フランスの政治系週刊誌「Le Point=ル・ポワン」の電子版が4月1日、2020ツール・ド・フランスの開催地を韓国にするため、関係当局が調整に入ったと伝えた。記事は細部まで詳細に記述されていたが、最後の1行に「ル・ポワンはみなさまにとってよい4月1日でありますように」と締めくくられていた。いわゆるエイプリルフールとして発信された記事。
記事はまず同じAmaury Sport Organization(ASO)が主催するパリダカールが近年は南米大陸で開催されるようになり、さらにはサウジアラビアを舞台とする道を選んだという事実から始まった。ASOはツール・ド・フランスも周到に海外進出準備を進めていたとして、今回のコロナウイルス感染拡大阻止を目的とする無観客開催を回避するために韓国にコースを移す計画にいたったとしている。
「ツール・ド・フランスには観客、歓声、道端でグッズを一般に配布し、イベントの資金の一部を提供できる広告キャラバンが必要です」と主催者本部の1人は語ったと記述。
7時間の時差を考慮して、各ステージはフランステレビジョンで中継されるとした。スタートとゴールは韓国の首都ソウルで、日程は2週間に短縮。ツール・ド・フランス主催者は先週、韓国のムンジェイン大統領と連絡を取り、コース脇で警備をする警察官の派遣などの同意を得たと書かれている。
韓国ではピレネーやアルプスに相当する山岳がないが、中規模の山岳は多く、さらにこの時期の梅雨という気象条件によって優勝を目指すエガン・ベルナル、クリストファー・フルーム、ティボー・ピノらの走りに影響するのではと分析している。
最後の1行を読んでもこれがジョークとわかりにくいが、外出禁止令が長引くフランス国民にとって笑顔を取り戻す一助として作られたニュースだと想像できる。
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