悪魔おじさん、はるばる広島へ…県動物愛護センターを視察

ツール・ド・フランスの沿道で悪魔のコスチュームを着て選手たちを応援する悪魔おじさん、ドイツのディディさんがツール・ド・フランスさいたまクリテリウムの開催翌日となる11月3日に空路で広島入り。空港から歩いていける広島県動物愛護センターを視察した。

広島県動物愛護センターに来てくれたサイクリストには記念撮影とサイン入りポストカードをプレゼント

サイクリングと動物たちが健康で楽しい日常を届けてくれる

ドイツ在住の72歳。ディディさんは愛犬家でもある。自転車レースファンにとっては世界72カ国で中継されるツール・ド・フランスの沿道に立つ姿を誰でも知っているほどの知名度を持つ。そのため世界各国のサイクリングイベントに引っ張りだこで、今回の来日も地球の反対側のコスタリカからやってきた。

広島県動物愛護センターに到着した悪魔おじさん

一方、同センターのある広島県は国土交通省指定のナショナルサイクルルートである「しまなみ海道」があり、広島空港周辺には中央森林サイクリングロードがある。県の魅力のひとつであるサイクリングを通じて、動物愛護の現状、動物とのサイクリングの楽しみ方を広める企画を発案中。今回はその一環として悪魔おじさんを招へいした。

悪魔おじさん広島へ。11月3日に動物愛護センターで撮影&サイン会

ツール・ド・フランスの沿道で悪魔のコスチュームを着て選手たちを応援する悪魔おじさん、ドイツのディディさんは、ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムの開催翌日となる11月3日に空路で広島入り。現地のサイクリストの交流を楽しみにしている。

広島県動物愛護センターでファンサービス

悪魔おじさんは11時40分に広島空港に到着し、13時30分頃に広島県動物愛護センターで写真撮影、ポストカードへのサイン会を行う予定。地元サイクリストと交流することを楽しみにしているという。

広島県動物愛護センターは犬や猫とふれあったり、命の大切さについて考えたり、ペットの正しい飼い方を学ぶことができる施設。入場無料。広島空港から徒歩約11分。クルマ利用は中央森林公園を目指せばいい。

11月4日はしまなみ海道のゲートウェイ尾道に出没予定

今回の広島出張では三原市内に宿泊予定。4日には尾道市に向かい、サイクリストの拠点となる港湾施設や向島への渡船を利用する自転車愛好家に槍を振りかざす予定。

●広島県動物愛護センターのホームページ

悪魔おじさんから日本に「メリークリスマス!」

赤い悪魔の衣装でツール・ド・フランスの沿道に出現し、手製のヤリを持って選手たちを応援する通称悪魔おじさん、本名ディーター・ゼンフトさんが、ドイツの自宅から「メリークリスマス!」のメッセージを送ってくれた。

悪魔おじさんから日本に「メリークリスマス!」

悪魔おじさん、いったいナニモノ? 意外と高尚な来日目的とは

2022ツール・ド・フランス第13ステージに悪魔おじさん出現 ©A.S.O. Aurélien Vialatte

ツール・ド・フランスの沿道で悪魔にふんして応援し続ける名物人間、悪魔おじさん。国籍はドイツ人で、毎年趣向を凝らした「変わり種自転車」を作って沿道に持ち込んでくる。その程度の情報は日本でも知られているが、いったいどんなひとなの?

悪魔おじさんが「2021年はさいたまに行く」とメッセージ

赤い悪魔の衣装で自転車レースの沿道に出現し、手製のヤリを持って選手たちを応援する通称悪魔おじさん、本名ディーター・ゼンフトさん(ドイツ)が、「2021年はツール・ド・フランスさいたまに行く」と、12月7日に日本のファンに向けてメッセージを発信した。

ツール・ド・フランスさいたまの2021年大会開催を心待ちにする悪魔おじさん

ディディという愛称でも親しまれる悪魔おじさんは、2016年にツール・ド・フランスさいたまを応援するために初来日。ドイツの自宅から到着の東京新東京国際空港まで赤い悪魔衣装だっただけに、日本の入国時に多少の騒動があった。それ以来2019年まで4年連続で来日し、さいたまでは毎年のなじみの顔となった。

欧州で応援する時もツール・ド・フランスさいたまのことをアピール

2020年はコロナ禍でさいたま大会そのものが中止となり、悪魔おじさんの活動そのものも自粛された。今回はそれを打破するメッセージで、2021年のツール・ド・フランスさいたま開催と自身の来日を力強くアピールするメッセージが込められている。

悪魔おじさんはいわば、ツール・ド・フランスさいたまの非公式応援団だ

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

悪魔おじさん「日本の自転車ファンは世界で一番素晴らしい」

ツール・ド・フランスの沿道で悪魔にふんして応援し続ける名物人間、「悪魔おじさん」ことドイツのディディ・センフトさん(67)がツール・ド・フランスさいたまの開催に合わせて4年連続で来日。サービス精神旺盛で、地球環境の変化も気に留める。今回はその人となりを知るために独占インタビューした。

いろいろなところに悪魔がいるのは知っている

10月27日に開催されたツール・ド・フランスさいたまの会場で、ドイツから持ち込んだヤリをふりかざす。「両脇に悪魔娘を従えて、とてもいい気分だよ」と上機嫌。

悪魔おじさんは毎年ツール・ド・フランス沿道に出没する。バンタイプのクルマで乗りつけ、手作りの自転車をディスプレーして選手や関係者を待ち構えるのである。自転車ロードレースではゴールの1km手前に赤い逆三角形の旗を設置するのがルールだが、「ドイツで赤は悪魔の意味なんだ。だから自らをそれになぞらえて赤い衣装を着用しているのだ」と言う。

