【Episode 2】先端シューズは若い世代よりも依存度が絶対的に高い理由
東京マラソンで40年前の自己ベストを更新しました。63歳にしてサブ3.5を目指して2026年3月1日に臨み、自分自身が信じられないほどの3時間28分というタイムでフィニッシュしました。目標を達成できたポイントは7つ。それをご紹介するエピソード2です。
目標達成の要因のひとつはやはりシューズ
大迫傑選手は2019年に凍てつくような雨になった東京マラソンを一緒に走った仲間だとボクは一方的に親近感がありまして、とあるときにナイキの厚底シューズは市民ランナーにもおすすめできるのか、耐用距離ってどのくらいなのか聞いてみたことがあります。
「だれでもはきこなせると思います。MGCで優勝した中村匠吾選手や服部勇馬選手など上位選手はすべてはいています。この商品が優れているからです。設楽悠太選手やボクがはいているからというのではなく、ホントにいいものはいいという世界です」
その一方で、速く走るためにカーボン製のプレートが入っているので、脚へのダメージは意外とあって疲れやすいという特徴も。当時の大迫選手は、ジョグで下位グレードを愛用。さらにトラック練習の時はスパイクシューズで質の高い走りを目指していました。
「一般ランナーにひとつアドバイスすることがあるなら、トップモデルはある程度マイル(耐用距離)が決まっていて、練習時から無駄遣いできないので、下のモデルをはいて、傾斜に慣れていくのがいいと思います」
ちなみに大迫選手は当時ナイキに所属していて、耐用距離に関しては明確に言及しませんでしたが、同席していた富士通の中村選手が「ボクはスピード練習のとき、週に1回ほど使用して、それでも2カ月ほど使えます。一般の人は毎日使うとかではなく、本番前の足慣らしにはいて、そして気持ちよく本番に投入してほしい」と言っていました。
大迫選手は2025年12月7日、3度目のマラソン日本新記録を叩き出しましたが、今回は中国製のシューズを採用。どんなシューズなのか、ものすごく興味あります。
一連のマラソン挑戦でボクが感じたことは、一般レベルであってもランニングシューズの選択が重要であること。最新モデルはクッション性がいいのでシニアでも膝などを痛めることなく走り込めるものの、耐用距離が600kmだとすると3カ月で買い替える必要があります。
ただし高価なトップモデルを連投するわけにもいかず、練習用と決戦用で使い分けるのが正解です。今回はTakumi sen 11の発売によって安価で購入できたTakumi sen 10を入手しましたが、このハイスピードモデルで42kmは筋肉が続かないなと痛感。フルマラソン用にAdios Pro 4を買い直しました。Adidasアプリで走って獲得した30%オフクーポンの適用外で、定価の2万8600円を捻出。しかしながら結果的に好タイムが出たのはこのシューズのおかげだと思う部分があります。
ランはお金がかからないから気持ちを高める投資がしやすい
モチベーションを高めるためにトレーニングウエアを揃えるのも重要です。ヘタな走りができませんから。同時に東京マラソン当日の気象状況に適したウエアも用意しておくと安心だと思いました。
長期予報でその日は雨という予測が出たときはかなり落ち込みましたが、その後奇跡的にピンポイントで晴れ予報に。しかも気温が高くなるということで長袖アンダーウエアをやめてアームカバーを購入。最終的に手袋とインナーなし、Tシャツとアームカバー、ハーフパンツで快適に走ることができました。
東京マラソンではスマホ携行が推奨されているので、どうやって持ち歩くかもかどうです。フランスでも毎日走るのですが、あっちのホテルの鍵ってたいてい重いですよね。これには深い歴史とわけがあるのですが、早朝ランをするときはフロントに人がいないので、雑誌のおまけでもらったウエストポーチに入れて走り出すわけです。
でも結構難アリなので、各社から発売されているランナー用ウエストベルトを調査してみました。積載量や調整範囲などがどれもマッチするものがなく、そんなときに「3COINSの旅する日という旅行グッズにシンプルなものがあるよ」と家族に教えてもらいました。詳細は別コラムで。
いずれにしてもランニングはシューズとウエアくらいしか出費がないのがうれしいですよね。サイクリングだと高機能ウエアを一式揃えると10万円しますから。
ピークトレーニング時の疲労回復対策がポイント
マラソン練習は佳境です。スピードを上げる練習が多いので、長距離走の日は権太坂までのんびり走りにいきました。いわゆる30km走です。40年前に記録したマラソンベストと同じペース、キロ5分24秒で軽く走れるように。40年もかかりましたが、今さらながら速くなってきたことが確認できます。
30km走はいつも権太坂に行くのですが、たまには気分を変えて遊行寺へ。この激坂は曲がっているのでピークが見えないことに加えて、上りきってから旧東海道の松並木までさらに緩やかに上っていきます。そのため8区は意外と重要で、青学の原監督はいつも3区と8区にエース級を起用するんですよね。
結局、旧東海道の戸塚は尾根道にあるので、戸塚中継所を目指す2区と8区はキツいです。よく権太坂が難所と言われますが、走ってみるとそんなでもなく、最後に戸塚の上りがあるのでそれを加味して2区がポイントなのでは。個人的には復路の遊行寺が倒れそうなくらいにハードでした。
大会10日前からトレーニング量を減らしました。そのなかにも短い時間で高強度のメニューを組み込みました。Garminアプリのコンディション指標は「ピーキング」にはなりませんでしたが、過去に「ピーキング」であってもあまりうまく走れなかった経験があるので全く気にならず。それでも当日は完全に疲れが抜けた状態となり、これも好タイムの要因につながったことは明らかです。
そして若い世代よりも筋や腱、皮膚の保水量が激減しているシニアにとって、コンディショニングのマッサージや鍼灸ケアなども導入するといいと思います。今回は試しにさまざまなケアを体験しましたが、市販の治療機を駆使して蓄積した疲れや痛みをケアしました。NHKでかつて番組にもなった話題のマイクロカレント(微弱電流)の記事は下記です。
