与那嶺恵理 エリート女子、U23は武山晃輔…全日本選手権

2019全日本選手権ロードは6月29日、激しい雨に見舞われた静岡県の富士スピードウェイで大会3日目のレースが行われ、エリート女子は与那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)、U23は武山晃輔(チーム右京)が優勝した。

女子エリート+WU23
1位 与那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)
2位 金子広美(イナーメ信濃山形)
3位 樫木祥子(イルミネート)
4位 牧瀬翼(イケウチエグジット)
5位 伊藤優以(ゼロウノフロンティア)
6位 福田咲絵(慶應義塾大)

女子U23
1位 梶原悠未(筑波大)

男子U23
1位 武山晃輔(チーム右京)
2位 沢田桂太郎(ブリヂストンサイクリング)
3位 今村駿介(ブリヂストンサイクリング)
4位 花田聖誠(ユーラシアIRCタイヤ)
5位 石原悠希(インタープロサイクリングアカデミー)

●日本自転車競技連盟のホームページ

与那嶺恵理がわずか0.16秒差で金を逃して2位…アジア大会タイムトライアル

ジャカルタ・アジア競技大会は7日目となる8月24日、自転車競技の女子個人タイムトライアルが行われ、与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)が銀メダルを獲得。走行タイムは優勝した韓国の羅亜凜からわずか0.16秒差の31分57秒26。羅はロードレースと合わせて二冠。女子個人タイムトライアルはスバンからカガクまでの18.7kmのコースで登り基調だった。与那嶺はロードレースでの銅メダルに次ぐ2つ目のメダル獲得。

アジア競技大会自転車女子タイムトライアルで2位になった与那嶺恵理(右)。優勝は韓国の羅亜凜(中央) ©2018 JCF

アジア競技大会自転車女子タイムトライアルでの与那嶺恵理 ©2018 JCF

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与那嶺恵理は女子ロードレースで3位…アジア競技大会

インドネシアのジャカルタとその周辺で開催されているアジア競技大会は5日目となる8月22日、自転車女子ロードレースが行われ、与那嶺恵理(ウィルグ・ハイ5)が銅メダルを獲得。唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング)は20位。優勝は韓国の羅亜凜で、2位に1分20秒差をつけた独走勝利。与那嶺は3選手による2位争いで2番目にゴールした。

アジア競技大会自転車女子ロードレースを走る与那嶺恵理 ©2018 JCF

女子ロードはスバンの街をスタートして、アップダウンを含む折り返しのあるコースを90kmほど走ってから15kmの登りでフィニッシュとなる104.4kmで争われた。日本チームは与那嶺をエースとして、最後の登り口までは集団で進めたいという戦略。各国の参加選手は最大2名のため逃げを許してしまうと追走できるチームが限られるため有力国の逃げには少人数でも注意をしなければならなかった。

スタートと同時に地元インドネシアの選手がアタックして5kmほどで50秒ほどのタイム差をつける。その後タイム差が1分、2分と広がっていく。集団は有力国から選手を出していいペースで進むが、タイム差は広がっていき3分差となる。唐見が中心となり集団のペースを作りインドネシアの選手とのタイム差が広がり過ぎないように注意する。

最初の40kmが追い風でUターンしてからは向かい風になるため、後半にゆっくりタイム差を詰めて勝負どころの登りまでに1分差以内に詰め寄れば問題のない状況ではあったが、60km地点から先頭の選手が大失速して2分以上の差がわずか10kmでなくなり集団は一つになる。そこから韓国や中国を中心にアタック合戦となり、唐見だけではなく与那嶺もこれらに対応して集団は一つで登り口に入る。登りに入ると与那嶺と韓国の羅がペースを上げて最初の1kmほどで先頭集団は一気に7名に絞られる。

