辻啓のツール・ド・フランス写真展が東京サイクルデザイン専門学校で開催

2024年のツール・ド・フランスを題材にした写真展「Yellow Journey」をフォトグラファーの辻啓が開催する。会場は2023年と同じ、東京サイクルデザイン専門学校ギャラリー「HOLE IN THE WALL」。期間は2024年11月26日(火)から12月1日(日)まで。期間中は本人が毎日在廊予定。

ツール・ド・フランスを題材にした辻啓写真展「Yellow Journey」

入場無料。来場記念プレゼントとしてポストカード(先着順)をプレゼント。また、会場では2025年度の壁掛けカレンダーと卓上カレンダー「Greatest Cycling Race by Kei Tsuji」を販売予定。

Greatest Cycling Race by Kei Tsuji

「今年も写真展を開かせていただくことになりました。東京サイクルデザイン専門学校のご厚意により、昨年と同様の同校内ギャラリーにて6日間の開催となります」と同カメラマン。

「タイトルの通り題材となるのは7月のフランスを黄色く染めたツール・ド・フランスで、前年の倍以上となる50枚以上の写真パネルの展示を予定しています。さらにツール総合優勝者ポガチャルが所属するUAEチームカラーのコルナゴV4RSも展示します。入場無料、ポストカードのプレゼントあり、渋谷駅と原宿駅から徒歩9分という好ロケーションですので、お気軽にお立ち寄りください。開催期間中は辻啓が毎日在廊します。会場にてお会いできることを楽しみにしています」

ツール・ド・フランスを題材にした辻啓写真展「Yellow Journey」

【写真展概要】
辻啓写真展「Yellow Journey」
期間:2024年11月26日(火)〜12月1日(日)
時間:13時〜18時(11月30日と12月1日のみ19時まで)
会場:東京サイクルデザイン専門学校 ギャラリー「HOLE IN THE WALL」

渋谷や青山で女性が乗る自転車を専門学校生がデザインしてみた

自転車産業界の多様な分野での活躍を目指して学ぶ東京サイクルデザイン専門学校。最終学年となる3年生が渋谷や青山界わいを女性が走行するのにちょうどいい自転車を作った。意外と坂が多いエリア。自転車に乗り慣れていない女性。6グループに分かれた学生はすべて男子。他クラスや系列校の女子にヒアリングしながらオンリーワンの自転車をプロデュースした。

雑貨屋巡りが楽しくなるというコンセプトの電動アシストキックボード。乗り慣れていない女性でも渋谷の狭い路地を走りやすくなるように設計

入学時からコロナ禍にほんろうされた学生たちがアイデアを競う

社会で役に立つ自転車を作ろう。自転車のことを専門に学ぶ学生たちが授業で得た知識の集大成としてオリジナルの1台を作るプロジェクト。今回で3回目となるが、入学時からコロナ禍にほんろうされた3年生が頑張った。

与えられたテーマは同校のキャンパスがある渋谷・青山界わいで乗る女性。まずは女子学生へのヒアリングを行い、それをもとにコンセプトを設定し、実際のデザインを考える。強度や乗りやすさ、機動力と安全性、荷物の運搬能力、女性が求めるものなどあらゆる要素が課題として浮かび上がり、時に意見が衝突しながらもゴールを目指した。

渋谷と青山はその名の通り、谷あり山ありの地形だ。名前のついた坂だけで40もある。脚力のない女性が自転車をこぐ際には電動アシストとパワーが必要。4〜5人で編成された6グループすべてが太陽誘電の開発した回生充電ユニットを採用。つまり電動アシスト自転車となった。

各グループはBGMを乗せたプロモーションビデオを制作するなどで完成した自転車を発表。ものづくり企業にも負けない組織力を発揮した。同校の就職率は98.5%。「自転車の世界で働きたい」という夢を実現し、蓄積した知識と経験を携えて業界に新しい風を吹き込む人材になるはずだ。

休日のカフェを巡り、公園で一息つくモデル

グループごとに開発自転車のコンセプトを発表。休日のカフェを巡り、公園で一息つくためのモデル。前カゴ内に折りたたみ椅子が入っていて、後ろ荷台がテーブルとなる

グループごとに開発自転車のコンセプトを発表。休日のカフェを巡り、公園で一息つくためのモデル。前カゴ内に折りたたみ椅子が入っていて、テーブルとなる後ろ荷台はスタンドで自立させた時に水平になるという設計。

