【ツール・ド・フランス第4S】ポガチャルがアルプス独走で首位奪還

ガリビエ峠でポガチャルがアタック ©A.S.O. Charly Lopez
カベンディッシュの35勝目に期待 ©A.S.O. Billy Ceusters
マイヨジョーヌのカラパス ©A.S.O. Billy Ceusters
マイヨブランのエベネプール ©A.S.O. Billy Ceusters

【東京中日スポーツ】
サッカー元U-16ベルギー代表エベネプール 総合2位。野心を燃やす24歳~山口和幸の「マイヨジョーヌを追いかけて」

ログリッチがガリビエ峠で苦戦 ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マイヨベール(ポイント賞)ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノXモビリティ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノXモビリティ)
□マイヨブラン(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

トリノの中心地まで早朝ランニング
朝の洗車シーン。パトカーも洗うんだ
アルプス貫通トンネルへ。時速70km、車間距離は150m
フランスに入ってようやくフランス産のバナナとサラミが登場した。前年開幕地のスペインもそうだったけど、イタリアでも食品検疫があるのかな
アルプス貫通のフレジュストンネルを使ってフランスへ。通行料は55ユーロ(1万円)
サイクリストが峠に向かう
ホテルに到着するも人がいない。このとき急病人がいて、ボクもお手伝いすることに
アルプスのラトシュイール近くにある小さな村にこの日の宿があった

【ツール・ド・フランス第3S】カラパスがエクアドル勢初のマイヨジョーヌ

01/07/2024 – Tour de France 2024 – Étape 3 – Plaisance / Turin (230,8 km) – CARAPAZ Richard (EF EDUCATION – EASYPOST)

【東京中日スポーツ】
カラパスがエクアドル勢初のマイヨジョーヌ 東京五輪金メダリストが快挙 ~山口和幸の「マイヨジョーヌを追いかけて」

2024ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Billy Ceusters
2024ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)
マイヨベール(ポイント賞)ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノXモビリティ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノXモビリティ)
□マイヨブラン(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

APP PLAYでスマホのGoogle Mapナビを車載モニターに表示する

【ダイヤモンド・オンライン】
ツール・ド・フランス2024の副読本
ツール・ド・フランス取材用に“新車25台”を購入!?ベテラン記者が使う「お得すぎる裏ワザ」

第3ステージはトリノにゴール
トリノのゴール地点にはイタリアのファンが集まった
第1カメラマンと第2カメラマンの撮影位置
時速100km近くで走る広告キャラバン隊の車両にくくりつけられた販促スタッフ。もはや命がけだ
ゴールラインを通過したキャラバン隊。かなり疲れている模様
Googleでレストラン検索。ホテルの隣が高評価店でとてもおいしかった

【ツール・ド・フランス第2S】ボークラン区間V、ポガチャルが2日目で首位に

30/06/2024 – Tour de France 2024 – Étape 2 – Cesenatico / Bologne (199,2 km) – VAUQUELIN Kévin (ARKEA-B&B HOTELS)

【東京中日スポーツ】
夢は「ツールに出場すること」だった23歳ボークラン  初出場で2日目にステージV ~山口和幸の「マイヨジョーヌを追いかけて」

マイヨジョーヌのバルデ(左)とマイヨベールのファンデンブルーク ©A.S.O. Billy Ceusters
山岳賞ジャージを着るヨナス・アブラハムセン ©A.S.O. Billy Ceusters
大会2日目でマイヨジョーヌを着用したポガチャル ©A.S.O. Billy Ceusters
イタリアを走るツール・ド・フランス ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マイヨベール(ポイント賞)ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノXモビリティ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノXモビリティ)
□マイヨブラン(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

ツール・ド・フランスでラテアートをしてくれたのは初めて。さすがイタリア
ツール・ド・フランスブティックにイタリアっ子が列を作る
プロチームジャージを販売するライセンスショップ
サイクリングツアーのゴールには軽食が用意されていた
キッチンカーの料金表。ビールは1000円

【ツール・ド・フランス第1S】バルデが夢にまで見たマイヨジョーヌをラスチャン獲得

29/06/2024 – Tour de France 2024 – Étape 1 – Florence / Rimini (206 km) – BARDET Romain, VAN DEN BROEK Frank (TEAM DSM-FIRMENICH POSTNL)

