イマドキ高校生は自転車ヘルメットの着用意識が意外なほど高い

オートバイと自転車用ヘルメットのメーカー、オージーケーカブトが大阪府・兵庫県・福岡県でヘルメットを寄贈し、自転車通学時にヘルメットを着用し始めた高校生に対してアンケート調査を実施。4440人から回答を得て、「交通安全に対する意識が高まった」が85.2%、「慎重な運転を心がけるようになった」については87.9%など、ヘルメット着用による意識や行動に前向きな変化がみてとれた。

ヘルメット着用後85.2%が交通安全に対する意識が高まった

・質問「交通安全に対する意識が高まりましたか?」に対し、40.5%が「とてもそう思う」、44.7%が「ある程度そう思う」と85.2%が前向きな回答。
・質問「慎重な自転車運転を心がけるようになりましたか?」には、47.9%が「とてもそう思う」、40%が「ある程度そう思う」と、87.9%が前向きな回答をした。
ヘルメット着用後、交通安全に対し、意識や行動が前向きに変化したことが明らかになった。

90%がヘルメットを着用する上での課題はない

実際にヘルメットを着用してみた高校生たちは、予想以上にヘルメット着用に課題を感じていないことがわかった。一方、課題が「ある」と答えた人に自由回答で質問したところ、「髪型が崩れる」「暑い」「蒸れる」とう声が多数で、「周りが着用していないので抵抗がある・恥ずかしい」という声もあった。

95%が頭部を守るために有効、75%が安心感が増した

・質問「頭部を守るためにヘルメット着用は有効だと思いますか?」に対しては60.6%が「とてもそう思う」、34.1%が「ある程度そう思う」と、94.7%がヘルメットの有効性を感じている。
・質問「自転車に乗るときの安心感が増しましたか?」に対しても、32.4%が「とてもそう思う」、42.1%が「ある程度そう思う」と、74.5%が「自転車に乗るときの安心感が増した」と回答した。
ヘルメットを着用してよかったと思うことの自由回答では、「車が横を通り過ぎる時も安心感が増した」「コケたときヘルメットをしていなかったら頭を直にぶつけていた」「雨天時に側溝でスリップ、頭から転倒したが無事だった」「先生に褒められた」「交通ルールを意識するようになった」などがあった。

自転車を運転していて危ないと思ったことがあるのは65%以上

その他のアンケートでは、「自転車を運転していて危ないと思ったことはありますか?」に対し、「よくある」12.3%、「たまにある」52.8%、つまり65.1%が自転車運転中に危ない思いをしていながらも、「通学時以外も自転車に乗る際にヘルメットは着用していますか?」に対して「はい」と答えたのは38.4%で、通学時以外は約60%がヘルメットを着用していないという実態も明らかになった。

自転車の安全利用と気軽に楽しめる環境を…都が意見募集

東京都が自転車の活用を推進していくための「東京都自転車活用推進計画」を策定し、都民からの意見を募集している。今後、寄せられた意見を踏まえ、2021年度早期を目途に計画を改定する予定だという。

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計画は、自転車の活用の推進を図るための基本的な方針や具体的な施策を示したもの。「自転車を安全・安心して利用でき、誰もが気軽に楽しめる環境づくり」を目標とし、目指すべき将来像に向け18の施策を示している。

東京都の自転車活用推進計画を簡単に言うと…

高齢化社会でも持続的発展を。
クルマ中心から人中心の、居心地のいい町に。
そんな都市づくりにおいて自転車は環境に、健康にいい。
そして重要な交通手段のひとつ。
コロナの密も回避できる。

【環境】
自転車通行空間を整備。無電柱化などと連動。
駐輪スペースを確保。
公共交通との連携も。

【健康】
余暇のみでなく日常生活(通勤)にも。

【観光】
都内を自転車で巡る。

【安全・安心】
交通ルールの理解、お互いの尊重を。
学校や地域での安全教育。

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意見の募集は2021年2月12日から3月13日まで(当日消印有効)。提出方法は郵送、eメールのいずれか。詳細は下記のホームページで。

●東京都自転車活用推進計画のホームページ

トレックの学割キャンペーンは自転車通学の必需品が5000円引き

トレックジャパンは2019年3月1日から3月31日まで、通学に最適なクロスバイクであるFXシリーズを対象にしたキャンペーン「トレックの学割」を開催する。同キャンペーンは対象車種のバイクを購入した25歳以下の学生を対象に、同時購入のボントレガー製品から5000円を割引する。ライトやポンプ、ロックといった自転車通学の必需品を揃えることができる非常にお得なキャンペーンとなっている。

