BMXフリースタイルで中村輪夢7連覇、戸高千翠は初タイトル

全日本BMXフリースタイル選手権が岡山市で開催され、BMXフリースタイル・パークのエリート男子で中村輪夢(ウイングアーク1st)が7連覇、フラットランドのエリート女子で戸高千翠
(lovejamcrew)が初優勝した。

全日本BMXフリースタイル選手権フラットランドで戸高千翠が初タイトル獲得 ©️©️Satoshi Saijo/Japan Cycling Federation/JFBF

全日本BMXフリースタイル選手権は、パークが第9回、フラットランドが第7回。舞台は岡山城内の特設会場「烏城公園 岡山城 下の段」。歴史的な石垣を背景にしたステージは、国内外のBMXファンにとっても象徴的なロケーションとなり、会場には多くの観客が詰めかけ、選手たちに大きな声援が送られた。 

中村輪夢が全日本選手権フリースタイル・パークで7連覇 ©️Naoki GamanJapan Cycling Federation/JFBF

大会前半は雨天の影響を受けたものの、最終日には晴天が広がり、フラットランド・パーク両種目のエリート男女決勝が予定通り実施され、全国から集まったトップライダーたちがハイレベルなパフォーマンスを披露した。

全日本選手権フリースタイル・パークの女子エリート ©️Naoki GamanJapan Cycling Federation/JFBF
小澤美晴が全日本選手権フリースタイル・パークで2連覇 ©️Naoki GamanJapan Cycling Federation/JFBF
全日本BMXフリースタイル選手権フラットランドでは片桐悠が大会3連覇 ©️Satoshi Saijo/Japan Cycling Federation/JFBF
小澤美晴(左)と中村輪夢が全日本チャンピオンジャージを着る ©️Naoki GamanJapan Cycling Federation/JFBF

 

宮嶋歩菜と片桐悠がBMXフラットランド全日本チャンピオンに

第7回全日本BMXフリースタイル選手権が9月17日までの4日間にわたって岡山県岡山市で開催され、BMXフリースタイル・フラットランドは世界チャンピオンやアジアアチャンピオンが集結するなど、日本一を決めるにふさわしい大会コンディションの中、2023年の日本チャンピオンが決定した。

宮嶋歩菜 ©Satoshi Saijo/Japan Cycling Federation/JFBF

片桐悠がフラットランド男子エリートの頂点に

2023シーズン前半に開催されたマイナビJapan Cupの結果から本大会への出場権を獲得した11名で争われた。2023年8月に開催された世界選手権で優勝した莊司ゆうをはじめとする、世界トップランクの選手が多数集結し、世界最高峰のバトルが繰り広げられた。

片桐悠 ©Satoshi Saijo/Japan Cycling Federation/JFBF

前日の予選からは上位8名が決勝へ勝ち上がり、今シーズン国内大会で優勝を重ねている片桐悠が予選からトップを譲らず初の全日本タイトル獲得となった。世界チャンピオンの莊司が2位、アジアチャンピオンの佐々木元が3位に入った。 世界の強豪を抑え、新たな若き日本チャンピオンが誕生した。

片桐悠(中央)と2位莊司ゆう(左)、3位佐々木元 ©Satoshi Saijo/Japan Cycling Federation/JFBF

優勝の片桐悠コメント
「今大会は初出場でしたが、マイナビJapan Cupの1戦目から優勝する気でやってきていたので今回優勝できたのが一番よかったです」

フラットランド男子エリート
優勝:片桐悠 所属:GLOW(89.50 点)
2位:莊司ゆう(87.00 点)
3位:佐々木元 所属:鎌ケ谷巧業 (86.75 点)

フラットランド女子エリートは中学生の宮嶋歩菜

5名で争われた女子エリート。男子同様に先日の世界選手権で表彰台を獲得している中川きららや、アジアチャンピオンを獲得した川口朔来が揃う中、宮嶋歩菜が予選、決勝ともにトップを守り抜き、自身初の全日本選手権優勝を勝ち取った。

