優勝候補ポートが2年連続でまさかの骨折リタイア
【ルーベ(フランス)山口和幸】北の地獄と呼ばれる石畳の悪路が終盤に断続的に出現する危険なステージは、トレック・セガフレードのジョン・デゲンコルプ(ドイツ)がマイヨジョーヌを着るBMCのグレッグ・バンアベルマート(ベルギー)を制して初優勝。バンアベルマートは2位に甘んじたものの、総合2位とのタイム差を7秒から43秒に広げて首位を守り、栄冠のマイヨジョーヌを堅持したまま1回目の休息日を過ごすことになった。
デゲンコルプが悲願のツール・ド・フランス優勝
ブエルタ・ア・エスパーニャ区間10勝、ジロ・デ・イタリア1勝。数々の戦歴を誇るスプリンターのデゲンコルプだが、ツール・ド・フランスで勝ったのは初めてだ。出場6回にして区間2位はなんと6回。栄冠まであとわずかだった。
「ほとんどの人はボクがもう終わりだと思っていたはずだ。4月のパリ〜ルーベでも落車でヒザをケガして、復帰まで4週間を要した。ボクが自暴自棄になりそうだったとき、支えてくれたのは家族だった」とデゲンコルプ。
2015年のパリ〜ルーベでは優勝しているだけに、石畳の路面は得意だ。終盤にバンアベルマートら3選手で抜け出すと、ゴール手前で主導権を握り、ガッツポーズでトップフィニッシュ。夢にまで見たツール・ド・フランスの1勝を手に入れた。
この日は大荒れだった。優勝候補としてフランスのファンが期待するAG2Rラモンディアルのロマン・バルデは合計3回のパンクで、フルームら他の有力選手から7秒遅れた。BMCのリッチー・ポート(オーストラリア)は落車によって鎖骨骨折。前年も骨折でリタイアしているポートは、「肩の痛みを感じないほど、気持ちが落胆している。できるだけ早く復帰して、次の目標を探したい」と語っている。優勝候補の1人が大会前半で姿を消した。
●4賞ジャージ
■マイヨジョーヌ(個人総合成績)グレッグ・バンアベルマート(ベルギー、BMC)
■マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード)
□マイヨブラン(新人賞)ショーレン・クラー(デンマーク、サンウェブ)
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