いわゆる社用車だが、渋谷のOL向けのアイデアを搭載

渋谷で会社勤めする女性社員が郵便の投かんなどで社外に出たときに使用するイメージ。金属プレートに覆われた部分に荷物が入る

渋谷で会社勤めする女性社員が郵便の投かんなどで社外に出たときに使用するイメージ。金属プレートに覆われた部分に荷物が入る。

料理を運ぶ前カゴはハンドルを切っても動かないという設計

フードデリバリーの配達員が使用する自転車。リュックを置く前カゴはフレームに固定されるのでハンドルを切っても動かない仕様に。アップライトな乗車姿勢も安心

フードデリバリーの配達員が使用する自転車。リュックを置く前カゴはフレームに固定されるのでハンドルを切っても動かない仕様に。アップライトな乗車姿勢も安心。

前後バランスがよく、スカートの女性でも安心走行

スカートでも乗れるデリバリー用自転車。 長時間勤務でも疲れないように荷物は後ろカゴに積載し、前後バランスを取った

スカートでも乗れるデリバリー用自転車。長時間勤務でも疲れないように荷物は後ろカゴに積載し、前後バランスを取った。

アアクセサリーのようなデザインとカラーリングで女性向けに

女性が身につけるアクセサリーをイメージした会社用自転車。細身のデザインで、またぎやすい低床フレームを採用した

女性が身につけるアクセサリーをイメージした会社用自転車。細身のデザインで、またぎやすい低床フレームを採用した。

渋谷の路地でも足がすぐつくので安定走行できるモデル

雑貨屋巡りが楽しくなるというコンセプトの電動アシストキックボード。乗り慣れていない女性でも渋谷の狭い路地を走りやすくなるように設計

雑貨屋巡りが楽しくなるというコンセプトの電動アシストキックボード。乗り慣れていない女性でも渋谷の狭い路地を走りやすくなるように設計。撮影場所は同校の中庭

コンセントからの充電なしでサイクルする電動アシスト自転車の登場も現実味

各グループが採用したのは太陽誘電の回生充電ユニット。下り坂のブレーキで発生するエネルギーを利用して走行中に充電する。将来的にはコンセントからの充電なしでサイクルする電動アシスト自転車を目指して改良を続けているもの。

夢物語かと思って同社回生システム開発部の橋詰貴雄さんに話を聞くと、「自転車はペダルを踏むという原動力があるので、実現可能です」と自信満々。

●回生充電ユニットの説明動画

●東京サイクルデザイン専門学校のホームページ

ライフスタイルの変化に応じてフレーム職人も新たな提案

日本最大級のスポーツ自転車フェス「サイクルモード」が4月2〜3日、3年ぶりに開催された。今回は自転車の骨格であるフレームにスポットを当ててご紹介。コロナ禍やガソリン高騰でライフスタイルが変ぼうするさなか、乗る側の求めるところを探りながら作り手として新たな提案をする。そこには職人としてのさまざまな思いが込められている。

後部に子供乗せを搭載したブルーノ

サイクルデザイン学校で3年間の技術習得の集大成

日本で最初の自転車を学ぶ学校、東京サイクルデザイン専門学校の3年生がグループで企画・製作をしたeバイク(電動アシスト自転車)が展示された。テーマはアクティブシニアと呼ばれる元気な60〜70代に乗ってもらうための新たなeバイクだ。

競輪界で唯一の女性フレーム職人だった北島有花さん。現在は専門学校で後任の指導をする

同校でフレーム溶接などの講師を務めるのが北島有花さん。京都の自転車商社、岩井商会でガンウェルブランドの競技用フレームを手がけていた。日本で唯一、競輪用自転車が作れる女性フレームビルダーとして10年超のキャリアを持っていた。2020年春から同校の講師に。若い世代の育成を担っている存在だ。

同校は東京・原宿にキャンパスがあり、知識や技術を最短で学ぶ2年制、2年間で習得した技術を用いて自主製作する3年制がある。卒業生の多くは著名な自転車関連企業に就職している。
●東京サイクルデザイン専門学校のホームページ