宮嶋歩菜(中央)と2位中川きらら(左)、3位伊藤聖真 ©Satoshi Saijo/Japan Cycling Federation/JFBF

2位には川口、3位には2022年に続き伊藤聖真が入った。

優勝の宮嶋歩菜コメント
「今回の優勝にはとてもビックリしています。予選はミスのない走りができましたが、決勝でも同じ走りを意識したことでプレッシャーとなり、ミスが出てしまったことが悔しかったです。もう少し攻めればもっといい結果が出たなど課題はありますが、優勝ができてうれしかったです」

フラットランド女子エリート
優勝:宮嶋歩菜 所属:大館市立比内中学校(81.75 点)
2位:中川きらら(77.25 点)
3位:伊藤聖真 所属:大和大学 (73.75 点)

中川きららがBMXフラットランド3位【スーパー世界選手権】

英国グラスゴーで開催されているUCI自転車世界選手権は8月10日、BMXフリースタイル・フラットランド決勝が行われ、日本代表の中川きららが女子クラスで3位になった。

世界選手権女子フラットランド3位の中川きらら(右) ©日本自転車競技連盟

前年3位の中川は決勝で82.66ポイントを獲得。2022年に続いて3位になった。 川⼝朔来は81.26ポイントの4位。

「今年の銅メダルは自分の実力を発揮できた、うれしい銅メダルになりました。ありがとうございました」と中川。

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荘司ゆうが世界選手権BMXフラットランドで世界チャンピオンに

英国グラスゴーで開催されているUCI自転車世界選手権は8月10日、BMXフリースタイル・フラットランド決勝が行われ、日本代表の荘司ゆうが優勝。早川起⽣が2位になった。

世界選手権男子フラットランド優勝の荘司ゆう(中央)、2位早川起⽣(左) ©日本自転車競技連盟

準決勝を4位で勝ち上がった荘司は、決勝で94.16ポイントを獲得して1位に。前年3位の早川が2位となった。 同じく決勝に進出した前年チャンピオンの佐々木元は5位、前年2位の伊藤真人は7位。

「予選・準決勝と、自分の中では完璧とは言えないランをしてしまいましたが、緊張もしていたので通過できたこ とはよかったです」と荘司。

「決勝はもう全力で行ってやろう、楽しんでやろうと思っていました。公式戦で初めて自分が納得いくベストのランができたので、最後は泣いてしまいました。今はすごく幸せな気分です」

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荘司ゆうがBMXフリースタイルワールドカップフランス大会で初優勝

UCI BMXフリースタイルワールドカップ第2戦が5月17日から21 日にフランスのモンペリエで開催され、BMXフラットランド男子で荘司ゆうが初優勝。 2位が早川起生、佐々木元(鎌ケ谷巧業)が5位になった。

荘司ゆうがBMXフリースタイルワールドカップフランス大会で初優勝 ©UCI

BMXフラットランドは強化指定選手の佐々木、早川、荘司、伊藤真人、中川きらら、川口朔来の6名が参戦。予選から全員が活躍を見せる中、決勝では荘司が力を発揮し、大会初優勝を飾った。

荘司ゆうがBMXフリースタイルワールドカップフランス大会で初優勝 ©UCI

さらに男子・早川と女子・中川が準優勝、女子・川口が3位と、4名の日本人が表彰台に上がった。

早川起生がBMXフリースタイルワールドカップフランス大会で2位 ©UCI

BMXフリースタイル・パークは男子100名、女子38名のライダーが集まり大会が行われた。日本からは中村輪夢、溝垣丈司、小澤楓、寺林昌輝、内藤寧々が日本代表として派遣された。

大会は雨によりたび重なるスケジュール変更を行いながら開催された。 特に男子は、セミファイナルが急きょファイナルに変更となり、中村・溝垣・小澤の3名を含む24名で行われることになった。ジャンプランプのない特徴的なパークに苦戦しながらも、決勝では中村が攻め切り6位。

女子の内藤寧々は準決勝敗退となり、15位で大会を終えた。また、強化育成指定選手で、2022年国際大会ジュニアクラスで優勝経験のある松本翔海(14)、小澤美晴(14)もFISE Montpellierに参戦。今回はジュニアよりレベルが高いアマチュアクラスにエントリーしていたが、天候不良のため全日程がキャンセルとなった。

