脇本雄太がアジア選手権男子ケイリンで3回目の優勝

インドネシアのジャカルタで開催されている第39回アジア自転車競技選手権は大会2日目の1月10日、男子ケイリン決勝が行われ、脇本雄太が優勝した。2位はムハマド・シャローム(マレーシア)。3位に河端朋之、6位に新田祐大。

アジア選手権男子ケイリンで優勝した脇本雄太 ©2019 JCF

アジア選手権トラック競技2日目は男子ケイリン、チームパーシュート決勝などが行われた。男子ケイリンは2018年世界選手権銀メダルの河端、ワールドカップで優勝した脇本、アジア大会銀メダルの新田の3選手が出場。決勝まで全員順当に進出した。

決勝は脇本がペーサー退避後からの先行でそのまま他を寄せつけずに完勝し、アジア選手権で3度目の金メダルを獲得。河端は3位、新田は6位となった。

●脇本雄太のコメント

アジア選手権で優勝するのも3回目、勝って当たり前という感じに思っている。1回戦、2回戦は思ったとおりのレースができなかったが、決勝は納得できるレースを心がけ、それができた。世界選手権へ向けてしっかり気持ちを入れ直し、また頑張りたいと思う。

アジア選手権男子ケイリン優勝の脇本雄太。右は3位河端朋之 ©2019 JCF

エリートのチームパーシュートは男女ともに予選を2位で通過して、決勝の相手は韓国。予選のタイム1位の相手にともに序盤は対等な走りを見せたが、後半に隊列が乱れて失速。韓国に追い抜かれ、男女ともに銀メダルに終わった。チームパーシュートはオリンピック出場枠獲得に向けて最低限のポイントは得たものの、残るワールドカップでの上位入賞が求められる厳しい立ち位置が続く。

男子チームパーシュートのジュニアは決勝でカザフスタンとの接戦を制した。

アジア選手権男子チームパーシュートで日本(窪木、近谷、一丸、橋本)は2位。優勝は韓国 ©2019 JCF

男子チームパーシュート

1 韓国

2 日本(窪木一茂、近谷涼、一丸尚伍、橋本英也)

アジア選手権女子チームパーシュートで日本(中村、梶原、古山、吉川)は2位。優勝は韓国 ©2019 JCF

女子チームパーシュート

1 韓国

2 日本(中村妃智、梶原悠未、古山稀絵、吉川美穂)

アジア選手権ジュニア男子チームパーシュートで日本(高橋、四宮、岡本、生野)が4分17秒298で優勝 ©2019 JCF

ジュニア男子チームパーシュート

1 日本(高橋舜、四宮寛人、岡本勝哉、生野優翔)4分17秒298

ジュニア女子オムニアム

2 内野艶和

アジア選手権初日はエリート男子チームスプリントで日本が優勝

第39回アジア自転車競技選手権大会が1月9日にインドネシアのジャカルタで開幕。男子エリート・チームスプリントで雨谷一樹、新田祐大、深谷知広(予選のみ渡辺一成)の日本がトップタイムで優勝した。

アジア選手権のエリート男子チームスプリントで優勝した日本チーム ©2018 JCF

1月9日、ジャカルタ・インターナショナル・ベロドローム(木製250m)でアジア選手権のトラック競技が開幕した。13日までの5日間で、ジュニアやパラサイクリングを含めてアジアのチャンピオンが争われる。初日は団体種目の予選とチームスプリントの決勝が行われた。

男子エリート・チームスプリントでは予選を2位で通過。決勝は雨谷、新田に加え、予選の渡辺から変わった深谷の3選手で出走。ワールドクラスの第1走者を持つ中国が先行する中、第3走者の深谷が残り半周で逆転して今大会最初の金メダルを獲得した。

アジア選手権エリート男子チームスプリント優勝の日本を中央に、左が2位中国、右が3位マレーシア ©2018 JCF

アジア選手権は オリンピックへ向けたポイント配点が世界選手権に次いで高く、オリンピック出場に向けて非常に重要な大会。初日の金メダル獲得でまずは男子短距離で大きな積み上げとなったが、翌日以降も気の抜けない戦いが続く。

10日はこの日の予選をともに2位通過した男女のチームパーシュート決勝などが実施される。

●深谷知広のコメント

リードされていることは走っているときは分からなかった。前からもらったスピードをうまく維持できた。優勝できたことはすごくうれしい。

エリート男子チームスプリントで優勝した日本。左から渡辺一成、雨谷一樹、新田祐大、深谷知広 ©2018 JCF
エリート男子チームスプリントの日本。左から渡辺一成、雨谷一樹、新田祐大、深谷知広 ©2018 JCF
エリート男子チームスプリントのメンバー。左端が短距離アシスタントコーチのジェイソン・ニブレット。右が短距離ヘッドコーチのブノア・ベトゥ ©2018 JCF

初開催のトライアルアジア選手権…寺井一希、寺井一希ら日本勢が4カテゴリー独占

初開催となる自転車トライアルのアジア選手権が4月30日に長野県佐久市の佐久ミレニアムパーク特設会場で行われ、男子エリートでは20インチクラスで寺井一希が、26インチクラスで塩崎太夢が優勝して初代アジアチャンピオンになった。

