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フランス観光開発機構は4月25日、エールフランス航空の協賛を得て、2019年度キャンペーン「フランスに乾杯!グ …

女の子向けキッズバイク「リトルフェリーク」が新登場

自転車専門店のあさひは2019年4月下旬から女の子向け自転車リトルフェリークを、全国のサイクルベースあさひ各店 …

日本限定アイテム、フルクラム SPEED 40C GOLD Limited Edition入荷

イタリアンホイールブランドFULCRUM(フルクラム)とカワシマサイクルサプライが共同企画して誕生したプレミア …

座禅で現代ストレスから抜け出す…いま救われる日本の修行法

座禅は心にどこか不安があったり、自律神経失調症やうつ病で悩んでいたりする人にとっておすすめの修行だ。早起きさえすれば鎌倉の由緒正しいお寺さんに行って、無料で参加することもできる。心の弱いボクも座禅をすることで落ち着いた気持ちを取り戻し、迷いから抜け出すことができ、日常生活が送れていることを実感する。

北鎌倉・建長寺

数字を数えながら吸ってはいての繰り返し

北鎌倉の浄智寺などで月に一度は座禅をしています。ボクのような心の弱い人におすすめしたいです。例えば、1時間にわたって身動きできず、その状況から逃げ出すこともできず。そんな囚われの身になることを回避したい気持ちがあるときでも、まずはチャレンジしてみることをおすすめします。

座禅は臨済宗か曹洞宗の僧侶の修行の一環として形成された所作ですが、一般の人が参加する場合はそれほど厳格なものではありません。例えば「結跏趺坐」なんて呼ばれる正式のあぐらでなくても、片方の足を反対側の太ももの上に乗せる「半跏趺坐」でマナーを逸することはありません。用意された座布団などを使って、30分ほど座っていても足がしびれない状態を確保して臨めばいいのです。

北鎌倉・浄智寺

禅宗の宗派によって手の置き方など所作の違いはあるのですが、初心者だと言えばていねいにその作法を教えてくれるはずなので安心です。作務衣が正式な身なりですが、身体を締めつけないゆったりめの衣服を着用し(常識的に短パンやノースリーブなどはマナー違反)、できるだけストレスのかからない状態を確保して、拍子木とおりんがなるのを待つのがいいと思います。

それではいよいよ座禅です。20分ほどの静寂な時間を過ごし、ほんのわずかな休憩時間をはさんでさらに20分ほど座禅をするのが初級者クラスのスタイルです。長時間、無理な姿勢を強要して、血行不良などによって後遺症が起きてしまった例があるので、お寺さんとしても健康阻害に陥らない配慮が行われているようです。ちなみに身体を鍛えたアスリートほど筋肉群が発達しているので、無理な姿勢による障害発生の可能性が高いとのこと。

で、座禅ですが、心を無にして集中すればいいのですが、最初はどうしても邪念にとらわれてしまいます。「修行僧侶はどうやって、この時間を耐えているんですか?」と率直に聞いてみたところ、「1から10まで、ひたすら数字を数えながら、吸ってはいての呼吸を心がけることだけに集中しています」とのこと。それは意外と簡単なことなのです。

北鎌倉・建長寺

頭頂部を糸で吊られたようにカラダがすっと伸びている状態を確認します。その態勢でひたすら数字だけを数えながらゆっくりと呼吸を繰り返す。最初は緊張感で呼吸が浅く激しくなったり、その場から逃れられない不安な気持ちを感じたりますが、そのうちにフラフラしなくなっている自分に気づきます。そうなると気持ちが落ち着いてきて、いつまでも座っていられそうな安定感を獲得します。

呼吸だけを意識して足を組んでいると、スーっと力が抜けていくのです。「あれ、これってしかして集中しているのかな?」と、あるとき気持ちが安らかになっている自分に気づきます。心が落ち着いていたんです。これがいわゆる無我の境地の入口なんでしょうかね。

