【ジロ・デ・イタリア】メルリールが3年ぶり区間2勝目、ポガチャル首位堅持

第107回ジロ・デ・イタリアは5月6日、ノバーラ〜フォッサーノ間の166kmで第3ステージが行われ、ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がゴール勝負を制して、2021年の第2ステージ以来の区間優勝。

ティム・メルリールが2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ優勝 ©Massimo Paolone/Lapresse

前日に総合成績で首位に立ったUAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)は他の有力選手らとゴールしてその座を守った。

2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「私は他のスプリンターよりも優れているわけではない。自分のスプリントをやるだけだ。今日は右側のラインを選択したことが鍵だった。あとは最後の上りを生き延びられるかどうかが問題だった」とメルリール。

2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©LaPresse
ティム・メルリールが2024ジロ・デ・イタリア第3ステージ優勝 ©LaPresse
ポガチャルが第3ステージでマリアローザを守る ©LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)

ポガチャルがジロ・デ・イタリア第2Sで独走して早くも首位に

第107回ジロ・デ・イタリアは5月5日、サンフランチェスコ・アルカンポ〜サンチュアリオディオローパ間の161kmで第2ステージが行われ、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が独走で優勝。総合成績で首位に立った。

ジロ・デ・イタリア第2ステージで優勝したポガチャル ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

ポガチャルはグランツール全てでステージ優勝した108人目の選手。ツール・ド・フランス11勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ3勝、ジロ・デ・イタリア1勝。

またポガチャルは今季の勝利数で8勝となり、単独トップに。スロベニア勢の大会勝利数はこれで10勝目。

ジロ・デ・イタリア第2ステージ ©Lapresse
ジロ・デ・イタリア第2ステージ独走するポガチャル ©Lapresse
ジロ・デ・イタリア第2ステージでアタックするポガチャル ©Gian Mattia D’Alberto/LapresseLuca Bettini/SprintCyclingAgency©2024
ジロ・デ・イタリア第2ステージでマリアローザを獲得したポガチャル ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)フィリッポ・フィオレッリ(イタリア、VFグルップ・バルディアーニCSFファイザネ)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)

ナルバエスがポガチャルを制して初日優勝でマリアローザ…ジロ・デ・イタリア開幕

第107回ジロ・デ・イタリアは5月4日、ベナリアレアーレ〜トリノ間の140kmで第1ステージが行われ、イネオスグレナディアーズのジョナタン・ナルバエス(エクアドル)がボーラ・ハンスグローエのマキシミリアン・シャフマン(ドイツ)、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)とのゴール勝負を制して優勝した。

ジョナタン・ナルバエス(エクアドル)がジロ・デ・イタリア第1ステージ優勝 ©LaPresse

ナルバエスは2020年の第12ステージに続く大会通算2勝目。エクアドル勢としては通算6勝目。ナルバエスはそのまま首位に立ったことで、エクアドル勢として2人目のマリアローザを獲得。リチャル・カラパスが2019年と2022年に合計14日間マリアローザを着用している。

ジロ・デ・イタリア第1ステージ ©LaPresse

「ジロ・デ・イタリアでの2つの優勝を比べることは不可能。全然違うからだ。異なる大会期間中に、異なるステージで起こった。今日は最初のチャンスだったし、タデイ・ポガチャルのような強い選手に勝ててうれしい」とナルバエス。

ジロ・デ・イタリア第1ステージでUAEエミレーツがコントロール ©LaPresse

「ポガチャルが世界最強の男であることは分かっている。ポガチャルをマークしていたけど、ついていくのは大変だった。自分の戦いに持ち込む必要があった。

ゲント〜ベベルヘムでのクラッシュの後、チームは僕の面倒をよく見てくれて、エクアドルでの高地トレーニングのために帰国させてくれた。僕はキャリアの中で最高のコンディションで最高の年を過ごしているが、大きな上り坂でポガチャルと戦うことはできないから、明日のマリアローザをキープするのは難しいかもしれない。妻と息子のルーカスは僕が今日勝つチャンスがあることを知っていたから、マリアローザを目指していた。明日もそうするつもりだ」(ナルバエス)

ポガチャルがアタック ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)リリアン・カルメジャーヌ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ)
マリアビアンカ(新人賞)アレックス・ボーダン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)

第1ステージを制してマリアローザを獲得したジョナタン・ナルバエス(エクアドル) ©Massimo Paolone/LaPresse

どうしてローマのトレビの泉がピンク色に染まったのか?

イタリアの首都ローマにある観光名所トレビの泉が2024年1月26日にピンク色にライトアップされた。同日夜には同地を含む40カ所でピンク色のライトが照射された。そのわけは?

