7月11日 第5ステージ ロリアン〜カンペール 204.5km

サガン2勝目…6度目のポイント賞に向けて意欲を見せる

町の中心地を訪れるシーンを見るだけで、単なるスポーツでないことがうかがえる © ASO

【カンペール(フランス)山口和幸】ボーラ・ハンスグローエのペテル・サガン(スロバキア)が上り坂のゴールスプリントを制して、今大会2勝目、大会通算10勝目を挙げた。これまで区間2勝のフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)は、小ぶりながら苦手な上りが連続したことで脱落。総合1位のマイヨジョーヌを着るBMCのグレッグ・バンアベルマート(ベルギー)も区間勝利争いに加わったが、サガンには勝てず。首位は堅持した。

前年のポイント賞、マシューズはリタイア
ブルターニュ半島は平たんステージとは思えぬほど波状的なうねりが続く。この日は山岳ポイントが5つあり、赤い水玉ジャージーの山岳賞争いも本格化。そしてゴール手前500mは狭くて曲がりくねった激坂を上ってフィニッシュする。200kmを走って最後のつばぜり合いで勝負が決まるという設定だ。

短くても急な上りを得意とするのが世界チャンピオンのサガンだ。同じくリオ五輪の金メダリストであるバンアベルマートも有力。ワンデーレースで実績のある有力選手らがこの日の勝利をねらっていた。

一方、候補の筆頭だったマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)は朝に体調不良で不出走というハプニング。嘔吐と高熱で走れる状態でなく、自宅に帰って復帰のため静養するという。前年のポイント賞王者がいきなりレースから去ることになった。

ペテル・サガンがステージ優勝 © ASO

この日も地元選手らが序盤から積極的にアタック。これに対してボーラ・ハンスグローエ勢が追撃して終盤に吸収。レースを振り出しに戻してお膳立てを整えた。実力にまさるサガンがトップフィニッシュしたのは言うまでもない。
「狭い道が右に左に、アップダウンもあって楽しめたね」といつものジョークで切り出したサガン。
「きょうはラッキーだった。バンアベルマートがあまりにも早いタイミングで飛び出したからね。彼はボクよりもスプリント力がある。ボクは背後に着いて抜き去る機会をうかがえばよかった」

2012年から5年連続のポイント賞。大会最多記録に挑んだ昨年は序盤でまさかの失格。仕切り直して6回目の受賞に挑むが、サガンの序盤戦は順風満帆だ。

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)グレッグ・バンアベルマート(ベルギー、BMC)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード)
□マイヨブラン(新人賞)ショーレン・クラー(デンマーク、サンウェブ)

カンペールはマリンスポーツが盛ん © LE GAL Yannick

カンペールのカテドラル © LE GAL Yannick

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カンペールの旧市街を歩いてみよう © BOURCIER Simon
カンペールの昔ながらのたたずまい © LAMOUREUX Alexandre

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