ビシッとたたかれると気持ちがひきしまる

警策(きょうさく)でたたかれるのは自己申告です。住職さんが自分の前を回ってきたときを見計らって、手を合わせて頭を下げるなどの合図を送れば、それが「たたいてください!」の申告となります。で、ビシッ!とたたかれるんですが、心身ともに引き締まります。

痛いんですけどね。夏場はシャツ1枚の薄着が多いと思いますが、多少は厚着のほうが痛みは緩和されます。ただ、あざが残るほどではないので、精神が引きしまったという思いがあって痛みとしては残りません。最後は座禅の終わりを告げる拍子木とおりんが鳴って、両手を合わせて一礼します。

こうやって1時間なりが終わると、ときにはお茶やおまんじゅうをいただきながらお話しをしたりして、すがすがしい気持ちで1日を送ることになります。

北鎌倉・浄智寺

浄智寺は円覚寺派で、浄智寺の朝比奈住職は円覚寺でも座禅会を務めていたこともあり、2つのお寺さんは同じ作法です。

ボクがどうして座禅に参加してみようと思ったわけは、交感神経バランスが不調の時があって、気持ちを安らかにするにはこんな修行がうってつけかなと思ったことでした。現在人は交感神経だけが張り詰めた状態が多く、なかなかリラックスして副交感神経を高くするような状態にはならないのだと思います。

座禅をして体感したことは、教えてもらった呼吸法にのみ集中することで、いつしか雑念が払われ、気持ちが落ち着くのが分かりました。荘厳な禅堂の雰囲気も気持ちを落ち着かせるのに役立つのだと感じます。

北鎌倉・円覚寺

円覚寺の座禅会は毎日無料開催

北鎌倉駅の裏改札からすぐの円覚寺では、毎日早朝に「暁天座禅会」が開催され、だれでも無料で参加できます。ただし団体は不可。また特別の行事があるときや、台風や大雪の時は中止になるようです。

かつては、夏場は朝5時半に開始していたので、都心部から横須賀線の始発電車に乗っても間に合いませんでしたが、いまは通年で6時開始となるのでギリギリですがセーフ。それでも東京方面から向かう場合は先頭車両に乗り込み、トイレも車内で済ませて駆け足で円覚寺の通用門から境内に入る必要があります。

初めて参加する人は10分前に座禅会場となる仏殿の脇に集まっている必要があって、ここで世話役の人がある程度の作法を教えてくれます。この時間は山門が閉まっているので、通用門を勝手に押し開けて境内に入る必要があるのも、初めての人にとってはドキドキでしょうね。

北鎌倉・浄智寺

そして本番の座禅へ。仏殿はコの字型に、壁の前に縁台があって、そこに座布団を持ち込んであぐらをかきます。履き物をそろえて、縁台の奥にきちんと押し込んでおくことだけ注意されます。

円覚寺のやり方は20分の座禅を2回行い、そして最後はお経を参加者全員で唱えて1時間のおつとめを終えます。お経は初めて参加する人にはあらかじめ手渡されるので、2回目以降は忘れずに持参することが必要。 神妙な1時間を過ごすと、その日1日がとてもおだやかな気持ちで過ごせることでしょう。ぜひ一度経験してみてください。

北鎌倉・亀ヶ谷の切通

脂肪が一番燃える心拍数…40歳で安静時60なら144、50歳なら137

フィットネスするならただがむしゃらに身体を動かせばいいってワケじゃない。身体に蓄えられた脂肪を減らすには有酸素運動をする必要があり、さらにはその運動強度が脂肪を効率よく減らすために重要だ。その目安となるのが1分間に心臓がどれだけ鼓動するか。つまり心拍数である。

プロロードレーサーのボディは研ぎすまされている

過去コラムで
「てっとりばやく体脂肪率を下げるなら有酸素運動じゃなくて筋トレ」
と紹介しておきながら、結局のところ体脂肪を燃焼させるのは有酸素運動なのである。呼吸をしない無酸素運動は爆発的なパワーを発揮させる糖質しか燃焼させず、脂肪をしっかりと燃焼させるには有酸素運動しかない。呼吸によって肺の中に取り込まれた酸素は血液と一緒に身体じゅうに運ばれ、毛細血管のすみずみまで行き渡る。このときに皮下脂肪を燃焼させて、脂肪をエネルギーに置換させる。脂肪をゆっくりと燃焼するので大きなパワーは出せないが、持久的運動をこなせるのである。