この中にはスプリントに強い選手が複数名入っているため与那嶺と羅がペースアップでふるいにかけるが、登りには緩くなる区間や下り区間もあるため集団はそこからは大きく崩れない。その中で羅が抜け出し、与那嶺が追走グループを引っ張る。この動きで優勝候補の1人ベトナムのNGUYEN Thi Thatが遅れて、追走は与那嶺を含む3名のグループとなる。与那嶺はスプリント力のある中国のPU Yixian、香港のYANG Qianyuを引き連れて羅を追うが追いきれない。そのまま羅が独走で優勝し、与那嶺はスプリント力のある2人を相手に冷静に立ち回り、PUにゴール前で抜かれたものの3位を確保し銅メダルを獲得した。

アジア競技大会の自転車女子ロードレース、2位のゴール勝負で与那嶺恵理(左)が先着を許す ©2018 JCF

与那嶺恵理のコメント
唐見さんがやってほしいこと、やらないといけないことをわかってくれていたので、スムーズにレースを進めることができた。最後の登りでは、表彰台は3人なので、ついてくる選手が2人になるまで引き続けようと考えていた。一人多く4選手の集団となってしまったが、韓国が協調してくれたことはよかった。しかし残り5kmで韓国で逃げられてしまった。その時点で表彰台ねらいに頭を切り替え、最後のスプリントでは中国にまくられることはわかっていたので、貪欲に先駆けして表彰台をねらった。
金メダルをねらいにきたが、なにもなく帰るよりも銅メダルを持って帰ることができてよかった。明後日に個人タイムトライアルもあるので、また頑張りたい。明日、試走をして最後の機材選択をしたい。

唐見実世子のコメント
スタートアタックした選手は簡単に捕まるだろうと思っていたが、どんどん差が開いてしまったことが予想外だった。中盤を過ぎても追いつかないので、脚を使って追い始めたら意外にも早く捕まってしまったのがチームとして失敗だった。最後の山の麓で捕まえられるのが理想の展開だった。
逃げが吸収されて集団が一つになってからは、与那嶺さんに脚を使わせたくなかったので、集団の後方で脚をためていた香港や中国がカウンターアタックできないくらいのペースで登り口までずっと引いて、あとは与那嶺さんに勝負を託した。

アジア競技大会自転車女子ロードレースで3位になった与那嶺恵理(右) ©2018 JCF

23日は男子ロードレースが行われ、別府史之(トレック・セガフレード)と中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)が出場する。

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全日本選手権エリート女子ロードで与那嶺恵理が3連覇…U23は中井彩子

第87回全日本自転車競技選手権大会ロードレースが6月22日に島根県益田市で開幕し、女子エリートで与那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)が3連覇を達成。女子U23は中井彩子(鹿屋体育大)が優勝した。

全日本選手権エリート女子ロードを制した与那嶺恵理 © 2018 JCF

14.2kmのコースを9周する128kmで行われた女子エリート。4周目に与那嶺がアタックすると金子広美(イナーメ信濃山形)と牧瀬翼(マースランドステル)の3人が先行。萩原麻由子(アレ・チポッリーニ)、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)らの集団は2分以上後方となり、勝負は先行する3人に絞られた。残り3周の上りで牧瀬が遅れ、その後に金子も遅れ、与那嶺が独走で残り2周へ。最終的には2位以下に3分の差をつけてフィニッシュし、女子エリート3連覇を達成した。

全日本選手権エリート女子ロード優勝の与那嶺恵理(中央)。左は2位金子広美、右は3位牧瀬翼 © 2018 JCF

中井彩子が全日本選手権U23女子ロードで優勝 © 2018 JCF

7周99kmで行われた女子U23。序盤から梶原悠未(筑波大)と池上あかり(福岡県自転車競技連盟)の2人が逃げ、後続に2分の差をつける。5周目に下山美寿々(早稲田大)、菅原朱音(八戸大)、中井が追走して追いつき、池上が遅れて新たに4人の先頭集団が形成された。最終周回の上りで下山がアタックを繰り返すと菅原が遅れて3人に。その後も下山と中井がアタックするが決定的な動きにはならず、最後のスプリント勝負へ。残り300mから抜け出した中井が先頭でフィニッシュし、女子U23優勝を決めた。
全日本選手権U23女子ロード優勝の中井彩子(中央)。左が2位下山美寿々、右が3位梶原悠未 © 2018 JCF

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