【東京中日スポーツ】
バルデ 最後のツールでつかんだ初めてのステージV ~山口和幸の「マイヨジョーヌを追いかけて」

ツール・ド・フランス最後の挑戦でマイヨジョーヌをついに獲得したロマン・バルデ ©A.S.O. Billy Ceusters
レッドブルがメインスポンサーとなったチームでエースに起用されたプリモシュ・ログリッチ ©A.S.O. Charly Lopez
2024ツール・ド・フランス第1ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
バルデの優勝とマイヨジョーヌ獲得に貢献したフランク・ファンデンブルークがポイント賞受賞 ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)
マイヨベール(ポイント賞)フランク・ファンデンブルーク(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノXモビリティ)
□マイヨブラン(新人賞)フランク・ファンデンブルーク(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)

イタリアのベテランサイクリストはガストネ・ネンチーニが獲得したマイヨジョーヌのレプリカで応援

【ダイヤモンド・オンライン】
ツール・ド・フランス2024の副読本
ツール・ド・“フランス”のくせにスタート地点を“イタリア”にせざるを得ない切実な理由

スタート地点の出走サイン舞台を裏側から撮影
歴代総合優勝者の名簿を見ていた女の子が疑問に思った部分を凝視
1999年から7年間のランス・アームストロングの名前には取り消し線が引かれている
イタリア開幕は初めて。多くのイタリアファンが自転車で会場にやってきた
日本からもイタリア開幕のツール・ド・フランスに観戦団がやってきた
推しがやってくるのを待ち続けていた熱心なファン

【東京中日スポーツ】
29日開幕! 3連覇を目指す“フィッシャーマン”ビンゲゴー~山口和幸の「マイヨジョーヌを追いかけて」

【東京中日スポーツ】
29日開幕! まるで宇宙人? 3大会ぶり3度目のV目指すポガチャル~山口和幸の「マイヨジョーヌを追いかけて」

【ダイヤモンド・オンライン】
ツール・ド・フランス2024の副読本
視聴者数35億人!? 「ツール・ド・フランス」全21ステージを現地レポート!

2024年はツール・ド・フランス初のイタリア開幕…ボッテッキア初優勝から100年

2024年に開催される第111回ツール・ド・フランスは、6月29日にイタリアのフィレンツェで開幕する。イタリアをスタートするのは史上初めて。オッタビオ・ボッテッキアがイタリア勢として初優勝した1924年から100年の節目になる。

アルプスのアニェル峠。右がイタリア、左がフランス。2011年第17ステージ

パリ五輪イヤーの2024年はこれまでにない展開に

2024年はパリ五輪がツール・ド・フランス終了のわずか5日後、7月26日に開幕するため、ツール・ド・フランスの最終到着地が史上初めてパリではなく地中海沿岸のニースとなったことは、すでに12月1日に発表されていた。今回はそれに続く最初の3日間の日程が明らかになった。

12月21日にツール・ド・フランスのディレクター、クリスティアン・プリュドムがイタリアのテレビ局RAIの番組に出演して明かした。

2024年のツール・ド・フランス最初の3ステージ

  • 6月29日(土)第1ステージ:フィレンツェ(フロランス) > リミニ 205km
  • 6月30日(日)第2ステージ:チェゼナティコ > ボローニャ(ボローニュ) 200km
  • 7月1日(月)第3ステージ:ピアチェンツァ(プレザンス) > トリノ(テュラン) 225km
    カッコ内はフランスでの地名表記

大会はエミリアロマーニャ州で始まる。フィレンツェからアドリア海沿岸のリミニまでの集団スタートレースが第1ステージとなった。ゴールのリミニは2004年2月15日、滞在型アパートの一室でマルコ・パンターニが命を落とした場所である。翌日はパンターニの生まれ故郷であるチェゼナティコをスタート。ボローニャまでの第2ステージが行われる。第3ステージはピエモンテ州の田舎道を走って、トリノにゴール。

2024ツール・ド・フランス最初の3ステージはイタリアを走る

ツール・ド・フランスが初めてイタリアを訪問したのは第2次世界大戦後の1948年。マルセイユからイタリアのサンレモにゴールするステージが最初だった。これまで23ステージがイタリアを訪問した。最後の訪問は2011年にピネローロを訪れた。

