沢田時がアジア競技大会MTBで3位…小林あか里リタイア

アジア圏のオリンピックとして4年に一度開催される第19回アジア競技大会が中国の杭州で2023年9月23日から10月8日まで開催される。自転車競技は9月25日が初日となり、MTBクロスカントリー男子で沢田時が3位、女子で小林あか里がリタイア。

沢田時が2023アジア競技大会MTBで銅メダル ©日本自転車競技連盟

MTBクロスカントリー男子で沢田が我慢の銅

25.5km(スタートループx0.8km + 5周回x4.94 km)に14名が出走したMTBクロスカントリー男子。日本代表の沢田は、1周回目を上位2名に食らい付いてレースを進めた。2周回目以降は単独走となる我慢の展開となったが、マイペースを維持して最後まで粘り切り3位でフィニッシュ。銅メダルを獲得した。

2023アジア競技大会MTBで銅メダルを獲得した沢田時 ©日本自転車競技連盟

沢田時のコメント
「3度目の出場で、過去2回はメダルを取れずに悔しい思いをしたので、本当は金メダルを取りたかったのですが、最低限の銅メダルを持ち帰ることができてうれしいです。1周目に中国の選手2人についていってオーバーヒートしてしまい、そこからは本当に苦しかったです。来月にはオリンピック出場枠がかかったアジア選手権があるので、今日の結果を自信にして次は勝てるように頑張ります」

女子の小林は体調不良で1周目にリタイア

距離20.56km、15名が出走したMTBクロスカントリー女子。日本代表の小林は、当日の天候に体調がフィットできず、1周回目でバイクを降りるという、本人にとっても不本意な結果でレースを終えた。

2023アジア競技大会MTBクロスカントリーを走る小林あか里 ©日本自転車競技連盟

小林あか里のコメント
「今までに走ったことのないようなコースでした。登りも下りも急で、休むところがない、きついコースでした。昨日までは、曇りの日が多く、気温もそれほど上がっていなかったのですが、今日は晴れて体感温度としても40度くらいあって、レース中に身体がオーバーヒートしている感覚と、身体に力が入らない状況で1周目が終わるところで降りてしまいました。自分が思い描いていた結果ではないですし、応援して下さった人たちには申し訳ない結果になってしまいました。気持ちを切り替えて、来月のアジア選手権に向けて改めて頑張っていきたいと思います」

9月26日の日本代表の参戦スケジュール
・トラック 男子チームスプリント 女子チームスプリント 男子チームパシュート 女子チームパシュート

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

MTBクロスカントリーの沢田時は6位…アジア大会自転車競技

第18回アジア競技大会は2018年8月21日、自転車競技の最初の種目としてMTBレースが行われ、日本からは沢田時(ブリヂストンサイクリング)が男子クロスカントリーに出場し、6位でゴールした。優勝は中国の馬皓。開催場所はインドネシアのスバン。日本からクロスカントリー女子とダウンヒル競技への選手派遣はなし。

アジア競技大会MTBクロスカントリー男子の沢田時 ©2018 JCF

インドネシアの首都ジャカルタから激しい渋滞を抜け、MTB競技会場近くの宿舎に到着したのは16日深夜。沢田は現地入りして食事が合わずに体調を崩してしまったが、前日の20日には回復して当日を迎えた。コースは1周4.5kmのサーキットを7周する。コースはパイナップルやバナナ、レモン畑の中や、廃墟の中を通るなど普段あまり使われない環境を含むレイアウトの特設コース。ジャンプなどの縦の動きのあるセクションはないが、コースは作り立てで踏み固められていなく、やわらかい砂や竹の橋などがあり、難しくはないが記憶しないとスムーズに走れないレイアウト。

アジア競技大会MTBクロスカントリー男子の沢田時 ©2018 JCF

当初は8周予定だったが、前日深夜に7周回へと変更された。21日13時30分、薄曇りの中、沢田は1列目左側からスタート。スタート後200mでコースが自転車1台分まで狭くなるために、選手全員が飛び出す形でスタートが切られる中、沢田は6番目と少し出遅れた形になったが、次の登りで2番手まであがりレースは始まった。

アジア競技大会MTBクロスカントリー男子 ©2018 JCF

優勝候補のキリル(カザフスタン)が1人で抜け出す形で2周目に入り、6人の2位グループでレースを展開。この6人集団はイラン2選手、中国2選手、韓国、沢田というメンバーで、1位のカザフスタン選手と10〜25秒差でレースは進んだ。3周目の後半、6人の2位集団で中国、イラン、韓国の選手が落車して、2位集団は沢田、イラン、中国の3人に絞られた形に思えた。しかしここから中国2選手が一気にジャンプアップ。また沢田は下りで単独落車してしまい、5周目には1〜2位中国、3位カザフスタン、4位イラン、5〜6位沢田とイランという形に。

アジア競技大会MTBクロスカントリー男子 ©2018 JCF

5周目以降は先頭と2位との差が次第に開き、沢田もイラン選手から遅れて単独6位でファイナルラップへ。最終周もそのまま順位は変えられず6位でレースを終えた。
「今回は大切なレースでコンディションを合わせられず、本人含めチームとしてとても悔しい結果となった。今回の結果を踏まえ日々のトレーニングの励みにしていきたいと思う」と鈴木雷太コーチ。

ゴールした沢田時を迎える鈴木雷太コーチ ©2018 JCF

第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ・パレンバン)
開催国/インドネシア
開催期間
8月20日(月)〜21日(火)=MTBクロスカントリー
8月22日(水)〜24日(金)=ロードレース
8月25日(土)=BMXレース
8月27日(月)〜31日(金)=トラックレース

第18回アジア競技大会の公式サイト
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