2020東京五輪の出場枠獲得に関わるトラック世界選手権に日本勢17人

世界選手権トラック競技大会が2月27日から3月3日までポーランドのプルシュクフで開催され、日本から短距離の脇本雄太ら太田りゆ、中長距離の橋本英也や梶原悠未ら17選手が派遣される。

アジア選手権男子ケイリンで優勝した脇本雄太 ©2019 JCF

短距離ヘッドコーチはブノア・ヴェトゥ、同コーチはジェイソン・ニブレット、中距離ヘッドコーチはイアン・メルビン。渡辺一成、窪木一茂が代表から外れた。

トラック競技は2020東京五輪の開催国出場枠が自転車競技の中で唯一ない。そのため2018年7月6日から2020年3月1日までの国際大会(世界選手権、ワールドカップシリーズ、各大陸選手権)での成績により、各国・地域に出場枠が割り当てられ、2020年3月2日に発表される。そのなかでも世界チャンピオンを決めるトラック世界選手権は2019年、2020年ともにきわめて重要。

日本勢男子はこれまでも短距離種目のチームスプリント、スプリント、ケイリン、1kmタイムトライアル(現在は単独の五輪種目ではない)で五輪メダルを獲得した実績がある。それに加えて近年はさらにパワーアップ。世界の強豪が集まるワールドカップでも3位までの表彰台に食い込み続けている。

短距離男子の注目種目はチームスプリント。2020年3月2日に発表されるオリンピックランキングで8位までに入れば3選手が東京五輪に出場できる。そしてその3選手は個人スプリントとケイリンに、それぞれ2選手が出場することができる。

日本代表選手
脇本雄太(JPCA JPCU福井)
河端朋之(JPCA JPCU岡山)
新田祐大(JPCA JPCU福島)
深谷知広(JPCA JPCU愛知)
雨谷一樹(JPCA JPCU栃木)
小林優香(JPCA JPCU福岡)
太田りゆ(JPCA JPCU埼玉/ブリヂストンサイクリング)
近谷涼(ブリヂストンサイクリング)
一丸尚伍(シマノレーシング)
橋本英也(JPCU岐阜/ブリヂストンサイクリング)
今村駿介(中央大/ブリヂストンサイクリング)
沢田桂太郎(日本大/ブリヂストンサイクリング)
中村妃智(日本写真判定)
古山稀絵(日本体育大)
橋本優弥(鹿屋体育大)
梶原悠未(筑波大)
吉川美穂(Live GARDEN Bici Stelle)

アジア選手権女子マディソンで優勝の梶原悠未(左)と古山稀絵 ©2019 JCF