脇本雄太が男子ケイリンで4度目のアジアチャンピオン

アジア選手権トラック2020は10月18日、大会2日目の競技を韓国で開催し、男子エリートケイリンで脇本雄太が優勝し2連覇を達成。通算4度目のアジア王者に輝いた。3位には新田祐大が入り、表彰台に日本人2人が乗った。河端朋之は7-12位決定戦で1着、最終順位7位となった。

アジア選手権男子ケイリンで優勝した脇本雄太 ©JCF

脇本雄太のコメント
勝って当然というプレッシャーしかなく、正直ホッとしています。大陸選手権で優勝し、コンディションも上がって来ているので、ワールドカップ優勝も視野に入れ、頑張っていきたいなと思っています。

脇本雄太が1位。左端は3位の新田祐大 ©JCF
脇本雄太 ©JCF
3位の新田祐大 ©JCF

●レース結果
男子エリートケイリン
優勝:脇本雄太(JPCU福井)
2位:アジズルハスニ・アワン(マレーシア)
3位:新田祐大(JPCU福島)
7位:河端朋之(JPCU岡山)

アジアチャンピオンの脇本雄太(中央)と3位の新田祐大(右) ©JCF
アジアチャンピオンの脇本雄太(左)と3位の新田祐大 ©JCF

男子ジュニアケイリン
11位:日高裕太

アジア選手権男子ケイリンで優勝した脇本雄太 ©JCF

●日本自転車競技連盟のホームページ

2020東京五輪の出場枠獲得に関わるトラック世界選手権に日本勢17人

世界選手権トラック競技大会が2月27日から3月3日までポーランドのプルシュクフで開催され、日本から短距離の脇本雄太ら太田りゆ、中長距離の橋本英也や梶原悠未ら17選手が派遣される。

アジア選手権男子ケイリンで優勝した脇本雄太 ©2019 JCF

短距離ヘッドコーチはブノア・ヴェトゥ、同コーチはジェイソン・ニブレット、中距離ヘッドコーチはイアン・メルビン。渡辺一成、窪木一茂が代表から外れた。

トラック競技は2020東京五輪の開催国出場枠が自転車競技の中で唯一ない。そのため2018年7月6日から2020年3月1日までの国際大会(世界選手権、ワールドカップシリーズ、各大陸選手権)での成績により、各国・地域に出場枠が割り当てられ、2020年3月2日に発表される。そのなかでも世界チャンピオンを決めるトラック世界選手権は2019年、2020年ともにきわめて重要。

日本勢男子はこれまでも短距離種目のチームスプリント、スプリント、ケイリン、1kmタイムトライアル(現在は単独の五輪種目ではない)で五輪メダルを獲得した実績がある。それに加えて近年はさらにパワーアップ。世界の強豪が集まるワールドカップでも3位までの表彰台に食い込み続けている。

短距離男子の注目種目はチームスプリント。2020年3月2日に発表されるオリンピックランキングで8位までに入れば3選手が東京五輪に出場できる。そしてその3選手は個人スプリントとケイリンに、それぞれ2選手が出場することができる。

日本代表選手
脇本雄太(JPCA JPCU福井)
河端朋之(JPCA JPCU岡山)
新田祐大(JPCA JPCU福島)
深谷知広(JPCA JPCU愛知)
雨谷一樹(JPCA JPCU栃木)
小林優香(JPCA JPCU福岡)
太田りゆ(JPCA JPCU埼玉/ブリヂストンサイクリング)
近谷涼(ブリヂストンサイクリング)
一丸尚伍(シマノレーシング)
橋本英也(JPCU岐阜/ブリヂストンサイクリング)
今村駿介(中央大/ブリヂストンサイクリング)
沢田桂太郎(日本大/ブリヂストンサイクリング)
中村妃智(日本写真判定)
古山稀絵(日本体育大)
橋本優弥(鹿屋体育大)
梶原悠未(筑波大)
吉川美穂(Live GARDEN Bici Stelle)