佐々⽊元がBMXフラットランド世界チャンピオン…中川きらら3位

2022UCIアーバンサイクリング世界選⼿権がアラブ⾸⻑国連邦のアブダビで開催され、11⽉ 11⽇に⾏われたBMXフラットランド男子で佐々⽊元(鎌ケ⾕巧業)が優勝。2位は伊藤真⼈(GETIT BMXスクール)、3位は早川起⽣(Red Bull)で日本が表彰台を独占。女子は中川きらら(佐賀東⾼)が3位になった。

世界チャンピオンの佐々⽊元を中央に、左が2位。伊藤真⼈、右が3位早川起⽣ ©whynit.picture

BMXフラットランド男⼥決勝。2022年5⽉のワールドカップ(モンペリエ)でも表彰台を独占し世界を驚かせたばかりのBMXフラットランド⽇本男⼦。そのとき3位だったベテラン佐々⽊は、世界選⼿権も表彰台常連でありながら、2019年3位、2021年2位と、もう⼀歩のところで優勝を逃してきた。

今⼤会は公式練習から「得意な路⾯」と⼿応えを感じていた佐々⽊は、予選・準決勝ともに繊細な⾼難度トリックで魅せ1位通過。決勝でも勢いそのままに、悲願の世界選⼿権優勝を果たした。

佐々⽊元の決勝 ©whynit.picture

また世界選⼿権初出場の2選手も⼤活躍。伊藤は会場を⼤きく使う得意のスタイルで観衆の⼼をつかみ、ダイナミックな技をフルメイクして堂々2位。早川は予選から少しミスが出て順位を伸ばしきれず苦戦するも、決勝では攻めのライディングで得意の⾼難度スピン系トリックを決めて得点を伸ばし3位に。結果、世界選⼿権の表彰台を⽇本代表が独占するという偉業を達成した。

中川きららが世界選手権3位 ©JFBF

⼥⼦代表の中川は、初の海外派遣を感じさせない好調を⾒せ予選を1位通過するも、決勝では⼒を出しきれず優勝を逃した。それでも3位と健闘し、男⼥4名で4つのメダルを獲得した。

佐々⽊元のコメント
今、⽣まれてきて⼀番幸せです。プレッシャーも⼤きかったけれど、観衆・ライダー仲間からの応援が⾮常に⼒になりました。今までやってきた繊細な技が評価されたこと、メイク率を重視した構成が勝因と感じています。⾃分が勝ったことで、今⼀緒にいる⽇本代表チームや⽇本のみんなが盛り上がってくれ たらうれしいです。

佐々⽊元がアルカンシエルを獲得 ©JFBF

伊藤真⼈のコメント
テーマパークのパフォーマーとして2015年から2年間アブダビに住んでいたこともあり、この世界選⼿権に出られて本当にうれしかったですし、多くの⼈にここを⽬指したいと思ってほしいと感じています。BMXは⼤会だけが全てではないですが「BMXが好きで乗り続けていたら世界選⼿権で勝てるようになった」という僕のような⼈を育てるべく、育成にも⼒を⼊れ⽇本のシーンに貢献していきたいです。

伊藤真⼈は会場を⼤きく使う得意のスタイル ©whynit.picture

早川起⽣のコメント
⽇本代表として参戦できたことをとてもうれしく感じています。⾃分の求めるライディングができなかったことは悔しく、結果には納得していません。まだまだ多くの⼈に⾃分のライディングで驚いてほしいし、⾃分をきっかけにBMXフラットランドを知ってほしいので、この結果をバネにまた頑張ります。

早川起⽣ ©whynit.picture

中川きららのコメント
BMXを始めた⼩6の時に夢だった「BMXで世界⼀」を叶える舞台に⽴てたことはとてもうれしかったです。決めたかった技が決めきれず、3位という結果は悔しいです。みんなに憧れられるライダーになることを⽬指して、今後はライディングとともにメンタルも鍛えていきたいです。

中川きらら ©UCI