第21ステージのローマ ©LaPresse

イタリアを代表するスポーツイベントとして人気のある自転車ロードレース、ジロ・デ・イタリアの開幕100日前を祝った恒例企画だ。7月のツール・ド・フランスとともに二大大会と言われるジロ・デ・イタリアは2024年で107回目。5月4日にピエモンテ州のベナレアレアーレで開幕し、26日にローマで終幕。23日間で合計21ステージ、連日のスタートとゴールを合わせて40カ所が開催地となる。

第1ステージのトリノ ©Marco Alpozzi/LaPresse

このピンク色はレースの首位選手が着用するピンク色のリーダージャージ、マリアローザにちなんだもの。どうしてピンク色になったのかといえば、かつての主催紙であるラ・ガゼッタデッロスポルトの新聞紙の色がピンク色だったからである。

第3ステージのノバーラ ©LaPresse

第107回大会は平坦ステージ6、タイムトライアル2(合計距離68.2km)、山岳ステージ5でこのうち4ステージが頂上ゴール、トリッキーで難しいステージが8つある。ローマに最終ゴールするのは大会史上6回目。

総距離3321.2km、トータルの獲得標高4万2900m。チマコッピと呼ばれる最高標高は2758mのステルビオ峠。

第4ステージのアンドラ ©LaPresse
第7ステージのフォリーニョ ©LaPresse
2024ジロ・デ・イタリア日程
5月4日(土) 第1ステージ ベナリアレアーレ〜トリノ 136km★★
5月5日(日) 第2ステージ サンフランチェスコ・アルカンポ〜サンチュアリオディオローパ 150km★★
5月6日(月) 第3ステージ ノバーラ〜フォッサーノ 165km★
5月7日(火) 第4ステージ アックイテルメ〜アンドラ 187km★
5月8日(水) 第5ステージ ジェノバ〜ルッカ 176km★★
5月9日(木) 第6ステージ ビアレッジョ〜ラポラーノテルメ 177km★★
5月10日(金) 第7ステージ フォリーニョ〜ペルージャ・チューダーITT 37.2km(個人タイムトライアル)★★★
5月11日(土) 第8ステージ スポレート〜プラーティディティーボ 153km★★★
5月12日(日) 第9ステージ アベッツァーノ〜ナポリ 206km★★
5月13日(月) 休養日
5月14日(火) 第10ステージ ポンペイ〜クザーノミュトリ 141m★★
5月15日(水) 第11ステージ フォイアーノディバルフォルトーレ〜フランカビッラアルマーレ 203km★
5月16日(木) 第12ステージ マルチンシキュロ〜ファーノ 183km★★
5月17日(金) 第13ステージ リッチオーネ〜チェント 179km
5月18日(土) 第14ステージ カスティリオーネデッレスティビエーレ〜デセンザナデルガルダ・チューダーITT 31km★
5月19日(日) 第15ステージ マネルバデルガルダ〜リビーニョ 220km★★★
5月20日(月) 休養日
5月21日(火) 第16ステージ リビーニョ〜サンタクリスチナバルガルデーナ 202km★★★
5月22日(水) 第17ステージ セルバディバルガルデーナ〜フォルケンスタイン・イングレーデン 154km★★★
5月23日(木) 第18ステージ フィエラディプリミエーロ〜パドバ 166km★
5月24日(金) 第19ステージ モルテリャーノ〜サッパーダ 154km★★
5月25日(土) 第20ステージ アルパーゴ〜バッサーノデルグラッパ 175km★★★
5月26日(日) 第21ステージ ローマ〜ローマ 126km

★は難易度

第7ステージのペルージャ ©LaPresse
第8ステージのスポレート ©LaPresse
第18ステージのフィエラディプリミエーロ ©LaPresse
第20ステージのバッサーノデルグラッパ ©LaPresse
第15、16ステージのリビーニョ ©LaPresse

2024ジロ・デ・イタリアは総距離3321.2km、獲得標高4万2900m

2024年に開催される第107回ジロ・デ・イタリアのコースが2023年10月13日(日本時間同14日)に発表された。5月4日にピエモンテ州のベナレアレアーレで開幕し、26日に首都ローマにゴールする。全23日間。

2024ジロ・デ・イタリアのコースプレゼンテーションに登場したログリッチとニバリ

平坦ステージ6、タイムトライアル2(合計距離68.2km)、山岳ステージ5でこのうち4ステージが頂上ゴール、トリッキーで難しいステージが8つある。ローマに最終ゴールするのは大会史上6回目。

2024ジロ・デ・イタリアのコース

総距離3321.2km、トータルの獲得標高4万2900m。チマコッピと呼ばれる最高標高は2758mのステルビオ峠。

光からビンチェンツォ・ニバリ、フィリッポ・ガンナ、プリモシュ・ログリッチ、エリーザ・ロンゴボルギーニ、レティツィア・パテルノステル、ペテル・サガン ©Gian Mattia D’Albertoi/LaPresse
2024ジロ・デ・イタリアの高低表

●ジロ・デ・イタリアのホームページ

2024ジロ・デ・イタリアのコース発表は日本時間14日午前1時から

2024ジロ・デ・イタリアと女子レースのジロ・デ・イタリアドンネのコースが現地10月13日18時に発表される。サマータイムで7時間早い日本では14日01時。

2023ジロ・デ・イタリア第19ステージ ©Marco Alpozzi/LaPresse

コース発表は以下のサイトでライブ視聴できる。

●ジロ・デ・イタリア公式サイト
●ジロ・デ・イタリアドンネ公式サイト
●ジロ・デ・イタリアfacebook
●ジロ・デ・イタリアドンネfacebook
●ジロ・デ・イタリアX
●ジロ・デ・イタリアドンネX
●ジロ・デ・イタリアYoutube
●ジロ・デ・イタリアDailyMotion
●ラ・ガゼッタデッロスポルト公式サイト

2023ジロ・デ・イタリア総合優勝のログリッチ ©Fabio Ferrari/LaPresse