自転車教室だけでなく世界に挑戦する勇気を伝える小学校講演

愛三工業の従業員として業務に従事しながらレーシングチーム専任アドバイザーも務め、愛知県内を中心に講演会やサイクリングアカデミーなどを実施してきた中根英登が5月29日、愛知県の新城市立八名小の3~6年生、約140人の児童を対象にキャリア講演と自転車教室を実施した。

愛知を中心に講演会やサイクリングアカデミーを実施する中根英登 ©山内渓太

中根英登、初川弘浩、小山貴大が新城市立八名小で講演&自転車教室

キャリア講演では、「挑戦する勇気」と題して、サッカー少年から世界で戦うプロロードレーサーへと駆け上がっていった自身の経験や、自転車ロードレースの世界の魅力、他言語によるコミュニケーションの重要性、挑戦することの素晴らしさなどを、写真や映像、実物を用いて児童らに伝えた。

Zwiftを駆使してゲーム感覚でペダルを漕ぐ楽しさを知ってもらう ©山内渓太

中根の話や展示されたロードバイク、ウェアに児童らは興味津々で、質問や意見が止まらないほどの盛り上がりをみせた。

自転車教室では、児童らが実際に自転車に乗りスラロームや一本橋などの走行を体験。さらには、スマートトレーナーを利用しバーチャル空間内の自転車を走らせるZwiftの体験も行われた。

最新ロードバイクを目撃 ©山内渓太

今回の自転車教室は、初川弘浩(愛三工業レーシングチーム)と小山貴大(新城市地域おこし協力隊、群馬グリフィン)が実技講師として参加。ロードバイクで走行のお手本を見せたり、一緒にスマートトレーナーを漕いで見せたりし、プロ選手らしいスムーズなバイクコントロールや力強いペダリングに、児童らも大興奮の様子をみせた。

質問や意見が止まらないほどの盛り上がり ©山内渓太

全体を通して生徒らからは、「今まで移動手段としてしか見ていなかった自転車だったが、競技があることやチームプレーができることを知れて面白かった。」「自転車で競技をするだけでなく、世界の人たちとコミュニケーションをとれることもすごいと思った。」「実際に自転車に乗って難しいところもあったが、とてもいい経験になった。」といった感想も多数あがり、生徒らにとって有意義な時間となった。

また中根は、「みなさんが興味津々で話を聞いてくれてとてもうれしかった。これをきっかけに自転車ロードレースや自転車そのものへの理解が広まってくれることを期待したい」と語った。

一本橋走行にチャレンジ ©山内渓太
ヘルメットを正しく着用 ©山内渓太
新城市地域おこし協力隊、群馬グリフィンの小山貴大 ©山内渓太

愛知県新城市は2026年アジア競技大会の自転車ロードレース開催地に仮決定

行政だけでなく地元企業の新晃製作所はじめ官民一体で、2024年9月8日に開催されるモビリティフェスタ(仮称)と併せて、同市内での自転車ロードレース開催を計画していて、今回のような講演や教室を通して、地元住民の自転車競技に対する理解や当レースの盛り上がりが期待される。

スマートトレーナーを利用してバーチャル走行を初体験 ©山内渓太

・中根英登プロフィール
2012年より大学在学中にTeam Nippoにてヨーロッパでの活動を開始。大学を卒業した2013年より同チームや愛三工業レーシングチームに所属し、アジアやヨーロッパのUCIレースを中心に活動。2017年からはUCIプロコンチネンタルチーム(現UCIプロチーム)に所属、2021年にはEFエデュケーション・NIPPO(現EFエデュケーション・イージーポスト)に移籍し、日本人選手として6人目となるUCIワールドチーム所属選手となる。また、日本代表としてアジア大会や世界選手権に出場し、特に2018年のアジア大会ではチームメイトの銀メダル獲得をアシストしながら自身も5位入賞を果たす。2022年末に選手を引退し、愛三工業レーシングチームの専任アドバイザー務めながら、2023年の世界選手権やTour de L’avenirにおいて日本ナショナルチームのコーチとしても帯同。

中根英登、初川弘浩、小山貴大が小学校を訪れた ©山内渓太

10,000UP公式チャレンジャーにホビーレース界のレジェンド高岡亮寛

群馬県の利根沼田地域で、5つのコースを2日間で走破して獲得標高10,000mを目指すチャレンジDayが7月8日、9日に開催され、その公式チャレンジャーが決まった。イベントは利根沼田サイクルツーリズム推進委員会が主催する「ツール・ド×10,000UP in Gunma」のコースを利用した特別企画。

高岡亮寛 ©©Makoto Ayano / Cyclowired

チャレンジを達成した猛者は「10,000UPマイスター」と認定され、自転車メディアでの特集記事や達成報酬を受け取ることができる。

今回のチャレンジには公式チャレンジャーとして高岡亮寛、公式サポートチームとして群馬グリフィンレーシングチームの金子宗平、小山貴大の参加が決定した。

公式チャレンジャー高岡亮寛(ホビーレース界のレジェンド)

中学時代にロードバイクに出会い、大学時代にはインカレ優勝、U23世界選手権完走などを果たす。その後競技から引退するが、2006年よりホビーレーサーとして競技に復帰。ホビーレース界の頂点である「ツール・ド・おきなわ 市民210km」を前人未到の過去最多7回制覇。2020年には、自転車日本縦断記録がギネス世界記録に認定された。

金子宗平

公式サポートチームは群馬グリフィンレーシングチーム

2015年に群馬県初の地域密着型プロロードチームとして誕生。2020年より若手選手の強化、エリートチームの発足とチームに厚みを持たせているバランスの取れたチーム。特に金子宗平は2022年全日本選手権・個人TT男子エリート優勝、全日本ロード選手権8位、富士ヒルクライムでは主催者選抜クラス男子で優勝するなど、現在上り調子の選手。

小山貴大

●10,000UP チャレンジDayのホームページ