPOもチームパートナーとなり、2028年のロス五輪をめざす日本の女子選手をサポートしていく。

左から池田瑞紀、木下友梨菜、内野艶和

2024年11月にスイスを拠点として誕生したUCIコンチネンタルチームだ。長年スイス代表トラックチームのコーチを務めてきたダニエル・ギジガー氏とのつながりで実現した。同氏は2年前から日本自転車競技連盟(JCF)のトラック競技で世界のトップレベルを目指すセクションであるHPCJCに勤務。2028年のロス五輪を見据えたとき、女子ロードで好成績を修めるためにトラック中距離でパフォーマンスを発揮する選手の成長を期待してロードチームに送り込んだというわけだ。

女子チームは上からワールドチーム17、プロチーム7とあり、ネクセティスの所属するコンチネンタルチームは3番目のカテゴリー。そのため女子ツール・ド・フランスなどのメジャーレース参加は2025年においては難しい。

垣田真穂。12月14日に20歳の誕生日を迎える

3選手と同様にロス五輪に向けてNIPPOがサポートする垣田真穂(早稲田大/楽天Kドリームス)はイタリアのコンチネンタルチーム、BePink-Bongioanni(ビーピンク・ボンジョアンニ)に加入した。チームは2024ジロ・デ・イタリアウィメンに参加していて、今季も出場の可能性がある。

池田と内野はパリ五輪トラック日本代表トラックチームのメンバー。内野は2023年のグラスゴー世界選手権のポイントレースで3位になった。ガールズケイリンの選手でありながらナショナルチームでの活動をメインにして、2025年2月に開催されたアジア選手権ではエリート女子ロードに起用された。アジア選手権トラックでも池田や垣田とともに代表選手として参戦する。

一方、木下は異色の存在として注目される。10年間の陸上競技活動を経て、社会人になって趣味として自転車を始めた。当初は長距離サイクリング、そしてヒルクライム大会で負けなしの成績を修めるようになって2024年から本格的にレースを始めた。6月の全日本選手権エリート女子では優勝した与那嶺恵理と2人で逃げて2位。一躍世界選手権ロードに起用されることになる。

普段は『鈴なり妖怪 鈴』の愛称で知られ、YouTubeなどで自転車ライドの魅力を発進。

「ロードレースの本場で、チームのエースを勝たせるために積極的に動き、可能な限り経験を積むことが目標。得意な山では自分の実力をアピールし、他チームのクライマーたちにくらいついて戦っていきたい」と意気込みを語る。

「今回のヨーロッパ挑戦は確実に自分の人生の中でも最も大きい挑戦の1つになると思っています。今は自分がどんなことで困難に感じるかがわからない状況なので、なにからなにまで新しい環境で大好きな自転車に乗れることがとても楽しみであり、本場のロードレースを走る機会が増えることもとても楽しみ」

●木下友梨菜のInstagram