有酸素運動の代表は自転車、ランニング、ちょっと速めのウォーキング、エアロビクスなど。どれも継続的にこなせば体脂肪は必ず落ちる。しかし「最も効率的に」体脂肪を落とすためには絶妙の運動強度で身体を動かす必要がある。つまり重要なのは「有酸素運動の強さ」だ。感覚的には「ハアハア」とちょっと胸がはずむくらい。それ以上の激しい運動でも、それ以下のマッタリとした運動でも脂肪燃焼効果は期待できなくなる。

この感覚を数値で表示してくれるのが心拍計(ハートレートモニター)。クルマで言えばエンジンのタコメーターだ。1分間の心拍数を身体に取りつけたセンサーによって検出し、ワイヤレス送信などによってモニター表示される。これまでは胸にセンサーベルトを装着する必要があって、それはとても恥ずかしくてわずらわしかったのだが、最近は各社から手首で計測するタイプが市販されるようになり、腕時計のような気軽さで心拍数が分かるようになったのが画期的だ。

体脂肪率はおそらく全員が10%以下だ © LaPresse – Fabio Ferrari

脂肪を最も効率的に燃焼させる心拍ゾーンは年齢などによって個体差がある。でも安心してください。効率的な心拍ゾーンを算出する計算式があります。

最も一般的なのは、自分の最大心拍数を算出してその65〜75%の心拍領域をキープして効率よく脂肪を燃焼させる計算式。最大心拍数は「220−年齢」でいい。心拍デバイスを持っている人ならフィットネスに有効なターゲット心拍領域の「上限」と「下限」をアラームセットしておけば、運動の強さを自分でコントロールしてその境域をキープし続けることが容易。

上記は最も簡単でざっくりとした計算式。ところがひとつ問題があるのは、その人固有の平常時心拍数をまったく考慮していないという点だ。人によっては日常生活における心拍が低い「徐脈」の人もいるし、スポーツ心臓のアスリートもいるし、逆に高い人もいる。

それを補うのが以下の専門的な計算式。
①220ー年齢=最大心拍数
②(最大心拍数ー安静時心拍数)×0.7で算出された数値にさらに安静時心拍数を足す

こうして算出された数値が「ターゲット心拍数の上限」だ。この数値を超えると運動が激しすぎるので毛細血管に血がめぐらず体脂肪が燃焼されない。だから心拍計でこの上限を超えないように運動する。その上で「ターゲット心拍数」にできるだけ近いゾーンで「ハアハア」と運動すればいいわけである。

例えば40歳で安静時心拍が60の場合、
220ー40=180が最大心拍数
180ー60=120
120×0.7=84
84+60=144

1分間144拍が目標心拍数となる。この目標心拍数に近い下限値でできるだけ長く有酸素運動すればいい。カンタンでしょ。144を超えると運動強度がキツすぎて持続できないし、血液は太い血管ばかり流れるので毛細血管が刺激できずフィットネスとしては効率よくないのだ。

50歳で安静時心拍が60の場合、1分間137拍が目標心拍数となる。経験から推奨すると 125〜135くらいの心拍数がちょうどいい。このレベルの運動をランニングでやったら意外とキツくて30分しか持続できないと思うが、サイクリングはギヤの重さやペダル回転数を自分で調節してターゲット心拍数をコントロールできる。だから自転車がフィットネスには一番いいと言われているのである。

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マイヨジョーヌ物語…2019年はこの黄色いジャージの生誕百年

ツール・ド・フランスで個人総合1位選手が着用する黄色いリーダージャージがマイヨジョーヌだ。すべての自転車選手の憧れであり、たった1日でも手中にすれば世界中にその名が知れ渡る。晩年になっても「マイヨジョーヌを着た選手」として尊敬されるほどの名誉なもの。そんな栄光のジャージーが誕生して100年を迎える。

