運転免許対策アプリが自転車の交通ルール専用問題を追加

ナビタイムジャパンが提供する運転免許の学習アプリが2025年5月1日より、自転車の交通ルールに対応した。自動車や自動二輪車等の運転免許の学習アプリで、今回の対応で自転車の交通ルール専用問題を新たに追加。学習モードを第一種運転免許・第二種運転免許・自転車の3つから選択できるようになった。

自転車の交通ルール専用問題は約120問あり、交通ルール、標識問題などを学ぶことができる。実力チェックテストで学びの定着度も確認でき、最終テストに全問正解すると、オリジナルの合格証が画面上に表示できるようになる。主に小学生を対象としたキッズ問題や、キッズ用実力テストもある。

警視庁が発行している「自転車の正しい乗り方」冊子のpdfもアプリ内に掲載し、テキスト形式でも交通ルールを学べるようにしている。

自動車免許や自動二輪車免許等の学習アプリ

最新の道路交通法に対応したオリジナルの問題約2000問を解説付きで掲載しており、学科教習の項目別で学ぶことができる。仮免許・本免許それぞれに対する学科試験対策にも対応。アプリ起動後すぐに問題が表示され、左右にスワイプするだけで回答できる「サクとく」機能が特長で、移動時間や待ち時間など少しの時間でも、短時間で多くの問題に触れ、学習できる。

車と自転車どっちも8割が「相手にもっと配慮してほしい」…和解はあるのか?

「交差点を左折するクルマが幅寄せしてきて前に出られない」とサイクリスト。「自転車が道路脇からふくらんで走行する」とドライバー。互いに噴出する、相手側の走行への不満がつのる。議論はヒートアップし、車、自転車どちらも譲らない。自転車の交通事故が社会課題化する中で、「自転車の交通マナー」について注目が集まり、SNS上では「車VS自転車どっちが悪い論争」が白熱している。

互いに自らの運転が相手にとって危険・迷惑になる可能性を自覚していない

このような実態を踏まえて、車と自転車のリアルな不満と運転事情を明らかにすべく、アンケート調査が行われた。調査により車と自転車の双方の不満と事情を明らかにし、相互理解を促すことを目的としたものだ。

警察庁「自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~」より
相手側の運転への不満や、日頃のうっぷん。車、自転車どちらも譲らないまま議論は平行線になりがち
調査結果 主要ポイント
「車と自転車の対立意識」が判明
車と自転車の双方の約8割が「相手に配慮してほしい」、「もっと事情を理解してほしい」と回答。
 
自転車の約8割が危険・迷惑と感じる「車の幅寄せ左折=ビタ寄せ左折」に、自転車の安全に配慮した車側の運転事情が判明
車が「幅寄せ左折」をする理由は「自転車を巻き込まないようにする」が最多。
 
車の約8割が危険・迷惑と感じる「自転車のはみ出し運転=膨らみ運転」に、安全に配慮した自転車側の運転事情が判明
自転車が「はみ出し運転」をする理由として「歩行者との接触回避」「路肩の障害物回避」が上位。

調査結果を踏まえ、互いに自らの運転が相手にとって危険・迷惑になる可能性を自覚し、路上で出会う相手がどのような事情があるのか想像し譲り合うことが、事故のない世界の実現の第一歩だと考えられるようになった。そのため車と自転車のすれ違いを埋めるサイトを公開し、プロジェクトムービーとして「~本音の交差点~ CAR vs BICYCLE」を2月26日より公開した。

路上で出会う相手がどのような事情があるのか想像し譲り合うことが事故のない世界への第一歩

サイトを公開したのは東京海上グループのイーデザイン損害保険。自転車の交通事故関与率が増加している実態を踏まえ、同じ車道を走る車ユーザーと自転車ユーザー計500名を対象とした「車と自転車の交通ルールを巡る対立意識調査」を実施した。特設サイト上で調査のレポートとともに、車と自転車のそれぞれの主張を描いたプロジェクトムービー「~本音の交差点~ CAR vs BICYCLE」を公開中。

●イーデザイン損害保険の特設サイト