個人的な経験から言うと、パンク修理キットや携帯ポンプを持っていないときに限ってパンクする。万全の装備をしていればパンクしない。つまりキットやポンプはお守りみたいなものだ。でもツール・ド・フランスを走るプロ選手はポンプなんて持ってないよね。フレームに重いポンプなんか装備せずに走りたい。それをかなえるアイデア商品があった。
ポンプを持っていないように見えるのがプロっぽい
サイクリングをするときは万一に備えてパンク修理キットと携帯ポンプを持って走らなければならない。この携帯ポンプというのがじつにやっかいだ。大きくて丈夫なほうが楽に空気が入るのだが、いつするとも限らないパンクに備えたお守りなのだから、多少手こずっても軽くて小さくて、目立たないほうがいい。
そこで今回入手したのがフレームの中に入ってしまうトピーク社のニンジャP。厳密に言うと、サドルとフレームを結ぶシートポストというチューブの中に収納する。チューブの内径は自転車によって異なるが、付属するアタッチメントを交換することで3タイプの内径に対応。ほとんどのスポーツバイクに使える。
使い方はこんな感じ。まずフレームからサドルの付いたシートポストを抜く。このシートポストの中に携帯ポンプを収納し、ポンプのネジを指で回していくと、樹脂製のリングが太くふくらんでいき、ポストの内径にしっかりと固定されるという仕組み。着脱に工具は不要だが、シートポストを抜くときに工具がいる。
携帯ポンプの平均的な重量は200g、長さは25cmほどだが、この内蔵ポンプは62g、20cmとかなり小さい。こういった軽くて小さいものは空気を入れるのが相当大変だが、思ったよりもスムーズに装填できた。大きなものほどポンピング回数は少なくて済むが、パンクするとも限らないのに重いものを携行するのは苦痛でもある。携帯ポンプはたくさんのタイプとモデルがあるので、それぞれの考え方に応じて選択するのがいい。価格は2500円(価格はすべて税別)。
テールランプ兼用ポンプも賢いアイデア
自転車には白い前照灯と、赤いテールライトあるいは反射板を装備する必要がある。トピークのミニロケットiグロウは携帯ポンプの胴の部分が赤く光るので、自転車の後部に取りつけておくとテールライトとしての役目も果たす。ボタン電池2個で点灯50時間、点滅100時間。3000円。
スタンド兼用ポンプがあれば遠征が楽しくなるかも
自転車ライフを送るためには2種類のポンプを使い分ける。1つは携帯ポンプ。もう1つが毎回の走行前に適正空気圧を入れるためのフロアポンプだ。気圧計が付いたドッシリとしたタイプで、床に置いて体重をかけながら空気を装填するのでこう呼ばれる。
トピークのトランスフォーマーXXは、スタンドのないスポーツバイクを引っかけることができるアイデアグッズ。簡単な整備もこれを利用すれば容易に作業できる。クルマに積んでいき、遠征先などで利用すると便利。重量は2.21kg。1万4000円。
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