日本のロックバンドにも悪魔がいることを教えると、「ぜひ会ってみたいね。いろいろなところに悪魔がいるのは知っている。それぞれにオリジナリティがあっていいと思うよ」と肯定的だ。

羽田空港でいきなりハイテンションの悪魔おじさん

好きなスポーツは、やはり自転車競技。自分で実践するスポーツは「フィッシング」。ドイツはサッカーの人気が高いが、悪魔おじさんは一回もやったことがないという。

自転車選手の中で一番好きな選手はという問いには、「みんな好きだよ!」という優等生的な回答でサラリとかわした。

「ツール・ド・フランスさいたまでは、パラサイクリングの選手たちにビックリした。彼らはみんなすごいね!」と言葉を続ける。

日本人女性に大人気のマルセル・キッテルさん。来日時に悪魔おじさんの通訳をしてくれることも

ツール・ド・フランス期間中はクルマに寝泊まりをしながら移動する。

「キャンピングカーではなくて、普通のバンだよ。クルマで移動しないとシャワーができないから、自転車で旅をしたことはないね」と意外とあっさりと解答された。

それでも自転車のよさを語ってくれた。

「まず、交通手段としてとてもいいよね。どこへでも行けるし。あとは、やっぱり健康にいいところかな。いい運動になると思うよ」

日本の自転車ファンとトイレに感動した!

さらに日本の自転車ファンのすばらしさについて力説する。選手との距離感がいいという分析だ。

「これまで500以上レースを観に行ったけど、沿道で選手とファンがあんなにハイタッチをしているところは見たことがないよ」

日本の伝統的な文化のなかで感銘を受けたものを聞くとなぜかトイレの話になった。

「便座が温かいのがいいし、お尻もきれいになる。あんなトイレ、ドイツにはないよ」

一方で、日本食はあまり好きではない。生ものが苦手で、とりわけ「寿司は最悪」と切り捨てる。焼き魚はそれでも口にすることがあるが、ハシが使いづらいので故郷の食事が恋しいという。

高学歴な悪魔娘と。ディアブロという共通ワードで会話していた気がする

ツール・ド・フランスさいたまには大会協賛企業である建物総合管理会社「クリーン工房」の招待。起用の理由は「環境省のクールチョイス」をピーアールすることである。自転車は二酸化炭素を排出しない移動手段であり、地球温暖化対策としてみんなで自転車に乗ろうと訴える。

「日本もヨーロッパも地球環境が変化していることを痛感している。このままではいけないと思う。環境面に限らず、問題を解決するためにはまず平和が大事だよ。戦争は問題を生み出すだけだ」

ドイツ語しか話さないのでAI通訳機器のポケトークを駆使してインタビューした

2020年は東京五輪。興味はあるけど、経済的な余裕がないので来日する計画はないという。ツール・ド・フランス最終日から5日後に開幕するというスケジュールの困難さもあり、予定が組めないことを嘆く。

近年のツール・ド・フランスは全日程を追いかけることなくスポット参戦。来日中は休憩時間やイスへの着席を勧めたが、「最後まで応援をしたいから大丈夫!」とタフネスぶりを見せつけた。頑張る自転車選手を応援し続け、そして自転車レースが大好きな人たちにハッピーを届ける。まさにそれが天職だ。

●クリーン工房のホームページ

2018ツール・ド・フランスではラルプデュエズのふもとで目撃。すぐにSAITAMAのプラカードに持ち替えた

悪魔おじさん4年連続の来日…地球環境を真剣に考える

悪魔おじさん(エル・ディアブロ)の呼び名で世界中の自転車ファンに知られるドイツのディディ・センフトさんが2019年もツール・ド・フランスさいたまクリテリウムを応援するために来日した。10月25日、フランクフルト発の全日空224便で、定刻より10分遅れとなる午後3時過ぎに羽田空港に到着。同26日と27日にさいたま新都心駅周辺の大会会場に出没する計画。

10月25日午後に羽田空港に到着した悪魔おじさん。4回目の来日を果たした

「さいたま大会がツール・ド・フランスのエッセンスを持ち込んで展開するイベントである限り、私も来日するのである。日本のみなさんにすこしでも本場の雰囲気を味わってほしいです」と悪魔おじさん。

大会両日は、クリテリウムコースに隣接する2019サイクルフェスタ会場をベースとして活動。ブースA-25「悪魔おじさん“DIDI”のパネル展示 byクリーン工房」を訪れると出会えるチャンスがある。同ブースでは「ツール・ド・フランス名物、悪魔おじさんのパネル展示およびポストカード無料配布」を実施。

フランクフルトからの直行便で羽田空港に到着
今回の荷物は多少多め

大会を盛り上げるとともに、低炭素社会の実現に向けた取り組みの大切さを啓蒙する役割もこなす。

さいたま市は

環境省補助事業である、地域と連携したCO2排出削減促進事業『COOL CHOICE』のバッジを胸に貼るのもその姿勢の表れだ。

「自然環境の大切さを世界中の人が再確認し、未来へと続く美しい地球を守るため、ヤリをふりかざすのです」と来日第一声。

羽田空港でいきなりハイテンションの悪魔おじさん

●2019サイクルフェスタのホームページ