どうやってサイクリング目的地の情報を得る? 観光に役立つ調査実施

全国各地でサイクルツーリズム事業を展開する一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンがすべてのサイクリストを対象に「サイクリングエリアに関する調査2023」を実施している。

サイクリングエリアに関する調査2023とは

ルーツ・スポーツ・ジャパンが性別や年代、居住地ごとにそれぞれの自転車の使用目的や、訪れる地域や地域の選択傾向などを明らかにするための行う調査。サイクリストの「生の声」を集約した調査結果として、自転車を活用したまちづくりや観光振興に役立てるために実施。

調査の目的

調査は、「サイクリストの地域選択」についての意識調査に主眼を置く。
・サイクリング需要が高まるのは、どんなシーン/目的/客層か?
・サイクリストはどのようにしてサイクリング目的地の情報を得ているのか?
・サイクリストにとって本当にニーズがある地域はどういったものなのか? などを明らかにすることで、サイクルツーリズムがもたらす地域への経済波及効果や、サイクリスト誘客を促進するための施策づくりに役立てる。

サイクリングエリアに関する調査2023
【調査期間】
2023年9月8日(金)~9月22日(金)
【設問数】
最大45問
【所要時間】
10〜15分

●サイクリングエリアに関する調査2023のホームページ

タンデム自転車も…ツール・ド・フランスさいたま一般体験走行

2023ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが11月5日、さいたま新都心駅周辺で開催され、その大会当日に特設コースを走行できる一般体験走行の参加者を9月1日から募集する。参加無料。

ツール・ド・フランスさいたまの一般体験走行

2023年は、さいたま市内在住の障害者と健常者がペアとして参加できるタンデム自転車(2人乗り自転車)での参加も新たに募集。普通自転車での参加は、2022年に引き続き、募集範囲をさいたま市民だけではなく、埼玉県内在住者も対象とした。

マイヨジョーヌを着るビンゲゴーがアタックするとフィリプセンとトーマスが追従。3人の闘いとなった ©Yuzuru SUNADA

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

高速ジェットであっという間に行ける伊豆大島サイクルきっぷ

熱海・伊東発着で大島でのサイクリングを楽しめるお得な往復きっぷが東海汽船から発売された。高速ジェット船の乗船券と自転車手荷物券込みで熱海7000円、伊東6000円。自転車は必ず輪行袋に入れて持ち込む。

首都圏から気軽に行ける自転車パラダイスとして人気の伊豆大島

期間限定で、熱海発着は5月8日から7月14日までと7月18日から21日まで。伊東発着は5月13日から7月2日までの土休日。

往復分の高速ジェット船乗船券+手荷物券込みで、
熱海発着:大人7,000円 子ども4,000円
伊東発着:大人6,000円 子ども3,000円

【予約受付】
5/1(月)より受付開始
出発日の2か月前同日より前日まで
東海汽船お客様センターTEL 03-5472-9999(毎日9:30~18:00)

●東海汽船のホームページ

休日に走りたいけどできない要素は盗難不安、コース知らない、輪行できない

休日に生活圏を離れて遠方にお出かけ気分で行うサイクリング(ホリデーライド)の実施状況や阻害要因調査を1都3県のサイクリストを対象に実施したところ、ホリデーライドする際にサイクリストはいくつもの悩み(障壁)を感じていて、それが地域へのサイクリング周遊(サイクルツーリズム)の機会損失になっていることが明らかになった。

全国各地でサイクルツーリズム事業を展開する一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンがインターネット調査により実施。回答サンプル数は829。ホリデーライド実施時にサイクリストが感じる悩みを解消するための新サービスを開発中で、「ホリデーライドの実施状況フォーム」に入力し、自身の悩みに合致する人には、夏ごろにリリース予定である新サービスの「先行優先利用」を案内する。

調査結果1…ホリデーライドの実施頻度は理想から遠い

ホリデーライドの現状の実施頻度は、「ほぼ毎週」が 22.7%、「月に1回以上」が 15.2%であ る一方、理想の実施頻度は、「ほぼ毎週実施したい」が 46.2%、「月に 1回以上」が 20.6%。多くの人がもっと頻繁にホリデーライドを楽しみたいと考えている。

調査結果2…ホリデーライドを阻む悩みは、不安と手間

ホリデーライドを実施しようと思っても実現できない理由として、「自転車の盗難」「土地勘 のない場所での走りやすいコース設定ができない」「遠出するのに電車輪行ができない」という悩み(障壁)が挙げられた。