ペイントは愛車の魅力を最大化できる

フレームやパーツのペイントを手がける沼田スワンプ明大さん

神奈川県の二子新地でハンドメイド自転車を製造・販売するABOVE BIKE STORE。フレーム素材やデザインなどをオーダーできるのが魅力だが、自転車の顔とも言える塗装を担うのがペイントフィニッシャーの沼田スワンプ明大さん。塗装はフレーム保護という目的があるが、自転車の美しさを強調する手段でもあり、所有欲を満たしてくれる。塗装にかかる工程は想像以上に多く、手間のかかる作業だ。こだわればどこまでもできる領域。満足できる愛車を作るなら塗装に着目してみるのもいい。
●ABOVE BIKE STOREのホームページ

ライフスタイルに合わせて装備品をチョイスできるeバイク

ブルーノは家族構成やライフスタイルが変わっても、付属品を交換することでいつまでも乗り続けることができる自転車。新登場のeバイク仕様は27万9950円。道路交通法の最大積載量は30kgだが、50kg荷重に耐える後ろ荷台、子供を乗せたときも安定して駐輪できるスタンドを装備する。

自転車商社のダイアテックがプロデュースするブルーノはさまざまなライフスタイルに適応する

後ろ用チャイルドシートやフロントバスケットなどのアクセサリー類も別売りで用意される。子育て世代だけでなく、クーラーボックスやバーベキューグリルを積載して楽しむアウトドア派も便利。装備を交換することでいつまでも利用できる愛車になる。
●ブルーノのホームページ

リヤの荷台は設計上50kgの荷重に耐える

鉄職人の情熱がカーボンに投入された決戦トラックレーサー

鉄の溶接職人・宮沢清明さんとカーボンフレームが融合した決戦バイク

カーボン繊維商社が興したBOMAは、台湾と中国の工場で生産するカーボンフレームを安価に安定供給する。その展示ブースに、老練な競輪フレーム職人である宮沢清明さんの持つチクリ・キヨ・ミヤザワとコラボレーションしたモデルが出展された。東京の小岩に工房を持つ宮沢さんは鉄製チューブ溶接を得意とするが、競輪界で培ったノウハウをカーボンフレームに適用させ、勝つための短距離用・高剛性トラックフレームを作り出した。
●BOMAのホームページ

自転車専門学生が考える「女性向け電動アシスト自転車」

電動アシスト自転車を働く女性が活用するには? 自転車の専門学校と電動アシストユニットを製造する企業の産学協同プロジェクトが発表された。毎年サイクルモードインターナショナルで発表してきた「Working Bike Project」だが、コロナの影響で発表の場が失われてしまったが、形態を変えてメディアお披露目会を開催する。

コロナの影響で発表の場を変えてメディアお披露目会を開催

太陽誘電×東京サイクルデザイン専門学校

日本初の自転車の専門学校「東京サイクルデザイン専門学校(東京都渋谷区)」自転車クリエーションコースの3年生が毎年取り組む「Working Bike Project~学生が提案する働く自転車~」。 2020年は、太陽誘電が開発する人と環境にやさしい電動アシストユニットを使用し”女性に向けた電動アシスト自転車”を製作し完成品を紹介している。

東京サイクルデザイン専門学校

コロナ禍では自転車の宅配に注文が殺到したり、人との接触を避けられると自転車通勤者が増加傾向になり、改めて自転車の注目が高まっている。withコロナの生活を体感した学生ならではの視点で自転車の新たな可能性が提案されている。

感染予防対策のため1回3社限定の完全予約制で作品お披露目会を開催する。 

「Working Bike Project2020~女性に向けた電動アシスト自転車の提案~」
開催日:11月27日(金)
1回目:11時~12時30分
2回目:13時30分~15時
3回目:15時30分~17時
会場:東京サイクルデザイン専門学校 東京都渋谷区渋谷1-20-5
※1社最大4名までの参加
予約連絡先:学校法人 水野学園 広報部 03-3499-0300

学校法人水野学園 東京サイクルデザイン専門学校 Tokyo College of Cycle Design
日本初の自転車を総合的に学ぶ認可専門学校として開校
開設:2012年
学校長:酒匂博
住所:東京都渋谷区渋谷1-20-5
設置コース
スポーツ工学デザイン科
自転車プロダクトコース(2年制)
自転車クリエーションコース(3年制)
●東京サイクルデザイン専門学校のホームページ