サイクルサッカー世界選手権で男子がAリーグ昇格、女子は2位

8月3日に英国のグラスゴーで開幕したUCI自転車世界選手権は、最終日となる13日、サイクルサッカーの女子決勝と男子リーグ入れ替え戦が行われ、日本代表は女子の⽊澤佐椰茄・村林果奈がドイツに0対3で敗れて2位、Bリーグで優勝した男子の村上裕亮・⾼橋祐⾺はベルギーとの入れ替え戦に7対1で勝利して、2024年のAリーグ昇格を決めた。

世界選手権サイクルサッカーで2位になった女子日本代表の⽊澤佐椰茄と村林果奈 ©日本自転車競技連盟

今大会、初めて実施された女子サイクルサッカー。⽊澤と村林のコンビで臨んだ日本代表は、ドイツに敗れて準優勝となった。参加国は日本とドイツの2カ国のみで、この決勝1試合が実施された。

「今回、初の女子世界選手権に出場することができ、とてもうれしく思っています。日本国内での女子の公式戦実施に引き続き、今回世界選手権が実施されるのは、たくさんの方々の働きかけがあったおかげです。このことを心に留め、記念すべき第1回女子世界選手権で名を残せるよう全力で頑張ります」と試合に臨んだ村林。

世界選手権サイクルサッカーで日本代表の村上裕亮と⾼橋祐⾺がAリーグ昇格 ©日本自転車競技連盟

「初の大舞台でとても緊張しました。それをひっくり返せるくらいの自信と練習が必要だと感じました。悔いの残る試合でしたが、サイクルサッカー女子初の世界選手権に出場できてとても光栄に思います」と試合後の⽊澤。

「女子サイクルサッカーで世界選手権の実施がまだ見通せない時からずっと練習を頑張れたのは、支えて下さり、指導して下さって先輩方のおかげだと思っています。とても感謝しています。今回の大会で、改善すべき点がとても明確になりました。よりよい選手になれるよう精進していきたいと思います。応援していただきありがとうございました」

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中川きららがBMXフラットランド3位【スーパー世界選手権】

英国グラスゴーで開催されているUCI自転車世界選手権は8月10日、BMXフリースタイル・フラットランド決勝が行われ、日本代表の中川きららが女子クラスで3位になった。

世界選手権女子フラットランド3位の中川きらら(右) ©日本自転車競技連盟

前年3位の中川は決勝で82.66ポイントを獲得。2022年に続いて3位になった。 川⼝朔来は81.26ポイントの4位。

「今年の銅メダルは自分の実力を発揮できた、うれしい銅メダルになりました。ありがとうございました」と中川。

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荘司ゆうが世界選手権BMXフラットランドで世界チャンピオンに

英国グラスゴーで開催されているUCI自転車世界選手権は8月10日、BMXフリースタイル・フラットランド決勝が行われ、日本代表の荘司ゆうが優勝。早川起⽣が2位になった。

世界選手権男子フラットランド優勝の荘司ゆう(中央)、2位早川起⽣(左) ©日本自転車競技連盟

準決勝を4位で勝ち上がった荘司は、決勝で94.16ポイントを獲得して1位に。前年3位の早川が2位となった。 同じく決勝に進出した前年チャンピオンの佐々木元は5位、前年2位の伊藤真人は7位。

「予選・準決勝と、自分の中では完璧とは言えないランをしてしまいましたが、緊張もしていたので通過できたこ とはよかったです」と荘司。

「決勝はもう全力で行ってやろう、楽しんでやろうと思っていました。公式戦で初めて自分が納得いくベストのランができたので、最後は泣いてしまいました。今はすごく幸せな気分です」

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今村駿介が男子オムニアムで3位【スーパー世界選手権】

UCI自転車世界選手権英国グラスゴー大会は4日目の8月6日にトラック競技男子オムニアムが開催され、今村駿介が3位になった。

世界選手権の男子オムニアムで今村駿介が3位 ©日本自転車競技連盟

暫定8位で迎えた最終のポイントレース。今村は終始前方でレースを進め、スプリントポイントとラップポイントを積み上げ、総合3位まで順位をあげてフィニッシュした。

オムニアムはスクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの4種目を1日で行い、それぞれの順位を所定のポイントに換算して合計の獲得ポイントで順位を決定する種目。