<悩み>
1位:自転車の盗難:41.8%
2位:土地勘のない場所での走りやすいコース設定ができない:35.5%
3位:遠出するのに電車輪行ができない:31.8%

これらの悩み(障壁)が解決されることで、地域へのサイクリング周遊の機会が増えると考え られる。ルーツ・スポーツ・ジャパンは、この問題を解決するために全力をあげ、サイクリス トが抱える悩みを解消するための新サービスを開発中だという。

下記のサービス利用希望アンケートに回答すると、優先案内により一足先に新サービスを体験できる機会が届けられる。 次の休み、どこ走りに行こう?に悩む、サイクリストからの回答を待っているという。

<サービス利用希望アンケート概要>
方法:オンラインアンケート
回答期間:2023年4月4日~2023年4月14日 ※予定

●アンケートのホームページ

3月18日PICCライドは海と山を満喫する館山ライド65km

サイクルウエアブランドのパールイズミが2023年3月18日にライドイベント「海と山を満喫する館山ライド65km」を開催する。パールイズミアンバサダーの孫崎虹奈が参加する。参加無料イベント。

パールイズミが運営するサイクリングコミュニティーPICC(Pearl Izumi Cycling Community)の恒例ライドイベント。今回は、海沿いはもちろん、内陸の山間部のロケーションも素晴らしく、サイクリストにも人気のエリア、館山でファンライドする。

館山の絶景ポイントや人気スポット、グルメスポットに立ち寄りながら、海と山を満喫する約65kmのコース。当日はパールイズミアンバサダー孫崎虹奈がサポート、そして現地、館山のサイクリストのアテンド付きなので、ローカル情報なども聞きながら楽しめる。

都心からのアクセスもいい館山で、ちょっとした旅気分も味わいながら一緒にライドを楽しもう。PICCは多くのサイクリストの出会い、つながり、楽しみを創出するコミュニティーを目指し、STRAVAグループでの交流、オリジナルウエアの製作・販売、ライドイベント(オンライン・屋外)の活動を中心に運営している。

●イベント利用規約
●イベント申し込みページ

公認サイクリングガイドに元五輪代表選手や現役コーチなど加入

一般社団法人日本サイクリングガイド協会(JCGA )が公認するサイクリングガイドに内間康平や飯島誠といった元五輪代表選手や、コーチや自転車専門誌インプレッションライダーで知られる小笠原崇裕らが加わった。

しまなみ海道模擬ツアー引率特別講習会。2022年6月

リアルなイベントやサイクリングツアーが実施できなかった2020年以降、サイクルツーリズム再興の原動力となるサイクリングガイドの育成と認定、および技術の維持向上を目指し、講習会や検定講習会を継続して実施してきた。

その過程で、サイクリングガイドを目指す一般サイクリストも参加できる「基礎検定講習会」を新設し、サイクリングガイドとしての能力や経験を段階的に評価する「JCGAサイクリングガイドクラス認定」も2022年4月1日付けで改定。より幅広い層に門戸を開き、各地で積極的に講習会を開催した結果、2021年度は40名、まだ期中ながら2022年度も34名の新会員(新規受講者)を迎えることができ、2023年1月末現在では、総勢167名がJCGA会員資格を保持している。

基礎検定講習会では一般愛好家と現役プロが混在することも

■クラスごとの人数
・JCGA公認サイクリングガイド JCA認定※  : 79名 ※JCA検定合格者
・JCGA公認サイクリングガイド ベーシック : 29名 ※JCGA基礎検定合格者
・JCGA登録サイクリングガイド アシスタント: 34名
・JCGA登録サイクリングガイド トレーニー : 25名

自転車業界の本流より発足したJCGAは、本物の自転車乗り不在のサイクルツーリズムに異を唱え、プロとして必要な引率技術を重視する理念を掲げたことで、多数の最上級サイクリストが加入し続けている。2021年度以降の新会員74名についても、うち8名が難関として知られる「JCGA公認サイクリングガイド(JCA認定)」を、高い技術と真摯なチャレンジ精神でクリアしている。

2022年12月に神奈川県の湘南エリアで行われた講習会

2021年度以降、JCA検定講習会は単独では開催しておらず、JCGA基礎検定講習会と混在させるかたちで実施。結果として、サイクリングや引率スキルが不足している一般の受講者にとっては目指すべき技術レベルがより明確に自覚でき、上級者にとってはJCGAが追求する技術の意義を自覚できる貴重な機会となった。今後の講習会についても、JCA検定と基礎検定の併催していく。

JCGAサイクリングガイド基礎検定講習会(2023春)実施概要

近日中に開催予定の基礎検定講習会について、参加枠が若干ある。この機会に参加し、サイクリングガイドの根幹となる「安全かつ快適な集団サイクリング引率」の技術と、サイクリングガイド としてのマインドを体得してみては。

●一般社団法人日本サイクリングガイド協会の詳細ページ