対象車種はFXシリーズなど。詳細はキャンペーンサイトで。
●キャンペーン特設サイト

甲子園を目指す高校球児が通学時間を使って筋トレ…これがウワサの「トレチャリ」

毎日の通学手段として自転車を使うのなら、ペダルをこぐだけで心肺機能向上と体幹強化ができるようなトレーニングができたら…。そんな提案からマジメに開発されたのが「トレチャリ」。全国の高校球児をターゲットに2018年7月から販売を開始する。

通販最大手のアマゾンを使った一般販売は2018年7月上旬の予定。税込み価格は3万5640円

甲子園の強豪校も高校生の本業である勉強をしっかりと行う学校が増えている。野球だけに費やす時間が限られ、効率的な活動を日々行う重要性が高まっている。高校球児・部活動応援フリーマガジン「タイムリー!」が全国約4000校の高校野球部にアンケートをした結果、高校球児の通学手段第1位は自転車。同誌を発行する島本隆史さんはそこに着目し、「自転車通学時を利用して補助トレできるような自転車を作ろう」と企画した。

トレチャリを開発した米沢谷友広さん(左)と「タイムリー!」の島本隆史さん

「野球用品は新製品といってもあまり変わらない。画期的なものが出現しないので、アイデアひとつで面白いものを作れたら」と、甲子園出場経験がある野球用品販売会社経営の米沢谷友広さんが開発に加わった。

2017年7月から自転車量販メーカーとタッグを組み、部活生が求める機能を十分に搭載した自転車の開発に乗り出した。原材料や機能、サポート体制などを議論し、数多くの試作品を経て完成。こうしてできあがったのが通学用のトレーニング自転車「トレチャリ」。毎日甲子園を目指して練習に励む球児たちの通学時間を練習時間に変える夢のクロスバイクだ。

熱で柔らかくなる素材を使ったグリップで、赤信号のときに握力強化

こだわったのは5点だ。
(1)ノーパンクタイヤ。パンクによる時間のロスをなくすとともに、重量増によって運動負荷を高める。
(2)シマノ製21段変速ギヤによる負荷コントロール。鍛える日はギヤを重くして通学トレーニング。疲れた日はギヤを軽くして帰宅して休憩。
(3)鍛えようとする筋肉に負荷をかけるためには適正な乗車姿勢が重要。それを実現するロードバイク用のシャープなサドルを採用。
(4)握力強化に最適な樹脂グリップを搭載。赤信号時は握力強化トレで鋭いカーブボールが投げられるようにする。
(5)スマホホルダーを搭載してアプリ活動で運動量や消費カロリーを把握。高いモチベーションでトレーニングが継続できる。

健大高崎、花咲徳栄など多くの高校野球部でコンディショニングやフィジカルトレーニング全般を指導する塚原謙太郎トレーナーは、「関節に負荷をかけずに心肺機能を鍛えられるのがメリット。ランニングよりも足を高く上げるので体幹もいっそう鍛えられる」とトレチャリの効果を分析。ランよりも股関節の可動域を広げることができるのもいいという。

甲子園の常連校を指導する塚原フィジカルトレーナーもオススメ

そのうえで、「乗るときの乗車姿勢が重要です。骨盤の位置を落とさずにしっかりと立てること」とポイントを指摘。
適正なライディングフォームを取ることで身体の裏にある疲れにくい大きな筋肉、大臀筋やハムストリングスなどを効率よく使ってペダルを踏むことができる。野球部ではベンチプレスやスクワットなどでその部分を鍛えるのだが、学校によっては設備を持たないところもあるし、それ以前に練習時間の捻出が必要になる。それを解決するのがトレチャリというわけだ。
「腕を使いながらこぐことで全身運動にもなる。トレチャリで通学時間が有効活用できる」と塚原トレーナー。

「トレチャリが浸透し、球児たちの一般的なトレーニングアイテムになったら、アプリを使ったトレチャリ走行選手権も開催したいと考えています」と島本さんの夢は広がる。通販最大手のアマゾンを使った一般販売は7月上旬の予定。税込み価格は3万5640円。

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