「メダル圏内の選手がひしめきあっていて、どうしても自分から仕掛けるということではなく、付いていくだけといったレ―スになってしまった。ラップするシーンも遅れ気味の部分があったので、そこは体力的にまだまだだなと思うシーンがありました。終わってみたら、力の差は順位以上にあったと思いますが、メダルという形に残るものが獲れてよかったです。去年は6位でメダルを獲りたいと言っていたのですが、なんとか有言実行できてよかったです」と今村。

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太⽥海也、佐藤⽔菜、太⽥りゆ準々決勝へ【スーパー世界選手権】

英国のグラスゴーで開催されている世界選手権は、大会3日目の8月5日にトラック各種目が行われ、男子スプリントの太⽥海也、女子ケイリンの佐藤⽔菜と太⽥りゆがそれぞれ6日の準々決勝に進んだ。

太⽥海也(左)が男子スプリント2回戦を勝ち上がった ©日本自転車競技連盟

男子スプリントでは予選10位の太⽥海也が1回戦、2回戦に勝ち、準々決勝へ。予選15位の寺崎浩平は1回戦に勝ったものの、2回戦で敗退した。

女子ケイリンは佐藤、太⽥りゆ、梅川⾵⼦の3選手で臨んだ日本代表。全員1回戦を落とし、揃って敗者復活戦へまわることになった。その敗者復活戦では、佐藤、太⽥が勝ち上がって6日の準々決勝に進出。梅川はここで敗退した。

男子ジュニアロードは渡辺⼀気48位、藤村⼀磨DNF

ロードレース競技の男子ジュニアは距離127.2km、獲得標高1865mのコース行われ、日本は渡辺⼀気と藤村⼀磨の2選手で臨んだ。気温は15℃、天候は曇り。ハイスピードで展開する中、落車に巻きもまれた藤村はDNF。渡辺は先行する集団に残れず、後方集団のまま48位でフィニッシュ。

渡辺⼀気 ©日本自転車競技連盟

優勝はデンマークのアルベルト・フィリプセン。

藤村のコメント
「落車が多くなりそうなコースでしたので、最初から前の方で走ることを意識していて、20番手から25番手くらいにつけていましたが、3つくらい前の選手が落車して、自分もそれに突っ込んでしまい終わってしまいま した。もう少し、自分の力を試してみたかったと思います」

渡辺のコメント
「今日はスタート直後から早いペースになるのは分かっていました。最初の30分くらいはついていたのですが、少し下がった時に集団が分裂してしまい、後続集団に取り残されてしまいました。その集団で必死に前の集団を追ったのですが、差が開く⼀方で最後はその集団のままフィニッシュということになりました」

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内野艶和が女子スクラッチ6位【世界選手権グラスゴー大会】

英国のグラスゴーで開催されている世界選手権は、大会2日目の8月4日にトラック女子スクラッチ決勝10km(250mx40周)が行われ、内野艶和が6位になった。

女子スクラッチで内野艶和が使用した自転車は左側にチェーンリングがつけられている ©日本自転車競技連盟

女子チームパシュートで日本(梶原悠未、垣⽥真穂、内野艶和、池⽥瑞紀)は予選11位で敗退。女子500mタイムトライアルで酒井亜樹は21位。

男子チームパシュート1回戦で日本(橋本英也、窪⽊⼀茂、兒島直樹、松⽥祥位)はフランスと対戦。日本記録に迫る勢いの好走も、終始リードを奪われる展開でここで敗退した。

男子チームスプリント1回戦の日本(⻑迫吉拓、太⽥海也、⼩原佑太)はフランスと対戦。フランスをリードしてレースを進めたが、最終走者で逆転されて敗退した。

トラック・パラサイクリング男子B1kmタイムトライアル予選で⽊村和平/三浦⽣誠は11位。男子C2オムニアム200mタイムトライアルで川本翔大が4位になり、総合2位につけた。

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