2008ツール・ド・フランスもイタリアを訪問した

少なくとも4カ国訪問。五輪イヤーにふさわしい国際性

初日はどれも標高1000m以下ながら丘陵地が連続し、獲得標高は3700m。ジュリアン・アラフィリップなどのタイプが飛び出してマイヨジョーヌをねらっていけるようなコースだ。第3ステージのトリノはジロ・デ・イタリアで常にスプリンターたちの争いになるゴールだ。

この3日間がイタリアでのステージとなり、今回発表されたのはここまで。第1ステージの終盤でサンマリノ共和国内の峠に登ることから、最終日の第21ステージのスタート地モナコと合わせて少なくとも4カ国で開催される。五輪イヤーにふさわしい国際性をもたせている。

これまでのイタリア勢の総合優勝者は7人

2024ツール・ド・フランスのコースを報じるニュース

2023ツール・ド・フランスの最終ゴールはニース ©Philippe_Viglietti
最終ステージの個人タイムトライアル出発地がモナコになった。12月3日にモナコのアルベール国王が明かした ©Axel Bastello

史上初ニース凱旋の2024ツール・ド・フランス、最終日はモナコ公国出発

2024年に開催される第111回ツール・ド・フランスの最終ステージは、地中海沿岸のモナコ公国をスタートし、フランスのニースにゴールする個人タイムトライアルとなることが明らかになった。

最終ステージの個人タイムトライアル出発地がモナコになった。12月3日にモナコのアルベール2世公が明かした。同国王はハリウッド女優のグレース・ケリー(故人)を母に持つ ©Axel Bastello

一生に一度の機会、リビエラ海岸でのフィナーレ

2024年はツール・ド・フランス史上初めてパリあるいはその近郊に最終ゴールしないという発表が、まずは世界中のファンを驚かせた。その理由はパリ五輪がツール・ド・フランス直後に開催されるからなのだが、地中海沿岸のニースに到着することに続くビッグニュースが、国境超えの最終日タイムトライアルだ。

2023ツール・ド・フランスの最終ゴールはニース ©Philippe_Viglietti

大会最終日、個人タイムトライアルのスタート地点がモナコに設置されたのである。ファンとしては、国境超えのクライマックスバトルとなることが簡単に予感される。モナコは1939年から2009年の間にツール・ド・フランスが6回訪問し、2024年が7回目のホストシティとなる。

2024ツール・ド・フランスはどうして最終日が首都パリではなく、地中海のリビエラ海岸でフィナーレとなったのか。状況を簡単に説明すると、フランスの首都がオリンピックの準備のために最後の仕上げが必要なため、ツール・ド・フランスがシャンゼリゼを譲ったのである。そして歴史上初めてパリから遠く離れた場所を最終到着地とした。

「この一生に一度の機会である」と、ツール・ド・フランス主催者は証言している。

マイヨジョーヌが最終日に変わるかも知れない ©Julien Veran

最終日にフランス人にとっては禁断の個人タイムトライアル

2024年7月21日、モナコとニースの間で開催されるのは個人タイムトライアルだ。最後のタイムトライアルでマイヨジョーヌの所有者が変わる可能性がある。35年前の1989年、シャンゼリゼで開催された個人タイムトライアルで米国のグレッグ・レモンがフランスのローラン・フィニョンを逆転して以来、最終日に個人タイムトライアルは設定されなかった。

ニース凱旋の記者発表会が12月1日に行われ、ニースのクリスティアン・エストロージ市長らが登壇 ©Philippe Viglietti

ツール・ド・フランスが最後にモナコを訪れたのは2009年で、日本の別府史之と新城幸也が出場。初日の個人タイムトライアルはスイスのファビアン・カンチェラーラが優勝したが、第2ステージはモナコからフランスのブリニョールまでのマスドスタートのレースで、新城がいまも日本勢の歴代最高位となる区間5位でゴールした。

2009ツール・ド・フランス第2ステージのスタート地。モナコ在住のF1レーサー佐藤琢磨(中央)が別府(左)と新城を激励しにやってきた