2024パリ五輪のマラソン選手になれるチャンスがある。メダルを争う各国の五輪代表選手のあとから、一般参加選手が同じコースにチャレンジできる。大会公式アプリのミッションをクリアするごとにパリ五輪一般マラソンの出場枠が抽選によって配分されるのだ。
ほとんど報じられないので身を切ってチャレンジ中
2023東京マラソンでは、本当にありがたいことにお友達の多くがボクのリアルタイム位置情報にワクワクしてくれて、ゴールタイムそのものは40年近く前の自己ベストに届きませんでしたが、次なるステップへの動機づけとなりました。
実はパリ五輪マラソン代表枠の獲得のために始動しています。パリ五輪って「一般参加できる初めての五輪」て知ってました? マラソンと自転車ロードレースだけですが、メダルを争う各国代表と同じ日に走れるんです! 使用するコースは「数センチの違いしかない」ということです。
このことはあまり告知されていなくて、ボクのサイトでたまに触れる程度なんですが、
もうすでに参加枠獲得合戦はスタートしています。
ボクも地元の利があるフランス選手からはちょっと出遅れましたが、2023年2月終わりからチャレンジを開始。東京マラソンの42.195kmはポイント換算されるので、日本勢ではトップあたりを走っているはずです。
手持ちのGPSデバイスで実走データをアップロードすればポイントに
2020東京五輪はコロナ禍にほんろうされた大会でしたが、それに続くパリ五輪は人類がコロナに打ち勝ったことを証明する意義深い五輪を目指しています。
「地域社会とのつながりを取り戻し、より多くの人たちと大会を共有するという精神のもと、マラソンと自転車ロードレースに一般参加を導入する」と同組織委員会。それを具現化させるため、一般ランナーやサイクリストがメダルレースと同じ日、同じコース上でオリンピアンが激闘するコースを体験できる構想を打ち出したのです。
今回のパリ五輪一般マラソン枠は7000人。さらに10kmクラスに7000人が出場できることになっています。だれもが獲得したいこのプラチナナンバーカードは、スポーツ志向のある健康的なライフスタイルを実践する人たちに有利に提供する設定になっています。
もちろん障害の有無は問わず、年齢制限はそれぞれにありますが、障害をカバーするために自転車などを使ってもいいようです。
それでは参加枠獲得のためのフォーマットを確認していきます。
Club Paris 2024に登録してMarathon pour tousをダウンロード
まずはClub Paris 2024に登録(言語は仏英のみ)
特設アプリMarathon pour tousをダウンロード
(スマホだけでなくパソコン上でも動きます)
手持ちのGPSデバイスを使って運動し、普段使っているランニングアプリ(ガーミン、ポラール、スント、大手スポーツブランドなど)と同期させることで、そのデバイスを使って走ったり歩いたりした距離がポイント換算される
●年末までに10万ポイントを貯めると抽選によりナンバーカードが提供される
●毎月アプリ上で募集されるミッションをクリアすると、その達成者に抽選によりナンバーカードが提供される。ミッションは例えば「今月は100km走ろう」「2週間で2時間6分走ろう」など、比較的達成しやすい目標が設定されている。
フランス各地で開催されるリアル大会に参加して抽選に参加するという手段もあるが、日本在住の人には無理がある。
なお、Club Paris 2024に登録しておくと、パリ五輪の開会式や各競技の観戦チケットを購入するときにも使用できるので便利です。ブラウザの翻訳機能を使えば問題なく作動するので無料登録しておきましょう。
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10万ポイント稼がなくてもチャレンジ達成の抽選に賭ける
実際に1カ月にわたってトライアルした結果は、240.7kmの走行で、獲得ポイントは3075点、ランキングとして11万9463位という低空飛行。12月までに月平均1万ポイントはゲットしないと抽選券すら獲得できない。つまり10万ポイントを目指すのはもう無理で、毎月2〜3回設定されるチャレンジを可能な限りクリアしていき、抽選回数を増やして当選を目指すのが最善策か。
五輪を生んだ国が考えた「参加できる初めての五輪」
パリ五輪マラソン競技は、1984年の米国ロサンゼルス大会で女子マラソンが導入されて以来、初めて男女のレース順が変更になり、男子が8月10日(土)現地時間の午前8時、女子が翌11日(日)現地時間の午前8時に行われます。
近代五輪を作ったのはフランスです。国際オリンピック委員会(IOC)を設立したフランスの教育者・歴史家のピエール・ド・クーベルタン(1863〜1937)が4年に1度、古代スポーツでなく現代スポーツのプログラムで五輪を開催すること決めたのです。
五輪を生んだ国が成熟期を迎え、前回のパリ大会から偶然にも100年目となる2024年。「参加できる初めての五輪」という、また新たな改革を世界最大のスポーツイベントにもたらしたのです。
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