1836年7月29日、ナポレオンの命によって建設されたエトワール凱旋門が完成した日、英国のゲラント・トーマスが凱旋 © ASO

フランス語でマイヨ[maillot]はジャージ、ジョーヌ[jaune]は黄色という意味だ。ツール・ド・フランスはたった1枚しかないこのジャージを奪い合う戦いであり、マイヨジョーヌを着てパリ・シャンゼリゼに凱旋した選手が、その年の覇者ということになる。

ところでマイヨジョーヌは1903年の第1回大会から存在したわけではない。「集団のなかでも首位選手がすぐに見つけられるようにしてほしい」という取材陣の要望で、主催者が1919年に設定した。主催するスポーツ新聞のロト(現在のレキップ)の新聞紙の色が黄色だったことから、これがシンボルカラーとして採用された。

このマイヨジョーヌはこの大会においてはどんなジャージよりもプライオリティが高く、最優先で着用しなければならない。世界チャンピオンや各国ナショナルチャンピオンであっても、総合1位となったらマイヨジョーヌを着用する義務がある。

1977年に優勝したフランスのベルナール・テブネが獲得したマイヨジョーヌ
黄色はツール・ド・フランスのシンボルカラーだ

現在のツール・ド・フランスには4種類のリーダージャージが存在する。マイヨジョーヌ。ポイント賞のマイヨベール、山岳書のマイヨブランアポワルージュ、そして新人賞のマイヨブランだ。大会最多タイとなる5つのマイヨジョーヌを持っているベルナール・イノー(フランス)は「でもね、マイヨジョーヌ以外はアクセサリーだよ」とそれが特別の存在だと公言している。

各ステージのゴール後に行われる表彰式では個人総合成績の1位となった選手が登壇し、マイヨジョーヌにソデを通す。翌ステージにこのジャージーを着てスタート地点に現れ、レースを走るのが習わしだ。

タイムトライアル用のエアロスーツはルコック社が首位選手を採寸しながらオートクチュールする
現場にミシンを持ち込んでその場でマイヨジョーヌのワンピースを制作

ちなみにどんな体格の選手がリーダーになってもいいようにマイヨジョーヌは数サイズが用意されている。さらに全チームのロゴシートが用意され、表彰台横にスタンバイした専用車両のなかでアイロンプリントされる。チームの名前を胸に付けたマイヨジョーヌができあがり、1位選手が表彰台で着てみせる。さらには個人タイムトライアル用のワンピースジャージも存在する。

マイヨジョーヌを着用することはルールであり名誉なことだが、100年の歴史の中で1位選手がこれを拒否した例も何度かある。

2015年、マイヨジョーヌを守りながら鎖骨骨折によってリタイアを余儀なくされたトニー・マルティン

最近では2015年の第6ステージ。その日はトニー・マルティン(ドイツ)がマイヨジョーヌを着用し、大集団のまま難なく首位を守れる展開だった。ところが残り1kmで大落車が発生。マルティンは鎖骨骨折し、チームメートに励まされながら大きく遅れてゴールした。残り3kmを切ってからの不可避のアクシデントは、それまで位置していた選手らと同タイムでゴールしたとみなされるルールがあり、マルティンはマイヨジョーヌを守った。ただし翌日に走れる状態ではなかった。

翌日のスタート時にマルティンの不出走が決まると、前日までの総合2位クリストファー・フルーム(英国)が繰り上がりで首位となった。ところがフルームは「不運に見舞われたマルティンに敬意を表したい」とマイヨジョーヌの着用を拒否。ルール違反ではあったが主催者もこの考えを支持し、この日はマイヨジョーヌ不在のレースとなった。

誕生から100年。2019年はだれがゲットするのか?

沿道の市民がツール・ド・フランスを歓迎するときもマイヨジョーヌは象徴だ
表彰式でマイヨジョーヌ着用選手が掲げるLCL銀行のライオン。尻尾が取れかけていたのでお姉さんが針仕事
2018ツール・ド・フランス、マイヨジョーヌを死守したゲラント・トーマス © ASO

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