この大会が初開催となったアジア選手権大会トライアル。日本を含むアジア5カ国の代表チームが出場。実施されたのは男女あわせて4カテゴリーだった。男子エリート20は前日に同会場で行われた全日本選手権で7連覇を果たした寺井がワールドレベルの圧倒的な競技力を披露して優勝。男子エリート26も前日の全日本選手権クラス勝者の寺井一希が優勝。

女子エリート、男子ジュニアも日本人選手が優勝し、実施4カテゴリーの優勝を日本が独占して会場を盛り上げた。トライアルは知名度の高い競技ではないものの、アジア選手権の実施によって機運を高め、今後さらなる発展を目指していきたいという。

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梶原悠未・中村妃智が東京五輪種目であるエリート女子マディソンでアジア王者

マレーシアのニライで開催されてきた第38回アジア自転車競技選手権トラックレース、第25回アジア・ジュニア自転車競技選手権トラックレースは大会最終日(5日目)となる2月20日にエリート女子マディソン(30km)が行われ、梶原悠未・中村妃智の日本が優勝した。

アジア選手権エリート女子マディソンで優勝した梶原悠未(左)と中村妃智 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート女子マディソンで優勝した梶原悠未(左)と中村妃智 ©Kenji NAKAMURA/JCF

エリート男子マディソン(50km)の日本(近谷涼・沢田桂太郎)は5位。優勝は香港チーム。

アジア選手権エリート男子マディソンで近谷涼・沢田桂太郎は5位 ©Kenji NAKAMURA/JCF

エリート女子スクラッチ(10km)は中村妃智(日本写真判定)が4位。1位は台湾のハンティンイン。

アジア選手権ジュニア男子オムニアムで日野泰静(2番目奥) ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ジュニア男子オムニアムの日野泰静 ©Kenji NAKAMURA/JCF

ジュニア男子オムニアムの日野泰静(愛媛・松山城南高)は6位。1位は韓国のパクヨンキュン。

アジア選手権ジュニア男子オムニアムの日野泰静 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ジュニア男子オムニアムで日野泰静(2番目奥) ©Kenji NAKAMURA/JCF

ジュニア女子ケイリンは岩元杏奈(宮崎・都城工業高)が3位、増田夕華(岐阜・岐阜第一高)が7位。1位は韓国のパクスラン。

アジア選手権ジュニア女子ケイリンの岩元杏奈 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ジュニア女子ケイリンで3位になった岩元杏奈(右) ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ジュニア女子ケイリンで3位になった岩元杏奈 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ジュニア女子ケイリンで7位になった増田夕華 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ジュニア女子ケイリンの増田夕華(右から3人目) ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ジュニア女子ケイリンの岩元杏奈 ©Kenji NAKAMURA/JCF

エリート女子ケイリンは前田佳代乃(京都)が7位。1位は香港のリワイゼ。

アジア選手権エリート女子ケイリンで先頭を走る前田佳代乃 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート女子ケイリンを走る前田佳代乃 ©Kenji NAKAMURA/JCF

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渡邉一成がアジア選手権の男子スプリントを制覇…深谷知広は6位

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渡邉一成がアジア選手権の男子スプリントを制覇…深谷知広は6位

マレーシアのニライで開催されている第38回アジア自転車競技選手権トラックレース、第25回アジア・ジュニア自転車競技選手権トラックレースは大会4日目となる2月19日にエリート男子スプリントが行われ、渡邉一成(競輪選手)が決勝でマレーシアのアワンを破って優勝した。深谷知広(競輪選手)は6位。

アジア選手権エリート男子スプリントを制した渡邉一成 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート男子スプリント準決勝を走る渡邉一成(左) ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート男子スプリント準決勝を走る渡邉一成 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート男子スプリントの深谷知広 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート男子スプリントの渡邉一成 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート男子スプリントの深谷知広 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート男子スプリントの渡邉一成 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート男子スプリント決勝。先行するマレーシアのアワンを渡邉一成が追走 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート男子スプリント決勝。渡邉一成とマレーシアのアワン ©Kenji NAKAMURA/JCF

ジュニア男子スプリントは長田龍拳(静岡・星陵高)が4位、太田龍希(埼玉・川越工業高)が10位。優勝はインドのエソウ。

アジア選手権ジュニア男子スプリントの長田龍拳 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ジュニア男子スプリントの長田龍拳 ©Kenji NAKAMURA/JCF

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近谷涼がアジア選手権エリート男子4km個人パーシュートで優勝

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近谷涼がアジア選手権エリート男子4km個人パーシュートで優勝

マレーシアのニライで開催されている第38回アジア自転車競技選手権トラックレース、第25回アジア・ジュニア自転車競技選手権トラックレースは大会4日目となる2月19日にエリート男子4km個人パーシュートが行われ近谷涼(ブリヂストンサイクリング)が4分24秒833で優勝した。

アジア選手権エリート男子4km個人パーシュート優勝の近谷涼 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート男子4km個人パーシュート優勝の近谷涼(中央) ©Kenji NAKAMURA/JCF

ジュニア男子3km個人パーシュートの佐藤竜太(岐阜・岐南工業高)は3分25秒283で4位。優勝はマレーシアのザイナルで記録は3分24秒985。

アジア選手権ジュニア男子3km個人パーシュートの佐藤竜太 ©Kenji NAKAMURA/JCF

エリート男子ポイントレース(30km)の今村駿介(中央大)は4位。優勝はUAEのミルザアルハマディ。

アジア選手権エリート男子ポイントレースの今村駿介 ©Kenji NAKAMURA/JCF

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