男子チームスプリントで日本が金メダル…アジア競技大会

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-2となる9月26日、トラック男子チームスプリントが行われ、日本(⻑迫吉拓、太⽥海也、小原佑太/中野慎詞)が金メダルを獲得した。予選のみ3走は中野。1回戦、1-2位決定戦の3走は小原を務めた。

2023アジア競技大会トラック男子チームスプリントで優勝した日本チーム ©日本自転車競技連盟

男子チームスプリントは1-2位決定戦で中国を逆転

予選を中国に次ぐ2位で通過した日本は、1-2位決定戦でその中国と激突。1走、2走と中国にリ ードを奪われる苦しい展開だったが、3走の小原が逆転して優勝した。タイム42秒934は、 日本記録(=アジア記録)には及ばなかったが、大会記録を更新した。

2023アジア競技大会トラック男子チームスプリントで優勝した日本チーム(中央) ©日本自転車競技連盟

小原佑太のコメント
「アジア大会は初出場初優勝でうれしいです。ネイションズカップや世界選手権とは違う緊張がある戦いで楽しかったです。予選は中野選手で、1回戦からの出場でしたが、むしろ普段より楽に走れた印象です。 今夜は金メダルを抱きしめ寝ます」

太田海也のコメント
「今回は、予選から3本走りました。予選で中国に僅差で負けましたが、1-2位決定戦では最後の最後で逆転できて、すごくよかったと思います。とてもいい環境で準備ができて、今までにないようなプレッシャーも感じながら、1戦1戦しっかり戦えたと思います。チームスプリントで勝てましたので、この後のスプリント、ケイリンにも弾みになったと思います」

2023アジア競技大会トラック男子チームスプリント優勝の日本チーム ©日本自転車競技連盟

長迫吉拓のコメント
「まず、率直に言って今日金メダルが取れてうれしいです。今日は、予選から各チームが強くて、特に中国が強くて、予選も1回戦もタイムで負けてしまいましたが、最後に優勝することができてうれしいです。毎日の練習環境のクオリティの高さが、この金メダルに繋がったと思います」

中野慎詞のコメント
「今回初めてチームスプリントに参加しましたが、今回の優勝はいつも走っている本メンバーのお陰で優勝できましたので、みんなに感謝したいと思います。自分も小原選手のような走りをしなければ、このチーム に加わることはできないと思いますし、小原選手と同じパフォーマンスを出せるように、技術や力を身に付ける必要があると感じました。チームスプリントでいい流れができたので、個人種目でも頑張ります」

2023アジア競技大会トラック男子チームスプリント予選の日本チーム ©日本自転車競技連盟

チームパシュートは男女とも危なげなく決勝へ

男子チームパシュートで日本は松⽥祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹で臨んだ予選で1位、松⽥、今村駿介、橋本、兒島で臨んだ1回戦も1位。

2023アジア競技大会トラック男子チームパシュートで日本チームは1-2位決定戦へ ©日本自転車競技連盟

女子チームパシュートは予選m1回戦とも梶原悠未、垣⽥真穂、内野艶和、池⽥瑞紀の4人で出場し、ともに1位。27日の1-2位決定戦に進出した。

2023アジア競技大会トラック女子チームパシュートの日本チーム ©日本自転車競技連盟

DAY3(9月27日) 日本代表の参戦スケジュール ・トラック:男子スプリント 女子ケイリン、男子チームパシュート 女子チームパシュート

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

太⽥海也、佐藤⽔菜、太⽥りゆ準々決勝へ【スーパー世界選手権】

英国のグラスゴーで開催されている世界選手権は、大会3日目の8月5日にトラック各種目が行われ、男子スプリントの太⽥海也、女子ケイリンの佐藤⽔菜と太⽥りゆがそれぞれ6日の準々決勝に進んだ。

太⽥海也(左)が男子スプリント2回戦を勝ち上がった ©日本自転車競技連盟

男子スプリントでは予選10位の太⽥海也が1回戦、2回戦に勝ち、準々決勝へ。予選15位の寺崎浩平は1回戦に勝ったものの、2回戦で敗退した。

女子ケイリンは佐藤、太⽥りゆ、梅川⾵⼦の3選手で臨んだ日本代表。全員1回戦を落とし、揃って敗者復活戦へまわることになった。その敗者復活戦では、佐藤、太⽥が勝ち上がって6日の準々決勝に進出。梅川はここで敗退した。

男子ジュニアロードは渡辺⼀気48位、藤村⼀磨DNF

ロードレース競技の男子ジュニアは距離127.2km、獲得標高1865mのコース行われ、日本は渡辺⼀気と藤村⼀磨の2選手で臨んだ。気温は15℃、天候は曇り。ハイスピードで展開する中、落車に巻きもまれた藤村はDNF。渡辺は先行する集団に残れず、後方集団のまま48位でフィニッシュ。

渡辺⼀気 ©日本自転車競技連盟

優勝はデンマークのアルベルト・フィリプセン。

藤村のコメント
「落車が多くなりそうなコースでしたので、最初から前の方で走ることを意識していて、20番手から25番手くらいにつけていましたが、3つくらい前の選手が落車して、自分もそれに突っ込んでしまい終わってしまいま した。もう少し、自分の力を試してみたかったと思います」

渡辺のコメント
「今日はスタート直後から早いペースになるのは分かっていました。最初の30分くらいはついていたのですが、少し下がった時に集団が分裂してしまい、後続集団に取り残されてしまいました。その集団で必死に前の集団を追ったのですが、差が開く⼀方で最後はその集団のままフィニッシュということになりました」

【日本代表選手リスト】佐藤水菜、梶原悠未など67選手