アジア選手権女子マディソンで優勝の梶原悠未(左)と古山稀絵 ©2019 JCF

脇本雄太がアジア選手権男子ケイリンで3回目の優勝

インドネシアのジャカルタで開催されている第39回アジア自転車競技選手権は大会2日目の1月10日、男子ケイリン決勝が行われ、脇本雄太が優勝した。2位はムハマド・シャローム(マレーシア)。3位に河端朋之、6位に新田祐大。

アジア選手権男子ケイリンで優勝した脇本雄太 ©2019 JCF

アジア選手権トラック競技2日目は男子ケイリン、チームパーシュート決勝などが行われた。男子ケイリンは2018年世界選手権銀メダルの河端、ワールドカップで優勝した脇本、アジア大会銀メダルの新田の3選手が出場。決勝まで全員順当に進出した。

決勝は脇本がペーサー退避後からの先行でそのまま他を寄せつけずに完勝し、アジア選手権で3度目の金メダルを獲得。河端は3位、新田は6位となった。

●脇本雄太のコメント

アジア選手権で優勝するのも3回目、勝って当たり前という感じに思っている。1回戦、2回戦は思ったとおりのレースができなかったが、決勝は納得できるレースを心がけ、それができた。世界選手権へ向けてしっかり気持ちを入れ直し、また頑張りたいと思う。

アジア選手権男子ケイリン優勝の脇本雄太。右は3位河端朋之 ©2019 JCF

エリートのチームパーシュートは男女ともに予選を2位で通過して、決勝の相手は韓国。予選のタイム1位の相手にともに序盤は対等な走りを見せたが、後半に隊列が乱れて失速。韓国に追い抜かれ、男女ともに銀メダルに終わった。チームパーシュートはオリンピック出場枠獲得に向けて最低限のポイントは得たものの、残るワールドカップでの上位入賞が求められる厳しい立ち位置が続く。

男子チームパーシュートのジュニアは決勝でカザフスタンとの接戦を制した。

アジア選手権男子チームパーシュートで日本(窪木、近谷、一丸、橋本)は2位。優勝は韓国 ©2019 JCF

男子チームパーシュート

1 韓国

2 日本(窪木一茂、近谷涼、一丸尚伍、橋本英也)

アジア選手権女子チームパーシュートで日本(中村、梶原、古山、吉川)は2位。優勝は韓国 ©2019 JCF

女子チームパーシュート

1 韓国

2 日本(中村妃智、梶原悠未、古山稀絵、吉川美穂)

アジア選手権ジュニア男子チームパーシュートで日本(高橋、四宮、岡本、生野)が4分17秒298で優勝 ©2019 JCF

ジュニア男子チームパーシュート

1 日本(高橋舜、四宮寛人、岡本勝哉、生野優翔)4分17秒298

ジュニア女子オムニアム

2 内野艶和

脇本雄太がUCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンで優勝

脇本雄太(競輪選手)がフランスのパリ郊外にあるサンカンタンアンイブリーヌで10月20日に開催された2018-2019UCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンで優勝した。大会は3日間で、日本のトラック競技界で最も期待を集める男子ケイリンは2日目に決勝が行われた。

脇本雄太がUCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンでトップフィニッシュ ©2018 JCF

日本からは前シーズンの世界選手権で銀メダルを獲得した河端朋之(競輪選手)と、2017-2018ワールドカップ第4戦優勝の脇本が出場。ワールドカップでは今大会から2020東京オリンピックのオリンピックポイント対象大会となり、各国主力級がそろうハイレベルな戦いとなるなか、脇本が見事に優勝。

河端朋之は準決勝4位で決勝進出を逃して10位。日本はトップ10に2選手が入る唯一の国となり、オリンピック出場へ向け貴重なポイントを獲得した。ワールドカップ第2戦は10月26日からカナダで行われる。日本ナショナルチームには中距離チームも加わる。

UCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンを走る脇本雄太 ©2018 JCF

脇本雄太のコメント
2017年12月のワールドカップで獲得した金メダルがまぐれじゃないと証明できてうれしかった。これでオリンピックのメダルに自分の中で1歩近づいと思っている。

脇本雄太がUCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンで優勝 ©2018 JCF

UCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンを制した(中央)。左が2位エドワード・ダウキンス、右が3位クリストフ・マクセル ©2018 JCF